2002年10月のニュース
・ APは10月30日、ソユーズ FGロケットの国際宇宙ステーション(ISS)への打ち上げ成功の後でロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)長官Yuri Koptevが「ISSプロジェクトのための予算をアメリカが削減するのなら、ロシアもそれに対応してISSへのロケット打ち上げの回数を削減する権利がある」と述べたと報じました。ロシアは今までのところ、1年あたり4基のプログレス無人貨物船とソユーズ有人宇宙船をISSに打ち上げる取り決めになっていますが、資金難のため来年はプログレス貨物船を2基打ち上げるだけの予定です。
・ APは10月29日、ロシアが宇宙開発に携わる新しい世代の確保に苦慮していると報じました。現在宇宙開発に従事している技術者の多くが50代後半から60代初めで、そろそろリタイアの時期を迎えています(確かにロシアでミッションの打ち合わせをすると、出てくるのはほとんどがこの年代の人ばかりでした。30代なんて見たことがなかった)。
*ちなみに、このニュースによると宇宙飛行士の給与が月収300米ドルだそうです。で、1年前にモスクワの地下鉄の片道料金が5ルーブル(当時で20円ちょっと。なお、モスクワの地下鉄は下車するまで一律料金です)、シェレメチヴォ空港の自動販売機で飲んだお茶が8ルーブル(35円くらい)でした。でもペプシコーラの350ml缶が170円くらいしたので一概には比較できませんが。
・ Space.comは10月30日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けてソユーズ TMA-1宇宙船を搭載したソユーズ FGロケットが午前6時11分(モスクワ時間)にバイコヌール宇宙基地から予定通り打ち上げられたと報じました。ソユーズ TMA-1宇宙船にはロシア人宇宙飛行士2名とESAの宇宙飛行士1名が搭乗し、ISSへの訪問ミッションとしては第4回目となります。ISSとのドッキングは11月1日午前5時(GMT)頃、今までISSにドッキングしていたソユーズ TM宇宙船を使用してクルーが帰還するのは11月9日の予定です。
*RSCエネルギア社によって打ち上げシーンが公開されています(Real Playerが必要です。それと、アクセスが集中しているので忍耐が必要です)。
*Spaceflightnow.comによってSoyuz TMA-1のドッキング時の詳細なスケジュールが公開されています。これによると、ドッキングは11月1日午前12時(EST)です。
・ RSCエネルギア社は10月29日、国際宇宙ステーション(ISS)へクルー3名を打ち上げるミッションについて審査会を行い、3名のクルー(ロシアのSergei Zaletin, ESAのFrank De Winne, ロシアのYuri Lonchakov)のフライト承認と打ち上げスケジュール(10月30日午前6時11分モスクワ時間)の確認を行ったと発表しました。
*まだリンクが張られていませんが、”Watch the live video”なんて書いてあるので、打ち上げシーンをライブで見られるかもしれません。
・ APは10月28日、ロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)長官Yuri Koptevが10月15日に発生したソユーズ Uロケットの爆発事故の原因について、「悪意による製造上の欠陥」が事故を引き起こしたと述べたと報じました。調査結果によると、異物(パイプには使用されていない、鉄とクロム)がエンジンの一つに使用されている過酸化水素のパイプをふさいだのが事故の原因だとのことです。
・ RSCエネルギア社は10月28日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けたソユーズ TMA-1宇宙船の打ち上げ準備状況を発表しました。10月28日午前5時(モスクワ時間)にソユーズ TMA-1を搭載したソユーズ FGロケットがアセンブリ施設から射点へ運ばれ、射点に立てられました。
*なお、打ち上げ予定日時は10月30日午前6時11分(モスクワ時間、GMTでは午前3時11分)です。
*今回の打ち上げについても宇宙開発事業団が詳しい情報を載せてくれています。これによると、今回打ち上げられるクルーのうち訪問クルー(多分ロシア人宇宙飛行士とESAの宇宙飛行士の2名だと思いますが)が11月9日に地球に帰還するときに日本のサービスモジュール利用実験のうち、HDTVで撮影したハイビジョンのビデオテープと材料曝露実験サンプルSEEDのパネル1枚を一緒に持ち帰るようです。
