たったひとつの冴えたやり方


約一ヶ月の旅程の中で、今日はマックスグロッキー





残金、日本円にして40000円弱。
その総額が刻一刻と目減りしてゆく・・・



資金不足ゆえ、これからの輝かしい旅路に一抹どころか、二抹、も三抹も不安を抱えてしまう。

さしずめ
十四抹ぐらいの不安としておく。



そんな中、喉の回復がまるで認めず。
腹の具合も、芳しくない。
前述したボヤ〜とした負の小宇宙(コスモ)的なナニガシカの疲労感がオレを蝕んで離さない。



微妙に熱があるような・・・

でも
体温計なる高尚なグッズを所持してるわけでもないので・・・確認のしようもない。

止まらない咳が、もしかしたら海外の超ヤバイ伝染病とかだったら
同室の連中に申し訳が立たないが・・・
































そんなの知ったこっちゃねぇ。








唯一所持している怪しげな喉用とおぼしき薬をのみつつ。



ほうれん荘で寝込む。





今日は何をしようか・・・




どこに行こうか・・・・





何を食おうか・・・・・





そんな思考すらもおっくうなほど・・・・オレの心身は疲弊していた。




















そして更に困った事に



今日は内容が薄い予感がする。






































懸命な読者諸兄にいたってはもはや説明するまでないが、
この日記、というかレビューというか「インドシナ半島一人旅」のネタは
何も記憶力のみで書き綴っているわけではない。
・・・ととりあえず説明しておく。




ちゃんと日記を書いていたのだ。

出来るだけ毎日、その日に起こった出来事や会った人物の事なぞを時系列にそって夜中の内に記入していた。
なので、大部分その内容を元に物語を展開させていることは言うまでも無い(白土三平風)















一般的な旅日記と違って、その日の感想を詩的に書き留めたり。
そこで感じた事を感動的に筆記していくとか




そんな自己陶酔の権化のようなイタイものは書いていない。


















アクマデモ
覚書メモが基本だ。









旅で出会ったほとんどの人間が、夜な夜な日記を書きつづっているようだったが、
多分大部分がそんな感じの内容である事は想像に難くない。














一応、出来事に対して、怒ったとかむかついたとか鼻についたとか
萌えたとか
感情の詳細は書くようにしているので、当時の自分のおかれた状況等を思い出しやすいような仕組みにしておいたのである。


そもそも


三十路過ぎたあたりから、記憶力の低下が著しく。
特に、印象の薄い出来事や、人物に関してはほぼ覚える気が無いという精神構造へと変貌をとげつつあったのである。
ん?これは記憶力の低下とは言わないか・・・

その日にあった事を夜のうちに「思い出しながら」書く作業は、衰えた記憶力を鍛える意味もあったわけ。






























そんな日記が今日に限って内容が薄い。








筆ののりが良い日なぞは、手帳の2〜4Pに渡って、びっしり書き込む事もある。



本来、日記という物は人様にみせるようなものではありませんが・・・
今日のレビューの内容がどうしようもなく薄くなってしまうのもなんなので
穴埋めライクにさらしてみようと思います。


