天文写真館
(2003/11/16〜2003/11/23)
___ 贅沢な撮影  ̄ ̄ ̄
月曜日朝から現場入りの出張が入ったので日曜日に長野に入りました。
UFOCaptureによる連続自動観測ができるのならしし座流星群の仕上がりを勝手に期待しながら出かけるのですが、そのレベルまではちょっと到達できそうにありません。
(PCの移設、観測台の設置、カメラの防滴化と考えるとかなりうざったいし、北は寝室なので寝不足でノイローゼになりそうです。)
そこで、思うところあってQV-5700だけは持参。
そりゃもう星野写真ですよ。
ただ、QV-5700には頭が痛い症状がありますが、星野写真に耐えられるデジカメはこのほかにはE-4700ぐらいしか持っていません。
星野写真には良好な星空と快晴が求められます。
本来、それほどの星空なら狙う対象は山ほどあります。
あるのに星野写真ですから贅沢なんですよ。
2003/11/16 アンドロメダ座(トリミング)
QV-5700
ISO800
60sec×2コマ コンポジット
固定撮影のくせに7等までは確認できます。
標高一千メートルにまで移動したとはいえあきれたものです。
M31はともかくM33も確認できてます。
これでも雨上がりのガスで東の町の光害がモロに入っています。
翌日も長野で昼間は久々にまともな青空を見ました。
夜になったらさぞかし・・・とは、思っていないのです。
昨夜が雨で昼間が晴れて気温が上がれば夜は急激に気温が下がり、靄がかかるからです。
でも、晴れは晴れですから仕事が終わると昨夜とはまた場所を変えて標高一千メートルにまで這い上がります。
6時半にはもう暗いです。
いくら長野とはいえ出張先は人を相手にすることなので町が遠からずあります。
その光害を割り引いても天の川らしい天の川を見るとうれしくなります。
2003/11/17 秋の銀河(トリミング)
(はくちょう、トカゲ、ケフェウス間の銀河)
QV-5700
ISO800
60sec×5コマ コンポジット
もっと画角が欲しいところですが巨大ノイズをトリミングするとこうなります。
昨日うまくいったアンドロメダは時間的にちょっと早すぎたようです。
2003/11/17 ペガサスからアンドロメダ(トリミング)
QV-5700
ISO800
60sec×6コマ コンポジット
微光星がぞろぞろ見えます。
ついでに南も撮ってみます。
2003/11/17 ペガサスの四辺形(トリミング)
QV-5700
ISO800
60sec×4コマ コンポジット
流石に少々流れています。
本当はいずれもピントが出てないのですが細かいことは言いっこなしです。
(液晶で星が表示できなかったのが主因。)
撮り方は全くインスタントでして、最大ISO、最大露光、最小F値の無限遠でリモコンをセットして車のルーフの適当な所において撮っただけです。
ともかく高ISOのデジカメでないと銀河の表現はできません。
ルーフやボンネットの曲面をうまく利用するのがせめてものコツです。
しかし、旅装で零度近いと寒いです、マジに。
下界と標高差が千メートルあると7℃違うのですが、それ以上に寒気の流入が効いています。
翌朝、宿の界隈でも水溜りが凍っていたほどです。
車のルーフを撮影テーブルにしていますから車内に逃げ込むこともかないません。
ポケット三脚は本人が写りこむ可能性があるので使いたくないですから、フォトハンダーを持ってくるべきだったかもしれません。
この後、宿が露天風呂付だったので塀と屋根に切り取られた星空を見ながらくつろぎました。
宿の周囲は明るいのでいくつも星は見えませんが昴ぐらいは分かります。
旧友のヤスは別府の鍋山の旅館跡で流星観測しながら掛け値なしの天然温泉に浸かっていたとか。
長野の山中にも温泉はあるので・・・のぼせて翌日仕事にならないから考えないことにします。
噂のしらびそ高原も一時間ほどで・・・いかんいかん、もっと危ない。
かつて期待して出かけて想像以上に満足できたことは稀です。
思えば2年前の長野で不意打ちの満天の星に驚き、デジカメを使って星野写真を撮ったのが天文再開のきっかけですから感慨もひとしおです。
___ 秋吉台観望会流れの皇座山Part1  ̄ ̄ ̄
金曜日は予報どおりの曇りがちな天気でしたが、柳井地方に行けば何とか・・・とチラッとは考えたのですがUFOCaptureだけ仕掛けて寝ました。
今週土曜日は白木峰でもスタパーですが、菊川町星を観る会でも秋吉台観望会だったのです。
「ならば、ヘルプに入ろう」と、長男と薄明終了頃に長者ヶ森に入りました。
予報は観測日和で、北極星が見えたらアライメンとができるように準備をして待ちます。待ちます。・・・待ちます、ん〜待ちます。
徳永さんのLX20-300は経緯台アライメンとですから轟音を立てながら、もう見える天体からチェックを始めています。
結局、開会の7時半になって「上空の雲だけが動かない」情けない状態と判断し散会する羽目になりました。
スバルや二重星団だけではいかにもお気の毒です。
山口市界隈の皆さんに星空散歩を楽しんでいただこうと思っていたのですが残念です。
福岡からのお嬢さんにもたいしたものをお見せできませんでした。
何しろ遠来のお客なので福岡の同好会を紹介することになりました。
特に女性の初心者は同好会がおすすめです。
懇切丁寧に教えてもらえますし、機材も融通してもらえます。
決定的なことに「安全」です、ハイ。
子供がいるので「じゃあ、帰って寝るか」なんて、甘やかしてはいけません。
天文の道は険しく厳しいものだと見せ付けておかないといけません。(何でやね?)
晴天率から考えて皇座山ですな。
11時には到着し、皆さんと・・・周南の皆さんは今月も定例日か場所が違うようですね。
広島から写真を撮りにこられた一人だけでした。
さっさとセッティングして・・・風が強くてLX90-20ではお手上げです。
こうなるとタカハシが欲しくなりますわ。(アンタじゃ買えないし、使いこなせないってば。)
仕方なく退却・・・しないですよ、これだけ晴れていればね。
中腹駐車場で改めて店を広げます。
土星/木星と中型天体を狙うべくToUCamとTGv-M+x0.33RDでボチボチ拾っていきましょう。
03/11/23 土星
20cmF10シュミット
x3バロー直焦点
ToUCam+Lフィルタ
600コンポジット
03/11/23 木星
20cmF10シュミット
x3バロー直焦点
ToUCam+Lフィルタ
600コンポジット
シンチレーションに食われて今ひとつ安定しませんがこんなものでしょう。
木星もかなりもっともらしくなってきました。
シンチレーションが良かったらRegistax2に2倍サイズで取り込んで処理させてみたいのですが、その気になれる原画はなかなか撮れるものではありません。(腕がないことは棚に置いとくのかい?)
TGv-Mの作例を並べてみると下のとおりです。
なんか凄くないですか?
2003/11/23 M1
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M81
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 NGC2841
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M106
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M105
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M96
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M95
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 NGC3628
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M65
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M66
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 NGC3115
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M51
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M101
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 M64
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
2003/11/23 NGC2903
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
16コンポジット
気温が零度にまで迫り冷却CCDもどきになっちゃったみたいです。
と、いうことは冬時期のTGv-Mは良い作例が期待できそうです。
こりゃ、LRGBを真面目に考えなくちゃいけませんか?
この夏のM51とM101のベストショットを見ると次のとおりです。


一昔前の冷却CCDの能力があるとは聞いていたのですが正直驚きました。
(夏でもペルチェで冷やせば・・・。)