オレはヘルメットを大地にたたきつけた


おはようございます。
久しぶりに朝早く起きました。








朝6:00にバイタクに合流。
改めて名前だけ聞いとくと「ホー」ってんだって。

見た目。20中盤。
オレよりひどいカタコトの英語しかしゃべれないようで
意思疎通はもっぱら
テレパシーオレの思い込みだけでなんとかする羽目に。

今思えば、カンボジアのスナーは超優秀だったのな。












すでに日は昇っています。

おやおや?砂漠でサンライズが見れるんじゃないのかね?
まぁ別にこだわるほどじゃないし・・・伊達達と違い
朝早くに起きてまで日の出を見たいとも思わないので、実は特に問題ございません。



そこでヒラメイタ。

























「おい。もう太陽昇ってるじゃないか?砂漠でサンライズってウソじゃないかMr.ホーよ」

と軽く文句言ってみる。
オレが怒ってるのを察したのか、何か言い訳がましいことを言うホー。


「日の出見なれなきゃ意味ないじゃないか?あっ!?」

何か仕方ないのだ風なホーの顔。

「日本人なめんなよ。おい」

・・・と、つい日本語で一喝

「とういわけで3$でオレを連れて行きなさい」
「ノ〜。ミスター」
「3$だ」
「ノーノー」
「・・・・」
「ソーリー。なんとかかんとか」


果たして会話がかみ合ってるのか噛み合っていないのかわからないが・・・
とにかく怒ってる者・困ってる者同士でもめている間。









どんどん日が昇る







めんどくさいので折れました。















オレはケチだけどやさしい日本人だと言わざるを得ない。




「よし、レッツゴーだ。ホー」
「OK!」























しばらく海沿いを走る。
現地の人をチラホラみかけるものの
人の気配はごくごく少ない。
朝っぱらとはいえ静かなもんだな。



バイクは街道沿いの、ガソリンスタンドと思わしき場所に止まる。
おいおいセニョール、あらかじめガソリンぐらい入れておけよ。

「?」

なにオレの顔じっとみてるんだMr.ホー?


「ノーマネー」
「ノーマネー?」

オレを指差して、バイク指差して、給油機を指差す。


「・・・ん?」






「・・・!?」










ガス代オレが出すってか!?





























ふ・ざ・け・ん・な・よ!このペテン野郎!












なんだかわからないが瞬間的に俺の怒りは頂点に達してしまい。

借りていたヘルメットを、思いっきり地面に叩きつけた!

今思えばそこまで怒らなくともと思ったが・・・
多分、意思疎通がまるでできないストレスと現地民のしたたかな商売根性に
ついぞ感情が爆発してしまったのだろうと思う。

なんといったか覚えていないが、まくしたてるように
「日本語」で怒鳴りまくっていたかもしれねぇ。





そのまま、もうどうでもよくなって
キョトンとするスタンド兄ちゃん達、おたおたするホーの視線をよそに
オレは宿まで歩いて帰ることにした。






どこだかわからない土地ではあったが
バイクで結構な距離を走ったとはいえ、どうせ一直線の道。
1時間も歩けば宿に着くだろう。




ああ、めんどくせーな。




何様だあの野郎。




ふざけやがって。ウソばっかだ。




しかし、あれ本当にガス入れろって意味だったのか?




いや間違いない。




ちくしょーめ。




ああ、おかげで午前中つぶれてしまった。




しかし、あそこまで怒った俺もめずらしいな。




・・・というか始めてかもしれないな。




近年、俺の喜怒哀楽の変化が薄いと感じていたが




やはりこの旅に出て正解かもな・・・




しかもナイスハプニングじゃないかコレ?




ネタとしては中々・・・




よしよし。




多分、ホーは戻ってくるに違いない




戻ってきたら許してやろう。




戻ってこなかったらそれはそれで面白い無駄脚だ。




いいぞー。






















ブウウン。

ほどなくホーが俺を追っかけて来た。





































レッドサンデューン。
生の砂漠を見るのは初めてかもな。
赤砂つっても、赤くはない。どちらかというとオレンジっぽい
普通の砂漠な色がこれじゃないか?

