天文写真館
(2004/03/24〜2004/03/28)
___ 春の愚痴  ̄ ̄ ̄
仕事が張っているせいもあるのですが観測休止が続いています。
最大の要因は春霞で次が「春に三日の晴れ間なし」です。
何しろ天気予報が晴れといっても北極星も見えない日々が続いています。
20/21日はメシエマラソン日和の予報でしたが残業で潰れ、仕事がなくても霞で観測意欲がわきません。
黙々と観測を続けているのがUFOCaptureで、データは集めてくれるのですが流星の数は一桁の日も少なくないです。
あまりに寂しいので過去のデータを眺めるばかりです。

どういうグラフかというと、毎日の群流星の個数を時系列で並べたものです。
UFOAnalyzer登録の中小流星はかなり多いので驚きです。
ずば抜けて多いのはふたご座流星群で一番右は散在流星です。
群流星で2番目にピークが高いのはしぶんぎ座ですが裏年の上に活動時期も短いのでまるで目立ちません。
3月は小流星群が多い結果になっていますが数が少なくて寂しいです。

積み上げグラフにすると上の通りで2月からあまり元気がないことが分かります。

発生時刻を追ったものは上のようになります。
サンプル数1578ですから信頼性はあるはずなのですが4時台に凹みがあります。
6時台は薄明で当然減ります。

こちらは光度分布で-1等級は発生しやすい明るさであることがうかがえます。
4等以上の暗い流星は捕捉自体が難しいので実態は分かりません。
流星の数が減っているのはこの春霞も原因だと思います。
春は元々少ないといわれていますからやむをえないのでしょうか。
まぁ、そのおかげでHDDの破綻は免れているから痛し痒しなのですけどね。
いずれにしてもまめにUFOAnalyzerにかけたものは削除・圧縮していく必要があります。
___ 長足の進歩?  ̄ ̄ ̄
時々、日誌をめくり直してみるのですが誤字・誤記・文法の乱れ・居眠りしていたとしか思えない文が少なくないです。
その都度、訂正しているのですがいつまでも訂正が続くのはいけません。
今から2年前の2002年の2月22日(ぞろ目ですな)にようやくまともな木星が撮れたのですが、以後、火星騒動でAVIによる記録にシフトしています。
その方が「早い・安い・うまい」と三拍子揃います。
特にRegiStaxの恩恵は世界の津々浦々まで行き渡っていると思います。
そこで当時のJPEGを掘り起こしてRegiStaxにかけてみました。


