シェムリアプの長い一日


朝9時。

定刻どおり、日本語に堪能な男がHONDAのスクーターに乗って現れる。



ヤツの名は
スナー。

小柄で貧相なナリをしているが、会った感じでは好印象。26歳の独身。

彼に挨拶。

「こんちわ。オレは○○って名前だ」

「○・・・Z?・・・。TU・・・TYU・・・???」


と、どうもオレのファーストネームの
「ZU」の発音が上手く発音できないらしい。
苗字はそれこそお話にならない。

そこで閃いた




「友達はオレを『ジョー』って呼んでくれる」
「JOEー?ああ、ジョー。ジョーさん!」
「そうジョー。あだ名だよ」
「それはとてもいいやすいネ。ジョーさん」





というわけで「ジョーさん」と呼んでもらうことにした。






多少、片言ではあるが。オレと普通に会話できて、日本語も普通に聞き取れるようだ。
これは非常にありがたい。英語も堪能だ。

カンボジア人は本当に勉強家だ。



それは逆説的に勉強しないと商売にならないって意味でもあるのかもしれない。







さて交渉。

アンコールワットってのはこちらが思っている以上に、だだっぴろい敷地なのだそうだ。
それを一人で回るのはドダイ無理な話らしく。
タクシーなりバイクなりを一日チャーターして、遺跡のスポットを観て回るのが
一番効率的らしい。

ガイドブックでは、バイタクチャーターが一番手ごろで動き回りやすいと書いてる。
相場は8$

スナーは「10$」で持ちかけてくる。

10$でも安いぐらいだから・・・とはいえ8$でと値切ってみる。

するとスナーのヤツ、悲しい顔してこういうんだよ。






「今、ガソリンとても高いネ」










またかよ。






彼のまっすぐな視線を受け、俺は彼が決してウソを言ってないと信じた。








というか・・・
交渉とかもうめんどくーせーので、これでいいや

・・・と商談成立。




というわけでいざ出発。





陽射しはきついが、走っているととても涼しくてよろしい。
日本語はなせる相棒と、問題なくまとまった交渉と、新天地の新しい空気。

何事も最初につまずくと後々ろくなめに会わないことは知ってるので、こいつは幸先いい気分。











そんなオレの気持ちをよそに怪音とともに






バイクがエンコ


スナー!!







笑ってゴマしながら
再始動するも、ボン・プススン・ボボン・スン。と


エンジン絶不調。



かろうじて街中のバイク屋に着く
そそくさと店の中へ

新品のプラグ片手に戻ってくる

「このプラグ10$。高いね」
「そりゃそうだろ・・・」
「ごめんなさい。すぐに直すネ」

『これで売り上げチャラじゃないのか?』


悲しい男だスナー。




工具を取り出し、慣れた手つきでエンジンをいじる。

「アツッ!」

10分ほど悪戦苦闘しながらプラグの交換に成功。軍手すらしないで。

「これで大丈夫ネ」
「そうか。良かった」











5kmほど走ってなにやらゲートにたどり着く。
観光客がいるってことは、どうもここでチケットを買うらしい。

係員のお姉ちゃんが、オレを受付に導く。

「ナンタラカンタラ20。ナンタラカンタラ40。ナンタラカンタラ」
「え?何?(英語)」
「ナンタラカンタラ」
「なんだよ全然ききとれねぇよ。なんだって!?(日本語)」


するとその女。
さも呆れ顔でオレにいう。

「1日券ハ20$。三日券は40$デス。ドチラニシマスカ?」

しゃべれんのかよ日本語。


「んじゃ。一日券で・・・(日本語)」
「ココニタッテクダサイ」

「???」
「チケットノ写真ヲトリマス」


と小型カメラで顔写真をとって、すぐにチケットを入手。

ありがとうお姉さん。



始終冷たい態度をとったオマエをオレは絶対に忘れないよ














スナーおまたせ〜!









・・・・ってまたエンコかよ!





「エンジン調子悪い。もうすこしで直るから待ってって」
仕事仲間も傍らで暖かくスナーを見守る。

おまえら絶対仕事前のメンテナンスとかしてないだろ!




