・ APは11月28日、ロシアのロケットが大気圏に突入するときにアメリカで流星雨と見間違えられたと報じました。このロケット(タイプはニュースに書かれていません)は11月28日の午前6時15分に大気圏に突入しましたが、目撃者によると長い尾を引いて二つに分かれたように見えたそうです。
・ ABC Onlineは11月29日、ドイツの女性が故人の希望をかなえるため、夫の遺灰をロシアのロケットに搭載して2003年1月にバイコヌール宇宙基地から打ち上げる予定だと報じました。この打ち上げのために彼女はアメリカの企業に2万米ドルを支払ったそうです。約10グラムの遺灰は口紅サイズのカプセルに収められ、軌道へ投入後5〜6年間地球を周回してから大気圏に突入するそうです。
*Space Calendarによれば、2003年1月に予定されているロシアのロケットによる打ち上げは今のところプロトン KロケットによるAMC-9衛星の打ち上げ(予定日は未定)だけです。ということは...
・ スペースレフは11月29日、アイ・エイチ・アイ・エアロスペースがスターメール・プロジェクト(STARMAIL PILOT PROJECT)による宇宙からの電子メールサービスを実施することを決定したと報じました。メールを記録したCDを2002年4月にバイコヌール宇宙基地からソユーズ宇宙船に搭載して国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げます。その後、2003年6月から指定した1年間の間に宇宙飛行士が撮影した写真を背景にした電子メールが宇宙から届く予定です。
・ 宇宙開発事業団は11月29日、国際宇宙ステーション(ISS)のうちロシアのサービスモジュールに取り付けていた微小粒子捕獲実験および材料曝露実験(MPAC&SEED実験)装置の第1回回収を行ったと発表しました。MPAC&SEEDは2001年10月からサービスモジュールの外壁に取り付けられていましたが、このたび2002年11月9日に宇宙飛行士3名とともにソユーズ宇宙船で地上に回収されたものです。回収された実験試料は今後解析・評価、地上対照試験データとの比較を行う予定です。
・ APは11月28日、ロシア宇宙軍(Russian Space Force)がKosmos-3Mロケットを使用してプレセツク宇宙基地からアルジェリアの災害監視衛星Alsat 1とロシア宇宙軍の衛星Mozhayetsの打ち上げに成功したと報じました。打ち上げ日時は11月28日午前6時7分(GMT)でした。
*Alsat 1についてはIndependent Onlineのニュース(11月13日分)に詳しいです。
*Mozhayetsは重量90kgで、ロシア宇宙軍が衛星の運用手段とテレメトリ情報の解析の訓練用に打ち上げる衛星だそうです。
*Alsat 1の製造メーカーSurrey Satellite Technology Ltdのプレスリリースはこちらです。
・ APは11月27日、プロトンロケットによる軌道投入に失敗した放送衛星Astra 1Kについて、衛星の軌道高度を上昇させるところまで制御レベルが回復したと報じました。ただしもともとのミッションの目的を達成するためではなく、衛星が大気圏に突入したときに安全なところに落下させるのが目的のようです。
・ MSNBCは11月26日、NASAが国際宇宙ステーション(ISS)から最大で1年間常時滞在クルーを置かないでおくためのContingency Planを作成したと報じました。これはロシアが資金難のために十分な数のソユーズ宇宙船とプログレス貨物船をISSへ向けて打ち上げることができないためです(常時滞在クルーがいる限り、ソユーズは緊急避難船として必ずISSにドッキングしていなければならない)。この計画書によると、準備を今からはじめて2003年6月の初めにはISSから撤退する予定になります。
・ APは11月26日、カリフォルニアのTransorbital社が2003年に実施する月への無人ミッションについてISC Kosmotras社と2000万米ドルの契約を結んだと報じました。このミッションではTraiblazerという探査機をDneprロケットで月へ向けて打ち上げ、約3ヶ月間にわたって月を周回し月面の写真を撮ります。さらにプライベートなメッセージや個人の遺灰をカプセルに詰めて月面に送ります(探査機は最後は月に墜落することになっています)。実現すれば民間企業による月への最初のミッションと言うことになります。
*AFPによると、最初の打ち上げは2003年10月の予定です。このときは探査機にカメラを2台搭載し、月面の写真撮影とフィルム撮影を同時に行います。