・ ISC Kosmotras社は10月25日、2002年12月にDneprロケットを使用したバイコヌール宇宙基地からの衛星の打ち上げに向けて最終準備に入ったと発表しました。今回の打ち上げでは高度650km、軌道傾斜角65度の軌道にUnisat-2(イタリア)、Saudisat-1C(サウジアラビア)、Latinsat-A,B(アメリカ及びアルゼンチン)、Rubin-2(ドイツ)などの衛星を打ち上げるとのことです。
*DneprロケットはICBM(SS-18)を商業衛星打ち上げ用に転用したロケットです。
*ISC Kosmotrasは、2002年10月初めに地球観測衛星Terrasar-X(DLRの衛星で、製作メーカーはAstriumです)の打ち上げサービスを提供する契約をAstrium社と結んだそうです。なお、Space and Tech Flash!によれば、打ち上げは2005年半ばの予定です。
・ RSCエネルギア社は10月25日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて10月28日に出発予定のロシアとESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士(プライムとバックアップ)がバイコヌール宇宙基地に到着したと発表しました。
*ESAのプレスリリースも出ています。
・ RSCエネルギア社は10月24日、バイコヌール宇宙基地でのソユーズ TMA-1の打ち上げ準備作業の状況を発表しました。ソユーズ TMA-1の設計者による検査が終了し、シュラウド(高熱からソユーズを守る覆いみたいなものだと思います)の取り付けが終了しました。ソユーズ TMA-1は10月28日に宇宙飛行士3名を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げ予定です。
・ AFPは10月23日、ロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)が国際宇宙ステーション(ISS)へのソユーズ TMA-1宇宙船の打ち上げを10月30日に行うと発表したと報じました。打ち上げ予定日時は10月30日午前2時15分(GMT)です。今回はロシア人宇宙飛行士2名の他にESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士が搭乗し、オデッセイミッションを遂行します。今回のクルーがISSにとっては4回目の訪問クルー(VC-4)と言うことになります。
*RSCエネルギア社のプレスリリースによると、ソユーズ TMA-1は最後の打ち上げ前準備作業のため、準備施設に運ばれています。RSCエネルギア社とオデッセイミッションのロゴも貼り付けられたようです。
・ Space.comは10月22日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて3名の宇宙飛行士をソユーズ FGロケットを使用して10月30日に打ち上げると報じました。これは、10月15日に起きたソユーズ Uロケットの爆発事故について調査委員会が「設計の不備ではなく、製造時のミス(エンジンに異物が混入した)によるもの」と結論したのを受けたものです。調査結果に基づき、ソユーズ FGロケットは検査を受けました。
*AFPによると、当の宇宙飛行士もかなり不安なようです。
・ PRNewsWireは10月21日、10月21日にTraveLogia.com社とSpace Adventures社が放物飛行サービスに関する協定を結んだと報じました。この協定によるとTraveLogia.com社の会員は誰でもSpace Adventures社の提供する放物飛行サービス(実施場所:モスクワ郊外 星の町)をTraveLogia.com社のシステムを通じて申し込むことができます。
・ APは10月21日、10月下旬に打ち上げ予定だったMolniyaMロケットの打ち上げが延期されると報じました。Molniya-Mは軍事衛星を搭載してプレセツク宇宙基地から打ち上げられる予定でしたが、10月15日に起きたソユーズ Uロケットの爆発事故の原因調査が終了するまで延期されることとなりました。
*プラウダの報道を考えると、プレセツク宇宙基地そのものもすぐには使えない状態かもしれません。
・ AFPは10月18日、国際宇宙ステーション(ISS)への参加国が12月5日に東京で各国の直面している資金問題などについて協議すると報じました。ここではロシアの資金問題(資金不足のため、ISSへ打ち上げる分のソユーズ宇宙船を製作しきれない)、アメリカの資金問題(ESAとロシアが、アメリカが自国の担当分を縮小することに猛反対)が話し合われることになりそうです。