15分ほど待った後、快調にエンジン音を鳴らしながらバイク復活。
もう大丈夫そうだ。スナーも笑顔と自信を取り戻したようだ。




色々とイラつかせてくれるぜカンボジアン











このゲートから少し先に行ったところに最初の遺跡アンコールワットがある。

その後、アンコールトム。そしてあと三箇所ほど見所のスポット見て、今日はおしまいってペースだと二人で決めていたのだが・・・

「ジョーさん。今日、友達のパーティーがあるですが。良かったら来ませんか?」
「パーティー?」
「はい」
「何のパーティーよ?」
「ええ。飲んだり、踊ったり、歌ったりするんです」

うわ。来たよ。うさんくさい話。

「いや、俺飲めないし。そんなよくわからんパーティーに行ってもなぁ〜」
「そうですか楽しいですよ。女の子もいっぱい」
「女の子つっても・・・カンボジア来た早々なぁ。いくらなんでも・・・」
「本当に楽しいですよ。私の友達も一杯来ます」



なにか妙な必死さを感じ。コレは
アングラなパーティーに違いないと察したオレは。


「いやいいよ。遺跡めぐりで疲れてるだろうし」


「・・・そうですか」

・・・とさも残念そうなスナー。



その手のパーティーで有り金巻き上げるなんて話
ネットで得た知識で、オレはとっくにお見通しだモンネ。






「それでは悪いのですが。3時半には戻らせてもらいますが・・・いいですか?」
「なぬ?一日付き合ってくれないの?」
「はい。7時にはパーティーに出たいので、一度家に帰らないといけませんので・・・」
「・・・・まぁ、目的の場所ちゃんと回ってくれるのなら」
「それは大丈夫です!」





気を取り直して、アンコールワット。

言い忘れていたが
「アンコール遺跡群」アンコールワットであって、遺跡の総称がアンコールワットというわけではないのでヨロシク
それでもアンコール遺跡群の中心に位置するメインの遺跡なだけあって誰でも名前ぐらいは知っているはず。

オレは


六神ロボが出てくるような像がある場所だったっけ?
ぐらいの知識しかなかったから問題だな。















平日にもかかわらず思った以上に観光客で賑わっているようだ。


スナーは、オレが戻ってくるまでのんびり待ってるとのこと。

一人、旅の目的の一つアンコールワット遺跡を見物することに。
目的といっても「超観てぇ」ってほどでもないのが正直なところでした。

そう。ただ。行くからには「抑えとけ」って気分なだけだったり。



まぁこんな感じの遺跡っぽい建物が鎮座してるわけで・・・

 
      

こんな凝ったレリーフを見たり。






「ここを通るならば・・・この私を倒してゆけ!この牡牛座のアルデバランをな!」

なんとも黄金聖闘士が守護してそうな雰囲気であるが・・・
アルデバランならなんとか倒せそうだが・・・

お国柄から言って
シャカあたりが守護してもいいかもしれない。

いやホントどうでもいいことですね。

 
パースの利いた構図もとりあえず撮ってみた。部分部分工事中だか修復中だかで、台無しだ。



何か意味がありそうだが、まるで意味のない石積み。子供が遊んで積んだ石を、観光客が何か勘違いして
石を乗せていったりしてるんだが・・・。ご利益があると思ってる分には、よけいなツッコミは野暮かもしれないね。

ちなみにアンコール遺跡は現地の人はタダで入ることができるらしい・・・。いいことだ。


結構、広いので歩き回るとさすがに疲れてくる。


色々遺跡に関して説明すべき事は山ほどあるのだが・・・まじめなレビューを描くほど素養があるわけでないので語りません。









すごい遺跡だった!