これだ。



3/20とあるのでちょうど第4話の元になった日記ですな。
興味ある方はがんばってぼけた字面を追ってください。




































そしてこちらが本日の日記






ごらんの通り。







明らかに当時のオレの手抜きですね。
マックスグロッキーなほど、めんどくさい事はなげやりにしちゃうものです。

日記は義務ではないのです。















なんだか意味不明なメモ書きがありますが・・・
実はこの手帳、去年の仕事用に買った物なんです。




再利用できるほど、

悲しいくらいに
スケジュールが空きまくっていたという事ですね。

















ここは笑うポイントです。






























さて、今から私は、

『上記の、内容の薄い日記を元に、思い出し思い出しその日の出来事を書かねばならないプレイ」

を開始いたします。


レディゴ。



























冒頭でゴニョゴニョと体調不良と書きました。
朝方の話です。














それでもベッドで寝込んでいても、ココは
ドミトリー
周りの会話がダダ聴こえ、目が覚めざるをえません。







































くだんの
ムラサキ曹長。

昨晩、アレを試したにもかかわらず特に効果は無かったとのたまっていましたが。

彼はジャニーズと違って、
遅咲きのタイプのようだったみたいです。










昨晩はトコに着く前に日記を書いていた。



すらすら書き進むも、突然、なにか妙な感覚が襲ってくる。



眠気とも違う。気だるい感覚。でもなぜか気持ちが良い。



視界がぼやけて、見えてるものがやけに明るいような暗いような。



スーと体から力が抜けていく。



でも自分の感覚はあくまでも日記を書こうとする姿勢であって、眠いというわけではい。



頭の中では日記をスラスラと書いているのに、



体が動いてくれていないことに第三者的な視点で傍観する自分がいる。



ペンは動いてないんです。



その感じがすごくもどかしくてイライラしました。



でも書こう書こうという気持ちだけが先行してるので、今の自分の状態が良く飲み込めない。



夢をみているような。



でも現実感はうっすら残っている。



すると当然。体がストーンと落下する感覚が襲ってきて。



気がついたら朝になっていました。


















これが○○を吸引したムラサキ曹長から伺った実体験です。

リアルで怖いですね。
彼は良い経験をしたのかもしれません。
オレも人生に疲れたら試してみたいような気がします。
なんとなくハッピーになれそうですね。



















そんな話を聞きつつも、
自分のベッドの上に人の気配がある。




覗き込むと大柄な男が眠っている。
洗いざらしのTシャツと短パン。
縮れた髪の毛を後ろに束ねたチョンマゲが旅なれた印象。
多分、日本人だな。




実は
ネ申コーリン







その彼との出会いが、自分にとって起死回生の転機を生み出す事になろうとは
この時のオレは知る由も無かった。

















スベンは朝方起きたと同時に、荷物まとめていずこへ旅立った。
寝ぼけ眼に別れの挨拶を受けた・・・様な気がする。

セシリアは熱心に外国語で書かれたガイドを読みふけっている。

ムラサキ曹長は、昨晩のこともあってか気だるそうだが
貴重な体験をしたこともあってか、ジャニーズ丸ちゃんに同じ事を自慢げに語っていた。


























でかい荷物をしょった
色黒の女性パッカー二人組みが顔を出す。
店の人となにやら話をしているようだが・・・新参かな?

一人はちっこいボサボサのロング。
もう一人はショートの肩幅の広い
伊達公子みたいな娘。

そのまま三人で下に下りていく・・・。

あんま興味ないや。
日本人離れした色黒な容姿から。

多分、地元のパッカーだろうとみなで勝手に結論づける。







それらを横目に、立ち上がる気力も起きず。
二度寝としゃれ込む。




その後、目が覚めては寝て覚めては寝てを繰り返す。
みな思い思いの行動をとり始める。

















まだまだ体はだるかったが・・・少しは回復した気がしたようなので行動する事にした。

確か、朝方起きていたセシリアが「戦争証跡博物館」に行くとかいっていたな・・・。
まぁ言っていたなというか

「今日はどこいくつもりだセシリア?」
「ヒア」

と多分スウェーデン語で書かれているであろうガイドに掲載されているMAPを指差して教えてくれた場所がソコだった。

多分、ベトナム戦争かなんかの記念館なのだろう。


けっしてセシリアをストーキングする目的では無く、
散歩ついでにオレもそこをめざしてみようと重い腰を上げた。
















なんだかどういう間取りなのか想像もつかない素敵な形状の建物ハケン。
マンションなのだと思うけど・・・。
取り立てて観光名所というわけではないが、パチリ。








なんだかガイドによると目的地の途中に公園があるようだったので、立ち寄る。
なかなか綺麗に手入れの行き届いた素敵な公園だね。
人もまばらで少ないのはド平日だからなのかもしれない。
木陰が多く涼しくて結構。

ベンチに腰掛けてその場の雰囲気を楽しむ。


3分で飽きる。









次イッテミヨ。




なんだか人でごった返してる場所発見。
なんかのお祭りでもやってるのかと思ったら、学校だった。
中学生だが高校生だか見分けがつかないが、現地の若者がぞろぞろ。
道端の露店で、ジュースやスイ〜ツらしきものをパクつく。
その辺は日本と変わらないな。
そして多分、彼らは金持ちの家庭である事は間違いないね。

このエリート組が!





なんだか厳重に警戒された素敵な建物発見。
なになに?
「統一会堂」という名称らしい。昔大統領官邸だったしろもの。
見学にいくらか費用がかかるだと?

けしからん!興味ないからパスだ!