・ ロイターは10月18日、10月28日に予定されていた国際宇宙ステーション(ISS)へのソユーズ TMA-1有人宇宙船のフライト(打ち上げにはソユーズ FGロケットを使用)が延期されることに決定したと報じました。実際に打ち上げられるまで2から3日の遅れになりそうです。この遅れは10月15日に発生したソユーズ Uロケットの爆発事故の影響を受け、事故の原因がはっきりするのを待つと言う決定によるものです。
*The Orbital Report News Agency(10月18日報道)によれば、ソユーズ Uロケットの爆発事故の原因の調査結果報告書は10月22日までに発表される予定です。過酸化水素のパイプが破裂し、圧力と推力が急激に低下したようです。
・ Space.comは10月17日、10月15日に発生したソユーズ Uロケットの爆発事故のために国際宇宙ステーション(ISS)へ向けた宇宙飛行士3名の打ち上げ(打ち上げにはソユーズ FGロケットを使用)が少なくとも2から3日遅れる可能性があると報じました。これは事故原因がはっきりするまでに2から3日かかるためです。
*予定通りソユーズ FGロケットを10月28日に打ち上げるとすると、10月18日にはロケットへの燃料注入を開始しなければならないそうです(ということは、延期はほぼ確実か?)。
*このニュースによると、ISSへの宇宙飛行士の打ち上げに使用するソユーズ FGロケットはエンジン部の燃料注入システム以外はソユーズ Uロケットと同じだそうです。
・ CNNは10月17日、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のガンマ線観測衛星Integralがバイコヌール宇宙基地からプロトン Kロケットを使用して打ち上げに成功したと報じました。
*ロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)のプレスリリース(注:ロシア語です)によると、打ち上げ時間は10月17日8時41分(モスクワ時間)でした。
*RSCエネルギア社がIntegral打ち上げ時のテレメトリデータを10月21日付けで公開しています。
・ RSCエネルギア社は10月16日、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かう宇宙飛行士(ロシア人宇宙飛行士3名、ベルギーの宇宙飛行士1名。このうちロシア人宇宙飛行士1名はバックアップ)がバイコヌール宇宙基地に到着したと発表しました。宇宙飛行士たちは最後の訓練とソユーズ TMA-1宇宙船のフィットチェックを行います。
・ プラウダは10月16日、ESAのガンマ線観測衛星Integralを搭載したプロトン Kロケットが予定通り10月17日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられると報じました。
*ESAのステータスレポートによると、10月17日0時41分(CEST)にESOCでカウントダウンが始まり、バイコヌールでプロトンロケットへの燃料注入が続いています。
・ AFPは10月16日、ソユーズ Uロケットが10月15日に打ち上げに失敗し死傷者が出たために、ロシアでは10月28日に予定されている国際宇宙ステーション(ISS)へのソユーズ宇宙船のフライトの延期を検討していると報じました。ISSへのフライトに使われるロケットはソユーズ FGですが、延期になった場合宇宙飛行士3名は10月17日の夕方にバイコヌール宇宙基地からStar City(星の町)に帰還します。
*このニュースによると、ソユーズ Uロケットは射点から数百メートルのところで爆発し、火を噴いたようです。
・ APは10月15日、プレセツク宇宙基地から10月15日午後10時20分(モスクワ時間)に打ち上げられたソユーズ Uロケットが打ち上げ29秒後に爆発したと報じました。ソユーズ Uロケットには回収カプセルフォトン Mが搭載されており、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)などが実験装置を搭載して15日間にわたる宇宙実験を行う予定でした。
*プラウダによると、爆発によって軍の関係者1名が死亡、8名が負傷したとのことです。事故原因を調査しているRussian Space Forceによると、爆発の原因は第2段エンジンの故障によるものと見られています。
*ESAのプレスリリースによるとESAの関係者も打ち上げ準備のためプレセツク宇宙基地にいましたが、こちらは全員無事とのことです。
*プラウダの続報(10月16日分)は以下の通りです:
−Russian Space Forceの関係者を委員長とする緊急調査委員会が結成され、ロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)の副長官を委員長とするロシア政府の委員会と並行して調査を進めている。
