バンコクの危険な空気


シンガポール航空631便

9:30成田を発ちバンコクのスワンナプーム空港に16:30頃に着く。

都合7時間ぐらいだったかな?
日本とは時差が−2時間ってことだから、その分得したことになるのか?
(つまり日本は今18:30)

まーそんな細かいことはどーでもよろしい。

とにかく俺はバンコクの地に足を踏み入れた。




暑い。
気温は35.6度とか機内放送で言ってたっけ?
ただ、それほど蒸し暑くはなく、涼しげな風も吹いてるので日陰にいればなんてこたない。







さて、何をするにも最初につまずくと後々ろくなめに会わないことは知ってるので
事前に安宿街までの行き方はチェック済みだ。

空港で20$分ほどタイバーツを両替
(1B=3.6円)
 



さて、巷で噂のバンコクの安宿街カオサンロード直通のエアポートバスのチケットを買うか。




「俺 行きたい カオサン チケット くれ 日本人 ウソ つかない」





俺様の
完璧なジャパニーズイングリッシュを駆使して難なくチケットゲットだぜ!




バスの中に日本人は見受けられない
白い人たちでいっぱいで、聞き取れないうっとうしい英語の会話をBGMに
一路、市街へ向かう。






カオサンロードは、バックパッカーが集まる安宿街として有名だ。
ここにいけば宿に困らないらしい、何事も最初はマニュアル通りにやるのが正解だ。


アムロも最初はマニュアル片手で
ガンダムをうまく操縦することができたわけだし、
決して恥ずかしいことではないのである。



なぜだ!なぜこんなに外人でごったがいしているんだタイランド!
・・・ってぐらい旅行者でにぎやかな安宿街。
でかいディパックしょった旅行者や、軽装でうろつく旅行者。現地の商売人どもで道が埋め尽くされている。
これは・・・これは
うっとうしい。





人ごみを縫うようにして、目当ての宿に向かう。

「トマリタイ。部屋アルカ?」
「ああ、ドミなら空いてるヨ。一泊70バーツネ」
「え?日本語話せるの?」




情報どおり日本人が集まるという安い宿なだけあるぜ。こいつは話が早い。
70バーツつったら・・・えーとまあいい。安いような気がする。

3階にあるドミトリー(相部屋)を見せてもらうと、6畳ほどの部屋に二段ベットが5つほど寿司づめに
設置されている。先客が2人、やっぱり日本人だ。
ここに決める。






共同シャワー、これ冷水しかでない。
共同トイレはなにやらきっかいな様式のやけにシンプルな形状。
情報通り、便器の隣りに水をためるスペースがあって、
桶で水を汲んで手で直接ケツをあらうという色んな意味で
目からうろこなシステムだ。流すときもまた桶で水を汲んで流すという。
ティシュとかそんな高尚なもんは設置されてないので常に所持してないととても困ってしまう。
ちなみにケツの水気を拭いた紙はティシュといえど便器を詰まらせてしまうので、
決して流してはいけないらしい。
なので紙捨て用のゴミ箱が傍らにある。
そのままケツを拭いてゴミ箱に捨てるととんでもない事になりそうだぜ〜ヤレヤレだぜ。

ベットは少しザラリとしていて、洗いざらしのシーツの年季の入った色つき具合に満足。

これぞYASUYADO!

その辺、全然気にしないたちなので問題なし。






ともかく先客さんに挨拶。
「こんちわ!新入りデス」
「どーも」と破棄の無い返事、元気に声をかけた俺が
あほみたいだ。
周りを荷物と日用品に埋め尽くされた様子をみるにつけ、結構長居してる感じの20後半。
もう一人は、なんかベットでうんうんうなってだるそうにしてる20前半。
「風邪ひいたみたいなんス」
ああ、なんか
泥臭い雰囲気

ともかく荷物をおいて、あたりをうろつくことにする。





雑多な商店、両替所、銀行、旅行会社、レストラン、カフェ、屋台がもうしっちゃかめっちゃかに林立して
来たしょっぱなといえナニがなんだかな町のつくりにクラクラ。
ところどころにネットカフェもある。ふむふむ。
しかし、そこかしこに白人がワラワラいる異国感になぜか胸糞が悪くなる。
カオスだ。

気がめいったら宿へ、暇になったら外へを繰り返しながら
その異様な雰囲気に少しずつ体をなれさせていく。
一番、あれだったのは聞きなれた言葉を耳にできないってところなのかもしれねぇ。
いってしまえばもう
すべての言葉が雑音。




なんかチャーハンみたいなモノ食ったはずだが、味だけでなくどんなモノだったかすら覚えてない。
マンゴーやスイカが一袋40円ほどで買えちゃうのが嬉しかったのは覚えてるんだが・・・
物価はこのとおりとても低いので、食費は安くすんじゃうのはとてもありがたいのだ。





