微人薄命
翻訳者(フリー)は勤め人と異なり、毎年の(強制的?)定期健康診断というものがありません。そこで、自主的に健康診断を受けよう!と思い、更に実行に移さない限り、ほぼ永遠に健康診断とは縁がないことになります(笑)。
風邪など一過性のものではなく、数年来の症状があっても、
「忙しいからだ」「休めば治る」「市販薬を飲めば痛みは消えるし」などと自らを納得させ、日々が過ぎていくというパターン。
もちろん、内心どこかで「ちょっとヤバイか?」「一度は医者に診てもらった方がいいかも・・・」と思わないではないのですが、現実(怖いもの)から目をそらし、「今は忙しいからいずれまたの機会に行こう(?)」と、逃げの姿勢に入りがち。
こういった不安を心の奥底に押し込めていても、無くなるわけではないので、ひょこっとした拍子に頭をもたげてきます。
ハイ、お察しのとおり、私がそうでした。
実は・・・数年来出没する不快&不安な症状がまた今年復活し、これは「いよいよ来たかー」とばかり、観念して病院に。
最初の検査→緊急を要す、直ちに精密検査。長期入院の可能性有り。
ま、まずい、まだ遺言を書いてないぞ・・・( )/~~~
そして生検の結果→良性と判明し、どうやら「微人薄命」を免れたようです。
“な~んだ、そうならもっと早く免罪符をもらっておけばよかった!”と思うのはあまりに勝手でしょうか。^_^;
翻訳者のみならずフリーで稼動する人は、やはり自主的かつ定期的に健康診断を受ける方がよいですね。(私はどうかって?ハハハ・・・ハッ )
百歩譲って、定期的検更診断でなくとも、具合が悪くなったら早めに受診。これに尽きるようです。健康はすべての基盤です。
くれぐれもご自愛下さいね!

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小数点のワナ
日常でも、翻訳の仕事でも、どこでも!よく登場する数字表記、そして小数点・・・
日本をはじめ、英米、中国などではカンマで3桁毎に位を区切り、小数点にはピリオドを打ちます。
これが全世界共通だと思っていませんか?
しかし、ご存知の方も多いと思いますが、ドイツなどヨーロッパ系では位取りにピリオド、小数点にカンマを使うのです。
ちょうど私たちが常識だと思っているものと反対なわけです。あぁ、世の中ややこしい。(笑)
日本=123,456.78 ヨーロッパ(ドイツ等)=123.456,78
契約書の世界では、金額をはじめ重要な数字には正確を期すためアラビア数字とスペルアウト(文字)を併記するようにしています。
しかし、その昔、実務で困ったことがありました。
ファックスで来たヨレヨレ原稿(OCRも不能)には、表の中に数字がイッパイ。それも見慣れているカンマ、ピリオドの位置が逆でした。
さて、翻訳?作業の過程ではどうします?
①そのままの形で数値を写す ②日本式に数値表記を直す。
迷いますね~。(データで来れば迷わないのに…)
結果として、当時そのまま写記したわけですが、この話には実はオチがございます。(^_^)
納品後しばらく経った後、またこの原稿に修正が入って手元に舞い戻ってまいりました。読んでびっくり!何と原稿の数値が日本式に変身しているではありませんか!
訳文の方も、原稿に従って数値のひとつひとつをカンマとピリオド入れ替え作業を致しました。後で生徒さんから「置換すればよかったのでは?」とアドバイスされ、ガーン!
はは、いつも生徒さんから学んでおります。(汗)
ちなみに、2003年の国債度量衡会議で「小数点はピリオドとカンマのどちらかを使う」と決議されております。
さらに、英米からヨーロパへの移民が増えるに従い、ヨーロパでの小数点の方式も流動的になりつつあるようです。
数字をめぐっては、この小数点のほか、1と7の区別、日付の書き方(月が先か日が先か)、ビリオンの使い方など様々なワナ!がございますので、皆さま、くれぐれもご注意くださいね。(^_^)

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DDS(debt debt swap)
前回書いたDESと並んで注目されるのが、DDS(デット・デット・スワップdebt debt swap)です。中小企業の過剰債務を解消して企業を再生しようとするものです。
DDSは、既存の債権(debt)を他の債権よりも劣後する債権(debt)に交換(swap)する手法です。
中小企業の過剰債務の状態を改善⇒財務再構築⇒債務者の再建可能性を高めるため、合理的かつ実現可能性が高い再生計画と一体して行われます。
債務者に対する既存の債権を劣後化することにより、債務者の財務状態を改善する、⇒⇒⇒債権が劣後することによって、債務者は元本返済が一定期間猶予されるので資金繰りもその分楽になるというわけです。
また、債権者である金融機関も、その企業が再生⇒当該債権が健全化されることになります。
このように、DDSはDESと異なり、既存の債権(debt)を条件の異なる債権(debt)に変身!させる(交換=swap)だけなので、債務者が返済義務を負うことに何ら変わりはありません。DESが新株発行などの手続を要するのに比べ、手続きも比較的簡単。
また、DESが大企業を主な対象にしているのに対し、DDSは中小企業を主な対象としています。仕組みを比較すれば理解できましょう。
地域の再生&活性化、中小企業の金融円滑化を実現すべく、DDSの活用が期待されています。
(前回のDESにつき、少々難解であるというご意見がございましたので、今回はあっさりまとめてみました(^o^)。)

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債務の株式化 DES
Debt Equity Swap "DES"、文字をそのまま訳せば「債務と株式を交換する」⇒「債務の株式化」のことです。
わかりやすく言えば、”借入金などを株式に変身させる“ことですね。
企業の経営がうまくいかなくなった場合に、当該企業の債権を保有する銀行等金融機関が当該企業の株式を取得し、一方、当該企業は債務(の一部)や利子の支払を免除してもらうことができます。
DESによって、企業は有利子負債を圧縮し、かつ、自己資本の比率を上げることができ、一方、金融機関は不良債権を処理することができ、ひいては(新たに株主として)当該企業の経営の支配を行うことも・・・。
そして、もし、その後企業が経営再建に成功し、その株価が上昇したような場合には、株式を売却するか、またはそのまま保有して配当を受けることも可能です。(@_@)
ところで、このDESは、これまで十分に活用されていませんでした。
なぜなら、金融機関が事業会社の発行済株式の5%超を保有することは銀行法および独占禁止法上、原則的に禁止されていたからです。
しかし、銀行法施行規則の改正により、1999年(平成11年)10月以降、銀行または銀行持株会社が債務者の経営再建を図るために債務者の株式を取得する場合であって、合理的な再建計画にもとづくものである場合には、金融庁長官の承認を条件に上記5%ルールの例外とされ、独占禁止法の規制についても公正取引委員会の運用が変更されたのです。
DESの概要がわかったところで、その方法を見てみましょう。
(1)現金振替法
当該企業の増資に対して、銀行当該が資金を払い込んで株式を引き受け、当該企業は、株式発行により払込まれた資金をその借入金の返済に充当することによって、債務と株式が交換されたと同様の効果が得られます。
(2)現物出資法
銀行等が、債権を金銭に代えて現物で出資し、その価値相当分の株式を引き受けます。(この場合には、検査役の調査等が必要になります。)
上記のとおり、DESは、有利子負債圧縮および自己資本比率向上につながりますが、株式を所有することによる経営支配権の問題はありますね。