・・・と小学生の読書感想文のような一言で片付けときます。







外で待ってるスナーと合流。
昼時だったので、彼の友達がやってる遺跡敷地内のお店で昼飯を食うことに





コヤツがスナー。
食後、オレが一服してる間に。
日本語のガイドブックを熱心に読むスナー。

「スナー勉強熱心だな」
「写真みてるだけネ」





色々聞くと、アンコール遺跡群はこのあたりだけでなく。
遠方にもいくつかビッグでグレートな遺跡があるのだという。

北へ40km先にバンタレイ・スレイ

東へ60km先にベン・メリア

ガイドブックで確認したところ、なかなか興味深い遺跡のようで。

スナーの説明を受け。

翌日に、バンタレイ・スレイまでつれてってもらう事にした。




















次は遺跡のNO.2「アンコール・トム」


バイヨン寺院



ところどころこんな感じで観音様の顔面が彫られている。「バイヨンの微笑」とか言われてる有名な遺跡らしい。
ライディーン!・・・は出ない




柘植さんが見上げた顔には木のつるが派手に巻きついていたが、そんなもん見当たらない。

ほんとうにこんなところで
PKOのレイバー隊が全滅したのですか?




まーとにかくこんな全景。顔ばっかだよ。



とんでもないパズルにさすがの地元民もお手上げなのか、積みきれないパーツがまとめて放置されている。
観ようによってはたたの瓦礫の山だったるするわけで・・・




次。

タ・ケオとかいう遺跡

コウウラキ曰く。特徴が無いのが特徴。

 

上まで上れるってんでエラク急な階段をわっせわっせと上ってみる。
サンダルで履いてたので、足元がおぼつかない。
うっかりすると転がる事も無く

落ちて死んでしまう。


そんな場所に
何ひとつ無い「注意書き」に、この国の自己責任を重視する姿勢を感じざるを得ない。














次。

タ・プローム

ココの遺跡は発見当初の姿で修復とかしないで放置するという措置がとられているので、
中々な貫禄ある遺跡ぶりを感じる。


   
巨大なガジュマルに侵食されている。これじゃ修復のしようもないわけだ。

ま、ビジュアル的にこっちの方が生々しくって迫力もあるわけで。遺跡はインパクトが重要です。
ほったらかしであればあるほど逆に価値があがっていくように思う。


オレ的に色々合格!









おそらく一番の見せ場っぽい広場。多数の観光客の取り巻かれて、大人気。
オレも木の根元で写真を撮りたかったんだが・・・
これだけのギャラリーの見守る中・・・撮ってもらうほど浮かれていません。







そういえばここでだか日本人の若い男女を見かけた。
そいつらあからさまにカップルとかでなくてユキヅリな二名の様子。

どうみても男が女のケツをおっかけつつ一所懸命に話しかけてるわけ、
それをなんだか軽く受け流しつつ話半分に聞いてる女の態度が・・・
二人の微妙な距離感を感じさせる。

とりあえず言っておこう。






必死だな。







次。

どこだったかメモってないので忘れた。


本当になんてところだろう?