海岸線からそれほど離れてもいないのでなぜに砂漠が存在してるのか?
そのあたり疑問に思ったが、答えられる人間がいないので未だに謎だ。












それなりにだだっ広い。

気に入らないのは
人の踏み跡のおかげで砂漠特有の・・・
なんだっけあの模様?風紋?らしきものは見えない。











・・・いや。かなり遠くまで進めばありそうだ。



俺以外に、修学旅行の団体と思しき少年少女の一団がワラワラいた。
みな共通の赤い帽子をかぶっている。
ホーチンミンなんとか高校と書かれていた。







「やらないか?」

しょぼい板切れを持った、少年がオレに問いかける。





こんな感じで「砂すべり」を楽しめると言う。


砂まみれになっても仕方ないので丁重に断った。
第一、たった一人でやっても楽しいとはとても思えない。

高校生達は、嬉々として挑戦していた。
楽しそうだ。


ちょっとやりたくなったが・・・







色々心身ともに後悔しそうなのでココは我慢だ。



女子高校生とおぼしき集団。
決して男子とは行動にしないのが女子高生のプライドなのは日本とかわらねぇな。
いいなぁその関係。
なつかしいぜ。






しかし砂に足をとられサンダルで歩くにはストライクガンダムは戦えない。


「接地圧が逃げるだ。合わせりゃいいんだろ!逃げる圧力を想定し摩擦係数は砂の流動性をー20に設定」
とかなんとかつぶやきながら裸足になって砂漠を突き進め。









頑張って歩いて見つけたぞ。これが
風紋だ。綺麗でかっこいい。





なんか
30分くらいかけてここまで来た。

どうだ。オレの踏み跡だけしかあるまい。ゼーハー。
息切れしているものの
日ごろから鍛えている俺にとってこの程度の運動はなんてこたーない。









サンダルを脱いで歩くと、とても気持ちがいいのだった。









そしてオレは一人。満足。


































移動。



バイクの後ろから写真を撮る。
とても寂しい土地をひた走る。



痩せた土地に現れる湖。まるでオアシスだすな。
その向こうに白い砂漠が見えます。












ここがホワイト・サンデューン



白い。



とても白い



また頑張って遠くまで歩いた。
頑張れば頑張っただけ綺麗だ。



なんとなくサインを書いてみた。
「J.」

まっさらな砂地に落書きは気分がよろしい。




そして異国の地でオレは思う。

































「そういえばそろそろガンダム00の最終回だよな・・・」






























そうこうしてる内に、さきほどの団体が送れて到着。
十二分に青春(いま)を楽しむがいい。








砂漠のホトリの湖で馬が水浴びをしています。














レッド・キャニオン。赤土の谷。

キャニオンっていうほどキャニオンしてないように思う。
イマイチ。






フィッシング・ビレッジ。この辺の有数の港らしい。



小さい船が無数だ。



ちょっといい構図な写真。











ベトナムは本当に
女性が働き者だ。

日本の女性にも見習ってもらいたい。











特に

「結婚したら働かなくっていいじゃーん。」とかいう
脳みそが膿みまくっている低脳な女にはな。

ホントそういう女性は滅んでしまっていいと思います。
どうせろくな子育てもできないだろうし。






オレは思うんだ。


そろそろ「育児教習所」に通って「育児免許」発行させてから
子作りに励む憲法を作るべきだと。




そうしないとおそかれ早かれ子供は親に殺される事がトーゼンな時代が来てしまうと思います。









子供を守れ!アホでノータリンな母親から!
イクセイダー3出動せよ!




