・ The Orbital Report News Agencyは11月13日、パンナムサット社がボーイングへの放送衛星ギャラクシー 8iRの発注をキャンセルしたと報じました。これは製造メーカーの契約不履行によるもので、パンナムサット社は賠償金として7200万米ドルを受け取ります。ギャラクシー 8iRは当初2002年第3四半期にSea Launch社の提供するZenit 3SLロケットを使用して打ち上げ、ギャラクシー 8i(1997年12月に打ち上げ)と交代する予定でした。
・ The Orbital Report News Agencyからのニュース(11月18日発表分)をもう一つ。今後数週間以内にヨーロッパとロシアとの間でKourouにソユーズロケット打ち上げ用の射点を建設する協定が結ばれそうです。この協定は12月にESA(ヨーロッパ宇宙機関)で協議され、公式には2月に承認される運びです。建設工事は2003年半ばまでにMalmanoury(アリアンロケットの射点から北東に10km)で開始され、2005年後半までにはソユーズロケットを仏領ギアナから打ち上げることが可能になります。
・ ILS (International Launch Services)は11月26日、プロトン Kロケットによる放送衛星Astra 1Kの軌道投入に失敗したと発表しました。発表によると、上段に使用されているBlock DMが予定通り燃焼しなかったために衛星を待機軌道でロケットから分離しました。今後ロシアによる不具合調査委員会と並行してILSでも独自に不具合の原因を調査する予定です。
・ Spaceflight nowがプロトン KロケットによるAstra 1Kロケット打ち上げのステータスを掲載しています(打ち上げ場所はバイコヌール宇宙基地)。このページによると、11月25日午後11時4分(GMT)にプロトン Kロケットを打ち上げました。打ち上げ後6時間38分でAstra 1Kをロケットから分離する予定です。
*ILS (International Launch Services)社によるプレスリリースはまだ出ていませんが、打ち上げの模様をこのページから見ることができます(Windows Media PlayerまたはReal Playerが必要です)。
・ ソニーがオンラインで面白い広告を流しています(このページの”trip”ビデオを見てください。クイックタイムでもReal PlayerでもWindows Media Playerでも見ることができます)。シアトルから宇宙へ行くと言うことで、ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)(EVA訓練用の水槽とゲート部分)とソユーズの打ち上げシーンが出てきます。
・ プラウダは11月22日、国際宇宙ステーション(ISS)から11月9日に地上に帰還したクルー(Sergei Zaletin、Frank de Winne及びYuri Lonchakov)を迎えてガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で記念式典が行われたと報じました。式典では伝統にのっとってクルーたちがガガーリンの記念碑に赤いカーネーションを献花しました。
・ Business Dayは11月21日、ロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)の代表150名と南アフリカの企業がロシア製の衛星を南アフリカの射場から打ち上げる計画について南アフリカの首都プレトリアで今週協議中だと報じました。南アフリカ側からはDenel社その他の航空宇宙・通信企業がプロジェクトに参加する予定ですが、Industrial Development Corporation (IDC)が資金の融資に合意すればプロジェクトがスタートするとのことです。射場の候補としては現在Bredasdorp airfieldが挙がっており、射場へはロシアのアントノフ-124を使用して衛星を輸送する予定です。
・ NASAのISS Status Report(11月19日発表分)の第15パラグラフを見てください。読んで驚いたのですが、11月1日にISSにドッキングしたソユーズ TMA宇宙船には何と高度計がついていないそうです。この高度計はソユーズの着陸時に使用する計器で、これがないとソフトランディングがうまくいかなかったと思います。2003年2月に打ち上げるプログレス M-47で高度計をISSへ運ぶようですが...