駄目だ全然思い出せない。






思い出したバンテアイ・クデイだ。






確かココで、貧しげな5歳ぐらいの少年が指を一本立てて

「ワン・ダラ〜」

1$めぐんでくれと懇願された。


恵む理由もないし、変わりに何かやってくれるわけでもなさそうだったので


「これは日本で100$以上の価値があるコインだ!」といって















「10円玉」をくれてやった。





すこし困惑した表情だったが、めずらしそうに硬貨を見つめて

「せんきゅ〜↓」

と笑顔で返してくれた。まずい。これではオレ偽善者だ。
いや・・。、どうせ言葉通じてないだろうし。笑顔が出たので人として良しとしてくれ。



後で見たら

その10円玉転がして遊んでいたので、イイコトをしたのだと見逃してくれ。



そしてここでさきほど見かけた男女のうち、女の方だけ見かける。
ツアーとかではなく一人旅のように感じる。
男はどうなったんだろうか?まぁどうでもいいことなんだが。




ただ、その女、オレとすれ違うとき、視線があったにもかかわらず無視しやがった。


礼儀をわきまえない女に呪いアレ。







次。

こんどこそ忘れた。

こんな感じで味のある遺跡ではあったんだが・・・



もしかしたらこっちがタ・ケオだったかもしれないw。

もう正確さにかけるが、とりあえず行きましたってことで。














宿に一旦戻ってシャワーを浴び、2階のラウンジでのんびり日記を書く。
日記と言ってもメモ程度で、誰と会ったかどんなスケジュールで動き回ったか程度のシロモノ。

最近、めっきり物を記憶するすべを忘れた俺のための、そういわば・・・


サブ脳みたいなものだ。







6:30頃スナーがオレを迎えにj来る

結局、そのパーティーとやらに顔を出してみることにしたのだ。




サムシングを求めて




今のとここれといったハプニングも無く順調な旅程だったので
そろそろ何か




でかいハプニングが起こってもらわないと飽きてしまいそうだったからな。







すっかり日も落ち。
郊外のターミナルらしきところで、スナーのお友達と合流。10人ぐらいいる。
みな陽気な連中で気兼ねなく日本人のオレに話しかけれくれる。

「この場所に覚えないか?」
とスナーが一人の兄ちゃんを紹介する。

「お・・・おまえは!!」

そこには先日のカムリの運転手だったチビのワカゾーがニコニコしながら立っていた。

なるほど、ここは昨日のターミナルか。

彼らは横のつながりによって情報交換をしつつ、提携してる宿へお客をひっぱていくような関係なのかもしれない。
そうやって相対的にお互いの商売を支えあってるのだろう。




タバコを吸って待っていると。

まるでジャイアンのような、恰幅のいい男がオレに近づく。
一見して柄が悪く、不遜な態度が非常に鼻につく。
見たところコヤツがみんなのリーダー的存在のようだ。






正直、できればお近づきになりたくないが。





話してみれば気さくな良いやつ。

タバコばっかせびってくるので、少しうっとうしいといえばうっとうしい


















オレと同じように一人の若い外人さんも参加するようだ。

彼はイングランドから来たジョナサン。ヒョロイ優男で、二日前にバンコクから入ったらしい。

「オッス。オレは日本人。名前は○○です。」
「○・・・Z?・・・。TU・・・TYU・・・???」




またかよ。





「友達はオレを『ジョー』って呼んでくれる」
「OH!イエスイエス。JOE!」



「ジョー」って名前は相当いいやすい名前なのだな。





仕事は何かと聞かれた。

「多分・・、イラストレーター?かな」
「へぇ。どんなの描いてるの?」
「カードゲームのイラストを描いてる」
「カードゲーム?」
「んー何ていうば・・・。そう。マジック・ザ・ギャザリングとか遊戯王って知ってる?」



「OH!ユーギオー!ユーギオーを描いているのか!?」


そこにくいつくか















「いや。・・・みたいなヤツ」
「ライク ディス?」

なんか説明がめんどくさかったので
名刺入れに忍ばせていたカードイラストを見せる。


「これは
ジャパニーズヒーローのカードゲームだよ」

















「エクセレン!」

「アメイジン!」





いたく感動してくれるジョナサンに、オレが感動したよ。


















みなバイクやトゥクに乗り込んで
市街を抜けて、人通りの少ない道を走っていく。
郊外を抜けると街灯がまるで無く、一抹の不安を胸に真っ暗闇をひた走る。


これ何かあったら間違いなく宿に戻れないな・・・






向こうの道端に煌々と照らされた場所がある。
そこがくだんのパーティー会場


薄汚れたバラックに、幌で屋根を作ったような場所。
失礼なようだが・・




まるで難民キャンプみたいだ。




現地の人たちたちが、すでに盛り上がっていた。
50人近くはいる。


円卓のテーブルに着かされて、ほどなく無数のビールが運ばれてくる。
肉炒めや、惣菜、つまみがドカンドカンを並べられてあっという間に卓上は料理とお酒で埋め尽くされる。


どでかいスピーカーからガンガン意味不明の歌謡曲が流れて
どこの誰だかわからない人が、上手いかどうかも判別できないような歌を大熱唱。



正直、うるさい。










同じテーブルに、スナーたちと
オレジョナサン白人女性と日系の夫婦だかカップル白人のガタイのよいアンちゃん。













みなにビールが注がれ


乾杯!


美味い!これはいける。
レストランとかで出されるほど見栄えが良いとは言えないが、地元の手料理と取れるそれらの食材は
俺の下を満足させるに十分の味だった。全体的に
ピリ辛で食欲をそそられる。

これはサイコーだ!