ビーサンで闊歩してただけど、ちょっとサイズがきつくて歩きにくかったので
サンダルを買うことにした。

丈夫そうで気に入ったデザインのモノをみっけたので
早速交渉。
この国には定価という概念が無いので、値札が貼られてない。
なので毎回「これいくら?」と聞かなきゃならん。

「100Bだよ」

とりあえず「タケェ マケヤガレ」

「NO」
「マケヤガレ」
「100B」
「タケェって 」


なんだか言われたほど交渉にならない空気

「じゃ イイヤ ほかみるから」
と立ち去ろうとすると

「マッテ 90Bまでなら」
「70Bまでいけ」
「ノーノー90B」
「じゃ イイヤ ほかみるから」
「Ok 70B」
「せんきゅ〜」


ってな感じでサンダルゲット。



んで、いつまでもジーパンで旅もしたくないので
短パンも買うことした。
色んな店で物色しつつ、どうも相場的に1000B前後とわかる。
日本円で約3600円だから、これはこれで安い値段なんだが・・・
それでも値引き交渉はするのである。

気にいったの見つけたので買うかどうか悩んでると
「これとてもいいやつお勧めね」
と片言の日本語で店員がまとわり着く。この手の商店では、結構日本語しゃべれる店員が多い。
「だよね。いいよねこの柄」
「900Bだよ」
といいつつ。いきなし袋に包もうとする。
「まてまて 高い高い」
「高くないね いいものだよ。丈夫ね」

とやたら商品をアピール。
「500B!」
「NO〜それはありえないね」

と呆れ顔。
「うーん そうか〜無理だよね〜ありがとう。他あたるわ」
「待つね」
と彼は店の奥に言って、上司らしき人に相談にいった。
戻ってきて
「850Bでどうね?」
「いやーこれ700Bなら今買うんだが」
と彼は怪訝な顔しつつまた奥へ
「OK700B」
「さんきゅ〜べりまっち〜」

てな感じ。


ちなみにこんな感じで毎回「〜ね」とか言ってるわけではので注意。わかりやすくしてるだけだったりする。


もはや
ヤナ客プレイにしかみえないけど、始終こんな感じで買い物するのは
なかなかに楽しい。どこまで交渉すれば、底値が見えて、お互い満足した商売になるかがポイント
なのだと思う。あまりにやりすぎるとマジ切れする店員もいるから要注意だ。

後日、これで嫌な思いをするのだが・・・




宿に戻ると
一人年配のおっさんと昨日来たばかりと言う兄ちゃんが増えている。
おっさんは、長居してたのか彼のベットにはなぜかクリスマスのイルミネーションが飾られてる。
「これ照明がわりなんです」
といいながら片付けはじめる。
「○○さん、もういくんすか?」と20後半。
「うん。ボチボチゆっくりしたいから3泊ほどパタヤまで、戻ってくるけどね」
「パタヤか〜いいすね〜俺もいこうかなー
と風邪ぎみくん。

んでパタヤの箱(箱ってなんだ?)には、女がいくらいくらでいいですよーとか。
その辺の話が膨らんで、ゴーゴーバーで今ここが安い、なんとかいう娘がいいだなんだ。
ハッパの相場がどうだこうだで、入手がしやすいとかなんとか。
もう、バンコク慣れした会話が盛り上がり。
風邪気味くんの携帯がなったと思うと、どうもそれはなじみの女らしく
流暢な英語であーだこーだこーだと、どうも店に行くの、遊ぶのどーのと
なんとも俗っぽい会話が展開され。
なんやかやあって20後半と風邪気味も後でパタヤに行くことになったらしく。

完全に蚊帳の外に。
今回の旅でその手のアングラな世界は無視する事に決めてたので
聞くとも聞かぬともな態度をしめしつつ。




この時、もうバンコクは離れようと決めた。
さっさとカンボジアに行っちまおうと。






「カンボジアすか〜気をつけてくださいね」
「何かやばいの?」
「やばいすよ〜国境は特に気をつけてくださいね」
「何かあったの」
「いやね僕が、行ったとき国境で40$ほど盗まれたんすよ」
「ん?スラれたとか?」
「いやあいつら拳銃とかつかうんだもん。卑怯だよな。腹立つ!」

「夜とかヤバイですから気をつけてくださいね」
と20後半。


ああ、やっぱ
若いと馬鹿やるんだなー。夜とかはやばいだろーて。
俺はそこまでリスクはしょいたくないわ。まーいいこと聞いた。


結局、彼らとはつるむ気になれず。
一人で夜の屋台で飯をほおばる。
25Bほどの 辛目の肉炒めを乗せたご飯。

口に合う。正直美味い!そして安い!
食事がクチに合うことを改めて確認しつつ。
俺は、このカオサンロードの雰囲気から逃げ出すために
一路、インドシナ半島一巡りの第一日目を乗り切ったのだった。

そして気がついた。



俺、全然写真とってねぇ。





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