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TORONTO Photo Gallery-2 |
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画像提供:miwaさん |
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| ◆ダウニーは上機嫌 |
2003年9月10日 JAM Showbiz
翻訳協力:ルルさん、まさがこさん
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問題児の役者が、ノワール・ファンタジー映画"The Singing Detective"で元気にカムバックする。
トロント――彼が戻ってくる。ロバート・ダウニーJr.が、映画祭期間中の月曜日の夜、ここで上映される超現実的で不思議な映画"The Singing Detective"に主演し、ビッグ・スクリーンに戻ってくる。上映後の熱狂的な観客の反応は、映画への好意的評価とダウニーに対する支援の表れが等分しているようだった。
上映終了後、彼は自分の席にはいなかった。「その理由は3つあるから言わせてよ」後にダウニーはインタビューでこう言った。「まず、僕は1時間40分もタバコを吸えなかった。そしてお腹がすいてた。それにちょっと照れくさかったんだ。だって、自分を観ながら涙ぐんでたし、もう『あー、役者が泣いてるとさ、君達は見渡す、そしたら役者が泣いてる、え?、マジか?信じられない。サイテー。Get out of Dodge, man! You're a cowboy!こんなところにいても場違いだよ、出て行けよ!』って感じだったからさ」(訳注:Get out of Dodgeは、西部劇からの引用で、サウスダコタ州ドッジ・シティを指し、「その街(場)から早く出て行けよ」という意味でよく使われるフレーズらしいです。Dodge
Cityにやってきて悪さをしようとするカウボーイは、早く出て行かないと痛い目にあうぞ、という西部(Old
West)の比喩を使ってロバートは話してるんですね。この部分の翻訳については、まるさん&まるさんの御主人様にご協力いただきました。ありがとうございました!m(_
_)m)
(後に、彼はこう言った。「この映画祭は、まさに自分を生き返らせてくれた重要なイベントになった」そして彼がやるべきことが何なのか、なぜしなくてはならないのかをちゃんと理解する機会にちょうど居合わせることが、いかに彼を癒していたのかを説明する。)
出所後、最初の映画出演で、ダウニーは主役を演じる。"The Singing Detective"はデニス・ポッターの半自叙伝のテレビシリーズの映画版だ。作家、彼のひどい症状の乾癬、彼が書いたノワール小説、彼が空想する華美な人生とたくさんの歌と踊り、それらが複雑に絡み合っているファンタジーと現実で構成された例を見ない作品である。「蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界」(訳注:早川書房刊。スーザン・オーリアン著で原題"The Orchid Thief"。2002年に「アダプテーション」として映画化された)と同じくらいに説明するのが難しい映画であるが、ちょっとイカれてて愉快な映画だ。
ダウニーはナーバスであると同時に陽気にもみえる。彼のユーモアはいつものように、躁病的で自分を卑下した感じだが、彼のジョークは過去よりやや内省的で、12段階リハビリプログラムのようだ。彼は映画の中でダン・ダークという名の役(TVシリーズではマーロウと呼ばれていたキャラクターである)を演じ、その役は、深刻な乾癬のシーンでは手の込んだメークアップをしなくてはならなかった――彼の顔全体を表面がザラザラして、あばたのてきている顔に見せるために。「僕はまるでダン・ダークみたいだね。おかしくて魅力的、ピザのような顔はちょっとゾッとするけど、自分を見せびらかしてばかりだ」と彼は語る。