獲れたての新鮮な謎の小魚を一心不乱に捌くおばさん。



獲れたてはいいのだが・・・
何も炎天下の地べたで、無節操に積み上げて捌く事も無いだろうに。



ほらドンドン蝿がタカルシ

間違いなく着実に腐敗が進行していく・・・



これを見ていて思う事は
日本の漁業はどれだけ進歩してるんだと。




刺身が食える鮮度を維持できることはとてもすばらしい事なんだ。


































他の女性も一所懸命にホタテの貝柱を取り出す。
浜辺はすさまじい数のホタテの貝殻で埋め尽くされている。






炎天下で、いい感じにホタテの貝柱が腐っているように見えて仕方が無い。









そんなもん市場に降ろさないでくれ。
























戻ると、近くのボロ屋の軒先で
ホーの野郎が、オレに許可もなく勝手に昼飯を食っていやがる。



ライスにココナツの液体をまぜた生地に、モヤシをはさんで固めたものを
真っ赤な少し辛目のスープで味わうという食べ物。

「食べますか?」

ホーがそういう表情を向けたので、蝿が舞い飛ぶ中食べてみる事に。



手際よく、生地を作るおばさん。

しかし日焼け対策が完璧だな。
クソ暑い中、長袖長ズボンにマスク。
見ていてこっちが暑苦しいが・・・
それだけ陽射しがきつい中での作業を強いられているのだろう。



香ばしく甘い生地がとても美味だな。
「もっとくえくえ」
ホーのヤツがチョーシコキマクリでドンドン勝手に生地を投入してくる。

おかげでたらふく食べさせてもらった。



なぜかホーの分もおごらされる羽目に、
かまやしない。




全部合わせても100円
にもならない値段なのだからな。



























10:00に宿に戻る

こいつがオレを怒らせた男・ホー。



悪いやつじゃないんだろうが、顔がふてぶてしいので見ているだけで少しイラッとくる。
それでも彼は懸命に生きているのです。











































桃と伊達は見当たらない。








バスの時間までまだ数時間残っているので
水着に着替えてビーチでのんびりしつつ時間をつぶす事にした。









ああまったり。


砂の上にそのままねっころがった年配の外人のおばさんがふたり。




だらしないお腹がみてられない(笑)


現地の女性のマッサージを受けている。
セレブだな〜。









読書をしていたら
マッサージの姉ちゃんがやってくる。
オレのそばに座り上目遣いに営業をしかけてきた。
カトコトなので聞きなれた単語だけでの会話となる

「1時間10$でマッサージはいかが?」

カンボジアのちゃんとした店で6$だっつーのに、
砂まみれの浜辺でその値段は法外だろ・・・と思ったので

「ノーサンキュー」
と断る。

他に客がいなかったのかしつこく食い下がってくる。
「・・・・7$にしますから」
「いやいいよ」
「周りの人は10$払ってくれている」
「そう。でもいいよ」
「あなただけイスペシャリに5$でやってあげます」
「・・・」
「特別ね」
「・・・・なら3$で」
「ノーそれだとダメ!」
「じゃあ、いいよ」
「うーん」


さすがに諦めたようでフクザツな表情で去っていった。





さっきから周りをウロチョロしていた少女が、
オレに隙が見えたのをいいことに
トレー一杯にアクセサリーを並べて売り子にやってきた。




うわーどれもキョウミネェェ。
ナニこのでっかいヒトデ。武器?











現地語と英語を織り交ぜながら
丁寧にお勧めの品を説明する。

「どれも3$!」





「ほう」



かわいいので冷やかしてあげることにした。




「これどうだ?」


真珠のネックレスを見せられる。

「女物じゃないか?いらないよ」
「恋人にあげる」
「恋人いないんだよ」
「そうなの?」
「それじゃーこれとか」
「派手だな」
「こういうの」
「ほう」

ちょっとデザインがオレの好みのネックレス。
黒光りしてかっこいい。

しばらくそれをもてあそぶ。

「いいねコレ」
「いいよソレ」
「うーむ3$・・・」


勢いだけで予算を削るのはよくないんだよな。

「つけてあげる」

とすばやい動きで後ろに回り込みそのネックレスを付けてくれた。

「似合うね」
「おお」

「お兄さんやさしいから1$にまけてあげる」
「そうか1$か!OK」



ニッコーと満面の笑みで商売成立。
子供のくせになんて商売上手なんだ!










