天文写真館
(2004/03/14〜2004/03/23)
___ たまには球を  ̄ ̄ ̄
日付が変わって14日、このまま大赤斑の移動を追いかけても面白そうでしたがHDD容量の心配があるのでTGv-Mで銀河・星団を拾っていきます。
11月から春の天体は拾い続けていますからぼちぼち初夏の天体にいきましょう。
まずはテストから。
2004/03/14AM M81(左:ガンマOFF/右:Lo)
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
24コンポジット
2004/03/14AM M82(左:ガンマOFF/右:Lo)
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
24コンポジット
ガンマを上げるとイメージは明るくなりますが一般に粗くなります。
これを枚数でカバーできるかどうか確認すると何とかいけそうです・・・この画では、ですが。
というのもぷるさんが悩んでいる縦縞ノイズも出やすくなるのです。
これがかなり難物で下手にコンポジットすると縦縞が強調されることになりまねません。
また、ヒートスポットも顕著になりますからコンポジット後に糸くず状ノイズが発生することになります。
階調が豊かな明るい天体にしか積極的には使えないかもしれませんが、本来は暗い天体に使いたいものです。
階調を生かすためにはステライメージのトーンカーブでわざとコントラストを減らしてやるのが有効なようです。
どうあがいても白飛びするときは下のソンブレロ星雲のように開き直るのもありかなと思います。
2004/03/14AM M104(左:コントラスト通常/右:Hi
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
ソンブレロらしい姿になります。
では、まず系外銀河から。
2004/03/14AM NGC3521
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M101
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M83
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM NGC5128
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
ケンタウルス座Aは大変不服です。
地平近いガスの溜りの中から強引に引きずり出しました。
シーイングがよければLRGBの対象です。
天頂に近ければ多少難しくても影響は受けないかと思います。
で、フクロウ星雲です。
2004/03/14AM M97
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
24コンポジット
かなりいいですが、相変わらず難しいのには変わりがありません。
もっと光量が欲しいですね。
光量がいるのであれば好適なのは球状星団です。
これも月齢22だと多少影響が出ます。
2004/03/14AM M68(右:月の出前/左:月の出後)
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
画像処理で背景が真っ白なのは処理できますが階調が減ってしまいます。
でも、元々球状星団はコントラストが高いので気にせずにやります。
2004/03/14AM M53
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M3
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M5
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M92
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M12
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M10
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M107
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
2004/03/14AM M80
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
概ね時系列に並んでますので月の影響がなんとなく分かると思います。
高度の影響ももちろんあります。
天頂を見上げるとM51子持ち銀河が好適でしょうか。
LRGBテストをやってみます。
2004/03/14AM M51
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
L:24/RGB:12コンポジット
まぁ、銀河でLRGBをやってもあまりご利益はなさそうです。
左はノーマル処理で、右はコントラストを減らして一次処理しています。
単にお好みの問題ですが、右の処理は階調を出そうとするほど汚くなるのが頭痛の種です。
月にも負けず色彩が豊かな対象となると惑星状星雲に限ります。
ぼちぼちリング星雲も上がってくるので最後にこれを狙います。
処理してみると・・・。
???光害でもあるんですか?
