山形市野草園ボタニカルアート展にようこそ
この会場に展示中の、植物の絵を、英語で「ボタニカルアート」と呼んでいます。直訳すると「植物画」ですが、太田洋愛先生(日本のボタニカルアートの先駆者)は、「科学的植物画」と訳されました。
ヨーロッパでは16世紀頃から盛んに描かれていますが、日本で「ボタニカルアート」が普及し始めたのは、昭和45年ごろ、太田洋愛先生の提唱で、元人事院総裁の佐藤達夫氏を顧問に、太田洋愛、二口善雄、藤島淳三、新沢朗、佐藤廣喜の諸氏によって日本ボタニカルアート協会が発足したころからと言われています。
実物大であること。科学的に(植物学的に)正しく描くこと。見る人の心をひきつけ、鑑賞に耐え得る絵が、ボタニカルアートの三要素です。この三要素をそなえていれば、油絵でも墨絵でも鉛筆画でもボタニカルアートの仲間です。バックは白です。上達の秘訣は数多く描くことだけです。
いったん下描きをしてから他の紙に転写する方法もありますが、モデルの植物の変化に筆が追いつけない場合が多く、植物の正しい姿を描くことが出来ません。また、写真を見て描く方法なども、実物大に描けなかったり、色が不正確だったり、絵が立体的でなかったりするので、避けたほうが良いと思います。
誇張は許されません。目の前のモデルを良く観察しながら描くことが大切です。私達は、太田洋愛先生の「構図がボタニカルアートの命です。いつもモデルを前にして描きなさい。陽光が感じ取れる絵を描きなさい」という教えを大切に守りながら1点1作主義で世界に1枚しかない絵を描いています。
ボタニカルアートは、標本画と鑑賞用の絵とに大別出来ます。私たちが主に描き続けているのは鑑賞用のボタニカルアートで太田洋愛先生は、「花の肖像画」と呼んでいます。
昨年は、主に内陸地方で描いている皆さんの作品を展示しましたが、今年は、庄内地方と、宮城県内の皆さんも参加し、各教室毎に作品を展示いたしました。
ボタニカルアートを習い始めてまだ数ヶ月の方から、作品展や教室を開くまで上達したベテランまで、それぞれ物語をひめた作品を展示しております。どうぞごゆっくりご覧下さい。
本日はご来場有り難うございました。
2001年9月11日
出品者一同