・ Vladivostok Novostiは11月20日、環境学者がSvobodny射場でのStrelaロケットの打ち上げに強く反対していると報じました。ロシアのイワノフ国防相が今年の11月5日に今後はプレセツク宇宙基地とSvobodnyを整備していくと述べたことに対応するものです。2003年末にStrelaロケットがSvobodny射場から打ち上げられる予定ですが、StrelaはHeptylという有毒な燃料を使用するため、Amur Social and Ecological Unionがこの打ち上げプロジェクトの環境に対するリスクアセスメントを要求するとのことです。
・ ILSは11月19日、SESのデジタル放送衛星Astra 1K(製作はAlcatel社)を11月26日にバイコヌール宇宙基地からプロトンロケットを使用して打ち上げる予定だと発表しました。打ち上げの模様もインターネット上でライブ中継を予定しているようです。
・ プラウダは11月19日、競争力の強化を目的としてロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)傘下の企業が今後3年間で30の持ち株会社に統合されるとRosaviakosmos長官Yuri Koptevが述べたと報じました。30の持ち株会社のうち、ロケット・宇宙関連の企業は11社になる予定です。
・ モスクワタイムズは11月18日、12月に東京で行われる国際宇宙ステーション(ISS)計画参加国の協議の場でロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)が資金難のため有人宇宙船ソユーズ TMA製作のための資金援助を依頼する予定だと報じました。資金援助が得られない場合、来年の4月にクルーをISSに送り出すソユーズ TMAの製作をもってひとまず製作を休止する可能性があるとのことです。
*2003年のロシアの宇宙開発向け国家予算は84億2900万ルーブル(約2億6600万米ドル)、このうち宇宙機の製作向けに約7億ルーブルが予定されています。ソユーズ TMA宇宙船の製作費は1基あたり3億1000万ルーブルだそうです。
・ プラウダは11月18日、アルジェリアの災害監視衛星Alsat 1が打ち上げ準備のためにプレセツク宇宙基地に到着したと報じました。Alsat 1はロシアの衛星MozhayetsとともにKosmos-3Mロケットを使用して11月の末に打ち上げられる予定です。
*Mozhayetsは重量90kgで、ロシア宇宙軍が衛星の運用手段とテレメトリ情報の解析の訓練用に打ち上げる衛星だそうです。
*Alsat 1については11月13日のIndependent Online報道のニュースが詳しいです。
・ Kosmodrom.ruは11月17日、衛星の打ち上げに使用されたロケットの上段部Breeze-KMが大気圏に落下して燃え尽きたと報じました(注:ロシア語です)。このBreeze-KMは2002年6月20日にイリジウム-97とイリジウム-98を打ち上げたRockotロケットの上段に使用されていたものです。
*Breeze-KMはKhrunichev社が製作しています。諸元についてはこちらをどうぞ。
*イリジウム衛星2基はEurockot社の提供するサービスで、Rockotロケットを使用して2002年6月20日にプレセツク宇宙基地から打ち上げられました。打ち上げに関するEurockot社のプレスリリースはこちらです。
・ APは11月15日、宇宙関連グッズを販売しているアメリカのThe Space Storeが国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙旅行を取り扱うと報じました。この旅行ではソユーズ宇宙船に乗ってロシア人宇宙飛行士と一緒にISSへ向かい、約8日間ISSに滞在します。応募者は各種訓練のほか、医学・心理学試験を受ける必要があります。医学試験を受けるコストが75,000米ドル、宇宙飛行のための総コストが2,000万米ドルです。
*The Space Storeの宇宙旅行を取り扱うページはこちらをどうぞ。
*The Space Storeの親会社はSpaceHab社です。
・ Independent Onlineは11月13日、アルジェリアが災害監視衛星Alsat 1を今後3週間以内にコスモスロケットを使用してプレセツク宇宙基地から打ち上げる予定だと報じました。Alsat 1は地上の災害を監視する国際プロジェクト(Disaster Monitoring Constellation、アルジェリアのほかイギリス、中国、ナイジェリア、トルコ、タイ及びベトナムが参加)の一環として打ち上げられる重量100kgの小型衛星で、宇宙から見た地上の災害の模様を毎日Arzew地上局(アルジェリアの首都アルジェから西へ420kmの地点)へ送信することになっています。
*Space Calendarによると、Alsat 1の打ち上げは11月28日の予定です。
・ 以前ロシアのテレビ局が視聴者を国際宇宙ステーション(ISS)に送る計画があるとこのページに書きましたが、そのニュースの続報です。AFPは11月12日、ロシアのテレビ局Channel Oneが20人の「普通のロシア人」を選んでガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で訓練を行い、このうち1名をISSに送ると報じました。このプロジェクトの費用としてChannel Oneは2000万ドル支払う計画で、ロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)と12月半ばまでに契約を結ぶ予定です。
*Calendarlive.comによると、応募資格は「健康であること」「英語が話せること」だそうです。英語が話せるだけで既に「普通のロシア人」ではないような気もしますが...