−どちらの委員会も、第2段エンジンの故障と停止の原因を突き止めるため、テレメトリデータを解析中。
−ソユーズ Uロケットは打ち上げ20秒後に爆発し、射点から1キロメートルの地点に落下した。爆発によってプレセツク宇宙基地の施設のいくつかが損傷をこうむった。
*Space.comが報じた事故原因(10月22日分)は以下の通りです:
−テレメトリデータの解析の結果、初段のBlock Dエンジンのターボポンプ及びチューブ(過酸化水素をポンプに送るチューブだそうです)に異物があり、この異物がロケットの爆発につながる不具合を引き起こした。
−エンジンの一つに使用されている過酸化水素のパイプを、パイプには使用されていない材質(鉄及びクロム)の異物がふさいだため事故につながった。
・ Orbital Report News Agencyは10月12日、ブラジル宇宙庁とBrazil's National Institute for Space Research (INPE)が100kgの小型衛星を打ち上げるためRussia's Space Research Institute (IKI)とNPO Lavochkinと協議していると報じました。この小型衛星はInterballミッションの一部としてソユーズロケットに搭載して打ち上げられますが、軌道に投入するためにはInterballミッションで使用するPrognoz Mを2基連結して利用する必要があるそうです。なお、ミッションの総コストは1000万米ドルとされています。
・ Florida Todayは10月12日、フライトをキャンセルされたLance Bassの代わりにロシアの宇宙飛行士Yuri Lonchakovが10月28日にソユーズ宇宙船に搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられると報じました。これで10月28日にソユーズに搭乗するクルーは3名(ロシアのSergei Zaletin, Yuri Lonchakov, ベルギーのFrank De Winne)になります。
・ Interfaxは10月11日、ロシアがバイコヌール宇宙基地のリース期間を20年から50年間延長する計画で、カザフスタン共和国と交渉中だとロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)長官Yuri Koptevが10月10日に述べたと報じました。なお、新型ロケットRockotとAngaraの打ち上げ施設は現在プレセツクに建設中だそうです。
・ APは10月10日、ウクライナが大陸間弾道弾SS-19を衛星打ち上げ用ロケットに転用するためロシアに売却する計画だと報じました。この計画は今年中にスタートし、2003年末までには終了します。SS-19をKhrunichevに売却し、Khrunichevで衛星打ち上げ用ロケットRockotに転用するとのことです。
*SS-18をDneprロケットに転用して打ち上げサービスを提供している会社としてはKosmotrasがありますが、こことの関係はどうなるんでしょう?
*ちなみに、Rockotロケットを利用して打ち上げサービスを提供している会社としてはEurockotがあります。EurockotにはKhrunichevも出資していますので、転用したRockotはEurockotが使用するかもしれませんね。
・ ロシアのテレビ局Channel 1(ORT)が旅行者を国際宇宙ステーション(ISS)に送るプロジェクトの続報です。Channel 1によるプレスリリースではプロジェクトの概要は以下のようになっています。
*このプロジェクトには誰でも参加できるが、医者とテレビ視聴者(多分テレビ視聴者に投票させるんじゃないかと思いますが)によってガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で訓練を受ける候補者を決める。
*GCTCで訓練を受けられるのは16名だけ。宇宙飛行士と同じ訓練を受け、1名だけがISSへ向かう。
*ISSへは2003年10月にソユーズ TMAの3番目の搭乗者として向かう予定。
*Channel 1はこの種のショーを年に1回、数年間は行う。
・ AFPは10月9日、現在国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗中のロシア人宇宙飛行士2名がロシアの国勢調査を受けると報じました。ロシアの国勢調査は10月9日から始められていて、調査に必要な質問用紙と宇宙でも使える回答用のペンは9月25日に打ち上げられたプログレス M1-9に搭載されていました。なお、ロシア人宇宙飛行士は10月11日に地上と交信して国勢調査の回答を連絡するそうです。