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「資本の部」から「純資産の部」に
5月から6月にかけて、ピークを迎えた株主総会。日経新聞にもたくさんの企業の決算公告が掲載されていました。
さて、貸借対照表をご覧になってお気づきになった方、あるいは既にご存知の方も多いと思いますが、
「資本の部」という項目が消えて、新たに「純資産の部」という項目になっていましたね。
これは2006年5月に施行された会社法に基づき、会計基準が変更されたためです。
これまで、貸借対照表は、「資産の部」「負債の部」「資本の部」から構成され、「株主資本」=「自己資本」=「純資産」・・・⇒「資本の部」だったのですが、会計や資本の部の内容の複雑化、多様化に伴い、「資本の部」を「純資産の部」に変更し、従来の「株主資本」、「自己資本」、「純資産」の概念が分離されたのです。
株主資本は、従来の資本の部より概念が縮小して、資本金と資本剰余金、利益剰余金、自己株式(控除)のみで構成されます。
新株予約権や少数株主持分、繰延ヘッジ損益は純資産の部に記載されることになりました。
てっとり早く新旧を比較して見てみましょう。
● 個別
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(旧)資本の部
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Ⅰ
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資本金
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Ⅱ
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資本剰余金
1 資本準備金
2 その他資本剰余金
(1)資本金及び資本準備金減少差益
(2)自己株式処分差益
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Ⅲ
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利益剰余金
1 利益準備金
2 任意積立金
3 当期未処分利益
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Ⅳ
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土地再評価差額金
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Ⅴ
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その他有価証券評価差額金
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Ⅵ
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自己株式
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資本合計
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(現)純資産の部
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Ⅰ
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株主資本
1 資本金
2 資本剰余金
(1)資本準備金
(2)その他資本剰余金
資本剰余金合計
3 利益剰余金
(1)利益準備金
(2)任意積立金等
(3)その他利益剰余金
利益剰余金合計
4 自己株式(控除項目)
株主資本合計
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Ⅱ
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評価・換算差額等
1 その他有価証券評価差額金
2 繰延ヘッジ損益
3 土地再評価差額金
評価・換算差額等合計
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Ⅲ
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新株予約権
純資産合計
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● 連結
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(旧)資本の部
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Ⅰ
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資本金
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Ⅱ
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資本剰余金
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Ⅲ
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利益剰余金
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Ⅳ
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土地再評価差額金
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Ⅴ
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その他有価証券評価差額金
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Ⅵ
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為替換算調整勘定
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Ⅶ
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自己株式
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資本合計
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(現)純資産の部
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Ⅰ
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株主資本
1 資本金
2 資本剰余金
3 利益剰余金
4 自己株式(控除項目)
株主資本合計
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Ⅱ
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評価・換算差額等
1 その他有価証券評価差額金
2 繰延ヘッジ損益
3 土地再評価差額金
4 為替換算調整勘定
評価・換算差額等合計
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Ⅲ
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新株予約権
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Ⅳ
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少数株主持分
純資産合計
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決算書などを見ると、前年比が載っていますが、平成19年3月31日現在=「純資産の部」平成18年3月31日現在=「資本の部」と併記されているのに気づかれたでしょうか?

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Peppercorn
胡椒の実。Peppercornは、小額の支払で、契約に法的効力を持たせるための要件を満たすものとして使用されています。
聞いたことがない? いえいえ、知らないうちにどこかで遭遇しているかもしれませんよ。では、少しずつ見ていきましょう。
【歴史】
今でこそ胡椒はすぐ手に入りますが昔は違ったようです。中世のヨーロパでは貴重品で、ほんの一握りが牛1頭分に相当するほど。そこで、黒胡椒の実は時としてお金の代わりに地代の支払や持参金などに使われていました。
【英米法】
英国や米国など英米法系の国々では、両当事者がconsiderationを提供することが必要で、これがないと契約は法的に拘束力のあるものにはならす、裁判所に訴えても強制執行できないわけです。
しかし、裁判所は、当事者が提供したconsideration に価値の相当性(adequacy of consideration)があるかまでは一般的には関知せず、たとえ、一方の提供する価値に対して他方の提供する価値が著しく少なくても、これを有効な契約とします。(価値の相当性はなくても約因として有効)
【one dollar】
そこで、このようなone-sided contractも有効とし法的効力を持たせるため、契約を締結する際に、一方はちゃんと価値のあるものを提供するのに対して、他方は名目的にone dollar を支払うことがあります。このone dollarがpeppercornです。
例えば、瀕死の企業が売却される場合。
その企業価値が負である場合(負債が資産を上回っている)、買う側はその資産とともに巨大な負債も引き受けることになるわけですが、契約の一方当事者としてconsideration を提供する必要があります。そこで、one dollarを支払うことにすれば両当事者間がconsiderationを提供したという関係が成り立ちます。
【good and valuable consideration】
また、peppercorn は、一方が実際の支払金額を隠したい場合にも登場しますです。
例えば、不動産取引。
買主は実際の購入金額を契約書に書きたくない、しかし、considerationがなければ契約は無効。そこで・・・“one dollar and other good and valuable consideration" と書くわけです。
このone dollar(oneとは限らず、tenなどもあります)がpeppercorn で、considerationになります。
つまり、実際の購入金額は隠されており、"good and valuable consideration"となるわけです。
【peppercorn rent】
さらに、peppercorn の事例として有名なのが、(英和辞書を引くとよく出てくる)peppercorn rent 名目地代です。家主がタダで貸したいと思っていても契約上は賃料をone dollarとするわけです。これによって、両当事者間にconsideration が認められメデタシメデタシ。
このように、胡椒はその昔貨幣として使用され、現在ではnominal considerationとして登場しています。
さて、このpeppercornは、いろいろな場面で出てきますよ。
さてさて、どんなところでお目にかかるでしょうか。お楽しみに!

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ABL (asset-based lending) 流動資産一体担保型融資
動産や債権などの流動資産を担保にした融資方式(法人対象)。
中小企業向けの金融機関である商工中金が始めた新しい融資の形です。
例えば、在庫→(それが販売されて)売掛債権→(それが回収されて)代金受領(預金)までの流れを一体として担保にすることができるのです。
ご存知のとおり、日本ではこれまで、不動産を担保にして資金を調達する方法はあっても、動産や債権を担保にする方法はありませんでした。
しかし、中小企業にとって、不動産の担保や経営者の個人保証のみでは資金調達が難しく、
2004年12月に「債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例に関する法律」が成立し、債権譲渡登記制度が始まり、
05年には「動産及び債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例に関する法律」として一部改正、動産登記制度がスタートしました。
これらは、債権や動産の譲渡につき、民法の対抗要件の特例としての登記制度を認めたものです。
民法の規定する対抗要件
動産譲渡の対抗要件=引渡(§178)
債権譲渡の対抗要件=通知(§467)
この特例法により、
動産譲渡の登記は当該動産について§178の引渡しがあったものとみなされ(特例法§3)、
債権譲渡の登記は当該債権につき§478規定の通知があったものとみなされます(特例法§4)。
このようにして、在庫や売掛債権等を担保とするABLが日本でも普及する法的環境が徐々に整い、
中小企業は、不動産や個人保証がなくても、融資を受ける道が開かれ、今後利用件数は増えていくと思われます。
ところで、ABLをカタカナで表記するとき
「アセットベーストレーディング」とすると、
「アセット/ベース/トレーディング」と読まれるオソレがあるので(笑)
「アセット・ベースト・レンディング」とすることをお忘れなく(^_^)

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three-letter codes (スリー・レター・コード)
世界共通(ISO、IATA等)の、3文字でつくられたコード。
国(JPN)、都市(TYO)、空港(HND)、航空会社(JAL)などいろいろな種類があります。
Country codes…これはよくご存知だと思います。
ちょっと分かり難いのを挙げてみると
SVK - Slovakia 、SVN ? Slovenia、MAR - Morocco、 MCO - Monaco
City codes/ Airport codes…空港コードを1つにまとめたのが都市コード。
例えば、ニューヨークには3つの空港があり、都市コードとしてのニューヨークはNYCですが、空港コードは、JFK=ジョン・F・ケネディ空港、LGA=ラガーディア空港、EWR=ニューアーク空港。
ところで、TYO=東京 、OSA=大阪ですが、このOSAにつき・・・
以前、(よく海外出張する)生徒さんからのメールに"business trip to OSA"とあったので、てっきり米国に出張だと思いこみ(笑)、USAと勘違いしたのがこのthree-letter codesに興味をもったきっかけでした^_^;
SPK=札幌、FUK=福岡、NGO=名古屋ですが、 05年に開港したセントレアの中部国際空港が従来の名古屋空港のNGOを使ったため、小牧の方の名古屋空港はNKMに変更されました。 (まるでSHINJOの背番号の変更のよう…笑)
海外ではNYC、LON、PAR、SYDは有名 OR 周知だと思いますが、
CEQ=Cannes、YUL=Montrealはスペルから連想するのはちょっと難しく、モスクワ(MOW-ISO 3166-2 code)にも複数空港があり、SVO、DME、VKOとあっても、これがモスクワの空港だ!とはわかりません(笑)。
この他、two-letter codes、four-letter codesもありますよ。
翻訳で培った好奇心はいろいろな場面で大活躍!(^_^)

