ニャチャンの素敵なアルバイト
体調不良の波は過ぎ絶好調になりました。
これでタバコも遠慮なく吸えるってもんで幸せ。
宿は、バルコニーとかはないものの
これまた温水シャワーで、TVのチャンネルも多い、トイレも水洗で紙つき、しかも超清潔。
しかも夜中に、アメリカのカートゥーンネットワークが見れたのはラッキーかもしれない。
当然、英語が聞き取れるわけではないが、アレって映像見てるだけで楽しめるし話も分かりやすいので想像つく。
「パワーパフガールズ」と
見たこともないアニメ「BEN10(ベンテン)」つーのがとてもキャッチーではまって見れた。
たまたまスペシャル回だったようで数話分ぶっつづけで見れたよ。
良い暇つぶしになった。
後に、その「BEN10」がアメリカバンダイのTOYとして大ブレイク中だと知る。
仕事に関わる(かもしれない)タイトルなだけに直接見れたのはすごくありがたかった。
まぁそれはそれとして・・・
この旅の内容とまるで関係がありませんね。
そのおかげで珍しく夜更かししてしまい、朝はとても眠い。
今日は「島巡りボートトリップツアー」だ。
ホテル前に迎えのバスが来て、3人を拾ってもらい港へ向かう。

海の向こうに島が見えるが、そこは「ヴァンパールランド」とかいう大規模な遊園地。
ソコへ渡るための長距離ゴンドラが目の前を横切っています。
景観大無しってほどでもないが・・・目障りで浮いてる設備だと思わざるをえない。

この写真がモナーに見えて仕方なくない?
出港。
船長らしきかっぷくのいいおっさんが、流暢な英語でご挨拶。
今回のツアースケジュールを面白おかしく解説している。
笑いどころではみなちゃんと笑っているようなので、なかなかなトークと見た。
俺はほとんど聞き取れてないので当然、チンプンカンプン。
伊達に通訳してもらいつつスケジュールを理解する。
・・・ふりをする
実は、寝不足でボーとしていたため、頭に入っていなかった。
そしてそれが原因でトンでもない事態に!(ガチンコファイトクラブ風)
「あなたはどこから来たんだい?」
てな質問を船長がテキートな客に振る。
「ジャマニー!」
「フレンチ」
「チャイニーズ」
「スウェーデンヌ」
「イングランド!」
「アルカイダ(ウソ)」
結構多国籍戦隊だ。
このように船にツアー客がいっぱい。

外人ばかりで恐ろしい。
サンゴが群生しているという島に着く。
着くといっても陸地に接舷せず、浅瀬で船が碇を沈めてプカプカ浮かんでいる感じ。
周りには同業の船が、停泊しているのでにぎやかな空気。
ここでシュノーケリングするということだが・・・・
どのマスクも使い古されたものなので曇っていて非常に見えにくい。
浮き輪を受け取り思い思いに海に飛び込む。
浅瀬の割りに海は澄んでいるとは言いがたく、
これならまだ沖縄の方が何ぼかマシな程度の印象。
海の下のぞいてもどこも似た景色で、早々に飽きる。
桃も伊達も適度に楽しむがはじけるほどのテンションではないようだ。
伊達は副船長に気に入られてベタベタされていたが、傍から見ていてあやし方は上手だった。
桃もえらく外人に声かけられていたな。外人受けるする娘の様だね。
そしてヨーロッパの「グループで来てる系」の若者がハシャギすぎ。
仲間でくれば楽しいよな。
はしゃいでるさまを見てとりあえず突っ込め。
欧米か!