ダウニーはまさに今が、人生で最大のセカンドチャンスの時だと十分に自覚しているようだ。リハビリ、逮捕、服役など、ごく最近も大騒動を巻き起こしたが、実際のところ、彼は1988年、23歳の時に更生施設に入所して以来、何度も入退院を繰り返している。そして現在38歳となった。
「ああ、僕はピンボールマシンの機関砲に当たったんだ。『ピンボールの弾に当たりたい人はここに登録すること』って言われたとき、『それは僕の仕事だ』って思ったよ」過去の映画の仕事をやり直したいかを質問すると、この役者は真面目に、「ぜひ仕事に戻って、全て一からやりなおしたいね」そして、冗談モードにさっと切り替わって、こう付け加えた。「これは、みんなの時間を無駄にする新しい方法だね!(騒動で)仕事に邪魔が入ったり、現場を離れなくてはならなくなる僕の問題がまだあるからね」
この映画に出て、「"The Singing Detective"をやってよかったことは、十分に考える時間がなかったから、逆に演じることを大切にすることが出来た、ということだ。僕はいわゆるこの世界に入り込む必要があって、3つのことをしなければならなかったんだ。物静かで、冷静で、紳士らしくすること。固執することなんてなにもなかった。僕は、悲劇的なことと同時に喜劇的なことを演じたけど、これはまったくの新境地だったよ。これらのダンスナンバーや、あの歌っている探偵の妙な話に、僕は仰天させられたんだ」
「僕が働いている時の呪文はね、『できない、できない、できない』」彼は笑いながらこう付け加えた。
実際、彼は歌がうまい。ダウニーは、17歳の時から歌ったり作曲の仕事もしてきている。アルバムを出すのだろうか?
「僕がアルバムを出すかって?今現在、それは本末転倒だと思わない?アルバムの題名は、マントラ中毒っていうのはどうかな?」そう言うと彼は立ち上がって、床に転がり、狂ったように笑いながら、「マントラ中毒だって!今まで聞いた中で、一番矛盾した言葉使いだよ」
そこで聞いてみた。自伝を出版するのはどう?
「ああ、いいかもね」と彼は言う。
「でもやっぱり、それはないだろうね。(放っておかれる)審理なしの人生が一番だからね」
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| ◆ 称賛に酔うロバート・ダウニー |
2003年9月14日 TORONTO STAR
翻訳協力:フッキーさん、ナリさん
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「熱く迎えられた「Singing Detective」
クリアになった俳優は拍手喝さいを大いに楽しむ。
少なくとも一人の関係者にとって、2003年トロント国際映画祭の思い出は、永遠に温かな出来事のひとつになるだろう。
ロバート・ダウニーJr.が映画祭で報道陣に会う前夜、彼はThe Singing Detective(デニス・ポッターの有名な英国ミニ・シリーズの長編映画版)の上映の終わりに、驚くべきスタンディング・オーヴェイションを受けていた。
ポッターがアメリカを舞台に、アメリカで製作されることを常に望んでいた脚本を下に、メル・ギブソンがプロデュースし、キース・ゴードンが監督したこの映画で、ダウニーは、非常に優れたマイケル・ガンボン(いまいましく気難しい低俗な作家は、ポッター自身が患ったのと同じ耐え難いほど苦しい皮膚病で入院している)によってかつて演じられた有名な役を得た。
リスクの多いプロジェクトでの大胆で冷たい演技ではあるが、熱心で型にはまらない38歳の役者――オスカーにノミネートされ(1992年「チャーリー」)、一匹狼の映画制作者ロバート・ダウニーの息子で、そしていまいましい麻薬違反の常習者――にまさに期待したようなことでもある。つまり魅了されるだろうと。
そして、先の夜の反応で何かいうとすれば、賭けはうまく行った。ダウニーが映画上映に引き続きステージに上がったとき、観衆は立ち上がり、大騒ぎをした。
フォー・シーズンズ(ホテル)のプールサイドのデッキ・チェアーに座り、筋肉たくましく健康的に見えるダウニー――今ではすっかり依存症から回復している――は、まだ見るからに観衆の反応に圧倒されている。