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FAX こぼれ話
ファックスについては「翻訳者の三種の神器」にも書きましたが、今回はFAXにまつわる話をいくつか。
ビジネス系の翻訳も分野によって、その特徴も異なり、必須アイテムも異なり、法律系はFAXは必須不可欠です。
内容からして、データで出したがらない所が多く、紙状態で来るのも多いですから。もっとも、以前に比べればデータの割合も多くなっており、クライアントの属する業界によってもその割合は異なります。
PCや携帯電話での電子メールが普及するにつれ、日常でFAXを使うシーンは格段と少なくなってきました。今や学校(幼小中高)の保護者連絡網も携帯メールを使うところも多く、時代は変わりました・・・(@_@)
さて、そのFAXを使うときの注意点。
それは、送信先を間違えないようにすることです。
送る相手(FAX番号)を間違えないように注意しましょう。
あたりまえ!ですか? 実はそうでもないのです。
ときには、他の翻訳者宛ての翻訳原稿がFAXで流れてくることも・・・(!?)
もし、そういうFAXを受信した場合には破棄しています^_^;
普通、送信元の方が気づいて、あわてて連絡(「破棄して下さ~い」)してきますが、
もし、全く気づかず、同じミスを繰り返すようだったら、そのような会社とお付き合いを続けるのはどうでしょう。(そんな会社はないとは信じていますが…)
FAXの送信ミスは、金融機関もその例外ではありません。
実際にあった話ですが、某銀行が(外国から日本に)個人の口座番号、残高などを送信先を間違えて送ってしまったこともあります。
その時は、受信した人が善人だったので、銀行に連絡し、大事には至りませんでしたが、もし悪人だったら・・・と考えるとゾーっとしますね。
送信ミスと言えば、メールも例外ではありません。
以前、ビジネス・メールで、取引先から来たメール(結構大事な内容)のCCとして見知らぬ人の名前が入っていたこともあり、不審に思い、確認したところ、何と!
「関係者(例えば日本太郎)をCCとするつもりが、(関係はないが)名前の似ている(日本次郎)をCCにしてしまった。」という回答が来て、ひっくり返った経験があります
FAX(and/orメール)を送信するときには二重三重に相手先を確認しましょう。もちろん、再ダイヤルのときも同様です。
私は、(大事な)FAX(and/orメール)を送受信したときは、確認の連絡をするようにしています。

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ストーリーを追う(英文読解のヒント)
英日でも、日英でも言えるのですが、日本語が母語なので
特に英日!
翻訳実務に入れば、そう簡単なものばかり舞い込むわけではありません。
難解、複雑、時には混迷(笑)したものも来ます。
そういうときの読解のヒントとして、
ストーリーを追う があります。
内容が何であれ、無味乾燥に見えるものでも必ずストーリーはあります。
最初は、何が書いてあるのか全くわからず、地図もなく砂漠で途方にくれた状況になったらどうしますか?
そこであきらめたら砂漠で乾されミイラになるのを待つだけ(爆)
そこで、決してあきらめず、少しずつでもいいから先に進む!
途中で、「もう、いやだ!」って言いたくなりますよね。
でも、それを通り過ぎれば必ずオアシスは見つかり、ストーリーが見えてくるのです。
ストーリーさえわかれば、あとは、論理を丁寧に積み重ねていけばいいだけ。
その際、「木を見て森を見ない」にならないように注意して下さいね。せっかくつかんだストーリーから外れてしまったら元も子もないですから。
そんなこと当たり前だと思いますか?でも、意外にもストーリーを無視して訳す人って多いのですよ。
「ストーリーを追う」、難解な英文にあたったら、是非お試しください(^_^)
<追記>
やはり、ストーリーを追うことは大事!
例えば、数字。
こちらの数字が増えたら、あちらの数字は増えるのか減るのか?という基本的な図式を正確に把握することが大切で、
proportionという語が出てきただけで無条件に「じゃぁ、こっちが増えたらあっちも増える、決まり!」と思うのはキケンです。
単なる計算ではなく、経済の仕組みや資本の流れ等それにあったストーリーから考えることが必要になることもありますよ。気をつけてね

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逃げるか立ち向かうか
おもしろくなく、難しく、手間がかかる仕事にあたったとき、やめたい、逃げたいと思うのは人情の常。
あなたは、「放り出したい・・・」、「やめたい・・・」と思ったことありませんか?
対処法は2つ。
1つ目は、何とかもっともらしい理由をつけて、交渉して、外してもらう。
苦しい作業から逃れられるし、楽をすることができる。
通例、「あんな単価でこんな仕事できるか」という自己弁護が伴います。
2つ目は、何とかがんばる。
気持ちの持ちようで、困難も挑戦に思えてくるから不思議。
苦労を乗り越えることで、将来につながっていくことが示唆されます。
どちらを選んでもいいのですが、
一度逃げ出すことを覚えてしまうと、次に困難な仕事がきたときに同じ行動をとる可能性がありますね。一度だけ、のつもりが何度も・・・
かくいう私も、放り出したい、やめたい、と思ったこともあります(汗)。
でも、ここで逃げたらこれまでがんばってきたことが無に等しくなるのではないか、と思い、完遂してきました。
易しい仕事ばかりやっていたら、自分の進歩が望めませんから。
さて、あなたはどちらを選びますか?

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翻訳を楽しむコツ
仕事は、ブチブチ言いながらするより、楽しい気分ですることをおすすめします。
例えば、
国家機密に関する仕事なら、気分は美貌の女スパイ・・・・・・。
油田の仕事なら、気分はアラビアのロレンス!
株の話なら、気分はデイトレーダー。(損ではなく大儲けする方を連想)
海底探査の仕事なら、気分は海底2万マイル、ネモ船長!
魚の仕事なら、サンゴ礁に囲まれた白い砂浜(ちょっとロマンチック)
人体の仕事なら、気分はミクロの決死圏!(古いけど名作です)
ダンスの仕事なら、華麗なる踊り子 OR オペラ座の怪人!?
中でも、文字通りおもしろいのは、ゲームの仕事!
ただし、調べものの最中に無料ゲームにはまるのはご注意下さい(笑)。
このように、考え方次第で、仮想空間ではありますが、世界中どこにでも行けるし、どんな人物にもなれます。
これが翻訳の醍醐味のひとつでしょうね。
翻訳作業がつまらない、無味乾燥だと思ったら、ぜひ一度お試し下さい(^^)

