天文写真館
(2004/05/01〜2004/05/09)


___   旅するための旅    ̄ ̄ ̄

 世間も連休に入ってしまいました。
 今年の連休は普通に5連休ありますから段取りの良い人はかなり前から旅の手配をしているのでしょうが私は何にも準備をしていません。
 つーか、天文を再開する以前から寝袋を持っているような身ですから宿無し旅行は毎度のことです。
 彗星騒動で2日間徹夜でろくに寝ていないので金曜日はゆっくり寝たかったのですが・・・子供を押し付けられ放り出されました。
 まっ、自家用車があるのでワンダーランド九州に行けば何とかなるんですよ。
 懐が寂しいので行きは一般道です。
 天気予報は曇りで私の判断も曇りですから星見の道具は置いていきます。
 寝床に選んだのは今回も久住高原です。

 春休みの位置よりは南寄りで牧場の真ん中です。
 福岡あたりの人が良く利用しているところで、車がないとアクセスできません。
 視界が生命線で、もっとも邪魔なものが北に位置するこの連峰だというのですから贅沢です。
 灯火は西のキャンプ場が最寄りのもので、都市からいえば竹田市です。
 が、3号線に沿った都市群の複合光害はかなり侵食してきます。
 今日は一から曇りの予定ですから子供らは車で寝袋、私はキャンプマットに防寒装備でアスファルトから雲間の星を楽しみます。
 枕元ではインターバルタイマーで沈む月とキャンプ場ををインターバルタイマーで撮影します。
沈む月(WMV 11kB)
 単に月食のテストなのですがキャンプ場が3時前まで明かりが残っているのが撮れました。
 月は途中で雲に隠れてますからテストになっていません。
 露が降りてくると流石に寒いので車に逃げ込みます。

 明けた朝は阿蘇の毎度の湯治宿で湯を借りて近隣のスポットで遊びながら観測地を物色します。

 南阿蘇ルナ天文台は白水村にある宿泊・観光複合設備です。
 阿蘇らしい自然を堪能する設備としてプラネタリウムと望遠鏡が設置されています。
 もっとも私はジプシー観測なのでちょっとひねった視線で探し回ります。

 阿蘇山には主に4本の道路がありこのうちいくつか駐車可能な場所があります。
 高森に下る線の途中の駐車場は一度使ったことがあります。

 北>東>南>西の順です。
 北東位置が山頂側に当たりブラッドフィールドなどには厳しそうです。

 草千里を望む場所にも駐車場がありここの視界は文句はないのですが夜間車が来れば確実にライトにさらされます。
 また、ひとたび風が吹けば突風が吹き荒れます。
 夏などには上昇気流で笠を被りやすいところでもあります。

 米塚の下にも駐車スペースがあり、よく仮眠に使いました。

 北>東>南>西の順です。
 ここは南東方向が山頂に向きますからちょっと勿体無いです。

 わがまま言わなきゃ大分自動車道から南は「どこでも観測地」状態ですけどね。


___   月食!    ̄ ̄ ̄

 5月5日の早朝は3年ぶりの月食です。
 いつものノリならニート+月食+ブラッドフィールド+リニアなんて無謀な計画を立てるのですが、夕方が雨の上に風邪気味なので大手抜きの月食観測にします。
 道具はQV-2900UXのみでインターバルタイマー任せです。
 細かく設定すれば視野は真西から60度南に振って3時に記録をスタートし1分インターバルで150コマ撮影すれば終了なのですが頭がかぼちゃですから1時から即時スタートにしました。
 方向も概ね西が視野の右端にするアバウトさ。
 撮影がオートですから食前は露出オーバーで食に入るとアンダーになるのは見え見えなのですがこの際わがままは抜きです。
 正しくはLX90-20にPL36mmあたりを使ってデジカメコリメートで自動露出をかけるべきかと思います。
 この際、追尾はステラナビゲータに任せるべきでしょう。

 仕上がりは案の定左に切れていましたからトリミングで誤魔化します。
QV-2900UXインターバルタイマー1minで2コマ抜き加算コンポジット
 moon040505.wmv(179KB)

 デジタルは無人でも細工のし甲斐があるのですが、皆既中の表現までは面倒を見てくれませんでした。
 手をどれだけ入れるかが作品と記録の違いとは認識はしているのですが風邪につきご勘弁を。