あえて説明の必要もないほどで、左がRegiStaxで右が当時のものです。
やはり効果が出ていますねぇ。
これを機に昔の写真の再処理を・・・する気には全くなりません。
今回、思い出しながらやった昔のプロセスは相当鬱陶しいもので今の処理がいかに簡便化されているか思い知ったからです。
いずれにしても元画像が重要なのには変わりがなく、こちらは同じ場所で同じ機材で撮るので大した進歩もなさそうです。
___ 春眠してる場合じゃない  ̄ ̄ ̄
学校が春休みになっています。
勤め人には関係がない話なのですが、子守りを押し付けられました。
しかも予算なしで。
当然、宿の予約もないです。
さらに今夜は快晴の予報で「お父さんも星見で忙しくて・・・」
セリフを全部言い終る前に蹴り出されました。
「温泉行きたい」とのリクエストに応えるために深夜12時に辿り着いた先は久住高原の一角にある産山村。
ここのヒゴタイ公園駐車場は久住連山が近く、すぐ後ろが国道なので写真用にはあま
り好まれていないようですが、公園内に管理事務所があるので万一の時には安心です・
・・って、それはシーズンの話です。
(駐車場から見たゲストハウス)
寝袋は2本しかないので子供らをさっさと押込んでセッティングを始めます。
土星はもはや西に低いので、木星を導入・・・なんじゃこりゃ?!
04/03/27AM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
光軸がぶっ飛んでるのかと思うくらいのとんでもないシンチレーションの悪さです。
「山岳部での観測はこうなるのか!」と驚いたのですが、寒気の流入でこの夜の後半
はどこも悪かったようです。
未練なくTGv-Mで再開しますが、時々雲が流れ込むので気になって仕方ありません。
久住町側に下ったあたりが九州天文のメッカらしいですが明るい時間に余裕がなけれ
ば場所の見当もつきません。
肝心の空の暗さは・・・ガスっているのでよく分かりません。
ただし、到着直後は阿蘇中腹並みにかなり良かったです。
最大のメリットは東と南が開けていることで広大な牧草地の向こうに阿蘇の山々が見
えるあたりは絵になります。
光害のレベルはキャンプ場や竹田市の影響が見られ低高度ではガスによる散乱光が目
立ちます。
熊本市の光は全体的な光害レベルを押し上げていますが高度60°にまでは及んでいま
せん。
広大な牧草地という点で、地域で比類がない観測地であるのには変わりがありません
。
ちょっと厳しいですがケンタウルス座AからLRGBをやってみます。
2004/03/27AM NGC5128
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
L:24/RGB:12コンポジット
ガスでかぶってますわ。
仕方がないので球状星団を拾うつもりが下の始末。
2004/03/27AM M14
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
風で流れてます。
困ったときは広角写真でしょう。
久々にQV-5700の出番です。
2004/03/27AM さそり座
QV-5700広角端
ISO800
60sec×6コンポジット
2004/03/27AM いて座
QV-5700広角端
ISO800
60sec×6コンポジット
さそりといて座のモコモコした辺りを狙ってみましたがどんなものでしょう?
少々強調し過ぎの感はあります。
コンパクトデジカメではISO400相当以上の感度がないと表現が難しいです。
アンタレス周辺の五色の星雲は一眼デジでも使わないと出そうもありません。
この間、主鏡は勝手にM51を撮らせています。
2004/03/27AM M51
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
250コンポジット
40分かけた力作です。(でも白黒かよ!)
処理は敢えてRegiStax2を使っています。
2倍サンプリングを行えば大きな画を得ることができるからです。
風がおさまったようなので球状星団をもう一つ。
2004/03/27AM M22
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
12コンポジット
意外と大きいですね。
さて本腰を入れてLRGB行きましょう。
まずはM27です。
2004/03/27AM M27
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
L:30/RGB:12コンポジット
うっ、美しい!
実は画像処理に無茶苦茶時間がかかっています。
赤い模様がちゃんと見えるようにするにはトライアンドエラーが繰り返され、手順も思い出せません。
カラーバランスだけでもどれだけ試したことか。
ならば、三裂星雲もいけるのではないでしょうか?
2004/03/27AM M20
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M直焦点
256フレーム
L:30/RGB:12コンポジット
いけます。
寒さに凍えながら夏の天体を撮るのは矛盾を感じますが、この冷え込みがないとノイズが暴れることが目に見えています。
デジカメだとせいぜいサムネイルでしか耐えられない画像なのですがTGv-MのLRGBは侮りがたいです。
天文薄明に焦りながら干潟星雲もいきましょう。
2004/03/27AM M8
5.2cm300mmLアクロマート
TGv-M直焦点
256フレーム
L:24/RGB:12コンポジット
Bフィルターの撮影はモロに薄明にかかり、原画は真っ青でした。
肝心のL画像のピントが甘いというチョンボもしでかしています。
夜が明けるとなんと車の窓ガラスが凍っています。
3月下旬だというのに零下だったんですね。
この後、春休みの帳尻合わせに温泉、阿蘇火口見物、蕎麦打ち、一心行桜、天然炭酸泉、バンガローでステーキディナーとみっちり楽しみました。
食後にデータ整理・・・できずに爆眠してしまいました。
後でデータをまとめて明らかになったことがあります。
フィルターの交換で対象が微妙に逃げるのでLRGBで星が滲むのです。
画角の周辺では像が変形しますから当たり前です。
これを避けるにはフィルターボックスが特効薬なのですが安いものではありません。(そういいながら今までも買ってるじゃないか!)
撮像時間の短縮にもなりますから方法は考える必要がありそうです。
___ 金木星  ̄ ̄ ̄
旅から帰った日曜日は流石に怠惰にしていました。
でも、日が落ちればそわそわと準備をしちゃいます。
透明度はちょっと怪しいですがシンチレーションがぼちぼちだったので期待と不安が半々です。
04/03/28 金星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
04/03/28 土星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
04/03/28_20:25 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
04/03/28_22:36 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
金星と木星は絶好調なのですが土星はシーズンオフの気配が感じられます。
やはり南中が基本ですね。