ここで光害があるのなら世も末です。
実はGとBのフィルターを取り違えていたようです。
手探り作業ですからこんなチョンボもあります。
ちゃんとRGBするとこんな調子です。
2004/03/14AM M57
20cmF10シュミット
TGv-M直焦点
256フレーム
L:24/RGB:12コンポジット
こうでなくちゃいけません。
結構かっちり撮れています。
LRGB全プロセスを考えると白黒に比べて処理の手数が10倍にもなるのが泣き所ですけどね。
帰りに牛丼を・・・吉野家が豚丼になってますな。
期間限定価格とのことですが通常価格になったら朝マックに振り替えようか悩むところです。
次回遠征時には皇座山が今後使えるかどうかはっきりしそうです。
ここが使えないと次を探すのが億劫です。
___ 極楽観測留意点  ̄ ̄ ̄
今回の皇座山の遠征でも星雲星団に関しては極楽観測形式を撮っています。
PC用に大型ポータブル電源を使ったことが違うぐらいです。
毎度ながらステラナビゲータの望遠鏡コントロールとLiveCapture2の組合せは楽です。
選んで導入して勝手にインターバルキャプチャをするのですから高効率です。
最大の問題点は肉眼で天体を見ていないので「20cmでの見え味は?」と聞かれても返答に困ることです。
でも、墓穴はあるもので、M81ではTGv-Mのケーブル捌きを忘れており架台と干渉させてしまいました。
これをやると当然望遠鏡の向きが狂うのですが、ハード的に極軸が狂うわけではないのでシンクロをかけなおせば観測を再開できます。
南天ではω星団が干渉の原因になりますが今回は霞があったのでパスしています。
ω星団ではフードと架台との干渉になりますから心配な場合はフードを外した方が無難です。
今回登場のPC用ポータブル電源の容量は20Ahなので10時間楽勝の予定でした。
内蔵されているバッテリーの正体はシールド鉛蓄電池なのでつれないことに「50%充電以下では使わないでくれ」と書いてあります。
ということは正味10Ahで制限時間は5時間となってしまいます。
ちょっと不満ですが50%制限に眼をつぶれば寿命と引き換えに一晩の観測がこなせるはずです。
PCへの供給はACアダプターを介して行うことになりますが、そのためにはインバーターを駆動させる必要があります。
少々心配なのはインバーターノイズが画像に乗る可能性があることです。
ガンマを上げると確かに縦縞が見えましたから原因のひとつとなりえます。
必要があれば内蔵インバーターではなく外置きインバーターも考慮する必要があります。
単純白黒撮影と違い、LRGB撮影では望遠鏡周りでの作業がありますからリモート制御のメリットはあまりありません。
ただ、撮影対象にシンクロをかけておけば対象が逃げても慌てる必要がなくなる程度です。
「ステラナビゲータは便利だのぉ」と思えばなんと自動導入がかからない天体がかなりあるようなのです。
今回はM101などが自動導入にかかりませんでした。
ワンクリックで自動導入ができなければカーソル操作で手動で導入するだけの話ですがワンクリックになれるとちょっと面倒です。(堕落だな)
総じてL画像の拾い集めには強力な手法には違いありません。
これさえあればメシエマラソンなんて・・・架台との干渉の問題がありますな。
ドイツ式のLXD55があればこれも避けられるはずです。
毎度のオートスターでの制御でアリミゾ式ですから鏡筒の自由度もあります。
しかし、このLXD55は少々曲者で先人の記述を見るとドイツ式に馴れていないとかなり苦しんでいるようですし、そもそもアメリカンな作り(中国製なんですが)でガタが多く耐荷重もビクセンのGP程度のようです。
なかにはあまりに使えないので使用を断念した人までいる始末で現物を見ないとためらわれます。
シュミカセ用の機材が手元にあふれている現状では模様見にせざるをえません。
___ シーイング  ̄ ̄ ̄
春の気候は天体観測には不向きです。
透明度かシンチレーションのいずれかが悪いのが当たり前の状態になっています。
両方とも悪い日もありまして・・・。
04/03/16_22:37 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
ToUCamでもこの始末です。
こういう天気では星雲星団もだめです。
流星は季節的な数の減少も手伝って寂しい限りです。
木星が出ているから観測しているようなもので他のシーズンの基準から言えば寝ていた方がマシです。
それでも木星を撮るのは表情が変わる面白さに尽きます。
大赤斑や白斑、衛星や衛星の影がいいアクセントになります。
一瞬の天候回復と勝負し続けるには固定観測所がいりそうですが晴れればつい筒先を向けてしまいます。