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情報断食
雑誌、ネットをはじめ、今や情報が氾濫しています。
特に気になるのが、
「翻訳者なら誰でも持っている、使っている、入会すべき・・・」といった情報です。
辞書や参考書のみならず、机やイス、PC周辺機器、団体などなど。。。
ズラ~っと並んでいるものすべてを揃えたら、相当な金額になるだろうな・・・と思ってながめています。
こういった情報は、親切なつもりでたくさん載せているのでしょうが、はたしてどうなのでしょう?
「翻訳者なら誰でも」が真実なら、私は「翻訳者ではない!?」ことにもなりかねません(汗)。
まずは、辞書や参考書。
そんなに数は必要ないし、辞書は大辞典があればほとんどの範囲はまかなえると思います。
専門辞書はその道に進む決心をしてからで遅くないし(高いし)、
実務に入れば、必然的にいろいろな分野の辞書が必要になってきますから、その都度入手すればいいわけです。
次に備品。
机や椅子、パソコンラック、キーボード、マウスなどなど、これらも全部揃えたり、買い換えたりしたら大変です。
もちろん「買うな」というのではなく、使い勝手というのは人によって違うということです。
あせって買う必要もないわけで、外形だけ整えたからといって翻訳者になれるわけでもありませんしね。
ちなみに、私のPCは何台目かですが、キーボードなどは最初のPCについていた付属品をそのまま使っています(@_@)
相当量の仕事をこなしていますが、特に支障はありません(PC本体だけは消耗品。私の場合、使用頻度の高いワードが最初にこわれます)。
そして、知識。
「翻訳・通訳者なら必ず知っているべき知識」といったものです。
こういうのを読むとあせりませんか?
えっ?こんなの知らないよ~と、あわててコピーしていませんか?
実は、私も駆け出しの頃、いろいろなサイトで情報を集めてコピーした経験があります。
「翻訳者なら皆知っている(べき)」なら「自分だけ知らない」のはマズイ!とあせったのですね^_^;
その結果、それらの情報を使ったか?
答えはNOです。そういえばどこにいったのでしょう(笑)
実際に仕事をしている方ならわかると思いますが、仕事に伴い知識がどんどん増えていきますし、それも必然的かつ自然に身についてきます。
これも、決して「勉強するな」というのではなく(勉強すること自体は大いに結構!)、
やみくもに情報収集モードに入ると、その収集&処理に追われて「自分の頭で考える」という過程がおろそかになるということです。
その結果、精神的にあせりが生じやすく、ストレスがどんどん溜まっていくから気をつけてね。
仕事=勉強ですから、あせる必要もないと思いますよ(仕事の際は、貪欲に知的好奇心を発揮して下さいね)。
もし、自分の中に少しでもあせりやストレスが見つかったら、しばらく止めてみませんか?止めるのもこわいですか?
何ごともあせりは禁物。あふれる情報に右往左往することなく、
じっくり一歩ずつ進んでいきましょう。

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専門分野をもて!
これはいつも授業で言っていることですが(^_^)、専門分野もつということは・・・
① 時間とお金を節約できる!
いろいろな分野をマスターするには、当然ながら各分野の勉強をしなければならず、それに費やす時間は膨大で、学校に費やすお金も多額になります。それに対して、ひとつの分野に絞って勉強すれば、時間とお金が節約できることになります。(実務に入ればいずれ他の分野にも広がっていきますし)
② デビューが早い!
上記①の結果とも言えますが、プロデビューが早い。そこで自分のポジションを確立する→他の分野の仕事も流れてくる。
③ 数年前からの需要傾向として、一般的な新聞・雑誌の翻訳の発注が激減している。これはとりもなおさず、日本人の英語力が向上してきており、自分で読める人が多くなってきているからです。
↓
と、なれば、翻訳で生き残るには専門分野が必須不可欠!
では、どうやって専門を決めるか?
これもいつも授業で言っていることですが、需要やレートで決めるより、自分がおもしろいと感じる分野がいいですね。
なにしろ、学習はある程度長期にならざるをえず、そうであれば、楽しくなければ続かない。「つまらない」と思いながら勉強するのはつらいですから。
もっとも積極的におもしろいものが見つからなかったら、消去法でいきます。つまり、「聞いただけでイヤ」「見ただけで虫ずが走る」ものは、候補から次々と消していき、残ったものを選びます。
私の場合、たまたま自分の専門分野と翻訳の分野が一致していますが、こだわる必要はありません。それまでの学習分野と違う畑で翻訳者として活躍している人はたくさんいますから(^_^)

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商法の改正の流れ
頻繁に改正される商法の流れをまとめてみました。
1899(明治32年) 商法施行
1938 有限会社法成立(1940年施行)
1950 授権資本制度の導入
1974 商法特例法施行
1990 最低資本金引き上げ
1997 純粋持ち株会社の解禁
1999 株式交換・株式移転制度の導入
2000 会社分割制度の導入
2001 自己株式取得の解禁
2002 委員会設置会社の導入
2003 1円起業の導入(5年間の時限立法)
2004 株券不発行制度の導入
2005 会社法成立(施行は2006年)
ご存知のように、今年(2005年)会社法が成立しました。
ここで、注意すべきは
これまで&現在、いわゆる「会社法」と言っているのは、
商法第二編+有限会社などを総称したものです。
これが、今度の改正で正式に「会社法」という名の法律が出来上がったわけです。
言い換えれば、今までバラバラだったものを1本にまとめたって感じ(@_@)
ここでは詳細は避けますが、主なポイントは、有限会社の廃止、最低資本金の撤廃(1円起業の恒久化)、合同会社制度の新設、取締役会の権限拡大などです。

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仕事につなげる
昔から、「受講したら仕事を紹介してくれるのですか?」という質問が出ることがあります。
誰でも受講すれば仕事を紹介してもらえる、という発想自体が不思議ではありますが、
学習する心構えとして、実力をつけることをまず考えることをお薦めします。実力がつけばどこでも勝負できますから。
もちろん、実務を通して蓄積したプロのノウハウの伝授をはじめ、力をつけるためのサポートは惜しみません!
では、もしトライアルに落ちたら?
そのときの運や問題との相性もありますから、落ち込まないことが肝心。
実は、昔トライアルに落ちたとき、かなりへこんだことがあります。それまでの学習や自分自身が否定されたような気がしたからです。
そのとき、つい愚痴をこぼした相手が「運もあるしね」と。
その一言でどんなに楽になったかしれません。
そうだ!自分の力が否定されたわけではないんだ!と気を取り直しました。
その後は、一喜一憂せず、卑屈になることなく、驕ることなく、自分を信じて、丁寧に訳文を作成して、通るようになりました。(丁寧・・・大事です。トライアルは対価が出ないので、つい調べ物など手抜きしがちですから)
実力がつけば、遅い、早いの時期は違っても必ず芽は出ます。
うたい文句にすがるのではなく、自分の力をつける。
これが着実にゴールに早く着く道です (^_^)
それに、どこでも通じる力は、とても強いです。
ところで、ここからは<生徒さん向け>になるのですが、
授業を土曜にまとめてしまっているので、
翻訳学校のときのようにコマ数に余裕がなく^_^;
トライアルのアドバイスを話す機会が少なくなっています。
無料でカウセリングを行なっていますので、活用してください。

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衆議院の解散
先日、参議院で郵政民営化法案が否決されたのを機に衆議院が解散されました。難しい論点ではなく、素朴な疑問をサラッと。
<参議院で法案を否決したのになぜ参議院ではなく衆議院を解散するの?>
なるほど、「否決した参議院を解散したらいいのに」と思いますよね。
ところが、参議院に解散はなく、衆議院だけなのです(@_@)
ご存知のように国会は衆議院と参議院とで構成され、二院制をとっています。(余談:マッカーサー草案は一院制でしたよ)軽率な行為や間違いを防止し、民意を忠実に反映することなどが理由です。
ところで、衆議院には法律・予算の議決、条約の承認、内閣総理大臣の指名などにおいて優越性が認められています。
なぜかと言えば、衆議院には解散があるからなのです。
・参議院議員の任期は6年+解散なし=丸6年務められますが、
・衆議院議員の任期は4年-途中で解散があれば議員資格を失います=4年間務められることはなかなかありません。(→選挙)
↓つまり
衆議院は解散のたびに選挙されるので、参議院より民意を反映していることになります(選挙時の国民の意見を反映)=そこで、両院の関係として、憲法は衆議院の優越性を認めているわけです。
解散とは、任期満了前に(衆議院)議員の資格を失わせる行為と定義されますが、政治的には総理大臣が解散に続く選挙によって国民の意見・審判を求めるという民主的な意味合いがあります。
その選挙で投票するのは私たち国民であることをお忘れなく(^_^)
<紫のふくさの正体>
大事そうに議長に渡されましたよね。今回の国会中継やニュースで、ご覧になった方も多いのでは?
紫のふくさに包まれていたのは解散詔書(×証書、国語辞典で確認してね)。天皇が署名(御名御璽:ギョメイギョジと読み、一般人の署名捺印にあたります)したものです。(天皇の国事行為については省略)
そして、議長が詔書を読みあげ、解散を宣言するとバンザ~イの声がおこることになります。なぜ万歳するのでしょうね?自分を鼓舞する等いろいろな説があるようですが真偽は不明です。