なんだか熱帯雨林からもってきたような素敵なツタが垂れ下がった樹木を発見。
木陰でOLがおしゃべりしている。

その二人に熱心に営業する、ココナツジュース屋のお兄さん。






この公園にはジュースの
「自販機」があった。

そういえば今回の旅で初めて自販機を見かけたかもしれない。
喉も渇いていたので一本試しに買ってみようとしたら、コイン式だった。
生憎紙幣しかなかったので買うに買えない。

しかし、物を買ってる時にコインでおつりが貰えたこと無いぞ。
そんな街に設置されたベンダー。使い道なさそうだ。




ちなみに、ジュースを買わなくても
常にオレは500mlのペットボトルの飲料水を持ち歩いてます。
暑い国では脱水症状に気をつけねばならないのです。

なのになぜジュースを飲む必要があるのか?



答えは簡単。




ぬるいから。







やはり冷やしたてのもの飲んでスカッとしたいものです。


そういうことです。


















さて、どうもOLへの営業に失敗したココナツ売りが、
オレにも声かけてくる。




タライの中に、持ち運びしやすいサイズに殻をそぎ落とした(つまり芯周りだけ残した)
ココナツが、解けかけた氷水の中に並んでいる。

「とても冷えていておいしい」
「いやー。俺コーラ飲みたいんだけど」
「コーラ無い。暑い。冷たいのグッド」
「いやいらないよ」

片言の英会話をまじえつつ断ろうとしたんだが、あまりにも熱心だったので

不憫に思えたので、



足元を見てむこうの言い値の半額にしてもらったうえで買ってあげる。

「一番冷たいのちょうだい」
「ありがとうございます!」



ひさびさにココナッツジュースなんて飲む。
あの味好きじゃないんだが・・・




やっぱり不味い。

















そして少しぬるかった。


詐欺だ。
























これがインドシナ半島を縦にぶった切るように流れているメコン川

さすがにでかい都市だけあって工場がたくさんあるようだ。

汚い。そして臭い。グエルムとか出てきそうな感じ。








ここが、ホーチミンで噂に名高い日本食料理店
「ドラエモン・カカ」
創業15周年!


日本でなじみのある
青いネコの看板発見。
店先のメニューをみる。




























ラーメン6$(600円)


日本の物価と変わらない。チッ。
体力回復したら食べにこようと来て見たもののがっかりだ。






























ベンタイン市場という、この近辺で一番でっかい市場に顔を出す。
ここで前から気になっていた
赤い果物買ってみた。
二つで5000D(30円ぐらい?)




こんなの。
とてもかわいらしい形だ。
後で調べたら「チョンプー」という名前。
確かにチョンプ〜って感じだ。美味しそうだ。






合わせてマンゴーも買う。これは10000D(70円?)
日本に比べてアホみたいに安いな。


フルーツならお腹を通るだろう。と早速チョンプー食べた。
触感は軽めのリンゴみたいにシャリシャリとして素敵な噛み心地。
瑞々しい果汁が噛むたびに口いっぱいに広がる。


















正直。不味かった。








水っぽいだけでそんなに甘くない。しかもやや青臭い味。
マンゴーもその場で食ったが、これにハズレはないね。
甘くて美味い。


























そしてほうれん荘に戻る。












「戦争証跡博物館」は迷ったすえ結局、見つけることができなかった(笑)

ガイドのMAPが大雑把なのが悪い。
















寝ていたチョンマゲが起きていた。
挨拶。

ぼやーとした風体ではあったが旅なれた印象は変わらず、大阪弁をしゃべる気さくな兄ちゃんだった。

確か28歳だったかな?
色々プロフィール聞いていたはずだが、ここは記憶欠落。
手帳によると「はなしやすい」人物ではあったのは間違いない。
セシリアとも普通に会話が出来る程度には英語も堪能なようで。
彼のおかげで通訳してもらいつつ彼女とのおしゃべりができたのは良かった。



「今、VISAカードのキャッシングができなくて困ってるんだよね」

雑談交えながら相談すると

「そうなんすか?おかしいですね?みせてもらえますカード」

カード見せたところ


「あ、このカード使えませんわ」
「なに!?」
「裏に(なんたら言う)マークありませんやん」
「なんだそれ?」
「これだと海外でキャシング無理だったかもしれません」
「ええっ!」


彼のVISAカードと見比べると・・・・確かにオレの方はそのマークが無い。






















これ。








「これどういう意味よ?」

「いやくわしくはわかりませんけど・・・この手のマークがないのは海外で金をおろせないんですよ。確か」













そういうことだったのか!