実際どれほどの価値のあるネックレスなのかはわからないけど・・・
この笑顔を出せるのなら1$は安いモンだ。




気を良くした彼女は
俺になついたようで
聞き取れない話をしてくる。
自分の事だか、仕事の苦労でも語っているのだろう。
脊髄反射でテキトーに相槌をしてやる。








「コレかして」
カメラの事

まぁ盗むこともあるまい。と渡す。
軽く使い方レクチャーし、合点がいったようで
おもむろにオレを撮り始める。


カシャ


カシャ


カシャ






















て・・・テキトーすぎる。

















「お兄さん。マッサージもやる」
「え?いいよ〜ことわったもん」
「呼んでくる」
「ちょ・・・・ま」





トレーをほったらかしにしたまますばやく行ってしまう。
別に頼んだわけじゃねぇのにさー。

か・・・カメラ返せぇぇぇ。



さっきのお姉さんを連れてくる。

「お呼びで?」
「いや、別に・・・」
「5$でどうです?」
「いや3$にしてくれないと・・・」
「3$だと30分」
「30分か・・・」
「でも1時間の方が完璧にできます」


見上げたプロ根性だが・・・オレも引くわけにはいかない。



「うーん」
「3$で45分!」

困り顔の彼女だったが・・・
話を聞いていた少女が彼女になにやら耳打ちをする。
ナニをいったのかは全然わからないが・・・ほどなく

「わかりました。それで結構です」


と交渉成立。







受けるとなったら最大限に元をとらねば。
集中してマッサージをされてみる。
四肢を丹念にモミしだくお姉さん。
ああ。波音をBGMに少し贅沢なひと時を過ごしているような気分。

ただ
オイルマッサージなわけだが、砂浜の砂を拾ってジャリジャリといささか気持ち悪い。
これで10$だったら間違いなくまた激怒していたかもしれない。

たぶん。





















一方。俺のカメラを持ったまま
あちこち動き回る売り子少女の作品がこちら。



・・・写真のセンスはないな。

つーか人のカメラを使って勝手に20枚近く撮るなと。
デジカメだからいいけど。



とりあえずお姉さんマケてくれてありがとう。






























そろそろ時間なので部屋に戻って荷造り開始。
桃と伊達も、部屋に戻っていた。

結局、桃は体調不良だったので伊達一人でツアーにいったんだとさ。
無理をしなかったおかげで体力を回復できたのか
桃にも笑顔が見えてきた。




時間をつぶしながら
ふたりと雑談。
それでもオレの視界は奥のブロンド姉ちゃん達にそそがれる。






ここで初めて二人の本名を聞く。
桃の旅程は
なんと1年。その内約一ヶ月経過。
伊達の旅程は3ヶ月で同上の経過。


マレーシアで意気投合、ルートは覚えていないが
おそらく定番のタイ→カンボジア→ベトナムルートを通ってきたものと推測する。
もしかしらたら空路で来たかもしれないがそのあたりは定かではない。

どちらもちゃんと彼氏がいるらしく
日本にほったらかしにして女一人旅なんだとさ。
おのおの、いずれ男がどこかの国で合流する予定だとかなんとか・・・

「いいのかよ?日本にほっておいて」
「別に・・・」
「ねぇー」





「これで別れるようなら、別れてしまってもいいと思う」


と笑うふたり。



















リベラルな女パッカーの本心は良くわからないと思った。


























桃は、マレーシアで1ヶ月近くダイビングの出来るなんとかいう島でウォーターライフを楽しんでいた事を知る。
こいつも海遠士(マリーナ)か!?