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今昔物語(勉強の仕方)
昔(と、いってもそれほどではないけど)は、いい意味で個性的な訳文を提出する人が多かったです。その分、指導により上達の具合がはっきりわかりました。
最近の傾向として、最初から模範答案モドキを出してくる人がいます。
一見すると「できている」のですが、コピー&ペースト(コピペ)。
たしかに、学習には、「模倣学習」という手法があります。
しかし、翻訳学習の場合(少なくとも私のクラス)皆さん英語レベルは相当高いですから、自分の力で訳文が作成できるはずなのですが。
そして、教室でノウハウを学び、自分の力をつける、その方が上達が早いと思います。(逆説的に聞こえますが、力がつけば、コピー対象の是非を判断でき、コピーの仕方がわかるようになります)
自信がない、間違ったら恥ずかしい、という気持ちはわかります。でも、教室は恥をかくところでもあるのです。恥をかいて成長していくのでは? (私自身、翻訳学校の生徒時代には大笑いされたこともあります(^^))
それに、もうひとつ、
コピペ信奉者には大きな弱点があります。
それは変化球やひっかけに弱いこと!
つまり応用力が問題なのです。これでは実務での苦戦が予想されます。
実務は、ありとあらゆる変化球や魔球が飛んできますから(゜゜)
授業では、
「自分の頭を使って考える!」
「借り物ではなく、自分の力をつける!」
と指導していますが、特にそれまで伸び悩んでいた人はハッとすることもあるようです。
ちょっとしたヒントですが、これで殻を破ることができる人もいます(^^)
(おまけ) ネイティブのドラフターもコピペで失敗することがあります(@_@)

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データの上書きにご注意
データの上書き、できますか?
「データの上書きでお願いします」という発注もよくあります。
やったことのない人は、何でもいいですから、一度練習してみましょう。
(データの上書きは特殊なスキルではなく、できて当たり前です)
さて、ここからが本題。
データの上書きで注意すべきは、
ファイル名を変えて保存する!です。
元原稿に訳文を上書きして保存するとき、元原稿の名前のまま保存してしまうと、名前は元原稿でも中身が訳文に変わってしまい、元データが消えてしまいます。もちろん、元データを別の場所にも保管していれば大丈夫ですけどね。
さらには、ファイル名を変えても、一般的な名前はダメなのです。
例えば、「ライセンス契約」なんていうのは星の数ほどありますから、うっかり「ライセンス契約」として保存してしまうと、以前の「ライセンス契約」に上書きされてしまいます。
PCが「このファイル名は既に存在します。上書きしますか?」と聞いてきても、頭が疲れていると無意識に「はい」をクリックしてしまうおそれがあるのです。
こういうことは、すべて経験して学ぶことではありますが、経験せずともあらかじめ知っていれば対処のしようもあるというものです。
(自分は絶対こんなミスはしない、と思っている人ほどアブナイ)
データの上書き、気をつけて下さいね(^^)
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教える側の悩み-量と質
生徒さんからは様々な要望がきます。
授業回数を増やして欲しい、人数を減らして欲しい(!)、難しすぎる、もっと難しいのを、などなど・・・。
まず、量と質は必ずしも反比例するものではありません。
例えば、人数を減らして欲しいという要望に対しては、では少なければそれでいいの?と言えばそうでもないでしょう。
回数を増やして毎週の授業にして欲しいという要望に対しては、
私が翻訳を生業としている限り、難しいかもしれません。
現在、私は、英日と日英の2本を出していますが、これも土曜に回数をまとめて行なうことで実現できたものです。毎週の授業だったら、まだ日英は実現していないです。
難易度に関する要望に対しては、
これはもう千差万別です。
細かいレベル別、要望別に設定するのが理想なのかもしれませんが、そうなるとクラス数は無限大に増える(笑)かもしれません。行き着く先は個人教授しかないですか(爆)。
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英日は日英の基礎
最近、日英人気あるようです。何しろ、待望の日英クラスですから(^^)
「日英翻訳のヒント」とちょっとダブルのですが、
自由裁量の幅が英日より広いので楽しいかもしれません。しかし、その基礎は英日であることを忘れないで欲しいと思います。
日英から入った人の訳はどうしても和風(笑)なのです。
(そういう文を日本人が読むと安心します、何しろ直訳になっているから)
英日を軽んじてはいけません。英日をある程度こなして始めて日英がうまくなるのです。
さらに、英日は実に奥が深く、超難問も英日の方が多いと思います。
人間って正直ですから、難しいものにあたると「つまらない!」と思ってしまいがちです。でも、それでは進歩がありません。
おいしいものだけ食べてもいいけど、どれだけ自分の栄養になるのかな?
「良薬口に苦し」というではありませんか。
仮に英日の仕事をしなくても、英日学習を通して日英もどんどんうまくなるのです。
日英ファンの人、もう一度英日の価値を見直してみてはどうでしょう。