思えば、そんな仕組みをろくに理解しようともせず。
たまたま某楽の字通販サイトで年会費無料のVISAカードを作ったのがそもそもまずかったのかもしれない。

「VISAカードなら海外バッチリかと思ってたのに!」

「まぁー普通に買い物はできるんとちゃいます?」
「なに!?」
「あれですよ。宿代とかバス代とかカード払いできるとこで使えば、節約できるんじゃないですか?」
「カード払いできるの?」
「多分、それはマーク関係ないはずですよ」





雲間から指す一筋の光明あり。










他にも、急場しのぎの手で、
『新星銀行』のキャッシュカード持ちを探す方法もアルと教わる。

この銀行、なんでも海外どこにでも支店があって金の引き落としがたやすいという事で、
パッカーの間ではポピュラーな銀行なのだという。

彼によると、新生銀行カードを持つ人間と仲良くなって
口座番号を聞き、日本から親類でも友達でも
いいのでその口座あてに振り込んでもらえれば、翌日にはATMで変わりに引き落としてもらう事もできる
のだ。

なので金が無くなりそうだからと、わざわざ大使館に行って送金の手続きをとるような無駄に日数のかかる手間を
とる事は、本当に最後の最後の手段と考えた方がええですわ。

とも教えられる。



ああ、イイコト聞いちゃったよ。













それに絡んで、その
大使館送金待ちの男がいた。
大学院生の
丸ちゃんだ。











彼は数日間、どこに行くという風でもなくこのほうれん荘に滞在していた。
なんでも三日前ほどにホーチミンの日本大使館に行っていたとのこと。

「なに用で?」
「いえ、ちょっと色々ありまして・・・」


その色々がすさまじい。
どこ都市でのできごとだったのかもはや忘れたが・・・




たまたま出会ったパッカーと一緒に街の居酒屋に飲みにいったそうだ。

客も少なく、居心地のよろしい雰囲気に楽しく二人で盛り上がっていた。


すると、
10人ほどの現地民のグループから声をかけられて奥で一緒に飲まないかと誘われる。
特に気にもせず一緒に楽しむのも悪くないとついていくと。

奥まったところに連れて行かれていきなし周りを囲まれてしまった。
















「お前達の現金とクレジットカードを出せ」



断ると、顔とか背中をおのおのが小突いてくる。
あまりの恐怖に助けも呼べず。
あきらめて手持ちの
現金クレジットカードを出した彼らだった。

最悪、すぐに口座ストップの連絡をすれば難を逃れると考えた彼らだったが。











ところがどっこい













その人数に囲まれたまま外に連れ出される。

向かった先は、すぐ近くにある別の建物。

どうも
カジノだったらしい。






「ここでカードを使ってチップを購入しろ」




嫌がると、また勢いよく小突かれる。
相変わらずバッチリ囲まれているので、周りが見えない上に、騒々しい場所なので
助けも呼べない。

そのまま言われるがままにどれほどの価値があるのかわからないチップを購入させられた。
当然サインまでさせられる。

彼らはチップを手にいいれると、そのまま二人を残して足早に立ち去っていった。
おそらくそれを換金しようというのだろう。



あわてて警察に向かった彼らだが・・・英語力が乏しいため、話が上手く通じない。
カジノと彼らはグルで、この界隈ではそういう旅行者を狙った窃盗犯罪があとをたたない事を彼らは知る。










あとで調べると、彼は日本円にして
15万円近くのチップを購入させられていた事が判明。

カード自体とられたかどうかは聞き及んでいないが。
手持ちの現金はさして持っておらず被害は少なかったのは幸いではあるが、カードの被害的になんの気休めにもならない。


どちらにせよ大金を強奪される災難に出会ってしまっていたのだった。
そのおかげで彼は
文無しになってしまった。

翌日、日本大使館で事情を説明し、親切な大使館員から当面の生活費を借り。
日本にいる姉から10万を郵送してもらうのを待っている状態だった。





実際日本からの送金は
政治的かつ税金的ななんやかやで原則禁止されているという事だったらしい。
しかし今回は特例で許してくれたとかなんとか・・・。

なんだそれ?