___   ニートも来る!    ̄ ̄ ̄

 慌しいですが5月5日にはニートの初観測も行いました。
 シリウスの脇なので意外と追いかけやすいです。
 あいにく頭上に薄雲が張り付いておいしくないのですが・・・。

 夕焼け雲ごとトリミングしたものです。
 左方向に尾が伸びているのが分かるでしょうか?(気のせいかなぁ)
 本当に尾なら数度はありそうです。
 多少の難物でも超高感度ビデオなら抜くことができます。


2004/05/05_20:09
               C/2001 Q4

20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
24コンポジット

 風があってあまり状態はよくないですがこんなものでしょう。
 明快な構造は観察できません。
 地球に近いので移動速度が滅法早いのが分かります。
 つまり、観測好機も限られ、にもかかわらずあまり化けていないということになります。
 近日点通過は15日ですがブラッドフィールドに比較すれば随分とゆるい軌道ですからどんなものでしょう?

 今回の観測地は「ニート・スペシャル」で小野田市のきららビーチ焼野海岸を選びました。
 いわゆる夕日の名所です。
 ただし、位置はシリウスの近く、つまり、南東に当たりますから苦肉の策です。

 例によって北>東>南>西です。
 対岸が福岡で北九州の光害は避けがたいのと、風がモロに吹き付けるのが難点ですが足場がブロックタイルでトイレ付なのでファミリー向けでしょうか。
 人が集まる場所なので気の弱い人は店開きするには決心が要りそうです。


___   晴れは晴れでも    ̄ ̄ ̄

 6日も快晴ですが・・・確かに快晴なのですが・・・九州も見えません。
 とぼとぼと帰宅して空を見上げると一応シリウスが見えます。
 「あぁ、シリウスだ。」って、シリウスの脇にニートはいたので昨日は自宅から観測できたことを意味します。
 なんだか複雑な心境です。


04/05/06_21:10/22:01 木星
20cmF10シュミット
PL22mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 右の画の衛星はガニメデです。
 こんな日の気流は期待できると思ったのですが透明度不良でもうひとつ不満です。


___   それでも星は流れてる    ̄ ̄ ̄

 みずがめ座η群なんて流星群は流星の自動観測を始めるまで考えもしなかったのですが今は自動分類されるのでいやでも気が付きます。
 5月4/5日の結果はなかなか見事でした。

 特に03:18のものは久々の-4等火球です。

 極大予定の5月5/6日の観測は・・・あれっ?

 数はあまり出ませんでした。

 5月6/7日もそこそこ流れていますからピークはそんなに鋭くないようです。

 5月7/8日は再び結果良好です。

 連日透明度が悪いので、少々不満はありますがまさに天に唾するようなものです。
 明け方短期決戦型の流星群ですから雲の出かた次第で結果が大きく変わるようです。
 4日間で29個のみずがめ座η群を捕捉いたしました。
 調べてみると4月21日早朝から観測されていました。

 UFOCaptureのもうひとつのメリットは「流星観測で風邪をひかない」ことがあります。
 先日、久住高原でごろ寝して風邪をひいたようなのですが、思い返せば夜露に濡れてうたた寝をすると風邪をひきやすいようです。
 生流星観測はこの条件が揃いやすいので自動観測はありがたいです。
 天体写真は凄く忙しいので(自業自縛)うたた寝をする暇もないので風邪をひく確率はかなり低いようです。


___   傾く    ̄ ̄ ̄

 5月7日あたりの木星の南中は20:00で高度68°です。
 ガスっているのでニートを諦めて木星を追ってみましょう。
 雲が取れるのを待っていたら開始は21時になりました。

04/05/06 木星
21:14 62°

22:11 52°

22:54 44°

23:43 34°

20cmF10シュミット
PL22mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 透明度は悪いままでしたからほとんど高度の影響がでていると思います。
 端的にコントラストが低下していくことが分かります。
 コントラストが低いと細部のあぶり出しも難しくなってきます。
 惑星は南中観測が基本といわれることに納得できます。
 すると、薄明を考慮すると木星の観測も実質的には終わりを意味しています。
 南半球は今時期夜が長いのでまだまだ観測できそうですがちょっと車に機材を積んで走っていくわけにはいきません。


HOME