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スキルと資格
今や、終身雇用制が崩れている時代。大会社に入っても、いつリストラの声がかかるかわかりません。まして昨今のM&Aブーム。器は残っていても中身はすっかり変わることも有りです。
自分の身を守るためには、スキルを身につけるか、資格をとることが重要な要素になってきています。
英語が得意な人は翻訳か通訳。今、日本人の英語力は総体的に向上しており、英語を話せる、読める人はいっぱいいます。そこから一歩抜きん出て職業とするためには翻訳か通訳のスキルを身につけること。
もうひとつは、資格をとること。それも国家資格がおすすめ。資格にもいろいろありますが国家が認める資格は世間一般に説得力があります。しかし、資格も方向性がないとアピール性に欠けます(あっちこっちの方面の資格をもっていても「趣味ですか?」と言われるのが関の山)。
資格は、特に不況の時代には強いと言われているのは皆さんご存知のところです。そして資格をとったら活かすこと。単に飾りじゃあまり意味ないです。
あっ、私は、法律翻訳スキルは別にして、司法書士をはじめとした法律系の国家資格をいくつか持っています。
なぜ、持っている資格を全部プロフィールに書かないのか?と言われますが、先に書いたように資格は活かしてこそ意味があるので、実際に業についたのが司法書士だけだからです。資格は、受験勉強と実務とでは大きく異なりますから。
皆さんもスキルか資格、どちらか一方でもあると「転ばぬ先の杖」になると思いますがいかがでしょう?
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私の勉強法
?年前に翻訳学校に約2年通っていた頃の勉強法をご紹介します。
ただし、これはあくまでも一例に過ぎず誰にも通用するというものではありません。また、他の勉強法を否定するものでもありません。これらの点を踏まえてお読み下さいね。
法律翻訳は英日と日英の双方を受講しました。
どちらにも共通する点は、テキストと辞書のみで学習したことです。
その当時も参考書は何種類か出ていましたが、残念ながらそれらを熟読する余裕がなかったのです。
最初、自分の持っている英語表現を駆使?して課題を作成しました(予習)。
当然ながら出来は悪く、授業を聞いて自分で赤を入れていきましたがノートは真っ赤。
帰宅後は、講師が話した内容を消化しながら自分で赤を入れたところを補足、修正しました(復習)。毎回それの繰り返しです。
そして学期が終わった後は更にもう一度全体を復習しました。
このおかげで、次の学期には徐々に学習の成果が現れてきました。
今考えると苦しかったけれども効果があったと思います。
変な話ですが、参考書は実務に入ってから利用しました。
つまり、デビューしたては「失敗してはいけない」と思うと不安、緊張の連続で、参考書のどこかに似た表現が出ていたはずだとあちこちのページを探しました。
しかし、この方法もしばらく経つと非常に時間がかかることに気づいたのです。なにしろ、ひとつの表現を探すのに30分費やすこともありましたから。
自分で考えたら1~2分なのに。。。つまり自信がなかったのです。
結局、授業を通して蓄積した知識を糧に自分で考える方が早いとわかったのです。
その後は、灰色の脳細胞を駆使しながら、仕事で蓄積した知識と自分で作ったテキストが参考書に代わる存在です。(灰色の脳細胞ってわかります?)
<追記>うさぎとかめ
翻訳も「まね」から入るという方法が受け入れられやすいのでしょうか?
対象群によっては効果的なのかもしれませんね。
でも、私が学習時代に「さぁ、まねてごらん」という教え方をされていたら、多分、翻訳の世界には入っていませんでしたね。
最初からものまねで勉強するのはおもしろくない。(キッパリ)
やはり最初は自分の持っている力でトライして、少しずつ適切な方向に修正していく、という方が楽しいし、自分で着実に力がついてくのがわかる。
もっとも、最初はキツイかもしれませんが、一定レベルに達した後は強いですよー!なにしろ、スタートラインから自分の頭で考える姿勢ができていますから。
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英文法のヒント
英文法と聞くと、「ダメ」「苦手」「キライ」という人が多いようです。
でも、そんなに難しく考えないで下さい。
分厚い英文法の参考書を1ページ目から読もうとするから「キライ」ということになるのです。
中学3年までの文法がしっかり身についていれば、こわがることはありません。
それを基に高校のグラマー(時制や関係詞など)をプラスすれば骨格はできあがります。
英文法に悩んだら、中学生の文法をまとめたものを本屋さんで探して見るとよいでしょう。
さて、ここからが翻訳上のヒント。
実務では明確な目印があるとは思わないで下さいね。
大学受験英語ではないのです。実務の英語はそんなに甘くない!
特に<カンマを目印だと思いこんでいる人>、要注意です。
「先生、なぜここにカンマがないのですか?こういう場合はカンマを打つのが普通では?」
「先生、なぜカンマのないところで切るのですか?おかしくないですか」
そしてカンマを頼りに文意をねじ曲げ、創作訳になったり・・・。
カンマ大好き諸君、カンマはひとつの目安に過ぎないのですよ。
もっと大きい観点から見て下さい。
ドラフターは英文法書を読んで書いているわけではないのです。
実際、カンマがすべて落ちている文章だってあるのですから(泣)。
そういうとき、カンマに頼っている人はどうするのかしら?
まとめます。
英文法の土台をつくったら、それに基づいて文を解剖していってください。
主語と述語を見極める、条件説と主節をわける、関係詞が出てきたらその先行詞を適格に把握する、時制はどう訳出するか。
そして「木を見て森を見ない」解釈をしていないか?=前後と関係なくその文章だけを見て訳していないか?をチェックして下さい。
これを心掛けるだけでもすいぶん違ってくると思います。
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土台を作ろう!
英語、翻訳、パソコンなど、すべて学習は土台作りが肝心。
意外とこれがわかっていない人が多いのです。
家作りに例えれば(以前不動産登記の仕事をしていたもので例がいつも家です(汗;)、土台を手抜き工事すれば、どんなに上物が豪華でも台風や地震が来たら崩れてしまいます。
そう、土台はじっくり、しっかり作らなければ砂上の楼閣になりかねません。
これまで多くの生徒さんを見てきて感じたこと・・・
それは、できる人ほど基礎の重要性を認識しているということです。
中途半端な力を持っている人ほど基礎を軽視する傾向があるようです。
基礎がしっかりできている人は強い。
基礎ができていれば、応用が利きます。
目標を達成するには、あれもこれもと手を出したり、難しいものをやって自己満足するよりは、まずは土台をしっかり築く方が早いのです。
あなたの土台はしっかりしていますか?

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ペ・ヨンジュンの言語学的考察(?)
日本で人気沸騰の韓国男優のペ・ヨンジュンさんにつき、英字新聞がBaeと表記していました。英語の感覚でいくと発音は ベ(ー)になるのですが、なぜ「ペ」をBaeと表記するのか気になって、韓国在住のNさん(生徒の広場で最初に原稿を書いて下さったNさんです)に聞いてみました。
とてもおもしろく、勉強になるので皆さんにもご紹介しますね。
これは、日本語の「音素」の問題だそうです。(「音素」とは言語の音声を分析・考察して得られた音韻論上の最小単位で、発音記号で表されます。)
韓国語の日本語との大きな相違点が「音素」で、韓国語は日本語より音素数がかなり多く(英語の音素数とあまり変わらない)、日本語の「ペ」に近い音が3つもあり、この3つの「ペ」は、英語では[b], [p], [pp]に近いので表記もB, P, PPと区別されています。
ペ・ヨンジュンの姓は、日本語を母語とする人には「ペ」に聞こえるだけでなく、「ぺ」でしか書けないようです。
日本語は、世界の言語の中でもきわめて音素が少ないそうで、外国語の音を日本語で表記すると、原語と大きく違うことも多々あるようです。
英語と日本語の場合でも、英語の [th] [z], [s]は、日本語では「ザ」とか「サ」とか表記され、本来の音とはかけ離れてしまいます。[r] と[ l ] については、日本語ではその音の違いを認識できないことは皆さんご存知のところです。(例)ランプ=lamp
かrampか?
なぜ日本語の音素が少ないのかにつていの言語学上の理由ははっきりしないようですが、言語学って非常におもしろく、興味をそそられる分野ですね。機会があったらこの方面も勉強してみたいと思います。

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日英翻訳のヒント
日英翻訳を目指すには、英日から入ると楽です。
英文の契約書を少し読みこなすことによって、生の?契約文を体得できます。
それから日英に入ると、いわゆる直訳ではなく、自然な英文への上達がしやすいのです。
また、日英と聞くと、ネイティブを連想するかもしれませんが、日本人でも十分対応できます。
つまり、専門用語を正確に使い、文法を確認しネイティブに通じる英語を書けばいいのです。
これに対して、最初から日英に入った人の訳文を見ると、日本語表現の直訳が目立ち、日本人が読む分には安心して読める(なにしろ日本語そのまま英語になっている・・・)のですが、はたしてネイティブが読んでどの程度理解できるかは疑問なものも見かけます。
<日英翻訳を目指す人に対するアドバイス>
① 活きた英文素材を読み、体で覚える。
② その際、いい英文表現は日英に備えて!ストックしておく。
③ 英文を書くときは、必ず文法を確認する。
(例)受動態にするときに動詞が他動詞であるか、この動詞は二重目的語をとることができるか、この前置詞は人に使えるか、などなど。
④ 辞書は、和英のみならず英和も活用し、使い方を確認する。
辞書に出ているからといって、あまり見かけない接続詞、すたれた表現は使わないようにする。
⑤ スペルチェックは厳重に行なう。
注意すべきは、スペルがあっているものはチェックにかからないということです。
この点、授業では、経験から生み出した必勝対策法を話しています。
日英は、英日と比べ自由裁量の幅が広いのも特徴です。
どのような文型にするか、どの単語を使うか、この思考の過程が楽しいのです。
あなたもトライしてみませんか?

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Contingency
ちょっと前の話。
Xさんは取引先を訪ねるため都心のビルのロビーに入っていき、エレベーターのスィッチを押すと、すぐにドアが開きました。
頭の中で、これからの交渉事を確認しながら、足をケージ(cage)の中へ踏み入れた途端、真っ暗な奈落の底へ・・・。
当然あるはずだと信じていたケージがなかったのです。上を見ると自分の乗るはずだったエレベーターがゆっくり降りてきます。Xさんは、痛みを忘れて大声で叫びました。
運がいいことに、ロビー階の開き放しになっていた乗降口からガードマンが覗き込み、すぐ病院に担ぎ込まれ、助かりました。
まるで映画で見るような話ですが実話です。
この話を聞いてから、エレベーターに乗るときは必ずケージがあることを確認し、回転ドア(Revolving Door)を通るときは挟まれないように注意します。
このように、文明社会の利便性に慣れきっている私たちは、いつ起こるか知れない不測の事態に対処する方策を準備しなければなりません。これを
Contingency Plan といいます。
国際取引の世界でも、予期しない事態に対する対策をたてることが求められます。契約書には、上記のContingency Planとか Contingenciesといった条項が出てきますし、会計では、Contingency Reserveという勘定項目が出てきます。
現代のように経済環境をはじめ様々な内外環境が目まぐるしく変化する時代にあっては、Contingency Planは必須不可欠の対策であり、企業にとっては重要な戦略ですね。