・ RSCエネルギア社は10月7日、国際宇宙ステーション(ISS)へ10月28日に打ち上げ予定のソユーズ TMA-1のミッションに関する審査会を実施したと発表しました。審査会ではソユーズ TMA-1の打ち上げに向けての今後の活動と軌道上でのミッションの概要が承認されました。
*10月28日にはロシア人宇宙飛行士2名とESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士1名が打ち上げられます。ESAの宇宙飛行士は軌道上でOdisseaミッションを遂行する予定です。
・ APは10月8日、ロシアのテレビ局Channel 1(ORTとも呼ばれているそうです)がロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)と初期契約を結び、テレビ番組の優勝者を1週間国際宇宙ステーション(ISS)に滞在させる計画だと報じました。この計画ではテレビの視聴者ならば誰でも参加でき、各種のテストを行って15から20人に候補者を絞った後で訓練に必要な医学検査を受けるのだそうです。
*AFPの記事によると、優勝者は2003年9月にISSへ向けて打ち上げられるとのこと。
・ RSCエネルギア社は10月1日、ロシア人宇宙飛行士3名とESA(ヨーロッパ宇宙機関)の宇宙飛行士1名に対してガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)で実験装置に関する訓練を実施したと発表しました。4名は2002年10月28日に国際宇宙ステーション(ISS)へ向けてソユーズで打ち上げられる、プライムとバックアップの第4次訪問クルー(Visiting Crewと言っています)です。ESAの宇宙飛行士が搭乗するミッションをESAではオデッセイミッションと呼んでいます。
*ESAの宇宙飛行士の日記を読むと、10月1日はセントリヒュージ(遠心機)で訓練も受けたようですね。
・ AFPは10月4日、国際宇宙ステーション(ISS)の今後についてロシア航空宇宙庁(Rosaviakosmos)とNASAの代表が12月5日に協議を行う予定だと報じました。この協議ではNASAが予算の問題でアメリカのISSへの寄与分を減らすとしたことを受けたものです(ロシア側の問題も当然協議されるとは思いますが)。
・ APは10月2日、ロシアのイワノフ外相が他国に対してロシアの宇宙機打ち上げに関する情報(打ち上げ目的と打ち上げ時の基本的なパラメータを含む)等を提供することを提案したと報じました。これは、宇宙探査分野での情報の公開を進め、信頼度を高めることがねらいだそうです。
*ニュースの流れから読んでいると、これは商業衛星ではなく軍事衛星の方の話がメインのように見えます。商業衛星なら今でも情報がかなり公開されてますしね。
・ AFPは10月2日、ロシアとカザフスタンがバイコヌール宇宙基地を2004年まで使用する件について交渉中であると報じました。プレセツクにも宇宙基地があって衛星の打ち上げに使用されていますが、商業衛星の打ち上げにはバイコヌールのほうが何かと都合がいいということのようです。ちなみにロシアとカザフスタンはバイコヌール宇宙基地の使用について1994年に協定を結び、リース料としてロシアが年間1億1500万ドルをカザフスタンに支払っています。
・ Aerospace Dailyは10月2日、RSCエネルギア社の社長Yuri SemenovがRSCエネルギア社に3200万ドルの負債があり、資金状態が好転してソユーズ宇宙船を連続して製造可能になるまで国際宇宙ステーション(ISS)へのクルーの搭乗を延期すべきだと述べたと報じました。現在のところ、2004年に打ち上げられるソユーズ宇宙船は1基しか製作されていないそうです。
・ ESA (European Space Agency)は10月2日、ガンマ線望遠鏡を搭載した衛星Integralを10月17日にバイコヌール宇宙基地からプロトンロケットを使用して打ち上げると発表しました。Integralは国際ミッションで、イタリア、フランス、ドイツ、デンマーク及びスペインの研究者チームが開発した機器を使用して宇宙からのガンマ線、X線及び可視光を計測します。。
*ESAは10月7日、打ち上げ日時を10月17日午前6時41分(CEST)と発表しました。
・ APは9月30日、来年の国際宇宙ステーション(ISS)向けの宇宙船の建造費などにロシア政府から7900万ドルが配分されていると報じました。ただしこの額は実際に必要な額の半分で、しかも7900万ドルの約半分はロシア政府がRSCエネルギア社その他に過去に支払っていなかった負債の支払いに充てられているそうです。Lance Bassのフライトキャンセルはロシアにとっても相当に痛かったんじゃないでしょうか。