昼はこんな感じで会食。
しかし俺は見てしまったんだ。
船酔いした女性が隅っこで、海にゲロするところをな。
それでも昼食はたらふくいただけました。

食べ物が敷き詰められすぎて動けません。
妙なイベントがあった。
海上カクテルパーティー。
大きな浮き輪形のフロートに、複数のドリンクホルダーをを設置し、
バーテンダーよろしく副船長が座れるように改造したものを、船からわずかに離れた位置まで流す(当然命綱あり)
船長が解説するだに、
「泳いでアソコにたどり着いたらご褒美にウオッカ、7UP、パインジュース、タイガービールが飲み放題だ!」
なるほど、距離にして20mぐらい。
カナヅチでもなければタヤスクたどり着けるわ。

ゲーマルクのマザーファンネルに群がるファンネルといった感じ?(わからないですね)
そんな子供だましなお遊びに、欧米人は大はしゃぎで
「Yeah−っ!」
とアホ丸出しで飛び込んで行く。
仕方ないので俺も泳いでみた。
副船長から褒美にウォッカを渡される。
飲んでも飲んでも注がれてしまうので、キリがない。
みんなで楽しく乾杯を連呼。
あーもうなんだこれ!?
俺はプカプカ浮かびながら、その集団から距離をとりつつマッタリやるにきめた。
あのテンションは日本人には無理だ。
俺の浮き輪に取り付いたブロンドの美人に
「ユアネーム?」
と聞かれる。
「ジョー」
「オージョー!ナイスツーミチュー」
「サンキュー」
「ナンタラカンタラナンタラカンタラ」
と話しかけられる。
日本人がめずらしいのか、もう2.3人のブロンド軍団と、うるせぇ取り巻きのドイツ人グループがやってきた。
「ナンタラカンタラカンタラナンタラ!イエー!」
おう!全然意味わかんねぇよ!
わいてくるんじゃねぇよ毛唐ども!
俺にはなしかけんな!
とりあえず俺笑っとけ!
どうやら名前だけは覚えてくれたようで、ヘイジョーヘイジョーとその後、声ぐらいはかけられた。
当然会話する気はさらさらねぇ。
こうしてアホなカクテルパーティーが終わり。
次の島へ。今度は上陸できるそうだ。
ビーチがあるかと思ったら、しょぼい砂利敷きのさも造成しました的な浜辺だった。
中央には、でっかい海の家ライクな建物がある。
しかし、ロクナ売店も無く、飲み物は船で購入せねばならない。

定番のパラセイリングや水上バイクでマリンスポーツを満喫だぜ。
俺は興味ありません。

桃も暇をもてあまし気味。
隣のハゲ頭も中空を見つめてとても暇そう。

深夜まで起きていた反動か、とたんに眠くなる。
騒がしい場所から離れた場所に移って横になって日焼けでもしようか。
ここからなら乗ってきた船も見えるので、集合時間を失念する事はなかろうよ。
そもそも何時集合だったかすら覚えてなかったんだが・・・・。
そしてうっかり寝入ってしまう。
「−−−−−−−−−−−−−−−−−にーズ!」
なんかうるせえなぁ。
「−−−−−−−−−−−−ャパニーズ!」
でかい声だな。もー。
「じゃぱニーーーーーーーーーーーーーーーーーズ!」
ハタと状況を理解し、慌てて起きあがる。
なんと、船が桟橋から離れつつあった。
舳先で船長がでかい声で俺を呼んでいる。
どうも寝過ごしたようだ。
俺は懸命に桟橋まで突っ走った。
なんとか船に飛び乗って事なきを得る。
「へ〜いジョーナンタラカンタラ ハハハ」
と見覚えのあるクセッ毛のある兄ちゃんに笑われる。
「フルーツを食べな」
船の上は丁度おやつの時間だった。
南国のフルーツがずらっと並んで食い放題だった。