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契約の重要性
最近、某銀行の基本合意破棄にからみ「契約の重要性」がクローズアップされましたね。先日の授業でも話題にのぼりました。
以前、日経バイオビジネスにも書いたことですが、日本人は契約意識が弱いようです。
まずは、契約の重要性を認識しなければなりません。たとえ、表題が「合意書」「覚書」等々になっていても、内容が権利義務を定めていればそれは契約です。そして、契約は当事者相互の信頼関係を基礎としており、守らなければなりません。日本民法の下では、相対立する意思表示の合致があれば契約は成立します(例:「○○を100円で売りましょう」+「○○を100円で買いましょう」)。
さらに契約が存在するだけではなく、その内容が問題なのも言うまでもありません。
職業柄、いろいろな契約書を目にしますが、日本企業がドラフトしたものには、ツメの甘いものが目立ちます。(英)訳していて「これは将来訴訟問題に発展するなぁ」などと思うこともしばしば。。。
反対に欧米企業がドラフトしたものは、細部にわたって取り決めてあるものが多いです。合意事項を定めると同時に、それが不調に終わったときの処理方法を詳細に定めます。つまり、契約が順調にいく場合のみならず、うまくいかず途中でご破算にする場合のこともあらかじめ定めているのです。
今回に関連して言えば、当事者が問題なく一方的に破棄するには、その旨定めているか、(一方的に破棄してよい、なんて定めることあるの?とお思いでしょうが、実はあるのです。要は「力」関係です。)
または、ご破算にする場合の処理(例:金○○円の違約金を支払って解除できる)を定めてあればよかったのですね。
皆さんも今一度契約の重要性を考えて見てください。

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Jurisdiction のお話 (翻訳学習としては、①の単語帳と②全部を読めばOK)
① Defamation over the Internet
インターネット上の記事で名誉が傷つけられた場合、世界中どこでも裁判を起せるでしょうか?
今年、カナダの裁判所で、ネット上の記事は世界中どこでも見ることができる(データベースで閲覧可)ので、原告が被害を受けたとする場所の裁判所の管轄権が認められました。
わかりやすくする為、抽象的に国名で簡単に書きますね。
記事が掲載された当時、原告はケニアにおり、移転先のカナダで名誉毀損の訴訟を起こしました。
それに対して米国の新聞社が①被害の発生場所(カナダではなくケニア)、②裁判管轄(カナダではなく米国)を争ったのです。
The court ruled that a plaintiff can bring an Internet libel action in
Ontario even though the print version of the publication and the defendants’
place of residence were both outside Ontario, and held that it does have
jurisdiction over the defendants since the articles were published online
and therefore accessible in Ontario.
[単語帳] Defamation=名誉毀損 (written or oral)、
plaintiff=原告(訴える方)、defendant=被告(訴えられた方)、
libel=名誉毀損 (especially in writing)、 jurisdiction =裁判所の管轄権
これに対し、各国メディアは反対しているようです。
今後、各国の裁判所がどのような判断をするのかを見ていきたいと思います。
② 裁判管轄というのは、訴訟になると大きな問題で、契約書にも最後の方に”Jurisdiction”という条項があることが多く、
この契約に関する争いの裁判管轄は○○(例えば東京地方裁判所)にする、などと定めてあります。
これは、和訳、英訳双方に出てきますし、ドラフトするときもクライアントの意向を聞きながら入れます。
(例)
All disputes or controversies between the parties arising out of and in
connection with the interpretation and performance of this Agreement shall
be subject to the exclusive jurisdiction of the Tokyo District Court, Japan.

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民法改正のポイント
2003年に民法が改正され、今年2004年に施行されました。
翻訳する上ではここまで詳しい内容が必要とされることはないですが、
資格試験を目指している人もいるのでご参考まで。
① 短期賃貸借制度の廃止。
抵当権設定後の賃貸借は本来抵当権には対抗できないのですが、
短賃の場合は抵当権に対抗できるとされ、これまでこの制度を濫用して、不動産競売に支障がもたらされていました。(上級クラスではお話しましたね)
② てき除の廃止。
てき除制度の名称が「抵当権消滅請求」に変更されました。てき除とは、抵当権のついた不動産を取得した第三者が不動産価額相当額を支払または供託して抵当権を消滅させる制度です。
③ 一括競売、根抵当権の改正。
抵当権設定後に築造された建物であれば第三者が建てたものであっても、抵当権者は一括競売を申し立てることができるようになりました(従来は、抵当権設定者が建てた建物のみ)。
根抵当権(ネテイトケンと読みます)については、確定事由や確定請求に関する条文が改正されました。
④ 先取特権、債権質、果実の改正。
雇人の先取特権の範囲が広くなり労働者を保護しました。
債権質については、証書がある場合にも原則として証書の交付は質権の成立要件とされないようになりました。
果実については、抵当権の効力が及ぶ範囲の大きな論点でしたが、今回の改正により
被担保債権の債務不履行後の果実(天然果実、法定果実)に及ぶことがはっきりしました。
☆「果実」という専門用語は知っていた方がよいと思うので少し説明します。
果実(fructus (=fruit))とは、「物から生じる収益」のことです。例を挙げましょう。
天然果実 "natural fruits" (=which are produced by the power of nature)
:milk, wool (牛乳や羊毛)
法定果実 "civil fruit" (= income receivable from another for use or enjoyment
of a thing) :interest, rent (利子や家賃)
注意!「ホウテイ」と入力すると「法廷」が最初に出てくるので注意して下さい。「法定」です。
法廷で果物を売っているわけではありません(^^;
⑤ 親族編の改正。
一部条文の「裁判所」の文言が「家庭裁判所」に変更されました。

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翻訳者の三種の神器
ビジネス翻訳といっても、いろいろな分野があり、それぞれ特性がありますが、
リーガル翻訳に焦点をあてると・・・
パソコン、電話、FAX の3つは必須不可欠のアイテムです。
☆ パソコン・・・いうまでもなく、今やデータ納品の時代ですから、必ず必要です。
☆ 電話・・・皆さんお持ちですね。
☆ FAX・・・これは、意外と若い人は持っていないのです。
多分、仕事も友人関係もすべてメールですましているからでしょう。
しかし、法律の分野ではデータよりFAXの方が多いくらいです。
この点、コンピュータ関連の翻訳原稿はほとんどデータで来るようですね。
FAX原稿で一番困るのは、文字が判読できない場合です。
特に、FAXが何カ国も経由してくることがあり、文字がかすれているか、にじんでいるか、とにかく判読が難しいです。
古い映画のように書面上雨が降っている場合もあります。
そのようなときには、感を働かせて読んでいきます。
ただ、見たこともないような単語の場合には困りますね。
また、数字も0か6か8か9かわからない場合もあり、さらに6なのかeまたは aなのかわからない場合もあります。
もちろん、漢字も、あまりに太ってしまって単にインクのシミにしか見えないこともあります。
駆け出しの頃、担当者と電話で「ああでもない、こうでもない」と楽しい!ひとときを過ごしたことも、今では懐かしい思い出です。

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あなたの日本語は大丈夫ですか?
翻訳というと、英語力を上げることしか頭にない人が多いのが現実ですが、
日本語を正しく使えることも重要です。
母国語だから使えるのが当たり前、などと思わないで下さいね。
たとえば、
英文を書くときは、前置詞として何を使うか考えますね。
それと同じように、日本文を書くときにも助詞(てにをは)に気をつけます。
また、英文を書くときに collocation に注意するように、
日本語も主語と述語の結びつき方に気を配りましょう。
英語の1文が何十行にわたるときなど、そのまま日本語にすればとても読み難くなりがちですね。
そういう場合は、途中で文を切らざるを得ません。
ただし、文の切り方にも注意が必要で、前後の関係が切れないように表現に工夫をしなければなりません。
英文を読むときは、「ピリオドがどこにあるか=1文がどこまでか」を見るのですが、
なかなか見つからず、何十行も下にポチっと「.」があることも。
実際にそのような文が原稿の半分以上を占めていると、さすがに大変です(^^;