「女性の一人旅はさぞ大変だろうに」
「んーそうでもないよ。結構チヤホヤされるし」
「まー君、小柄でかわいいもんな」
「そうかなー。めずらしい日本人だったからじゃないかな?」
「どんな場所だったのソコ?」
「デジカメみせたげるよ」

色々、マレーシアの写真を見せてもらう。
石油採掘船よろしく海に浮かぶダイビング基地。ここが宿も兼ねている。
真下が海なものだから比較的自由に好きなだけ好きな時間もぐる事ができるとか・・・。

沈没船の中を泳ぐ熱帯の魚の写真。
海亀とかの写真等々。
彫りの深い、映画スターみたいな筋骨隆々な外人に囲まれ
小柄な桃が相当チヤホヤされている情景が写真に刻まれる。

ダイビングを満喫する。そんな楽しげなフォトグラフィーがいっぱいだった。
ふむ。ダイビングもなかなかダイナミックで楽しそうだ・・・。
でもオレにはそこまでのモチベーションはまだ無い。

しかし。

写真の彼女の笑顔は、今の
10倍元気があって結構だ。








まだ桃は本調子ではなかった。




































バスが15分遅れで到着。
結局、彼女達と同じバスになる。

こんな景色が続く道をひた走る。
岩山が少しかっこいいかも。



おそらくこれが「ベトナム統一鉄道」とかいう路線。
電車での移動も旅情があっていいのかもしれない。

確か、マゲノスケはこれに乗ってハノイからホーチミンに来たはずだ。
好きな場所に降りながらぶつ切りに進むフリーチケットだったそうだが
やたらと高額なのでお勧めしませんわ。と言っていた。



休憩中に、その辺の空き地にいた謎のヤギ。露骨に放し飼い。
近づくとやっぱり逃げる。
見たことも無い動物だったので記録しておいた。
検索しようもないので正体は謎のままだ。











夕方、日が暮れたあたりでニャチャンに到着。

「宿はどこにするの?」
「ガイドに乗ってた日本人宿とかいう「親父参」ってとこに行く」
「あ。私達もそこ行くつもり」



地図を見ながら進んでいると
ほうれん荘で出会った。ケン・ゼンコンビに出会う。

俺達と丁度入れ違いに
今からバスに乗ってニャチャンから発つところだった。

「ニャチャンはいい場所でした。サイコーでした。一日しか入れないのが残念です。ビーチサイコーです!」
「ほうほう」
「宿はどこか決めてます?」
「ガイドに乗ってた親父参に行く」



「ああ、僕らもそこ行ったんですが














・・・最近潰れたそうです


「なにー!?」




「ぼくらの泊まった宿はバルコニー付でサイコーでした。ぼくら出たばかりなので、今行くときっと空いてますよ」

場所を教わり二人と別れる。
見た顔との再会は少し嬉しいもんだな。
情報も入手しやすいし。


その宿に行ってみる。
生憎12$の部屋しか空いてないんだと・・・話が違うじゃん。

「俺は他を当たってみるが、お前らどうする?」
「当然、もっと安いところ探すわ」


すぐ隣をあたる。
そこはシングルで6$とリーズナブル。
VISAカード払いもできるので、ありがたい。
ここに決める

ふたりはダブルを選んだだろう。








彼女達はロビーで熱心に壁を見ていた。

ツアーを物色しているようだ。
ロビーのおばさんに色々聞いた結果、7$の島巡りツアーに行くと決まったみたい。

「なに?ダイビングでもするのか桃?」
「ううん。普通にボートでいくつかの島を巡るんだって」
「島めぐりか・・・面白そうだ」
「シュノーケリングもできるんだって」
「へー。いいな・・・俺もあやかっていいかな?」
「いいよ一緒にいこうよ」

という事で、彼女達に便乗することにしてその島巡りツアーに参加することにした。
こういう時同伴者がいると助かるよな〜。
















3人で飯を食うことになり、付近を物色し始める。

「せっかくだからいいモンくわね?」

「もったいないから安いトコ探す」
「うん探そうよ」
「・・・そうか」







お手並み拝見と、そのあたりふたりに任せてみることにした。
どちらかといえば伊達がひっぱり役な印象か?