「あぁ、とてもいい気分だったよ」と彼は言った。「僕はそこに居合わせることが出来て、それ(スタンディング・オーヴェイション)を見れて、一緒にやったんだよ」
彼の筋肉と新しく入れたように見える刺青(彼の10歳の息子の名前"インディオ"と彫ってある)をはっきり見せる身体にぴったりとしたナイキのタンクトップを着たこの役者にとって、大喝采は、先へ進む時(が来たの)だと世間が認め、彼の気を奮い起こさせるものであった。注目を集めた麻薬による逮捕、出廷、そして容赦のないメディアの批判の対象となった10年の後、トロントの観客は、ロバート・ダウニーJr.が帰ってきたことを歓迎した。
「僕は昨日の夜、自分が2インチ成長したように感じたよ。」彼はにこやかに言った。
ダウニーは、記者に会うことだけでなくタブロイド紙の悪評について話すことについて、意外にも勇敢である。ここで二日間、自分を質問にさらすことについてためらったかどうか尋ねると、彼は肩をすくめた。
「僕はやらなければならない仕事がある人々に出くわした。そして僕はただ一連のくだらないことをさらけ出すだけでよかったんだ。」と彼は言う。「彼らは『何もスキャンダルはない』と言うのが許されないんだよ」
「それは、25年間虐待関係に身をさらした女性が言ってることに似ている。」「いや、彼女はほんのちょっとの間はそうだったけど、25年間は自ら進んで身をさらしてたんだ。僕はその虐待された(ののしられた)女性だ。僕がしたことは抵抗せずに受け入れて、そんな人生にサインしたことだ。」
「もし誰かが僕に代わって(メディアに対して)憤慨したいなら、一人の男が、子供から少年に、そして大人、少年、子供へと何度も何度も繰り返すことに憤慨するべきで、彼が何とか天罰を受けないようにと考えるべきだよ。」
ダウニーを選び、彼にこだわることで、彼は彼自身を作り上げた。彼ら(メディア)はたまたま最低な選択をした。「僕は、やや大まかに前もって決められた運命の中で、人は多くの自由を得るのだと信じている。」
The Singing Detevtiveにおいて、彼の役を特徴づけるのに効果的な怒りを、彼にありったけ出させたのは何だったのか尋ねると、彼は「28年間の不運はどう?」と言ってきた。
強烈なDowneyspeakが時々飛び出しがちとはいえ――"Obligation is the mother of deformity"「間違ったことをすると、やらなくてはいけないことができるんだよ」(訳注:この文は、「そうする必要があったから、ありったけの怒り(演技)を出したんだ」と解釈できなくもないのですが、自分のこれまでの問題をはっきりと間違いだと自覚している発言だと思われます)と彼はこの点を強調し、「僕は今、極めて客観的に物事がみれるんだ。これは実は禅の経験から得たんだ。」とあとで付け加えた。――人は、手に負えないポスターボーイとして一旦みなされた事実から逃れることはできないが、薬に煽られてきたハリウッドのお荷物は今、ようやく他の岸に到着した人のようにみえる。
次の水の例えは彼がしたものだ。「さあ、プールのそばに寄って…」ベンチの後ろに鍛えた腕を回しながら彼は話した。「人はどうやって、海の反対側に辿りつくと思う?」「かいを取って狂ったように漕ぐだけさ」
彼はもう一度、海に引き戻されるとことを心配するだろうか? 彼は過去において、一ヶ月以上クリーンのままでいられたようには見えなかった。
彼は企みを話すように身をのり出し、皆をじっと見て言った。「僕の友達のウォーレンがなんて言ったか知っている? ウォーレンB、あえて、彼のラストネームは言わないけど。
ウォーレンBは言ったんだ。『ロバート、君は独房の匂いを覚えているかい?だったら、大丈夫だよ。』」
ロバートは前夜のような称賛をこれからも聞くだろう、そして同時にほぼ10年間の海の怒号(社会からの非難)もまた聞くだろう。しかし、過ちは犯さない。彼は独房の匂いを覚えているから・・・
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