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通学と通信、あなたはどっち?
翻訳スキルを学ぶには、通学と通信のスタイルがあります。
これは、ビジネス翻訳の「勉強の仕方」の最後に書いたように、
終局的には「ライフスタイルに合ったほう」になるのですが、
もし、通学が可能ならば通学スタイルをお勧めします。
と申しますのも、通学と通信ではそこで得られる知識の量が違うからです。
以前、バベル時代の通信をやっていたときは、「紙面を通じた言葉のキャッチボール」
…今思うとえらくカッコいいですね(^^;
と位置づけておりましたが、通信は ともすると「1対1」になりがちです。
その点、通学では、他の生徒の発言や質問を通して、
どんどん話題が広がっていきますから、ライブの迫力満点です。
(そう言えば、「パワフル」、「エネルギッシュ」、「今まで体験したことのない授業」
などと形容されておりました。。。m(_ _;)m
実際、九州から毎週飛行機で通学してくれた人もおり、本当に感謝しています。
(台風の日も、大揺れする飛行機で来てくれました!私の方が心配で心配で・・・)
もちろん、諸事情から通信スタイルを選ぶこともあります。
その場合は、質問を通じて講師と交流の機会を増やしましょう。
(ただし常識の範囲内ですよ、ラブレターは不可)

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PCスキル & ファイル
数年前から、「添付ファイルが開けません」というメールを頂くことがあります。
「次の添付ファイルは安全でないため、メールからのアクセスが削除されました」と表示され、
ファイルを開けられないのです。
私から添付ファイルを送っても、上記のメッセージがでるため、
「先生がウィルスを送ってきたのでは?!」と、遠まわしに言ってくる人も複数いました(^_^)
これについては、新聞、雑誌などで取り上げられていますからご存知だと思いますが、念のため。
この現象は、アウトルックエクスプレス6やウィンドウズXPの修正プログラムを入れると
発生します。つまり、セキュリティのために簡単にファイルを開けないようにしたのですね。
ファイルを開けるには、
アウトルックエクスプレスで「ツール」の「オプション」を選び、
「セキュリティ」タブの「ウィルス防止」欄にある
「ウィルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない」のチェックをはずせばOK。
でも、このチェックをはずせば、当然ウィルスに感染する危険が増大します。
そこで、特定のファイルだけを開けるように設定することもできますが、
ファイルを特定することに不便性を感じる人は、ウィルス対策ソフトを常に最新の状態に更新して
自己防衛する、という手段を選択できます。
要は、自分の責任で管理するということですね。
皆さんも気をつけて下さいね。
個人、会社を問わずウィルスに感染する昨今、注意しすぎるということはありません。

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翻訳者と学歴
「法律翻訳者になるには、大学の法学部を出ていなければダメでしょうか?」
という質問をよく受けます。答えは、NOです。
現に、私の生徒達の中でも法学部出身者はわずかです。
もちろん、専門分野の翻訳をするにはその専門知識は必要です。
しかし、これから司法試験を受験するわけではなく、
あくまでも翻訳に必要な程度の法律知識ですから、大袈裟に構える必要はありません。
私のクラスでは、日本の法律のみならず、外国の法律関連知識を翻訳に必要な範囲で
わかりやすく補っていますので、皆さんついてきています。
また、あくまでも私見ですが、翻訳者として稼動するのに学歴は関係ないと考えています。
要は、学歴より適性なのです。
強い責任感とやり遂げる根性があり、調べものを苦に思わず、
翻訳が楽しいと思えれば、翻訳者としての適性はあると思います。
今まで多くの生徒を見てきましたが、「先生、翻訳って(大変だけれど)楽しいです!」
と言ってくる人は学歴を問わず、適性があり、将来楽しみです。
☆可愛い生徒達へ:これを読んで、今度の授業で同じセリフを言ってもダメですよー(^^;

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PCスキル & ウィルス
翻訳者には、パソコンスキルが必須不可欠です。
今は、パソコン普及率にはめざましいものがあり、持っている方が多いようです。
ただ、それをどの程度使いこなせるか?と言うことは別問題です。
今や、「ワードで文章が打てます」 「メールを送れます」では不十分で、
美しくレイアウトができるなどは当たり前になっています。
私のクラスにも、PCをあまり使い慣れていない人もいますが、
そういう人には、学期中に、パソコンスキルも覚えてもらっています。
「先生、できました!」と聞くと、本当に嬉しいです。
ところで、パソコンスキルを習得すると同時に、
セキュリティも万全にしなければなりません。
業務用、私用を問わず、パソコンでインターネットやメールを使う以上、
ウィルスに感染する危険は常にあります。
「私だけは例外」なんて思わないで下さい。
PCのセキュリティが進歩すれば、ウィルスも進歩?します。
ウィルス対策ソフトをPCに入れるのは常識ですが、
更新を怠ると、日々進化するウィルスを防ぐことはできません。
ひとたび感染すれば、被害は自分だけに止まらないことも多いのです。
悪質なものは、アドレスに載っている人に勝手にウィルスを送ってしまうからです。
それを防ぐには、ウィルス対策ソフトを常に新しい状態に保ち、
あやしげなメールは、開けずに削除しましょう。
また、今どんなウィルスが流行っているのか、その対策などの情報を
常にキャッチすることも必要です。
<追記> Feb. 23, 2004
先日、リーガル冬クラスが終了しました。
最後には、皆さん、PCスキル(もちろん翻訳内容も)が著しく上達しました。
中でも、最初はPCの操作がちょっと不安げだった方が
同一人物とは思えないほどうまくなったのを見て、とても感動しました!
よかったですね、N.Sさん!

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Q&A
私の教師としてのキャリアは、通信に始まりましたが、
当時毎月25日になると宅急便でドサーっと答案が届き、
「答案の海」で溺れている夢をよく見ました(本当!)。
添削はもちろんですが、非常に勉強になったのが Q&A です。
なにしろ、ありとあらゆる質問が来ましたから・・・。
意外にも、高度な質問より、素朴な質問の方が結構大変で回答に時間がかかりました(^^;
しかし、苦労する分、自分の勉強にもなるので、
それ以来、素朴な質問を大歓迎するようになりました。
皆さんも、授業でわからないことがあったら、
「初歩的な質問だから恥ずかしい」「こんな質問をしたら笑われるのでは?」などと
思わずに、どんどん質問しましょう。
質問を通して学習した内容は、しっかり自分の身につきますよ。
<追記> Jun. 15, 2004 
質問は予習・復習していないとなかなかできませんね。
授業は、漫然と受身で聞いていても、あまり身につきません。
学んだところはしっかり復習し、まとめ、整理し、自分なりに肉付けしていきます。
また、次の授業の範囲は予習し、疑問点をあげておきます。
このように、授業に自分から積極的にかかわっていくことで、授業内容がしっかり身についていきます。
(私が生徒だったころ、どんなに調べても考えてもわからない箇所を質問したところ、
「誤植だよ」との一言で終わったこともあり、「な、なんと!」と ガクッ ときましたが、
教える立場にある今、生徒の質問に対して同じような回答をすることもあり冷や汗かいています)

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勉強も仕事も楽しくあるべき
これは、私がず~っとモットーとしているものです。
楽しくなければ、勉強は続きません。
と、いうわけで私のクラスはいつも笑い声が絶えないのです。
しかつめらしい顔をして、高い位置から授業をするのは私の性(ショウ)にあいません。
いつも生徒と同じ平面に立って友達感覚で授業をしています。
楽しい授業は、勉強しようとういう気持ちを生み出し、スムーズに前進させます。
こうして今まで何人もの生徒が育っていくのを見てきました。
また、仕事も楽しんでやらなければ長続きしません。
翻訳の仕事は調べ物に時間がかかりますが、その分自分の知識が増え、
知的好奇心を都度満足させてくれます。
難しい仕事ほど、パズルを解くのに似た楽しさがあり、それをやり終えたときの
充実感は何にも替えがたいものです。
皆さんにも、ぜひ味わって欲しいと思います。

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