街頭に置かれているレストランのメニューをふたりでみつつ

「高い」
「高いわ」
「そうか?こんなもんじゃね?」
「もったいない」
「屋台でも美味しい料理食べれるもん」
「・・・そうか」




露店でナニが食べれるのかを聞く

「それでこれは高い」
「高すぎよ」



ガイドを見ながら
あっちへ行きこっちへ行き
安くてかつ美味しそうな店をひたすら物色して回る。

「なんでもいいからテキトーに決めないか?」

「もう少し回ろうよ」
「お・・・・おう」






たまたま見かけた露店で、
うまそうなステーキ料理を見かける。
露店の割には、熱した鉄の皿に肉を載せる本格的なものだった。
肉は薄めだが腹も減っていたし美味しそうだ
数名のお客さんがいた。








伊達がなにやら店の女将と交渉を始める。
どうも、他のお客が食べている物と同じ物はいくらなのかを聞いていた。
15000ドン(100円弱)ということでここに決める。


値段の割りに見た目豪勢な食事が出てきた。




「あれ?鉄板じゃないんじゃない?」
「おかしい?話と違う」
「まぁいいじゃん美味そうだし食べようぜ」



もう現地の人ともめるのはコリゴリだったので
ふたりを諭しつつ、何か文句をいいたそうな空気をなんとか抑えさせた。


「あ、美味しい」
「美味しいね」
「旨いな」
「これでこの値段ならいいんじゃない?」
「うん」

幸い、味は良かったのかふたりの機嫌は良くなったようだ。










伊達いわく
このニャチャンには有名なベトナムプリン屋があると聞いた。・・・と語る。

「どこにあるの?」
「知らない。探してみる」
「・・・そうか」
「そういえばさっきシュークリーム売ってるの見かけたよ」
「ホント!?」
「シャークリームも食べよう」
「プリン探しながら行ってみようよ」


そこかしこのお店を巡りつつ、そのシュークリームとプリンを探索するふたり。
俺はさして興味が無かったが、乗りかかった船だったのでふたりについていった。

「お、ここプリン売ってるジャン?」
「ホントだ」
「んーちょっと小さくない・・・・?」
「なんか普通のプリンね・・・」

ベトナムのそのプリンを良く知らないだけに、なんとも突っ込みようが無いが・・・
『とりあえず食ってみりゃいいじゃん』
と言おうとした言葉を飲み込んだ。

ここでこのセリフは何かまずい気がするのだ。男の勘が警笛をならす


「他も見てみよう」
「うん」

『ええええ・・・』






「あーこのプリンかも」
「美味しそう」
「ほう、四角いんだ。本格的だな・・・」
「シュークリームもあるよ」

そしてやっとこそこでそれらを食すふたり。
俺は特に甘い物が欲しいわけでもなかったし、少し節約の意味もあり、遠慮しておいた。





「あー甘いの久しぶり〜」
「でも甘すぎない?」
「思ったほど美味しくはないね」
「でもこれでベトナムのプリンは食べれたし」
「シュークリームは日本のコンビニのやつと変わらないね」
「うん。普通だね」

等々、
ふたりで甘い物談義が始まる。













さて宿に戻ろうとしたんだが・・・

「あたしチェー飲んでみたい」
「あ、いいねー」
「チェーってあのベトナムの飲み物の?」
「うん。多分探せば見つかると思う」
『さ・・・探すのか』




チェーとはベトナムの飲み物で
寒天と緑豆だかあずきを入りの氷あんみつのようなジュースだった。
俺も飲んだ事はないんだが・・・味は大体想像つく。

仕方なくふたりについていくことに・・・


そして長いチェー探索のダイボウケンが始まる。



ジュース屋らしき店をはしごする。
普通のジュース屋はあるんだが・・・
聞くと「チェーではない」という。

なかなか見つからないようで・・・それでも彼女達はあきらめない。

「向こうの通りにあるかも」
「あそこの店見てみよう」
「なんか違う」
「さっきのおばさんの言った場所にないじゃん」
「なんでー!?」


『俺は一体ナニをしているのだろうか?』






「俺、先戻るわ」

「あ、そう」
「うん。じゃあ明日」




俺に一瞥くれ。
ふたりはまた、あーでもないこーでもないとガイドを片手に相談し始める。













































スイーツってほんとアレだね



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