天文写真館
(2003/10/19〜2003/10/22)
___ 土星木星おいでませ  ̄ ̄ ̄
遠征すると火星の撮影が難しくなってきました。
その分、朝まで粘れば土星や木星も観測可能になります。
03/10/15 火星22:00
20cmF10シュミット
x3バロー直焦点
ToUCam+Lフィルタ
600コンポジット
03/10/19 土星
20cmF10シュミット
x3バロー直焦点
ToUCam+Lフィルタ
600コンポジット
03/10/19 木星
20cmF10シュミット
x3バロー直焦点
ToUCam+Lフィルタ
600コンポジット
スケールは一致していません。
火星は手馴れてきたころに小さくなりつつあります。
ToUCamの開始が遅れたのでやむを得ませんか。
土星を見ると夏ではないのでシンチレーションで悩みますがかなりいいです。
木星にはまだ早すぎるようですね。
相変わらずシンチレーションと風には弱く、18日に撮影したものは惨憺たるものです。

もうひとつの原因は土星の暗さです。
暗さに強いといわれるToUCamでもたかがx3バローの直焦点で最高設定が必要になります。
これもちょっと先にはTRV、TGv-M、WAT-100Nあたりの低照度対応軍団で撮り比べをしてみたいですね。
(WAT-100Nは流星のお留守番観測が多そうですが・・・。)
ネットをぐるぐる回ったところではL画像にWAT-100Nを使った良い作品がありました。
腕と機材が違うのでそんなにうまくいくわけではないでしょうが、ちょっと期待しています。
困るのはTRVに記録したもののRegistax処理で、TRVからPCに取り込んでAVIを2度変換しないとRegistaxに吸い込ませることができません。
おそらく、いきなり読み込み可能な取り込みソフトもあるのでしょうが、今のところ見つけていません。
AVIにいくつも形式があることも知りませんでしたし、DV読み込みはシネマサイズでインターレースだなどとは思ってもいませんでした。
これに圧縮率が絡むと訳が分かりません。
木星は明るいので拡大が利きそうですが、そうなるとリレーレンズになりますから対象導入でヘロヘロになりそうです。
TRVがベストならコリメートでズームを利かせればよいだけですから効率はよさそうです。
よさそうですが、音声トラックを消しておかないと原因不明のエラーに泣く羽目になります。
今年こそは、今年こそはと惑星シーズンを迎えますがエンケにまで迫ることができますかどうか。
結果は逐次日誌に上げていくのですが、ネタは増えるのに処理と日誌を書く暇が減ってきているのが辛いです。
ちょっと手広くなってきたのと、AVIのデータ処理に振り回されているのが原因ですね。
___ QV-3500EX IRCフィルタレス  ̄ ̄ ̄
先の日誌で撮ったTGv-M画像をカラーで確認してみましょう。
ものはQV-3500EXでIRCフィルタレス加工をしたものです。
星を押さえ込むためにNBN-PVを使っています。
2003/10/19 NGC7000
5.2cm300mmLアクロマート
XL28mm+NBN-PV
QV-3500EX(IRフィルタレス)
ISO500
SD-1xアダプター
60sec×5コンポジット
2003/10/19 NGC1499
5.2cm300mmLアクロマート
XL28mm+NBN-PV
QV-3500EX(IRフィルタレス)
ISO500
SD-1xアダプター
60sec×5コンポジット
2003/10/19 NGC2237
5.2cm300mmLアクロマート
XL28mm+NBN-PV
QV-3500EX(IRフィルタレス)
ISO500
SD-1xアダプター
60sec×5コンポジット
2003/10/19 IC434
5.2cm300mmLアクロマート
XL28mm+NBN-PV
QV-3500EX(IRフィルタレス)
ISO500
SD-1xアダプター
60sec×5コンポジット
2003/10/19 M42
5.2cm300mmLアクロマート
XL28mm+NBN-PV
QV-3500EX(IRフィルタレス)
ISO500
SD-1xアダプター
60sec×5コンポジット
2003/10/19 M42
20cmF10シュミット+x0.63RD
XL28mm+NBN-PV
QV-3500EX(IRフィルタレス)
ISO500
SD-1xアダプター
60sec×5コンポジット
i色情報があるので白黒よりは見やすいのですが、オリジナルはまだノイズが目立ちます。
星々はフィルターで押さえ込むことができますから8月22日のものよりおとなしい画になります。

好みは分かれそうですね。
久々のデジカメ撮影はいかにも間延びしています。
DiCaControlも使うので待ちの状態が多くなります。
銀塩にまで戻ったら暇で寝てしまうのではないでしょうか。
次々にセカセカ作業をしたがるのもTGv-Mを扱う人の症状のひとつといえそうです。
暑い季節に予定していたQV-5700ですが液晶が点灯しなくなるトラブルが発生し入院しました。
退院してくるとファームが元に戻ってISO800だとでっかいノイズが隅を塗りつぶす状態に戻ってしまいました。
期待のQV-5700だったのですが弱ったことです。
ともあれ気温も10℃を切ったことですから本格的なデジタルのシーズン到来といえるでしょう。

霧の季節でもありますから観測地の選定を誤ると、どつぼにはまりそうです。
___ オリオン座流星群を追う  ̄ ̄ ̄
10月21〜22日はオリオン座流星群の極大です。
UFO
Captureの設定が煮詰まらないまま当日を向かえ、21日AMは雲もあったせいで今ひとつ伸び悩みました。

でもこの様子です。
青はすべて流星です。
中央がオリオンでオリオンの左上のふたご座との境界付近が輻射点になります。
ちょうど静止流星が見えているあたりです。
21日PMが極大の予報でしたが22日AMも凄いです。

同じく中央付近がオリオンです。
散在流星も含め大小75個も流星が飛び交いました。
主記録はAVIなのですがサブの動体記録BMPのうち分かりやすいものを加算していくとこうなります。
星が太くなるのはレンズの中央と周辺で平面性が出ていないためです。
過去のペルセ群で250個以上もまとめて見たことがありますから多少のことでは驚きませんが、自動でこれだけ撮れることが驚きです。
あえて追記すれば、6mmレンズの視野は人の視野の3分の1程度なので200個程度は観測しないとUFO
Captureの能力に追いつきません。
シンチレーションマスクの検出能力は特筆に価します。
普通、肉眼で4等がやっとならカメラスルーでは精々3等まで表示できれば上出来でパッと見では2等しか判別できません。
この3等程度しか分からない画像がシンチレーションマスクを通すと5〜6等表示されるのは魔法のようです。
上は流星が撮れた1コマ(青い部分)のシンチレーションマスクと星図を比較したものです。
マスクと星図の一致部の抜き出しですね。
うちもそこそこ田舎なのですが、肉眼でここまで星が見えることはまずありません。
赤い星で6等近く、青だと5等近くのものを検出していることになります。
「晴れ」の予報のときは曇っているように見えても多くの場合はシンチレーションマスクを通して星を確認することができます。
(流星が確認できるかは別の話ですけどね。)
ここまで強力ならTGv-Mの替わりにPCでのフレームスタックも可能なのではないかと期待したのですが、それようのプログラムになっていないのできっちり星だけを分離してマスクをかけ、M31でも分離することはありませんでした。
まぁ、流星用ということで止むを得ませんが、UFO
Captureの付帯技術として将来的には開発される予定です。
動画を上げると良いのですがディスク容量が怪しいのでやめました。
ナローバンド環境でもありますし辛いところです。
密かにこれらのAVIファイルを楽しんでいる次第です。