して何か予算的に危険な匂いが・・・







ジョナサンから話を聞いたようで、カナダ人だという日系のおっさんに

「君イラストレーターなんだって?これに絵を描いてよ」

と、ノートの切れ端とボールペンを渡される。

「OK、これは日本の人気のキャラクターです」





とりあえずガンダム描いといた。





「おお!ガンダム ファンタスティック!」



どうせなんだかわかっていまい。
ジョナサンは少し知ってるようだった。

ネタとして写真を撮っておきたかっただが
うっかりバッテリー切れで記録できなかったよ。





白人のガタイのよい兄ちゃん、まるで
K−1ファイターみたいだ。
オレが日本人な上にイラストレーターだと知って興味を引かれたのか話しかけてくる。


「日本のコミックはバーサークが最高だ!」
「バーサーク?」
「ブラックナイト・ガッツ」
「・・・ああ!ベルセルクね。アイノウ。ビッグソード?」

「イエス!ビッグスォード!」


・・・とガッツがデッカイ刀をぶん回すようなしぐさでおどけてみせるファイター。
知ってもらえていたのが嬉しいのが。

k−1ファイター大興奮。

「ローニンは知ってるか?」
「いや、それは知らない」
「マンジ、サムラ」
「ああ無限の住人!ローニンね!アンデッドサムライ」
「イエス!サムラズコミックス」

「他にはガンツが好きだ。あれはとてもクールだ!」



日本の漫画が海外に受け入れられてるのは嬉しいものだな。










酒は好きではない方だが、スナーの友達がドンドン酒を注ぎにくるので
飲まないわけにもいかない。
イッキとかやらされて、とても困る。



そしてほとぼり冷めて集金。









10$(1000円)





普通だ。






みなから集めた10$を一つの子袋の中に詰め込んで、
少し着飾った若いアンちゃんが受け取っている。寄り添う着少し飾ったお姉ちゃん
おそろいの赤い花のブローチをつけてるってことは

ああ、なるほど。これ結婚祝いかなにかだ。


つまりこのパーティーは、友達の結婚を祝うパーティーみたいなものだったのか。














これがオレのもとめたサムシングか。












お開きで解散。

「ジョーさんこれから、みんなでカラオケにいくね」


どうせ
宿に帰っても暇なので、めんどくさいが付き合うことにした。ジャナサンファイターも行くようだ。


場末のカラオケ屋に到着、中は日本のカラオケボックスとほとんど変わらない作りなんだな。
15人部屋ぐらいに、10人で入る。

どいつもこいつも酩酊しながらも、手際良くリモコンで歌を入力していく。

そんな中、
見知らぬ女の子たちが、男の人数分部屋に入ってくる。
男の隣におのおのテキトーに座ってくる。



ああ、そういうことね。







ジャイアンが、ジャイアンよろしくマイクを持って話さず。ずっと歌ってる。
周りの取り巻きたちも楽しそうに歌ってる。
こりゃオレが歌う必要もなさそうだ。のんびりコーラを飲みながら、カラオケ見物。

ただもう
カンボジアの若造達は、
みんなサカリのついた犬のように女の子に抱きついてみっともない事この上なし。

広いと思ってた部屋は、オーバースペックぎみの人数に狭苦しく感じてくる。
エアコンのパワーも追いつかず、
非常に蒸し暑い

そんなか新規に女の子がまた増えてくる・・・。



多すぎても意味無くないか?










さてオレの隣には

コロッとした感じのアニメ声な女の子。
明るくて非常の楽しげな娘なのだが・・・
いかんせん高周波ボイスで、聞いてると耳がキンキンする。


パワパフのバブルス(英語版)かおまえは。



何か話しかけてくるが、現地語なのよくわからない。何を言われても

笑ってごまかしておけば問題なしだがな。




スナーいわく

「気に入った子が入れば、連れて行ってください」
「やぱりそういう事か」
「あなたの隣の子はあなたを気に入ってるようです」
「かもね」
「あの子は一晩
60$です」
「そうなんだ。高いんだか安いんだか」
「言ってくれれば私がうまくやりますが」
「そうか、でもいいんだよスナー」








オレの部屋 ドミトリーなんだぜ?










バブルスは、もうオレに狙いをつけたのか
抱きついて離れやしない
日本人はよほどおいしいと思われてるのかもしれない。



そんな彼女もオレに熱い視線を送る







お願い私を買って





さてオレはどうすればいいのでしょうか?



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