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MOVIESTAR 1995年12月号
「ロバートはワン・テイクごとに違った演技をするのよ」(ジョディ・フォスター) 「彼は信じられないくらい頭のいいひと!」(ホリー・ハンター)
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「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」は、名女優ジョディ・フォスターが監督した作品。「普通の人々」などから語られてきた米国がかかえる家族の問題。ともすれば重くなりがちなテーマをコメディタッチで明るくさらりと描いています。作品全体に流れるさりげない軽さとキュートな雰囲気は、ロバートの演技そのもの! 作品完成後のジョディ・フォスター監督へのインタビューと、姉役で共演したホリー・ハンターへのインタビューです。
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――この映画のアイディアについて教えてください。自分の経験を基にしているのですか? J(ジョディ・フォスター)「いつも自分の経験をもとにしているわ。私の映画はどれもパーソナルな作品なの。監督しようと思った映画が、どれも自伝的な意味合いを持っているとは言えないわ。私の家族は、この映画の中の家族とはちがうけれど、この映画に出てくる全てのキャラクターが、私にとっては身近な存在だし、彼らの矛盾した部分だって、私の中に存在する部分であると思うの。ジョアンナ、トニー、そしてクローディアといった3人の子供達は、それぞれ異なった個性の持ち主よ。でも私は、この3人、それぞれの中に自分を見いだすことができるし、でもそれって本当は、とても矛盾していることだと思うの。」
――今回の作品は特定のコメディを意識して作ったのですか? J「この作品はコメディにしようという意図に置いて作ったわけじゃないの。ジョークを考えて、リズムを合わせたら、こういう作品になったというのよ。面白い映画を作りたかったけれど、これはシリアスな作品として扱ったわ。どのシーンも誠意と現実性を持って撮影したし、中には現実よりも大げさにおかしくしたシーンもある。でもそういうことは実際にあることだし、とても直感的なものよ。それが家族というものでしょ。自分たちでは気付かない家族の汚点をコメディ・タッチに描いているの。」
――暴力、精神的な暴力、3人の子供、まるでどたばたコメディのようで、面白いと思いましたが。 J「意地悪なの。というか、温かくて、ファジーな人達じゃないのよ。家族の中で生き残る必要があるの。どのシーンでもループしている音が聞こえてくるはず。ダウニーが彼の姉に、いい加減に止めないと君の負けだ、というシーンがあるでしょ。それがまさによくあることだし、特にこの家庭ではそうなの。ほんの少しでも弱音を見せた方が負け、それが本当の家族よ。ユーモアはここから溢れているのよ。」
――サンクスギビングについて。 J「映画の中のサンクスギビングは、私の想像の世界。私の家は、ああいう風に騒がしく祭日を祝ったりしないし、私の母は、アン・バンクロフトとは全く違う型の母親だったけれど、私のどこかで、ああいう情熱とけたたましさに溢れた家族の集まりに、憧れを持っているのかもしれない。七面鳥を何個料理したか覚えてないけれど(64羽)、ディナーのシーンでは誰もちゃんと食べてなくて、夜になって残り物を美味しそうに味わうところは、誰でも経験したホリデーの行事よね。」
――今回の映画で、希望キャスティング・リストを作ったところ、そのリストの全員から即イエスの返事をもらったと言う噂は本当ですか? J「そう、すごいでしょ。まず家族役のキャスティングを優先したかったから、考えもしなかったわ。後から誰かがやってくれると思っていたの。アン・バンクロフトにダウニーでしょ。みんなそうよ。(チャールズ)ダーニングの事はほとんど忘れていたところへ、アンから彼はどう?って話が出たの。もちろんよ、と返事したわ。父親役を決定するのは、とても難航したの。そこだけ空白にしておいて、いろんな人にオーディションを受けてもらったわ。でも誰一人ピンとくる人がいなくて・・・。そこでアンがチャールズの名前を出してくれたの。そういういきさつで彼が出演してくれることになったのよ。」
――これだけの芸達者たちを一つにまとめて、家族のアンサンブルをどう指揮したんですか? J「皆が、自然にリアルにそのキャラクターになり切るまで十分にリハーサルをして、それから撮影に入ったの。こういうドラマは一人一人がリアルでないと嘘っぽくなってしまうし、逆にディテールにリアリティーがあれば、日常のなんでもないことからファニーな おかしさが生まれることもあるでしょ。そういう、生活そのものが持っているおかしさを出すようにしたつもりなの。」
――ロバート・ダウニーJr.について。 J「彼はワン・テイクごとに違った演技をするのよ。しかも、即興の演技もするから、私は毎日驚かされっぱなし。彼が車の中で、鼻の中の汚らしい話をエンエンとするシーンは、ほとんど彼個人のアドリブなのよ。それに、彼は又、信じられないほどのアクロバティックな動作を、スムーズにエレガントにやってのけるの。」
(ムービースター1995年12月号、スクリーン1996年1月号などより)
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――今回の映画のリハーサルでは、驚かされたこととは? H(ホリー・ハンター)「リハーサル中はそう驚く事もなかったわ。リハーサルは私にとっては予習のようなものよ。強いて言うなら『小さな頃から映画の中でしか観たことのないチャールズ・ダーニングが私の父親を演じて、"卒業"のアン・バンクロフトが私の母親役なんて!』ということかしら。 ロバート・ダウニー・ジュニアでしょ。彼は信じられないくらい頭のいい人。この映画を一緒に作るためだけに知り合いになれた人達は、本当に素晴らしい人たちだったし、この映画に出て得た一番の収穫は、自分にあるエネルギーに気付いた事ね。」
――映画の中にはとてもすごいシーンがありましたが。 H「あのシーンを撮影したのは、撮影に入ってから2週間目の事だったわ。クローディアは、家族の中に落ち着いたエネルギーを運ぶような人なのに、ある日突然、皮肉をバンバンと家族にぶちまけるシーンがあるでしょう、あのシーンが大好き。彼女は理性ある意見には、耳を傾けるの。彼女は聞き上手なのよ。周りの環境にも上手く適応していける人なのに、時々、キレちゃうのよね。でもそういうところが彼女の面白いところよ。」
(ムービースター1995年12月号より)記事提供:ウーラさん
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