・ プラウダは11月12日、サンクトペテルブルグにスペースパークが建設される計画があると報じました。これは"300 years of Saint Petersburg: an open Russia"(多分サンクトペテルブルグ300周年記念とか言うことなのでしょう)の行事の一環として行われるようです。
・ AFPは11月11日、国際宇宙ステーション(ISS)から11月9日に帰還したESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士が2週間、モスクワ近郊のガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)に滞在すると報じました。これは地球の環境に再適応するためです。
・ APは11月9日、国際宇宙ステーション(ISS)から帰還する3名の宇宙飛行士(ロシア人宇宙飛行士Sergey Zaletin、Yuri Lonchakov 及びESAの宇宙飛行士Frank de Winne)を乗せたソユーズ TM-34宇宙船がカザフスタン共和国に11月9日午後7時4分(EDT)に無事着陸したと報じました。着陸地点はカザフスタン共和国の首都Astanaの南東約180マイルでした。
*ESAのプレスリリースはこちらです。
*RSCエネルギア社のプレスリリースによると、ソユーズ TM-34がISSのZaryaから離脱したのが11月9日午後11時44分(モスクワ時間)、着陸が11月10日午前3時4分(モスクワ時間)、着陸地点が北緯51.00度、東経67.35度でした。
・ ILSは11月8日、ギリシャとキプロスのコンソーシアムHellas-Sat(注:ギリシャ語のページです)の通信・放送衛星を2003年第1四半期に打ち上げる契約を受注したと発表しました。打ち上げにはアトラス Vロケット(ロシアのNPO Energomashが開発したRD-180エンジンを搭載)が使用されます。
*Hellas-Satは2004年の夏に開催予定のアテネオリンピックに向けて衛星による通信・放送サービスを提供予定です。打ち上げる衛星はAstrium社のEurostar E2000+タイプとのことです。
・ Spacenews.ruは11月6日、ロシアの衛星通信サービス会社Gascomが2003年6月に通信衛星Yamal-200を2基打ち上げると報じました(注:ロシア語です)。Gascomは既にYamal-100衛星を打ち上げてサービスを提供していますが、今回の打ち上げはYamal-100のバックアップとサービスの増強が目的です。
*Gascomはロシアの天然ガス生産企業GazpromとRSCエネルギア社が設立した衛星通信サービス提供企業です。
*Yamal-200についてはあまり情報がなかったので、こちらをどうぞ。
・ Spacenews.ruは11月6日、今後今年中にバイコヌール宇宙基地から3回の打ち上げが行われるとロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)長官Yuri Koptevが述べたと報じました(注:ロシア語です)。スケジュールは以下の通りです:
− 11月26日:プロトンーKロケットによって通信衛星Astra-1K打ち上げ
− 12月20日:Dneprロケットによる打ち上げ(ニュースでははっきり書いていませんが、ISC Kosmotras社のプレスリリースを読むとイタリア、サウジアラビア、アメリカ及びアルゼンチン、ドイツの小型衛星を打ち上げる予定です)
− 12月25日:プロトン−KロケットによってURAGAN衛星3基を打ち上げ。この衛星はロシアの航法システムGlonassに使用されます。
・ AFPは11月5日、ロケット打ち上げに関してバイコヌール宇宙基地の利用を減らす代わりに自国内に射場を2ヶ所整備していくとイワノフ国防相が述べたと報じました。バイコヌール宇宙基地の使用料として年間1億1500万ドルを支払うよりは、プレセツクとSvobodnyを使用したほうがよいと言うことのようですね。
*Svobodnyは極東の都市Blagoveshchenskから北へ120kmのところにあります。2003年にStrelaロケットの打ち上げ試験を行うようです。
・ AFPは11月4日、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗したESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士が予定通り実験を開始したと報じました。今回の実験はOdisseaミッションの一環として行うもので、造骨細胞にビタミンDが及ぼす影響の調査、細胞に宇宙放射線と微小重力が及ぼす影響の調査などを調査します。
・ APは11月3日、中国が今年中に無人カプセルShenzhouを打ち上げる準備をすすめていると報じました。この打ち上げは中国が有人宇宙船を打ち上げるための最終テストとなります。今回の打ち上げに成功すれば、今後3年以内に有人宇宙船を打ち上げる予定だとのことです。
*Shenzouはロシアの宇宙機の改良型(Space Today Onlineによる画像を見るとソユーズ宇宙船に似てますね)で、ロシアの技術者の協力を得て開発されたとのことです。また、中国の宇宙飛行士(taikonautと言うらしいですが)もロシア式に訓練されているようです。
・ AFPは11月1日、3名の宇宙飛行士を乗せたソユーズ TMA-1宇宙船が11月1日午前8時1分(モスクワ時間)に国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功したと報じました。3名のうち一人はESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士で、10日間ISSに滞在しOddiseaミッションを遂行します。
*ESAによってソユーズ TMA-1のドッキングの模様とハッチが開いて3名のクルーがISSに進入したシーンが公開されています(見るためにはReal Playerが必要です)。
*RSCエネルギア社もソユーズ TMA-1とISSのドッキングの模様を公開しています。こちらも見るためにはReal Playerが必要です。