伊達の話では、
俺がいないことを船員達は誰も気がついてなかったらしく、点呼とかは取ってなかったんだってさ。
伊達が「日本人の男性が一人乗ってない」と言ってくれなかったら船は出発してたかもしれない。
自己責任つっても点呼ぐらいしとけよなベトナミー。
次は、水族館にある島に上陸だというのだが、別料金になるんだって。
ベトナムまで来て水族館はないな。
俺は船のアッパーフロアーで体を焼く事で時間をつぶした。
外人のテンションがうざいのと、特によくできたイベントも無かったので
微妙なツアーだった。日本人にはちょっと過酷な雰囲気だろうな。
グループ参加が丁度いいだろう。
中の下ぐらいの楽しさだった。
宿に戻って。シャワーを浴びる。
その後、二人とは行動をともにしなかった。
多分、着いていくと振り回されかねない(笑)
やはり一人の方が気を使わずに気楽に動けるので俺に向いている。
ダム市場ってところまで見物に行く事にした。

宿から少し歩いた場所の広場、すぐそばに広いビーチが。
ビーチには明日行こうかね。

こんな建設中のでっかいホテルがたくさんあった。
リゾート地としてニャチャンの開発に力を入れていることがわかる。

のんびりボードゲームを楽しむ。
おじさん。ヘルメット脱ぎなYO。
やや迷ったすえ夕暮れにダム市場到着。

・・・って終わりかけ。
店仕舞い早いのな。

明日のビーチで過ごすためにビーサン新調することにした。
日本からわざわざ持ってきたビーサンが履き心地が悪かったからだ。
5$の物を3$にマケサセテ買ってはみたものの、やけにあっさりしたものだった。
これはボラレたな。
しかし定価いくらなんだよ。
帰り際、果物市場を通りがかる。
ドリアンを売ってるおばちゃんが声をかけてくる。
昔、ドリアンキャンディーという外国土産をサークルの先輩が買ってきて
開封と同時に部室があっという間にドリアン臭で満たされ、一週間近く匂いが消えなかった珍事があった。
キャンディーをなめると、それはもうむせ返るような何ともいえない風味が口いっぱいに広がり。
だれもかれもが即座に吐き出していた。
どれだけ我の強いフルーツなんだと、前から興味はあったものの
日本国内では結構高額なので手は出さなかった。

