天文写真館
(2004/07/01〜2004/07/19)


___   梅雨明け    ̄ ̄ ̄

 今年の梅雨は7月10日に明けました。
 例年より10日早いそうです。
 意外なことに一晩通して星が見えない日というのは7月に入ってからないのです。
 7月の8-9日、9-10日は梅雨明けを告げる雷が頭上で鳴り響いていました。
 UFOCaptureは8-9日にHDD25GB消費し400以上のクリップを記録しました。
 多くは雷光による雲の画像ですが正味は夕立のようなものですから流星の記録もあります。
 このころ東京では晴天で関東周辺部のスプライトを盛んに記録していました。
 特に日本ほどの高緯度でジェット現象が記録されたのは見事です。
 スプライトの観測は自宅では無理があるので手を付けていません。
 西と東は林で南に都市、北にゴルフ練習場がありますから遠くを見通す環境にありません。

 晴れにしろ雷にしろ天気は気になるものです。
 Yahoo!天気予報が新しくなって星空指数が追加されています。
 ウェザーニュースほしぞら情報はこのジャンルの老舗でこの数日見比べている範囲ではほしぞら情報の圧勝です。
 晴れ≠星空ではないことを理解していないと難しいでしょう。
 Excite天気予報の明日の生活指数に星空があり「ぼんやり」、「ちらほら」、「くっきり」という表現でスポット予報がされています。
 これが結構辛口予報で当たります。
 特に西日本は大陸の影響を受けやすく「ほんやり」が多くなります。
 Yahoo!星空指数にかけているのはこのあたりでしょう。


___   白滝山    ̄ ̄ ̄

 懲りずに観測地探訪を行っていますが今回は白滝山です。
 国道435号線を豊田町境から豊北町にちょっと入ったところから右に入っていきます。
 地図に道がないのは林道だからです。
 まだ工事中で頂上近くには近寄れません。
 ほとんど広場がないので、見晴らしが良いのはこの中腹程度です。

 北>東>南>西の順です。
 写真では東と南がOKのように見えるのですがアクセスが辛すぎます。
 ほとんどは石がゴロゴロしたダートなのです。
 昼間でも落石を避けながら走るのが辛いのに夜では困難です。
 RVであれば根性次第でしょう。

 それにしても透明度が悪いです。
 梅雨は本当に明けたのやら。


___   デジカメで撮る星野写真    ̄ ̄ ̄

 7月13日夜は久方の晴れで日付が変わって出動し、QV-2300UX改2で星野写真を撮ってみました。
 結論から言えばダメです。
 各々4〜7枚をコンポジットしたものです。


2004/07/14AM スタークラウド
QV-2300UXIRCコート除去
ISO320
60sec×4コンポジット

2004/07/14AM NGC7000
QV-2300UXIRCコート除去
ISO320
60sec×4コンポジット

2004/07/14AM はくちょう座
QV-2300UXIRCコート除去
ISO320
60sec×4コンポジット

2004/07/14AM カシオペア座
QV-2300UXIRCコート除去
ISO320
60sec×4コンポジット

 星座線を引く程度ならOKなのですが天の川や散光星雲を表現するのにはISO320程度ではちょっと荷が重そうです。
 銀塩なら造作ない対象なのでしょうがうまくいきません。
 デジカメで星野を狙うにはISO500以上が要りそうです。
 手持ちではQV-3500EXとQV-5700でしかまともに撮れないということです。
 E4500では・・・星野は撮ってなかったです。


___   おひつじ座疑群    ̄ ̄ ̄

 夏です。
 我が家は夏でもほとんどエアコンを入れません。
 「田舎はいいですね」といわれますがカミサンがエアコン嫌いだからです。(単にケチなのか?)
 今日も静かに眠りに・・・静か過ぎます。
 メインPCまで止まっています。
 いつもは連続運用なのに幾日か帰宅後に起動する羽目になりました。
 「ケースファン付けたら?」と子供に言われて仕方なく騒音源を追加しました。
 CPUに直接風が当たるように配置したら以後ノンストップですから大したものです。
 ノンストップで走らせるにはOSも重要で2000やXPなどのNT系でないとメモリーが徐々に食われてハングする可能性があります。 
 毎夜UFOCaptureは精力的にデータを取っていますが肝になるPCが夏に弱くてはお話になりません。
 安心しきっていると落雷の瞬停で落ちたりするので油断もできません。

 水蒸気がリッチですから透明度が悪く望遠鏡の出番もなくUFOCaptureでも20個も拾えれば盛況だったのですが、上でQV-2300UXをテストした7月の13-14日は一夜通して晴れました。
 久々に51個の流星を記録したのですが、右下に未登録収束がでました。

 51個の軌跡が入り乱れて輻射点の特定が難しいのですがRA30°DEC+14.5°とあたりをつけ絞り込んだのが下の図です。

 最寄の輝星はおひつじ座のγですのでgArと分類し誤差を4度と更に絞り込んでみました。
 UFOCapture report(C20040713.html)
 角速度もそこそこ揃っていますし14-15日も5個拾えてますから有望です。

 ところが前田さんから新たな指摘がありました。
 「地球の進行方向からの散在流星は収束する」というものです。(地球向点)
 見れば確かに黄道に近く地球向点も遠くありません。
 上田さんの計算では赤経20.8°赤緯+8.7°ですから怪しい結果になりました。
 突発群のサーチもなかなか奥が深いものです。


___   デジタルデバイスの夏    ̄ ̄ ̄

 夏です。(コレばっか)
 先のQV-2300UXの撮影で気付いていはいたのですが、ここまで気温が高いとデジタルデバイスは不利になります。
 SN比が悪化して階調が期待できなくなります。
 LRGBで効果的に撮影ができたTGv-Mでも光害・高湿度・ガス・高温と重なると干潟星雲でも下の有様です。


2004/07/16AM M8
5.2cm300mmLアクロマート
TGv-M直焦点
256フレーム
L:20/RGB:12コンポジット

 ともかくザラザラで背景も見られる代物ではありません。
 あちこちの記述を見て回ると気温10℃をこえると支障が出始め、20℃をこえるとお笑いになるようです。
 このたびのアベック彗星は夕方の撮影で押並べて気温は10℃をこえていますから妥当な線だと思います。

 これを回避するには冷却するか銀塩にするかしないといけません。
 デジタル一眼はこの夏が実質的にはじめての夏になるので実力はどうでしょうか。
 またせおさんが「一眼も冷やす」といい始めると凄いことになりそうですがこれは少々無茶でしょう。


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