しかもその大使館あてに届くお金は、その手続きに
一週間ほどかかるのだ。

































なんだこの
スーパーハプニング














だから顔のところどころに小さな痣があったのか・・・
ところが、そんなトンでもなエピソードを話す彼の眼は、なぜか全然死んでなかった。



「だってあと3日ほどで姉から10万送られてくるんですよ。そうすればもう一ヶ月は、動き回れますからね」












前向きにもほどがあるよなと思った。

































スベンの空いたベッドに
今朝方出会った女性パッカーコンビのボサボサ髪の子が入る。
伊達公子はセシリアの上。


彼女らは日本人でした(笑)


ボサ子はなにらグロッキーで、やたらダル気な状態でベッドに横になる。
咳が止まらない模様。
「風邪ひいちゃってダルイの」とのこと
もう完全な死に体。



チョンマゲのマゲのすけと一緒に、伊達公子に話しを伺う。

二人は途中の旅で一緒になった仲だった。
ウマが合ったのでマレーシアあたりからしばらく行動を共にしつつ北上してきたという。
ボサ子が風邪をこじらせてしまったので、今からこの都心にある日本人医師のいる病院につれていくのだそうだ。


大変だな。

コンビで行動してるのが幸いしていますが、一人旅で風邪をこじらせたら超大変だろうな。
ほどなく彼女らは病院まで歩いていったようだ。













夕方。
ムラサキ曹長、丸ちゃん、ジャニ、マゲノスケの4人で飲みに行く事に。
路地の小さい居酒屋で乾杯。
ただしオレは体調が優れないので一人コーラ。

「まずい」
「まずいな」


みなこの店で出されるビールの味が口に合わないのか口々に不満を漏らす。
おのおのの旅の話を肴に、まったりと飲む。

そんな中、一人だけいる手伝いの女の子の態度があまりにも素っ気無い。
愛想笑いもしない始終ムスッとした顔。


こいつ。




「オレは思うんだ。あいつは客を客と思って無くないか?」
「なんであんなに険しい顔なんでしょうね」
「笑えよ小娘!」
「あんなもんでしょ。接客マナーとか下町には無いんでしょ」
「気分悪いよな」
「ああいうのは笑わせたもん勝ちですねん」
「なんて言うのよ」
「まぁテキトーに話しかけてね」
「面白いやってみっか」


オレとマゲノスケで、今となってはなんと話しかけたか覚えていないが・・・
おどけた言葉を彼女に投げかけ続ける。









伝わってんだか伝わってない言葉に、なんとか彼女は笑顔を出してくれたよ。










俺達の勝ちだ。
































次に、小さな食堂に場所がえして
みなで飯を食うことに。

ここのバイトも無愛想で、接客態度としては下の下だ。
注文とる時に始終ムスーッとした表情で伝票とってる姿は。

もう気分が悪い。







「ここもか」
「ここもですね」
「普段はあんな感じだけど笑うとやっぱ可愛いでしょうね」
「ベトナムの女はいい女や」
「スタイルいいすもんね」
「バンコクがケバイの多いんだよ」


インドシナの女性談義に花が咲く。

精算間際、マゲノスケがバイトに話しかける。
今度は遠巻きに見守っていたが・・・

彼女は呆れ顔ながらも笑顔を見せた。


「笑わせときましたわ」






マゲノスケは自慢げに俺達に言った。














夜。





なぞの貿易会社の社長といううさんくさい中東系男性が入ってくる。

さらに、なぞの中国青年が入ってくる。まんま「のだめカンタ(ry」のユンロンみたいな容姿。


伊達公子が戻っていた。

ボサ子は一日入院する事になったそうだ。




















社長とセシリアがアドレス交換している。
外人はホント人間関係がオープンだ。



取るぞ〜


「Yeahー!」


ボケた写真になったが
セシリアはホント人気者なのだった。





そして参考までに現状のベッドの割り振り図。




満室だ。














今日は人が多い。

なのでにぎやか

数カ国の人種、男女交えて

会話になってるのかなってないのかわからない言葉がそこかしこで飛び交う。

こういうのも悪くない。







バルコニーで、赤の他人達と一緒にしょうもない事を語り合う。


もうしばらくここにいてもいいかと思った。



























































思ったより、間が持ったな。


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