ドリアン一つ30000ドン(200円ぐらい)
手持ちの財布に半端な札束7500ドン(50円)がある。他は10000ドン札。
「丸ごとはいらないから7500ドン分のドリアン分けてくれない」
と札束を見せて相談してみる
「?」
「あーわかんないか?」
仕方ないので絵に描いて説明してみる。
「ドリアンを4つに割ってその一つだけ売ってくれ」
・・・って感じの落書きを描いた。
おばちゃんは合点が行った顔をして
ドリアンを捌きはじめた。
実を4つに割る。
するとすべての果肉をかき集め始めた。
「ノーそんなにいらないって言っただろ!7500ドン分だけだ」
なんかおばちゃんはジェスチャーまじりで
「ドリアンは空けたら全部駄目になる。だから全部買ってもらいたい」
・・・と多分、そんな事を言う。
とてつもないドリアンの悪臭の中
噛み合わないやりとりが続く。
「7500ドンしか渡せない。困るよ」
「買ってもらわないと困る」
「理解してくれてたんじゃないの?絵でかいたじゃん」
「買ってもらわないと困る」
「30000ドンも持ってないよ(持ってるけど)」
「買ってもらわないと困る」
そうこうしてる内に、他の店のおばちゃんたちが
ぞろぞろ俺の周りに集まり始める。
周りの怪訝な眼差しが俺を突き刺す。
「なんだよもー」
少し英語がわかるらしいおばちゃんが
笑顔で話しかけてきた。
「ワッツハプン?」
改めてノートに絵入りで説明した。
合点がいったおばちゃんが
ドリアンのおばちゃんに説明する。
「そんな意味だとわからなかった。・・・もったいない」
な表情をして俺にドリアンを入れた袋を差し出す。
「いや、だからさ。7500ドンしかないって」
「それでOKだってさ」
通訳のおばちゃん。
「・・・と言われても全部はいらないよ」
「どうせ残りは捨てるんだから持ってきなさいって」
とジェスチャーで説明。
なんともいやな空気が漂う中。
俺は頭を下げてドリアンを受け取った・・・。
おばちゃんには悪いとは思ったが・・・
なんで俺が一方的に苦い気分にならなきゃいかんのかね?
ビニール袋からもれるドリアンの果肉の異臭に苛立ちを覚えつつ、
ああ、ニャチャンは長居しなくても良さそうだな・・・と感じていた。
明日の昼間は一日ビーチでゆっくりして夜の便で次の街・ホイアンに向かおう。
旅行代理店シンカフェに向かうついでに夕飯も食っとこう。
今日こそは豪華な飯を食べるのだ。
ガイドに乗っていた優良レストラン「レッドスター」をチェック。
お勧め料理。
豚肉の甘辛ソース煮(32000ドン)
ビーフバーベキュー(30000ドン)
が良い感じ。
肉。
そうだ肉をたらふく食べるのだ。
シンカフェに向かう途中にその店があった。
店先にあるメニューを眺めて、金額をチェック。ガイドと値段は変わらないようだ。
すると店内から、スマートな女性店員が現れる。
お勧めの料理を説明してくれるようだ。
流暢な英語で、ゆっくりと丁寧に説明するその姿に好感を抱く。
「これからバスチケットを買いにいく途中なんだ。もしかしたら戻って来るかもね」
「お待ちしていますね」
思わせぶりなセリフをはきつつその場をあとにした。
シンカフェでチケットを入手して、再びレッドスターに戻り店内へ。
店の女将とおもわしき女性に案内され席に腰掛ける。
あのお姉さんは見当たらない。
ひろびろとした店内は、落ち着いた内装で、結構なお客さんが入っていた。
メニュー表を見ていたら
お姉さんが奥からヒョッコリ現れた
「来てくれたんだ。嬉しい」
間違いなく「glad」と言ってくれていた。
ガイドお勧めの二つのメニューを注文したら
「これだとお肉ばかりでバランスが悪いわ。野菜も入っているこれかこれと一緒に召し上がるといいわよ」
・・・と確かに言われてみれば肉だけというのも頭悪いよな・・・。
「んじゃビーフバーベキューと、あとの野菜メニューはあなたが決めていいよ」
「それじゃこちらを用意しますね」
「OK」
「ライスはいかがします?大きいものがいいんじゃないかしら」
「そうだな。じゃあ大盛りでもらう」
「かしこまりました。しばらくお待ちください」
と笑顔でウィンクされて奥へ戻る。
俺女性にウィンクされたのはじめてかもしれねぇ。
ほどなくビーフバーベキューが届く、目の前で炭火焼の七輪みたいなものが置かれる。

・・・って誰だオマエハYO!!
ほどなく彼女がイソイソと現れてバイトの坊やとバトンタッチ。

ガンダムを出せ!そうだ。そう・・・・いいぞぉ。酸素欠乏症のお父さんみたいな気分。
「焼き加減はどーたらこーたらでどうたら」
と説明を交えつつ
「どちらから来ましたか?」
「ニャチャンには何泊してますか?」
等々おしゃべりをしながら肉を焼くお姉さん。
メニュー一式がそろう。

美味そうだ。
いただきます。
ご馳走様。
満腹だ。
一服しつつ、本日の日記をつらつら書き綴っていた。
メットを持って彼女が顔を出した。
「わたしはもう上がりなので、先に帰ります。またあいましょうね」
どうも今日は上がりのようだね。
そして始めて聞いたよ「See You Again」のフレーズ。
「んじゃNEXT YEARに」
とジョークを言ったら
「ま!」
と驚いた顔して笑顔で手を振りながら行ってしまった。
最後まで丁寧な対応をしてくれる素敵な店員さんでした。
そして冷蔵庫に入れていたにも関わらず
ドリアンの異臭が部屋中に充満してるんだよね。
それがくせーのくさくないのもう大変。
本日のイイコトワルイコトヲ含めてすべて台無しにしてくれました。