天文写真館
(2004/10/01〜2004/10/16)
___ UFOAnalyzer Ver0.4シリーズ  ̄ ̄ ̄
愚痴りつづけること2ヶ月・・・晴れません。
「一応」晴天でもガスっぽくて秋晴れには程遠いです。
原因は太平洋の温水塊らしいのですが、安定してしまい乱れる気配がありません。
ここから発生した水蒸気が流れ込んでくるので全般的にすっきりしないのでしょう。
もはや寒気団が張り出すのを待つしかないような・・・。
この天気では星野写真はもちろん星雲や銀河もダメです。
強いてあげれば星団ですが今ひとつ乗り気になりません。
昨年はそうはいっても火星で遊べたのですが、今は土星だけのために早起きするのもちょっと辛いです。
でも、流星があります。(またかい!)
無人観測というのはありがたいものです。
軒下とはいえ一年も屋外にあるので流石にカメラも少々くたびれているようですが(オート・ゲイン・コントロールが飛んだようです。)流星専用なら問題ありません。
この10月にUFOAnalyzerのV0.4シリーズがリリースになりました。
これでまた大きなハードルを越えています。
追加された主機能は群判定機能の強化で、The International
Meteor Organizationの群流星のデータを元に各流星の検定を行なっていくものです。
端的には群流星が地球に突入する実速度が自動的に計算されるのです。
群流星の速度は一定なのですが、観測されるのは角速度で、角速度は輻射点からの距離で変化してしまいます。
速度が分かるということは大変な進歩なのです。
発表直後の10月5-6日の流星を分析すると20km/sという低速のものから100km/s近い高速のもの(おそらく観測誤差で跳ね上がってます)までありました。
地上音速が0.343km/s、静止衛星速度3.1km/s、地球公転速度30km/sですから大変なスピードです。
ちなみに最速の彗星は600km/sで光速は30万km/sです。
事の起こりは私の茶々くりで・・・SnotaCoさんに全部押し付けちゃてすみません。
群流星の角速度を整理したところ輻射点からの離角で群流星の分類がうまくいく目途が立ち、一般式が立つことが分かったら後は一気でした。
提議から機能組込完了まで2週間足らず!
log記録のチェックボックスを入れるとソフト内部の作業が分かりますが、これを手動でやる気にはなりません。
かくて流星観測は一斉にUFOCaptureにシフト・・・しないでしょうね。
1. カメラの感度は人の目より劣っている。
2. カメラの視野は人の目より狭い。(1/3)
3. ソフトでは「印象」の数値化が困難。
このうち1.と2.は将来なんとかなる可能性が高いです。(時期と金額は?)
ですが、3.は如何ともし難いでしょう。
生の流星を見たことがない人がUFOCaptureによる流星観測の世界に入ってくることもないと思います。
それは火球の記録後にしばしば付けられるコメントに代表されています。
「目で見てみたかった」
ビデオと眼視ではそれほど違いが出るものです。
スプライトはミリセカンドの現象なので眼視を強行する気はないのですが、確実に見える日があったらトライしてみたいと思うのも人情です。
___ 禁断症状  ̄ ̄ ̄
10月10日は雨のち曇りでした。
夕方に気象情報を集めると「柳井は曇りがちだけど明け方晴れる」とのことで皇座山に出撃。
無理して出かける天気ではないのですがもう2ヶ月も天の川を見てないんですわ。
一種の禁断症状ですか?
現地に着くと画に描いたような「曇りがち」で1時までは粘ったのですが退散。
せめて土星ぐらいは撮りたかったと帰宅するとちゃんと土星が見えているではありませんか。
薄明が迫り来る中でようやく土星だけ写しました。
通りがかりの新聞屋さんにも見てもらいました。
「早起きですね」・・・寝てないんですけど・・・。
04/10/11AM 土星
20cmF10シュミット
PL22mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
久しぶりの割にはちゃんと撮れました。
半年の間に環の開きがちょっと狭くなったようです。
こうなるといよいよ満天の星空を見たくなります。
11日は連休最終日で晴天。
日没後は多少ガスっぽいものの一応快晴です。
一昨年なら間違いなく出撃していますが、目が肥えて(?)くるとガスにためらいます。
結局、週末に菊川の秋吉台出張観望会がありますからリハビリも兼ねて長者ヶ森駐車場に出かけます。
20時に着いて車を降りると天の川が出迎えてくれます。
ここは南が南西から南東にかけて光害で霞みますが他は天頂を含めかなり良いです。
しばし眺めた後、望遠鏡を組み立ててTGv-Mで試写してみます。
先の玖珂隕石の講演会以来ですが、私にすればたいしたトラブルもなく観測できました。
(ファインダーの光軸が狂っているとか、アライメントが甘いとか、塩ビフィルターボックスのスリットから明かりが入るとか、前回終了時に適当に道具を詰めたので小物を探し回るとか・・・些細なことです。)
今日は珍しく声をかけてきた人がいました。
なかなかお詳しく今12×50mmの双眼鏡を手配中とのこと。
CCDの画像をあれこれと生で見ていただきました。
自動導入+ビデオをPCから操作する様を面白がっておられましたが単に私の不精と物覚えの悪さのなせる技ですからこれが普通と思われても困りますけどね。
時間がたっぷりあればLRGBをやっても良かったのですが、正味1時間ほどの観測ですから全て白黒で片付けます。
本日の目玉は暗いながらも彗星3つです。
ならば、なぜニートがないか?
北極星が近いとうちのシステムでは干渉してしまうからなんですわ。
なぜマックホルツ彗星がないか?
そこまで待つ気力がなかったんです。
2004/10/11PM 29P
Schwassmann-Wachmann 1
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
2004/10/11PM C/2004Q1
Tucker
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
2004/10/11PM 78P
Gehrels 2
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
それにしてもなんて読むのでしょう?
シュワスマン-ワハマン第
惑星状星雲も押えてみましょう。
2004/10/11PM M27
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
16コンポジット
2004/10/11PM M57
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
2004/10/11PM NGC6826
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
らせん星雲は光害に弱いので諦めました。
同じスケールでトリミングしていますからM27が大きいのが良く分かります。
惑星状星雲ではNGC6826まばたき星雲でもそこそこの大きさなのですから他は推して知るべしです。
この時間帯にこのシステムで狙える星雲となると・・・。
2004/10/11PM IC5146
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
16コンポジット
まゆ星雲ですが現場では写ったのかどうかさえ分かりませんでした。
もっと光量か赤外感度が必要です。
最後はぞろぞろと系外銀河です。
2004/10/11PM M31
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
16コンポジット
2004/10/11PM M33
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
24コンポジット
2004/10/11PM M74
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/11PM NGC1023
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/11PM NGC247
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
2004/10/11PM NGC253
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
24コンポジット
ともかくM31は満月6個分で大きすぎです。
M33だってはみ出しています。
NGC253ちょうこくしつ座銀河が精一杯ですね。
久々に堪能したのですが、今回もアイピースを覗いたのはアライメントのときだけです。
分かっていてもラクチンなほうを選んじゃいますわ。(本人も望遠鏡もあちこちガタが来てますんで。)
___ 縮小光学系  ̄ ̄ ̄
雑誌を読んでいると縮小光学系という記事がありました。
TGv-Mの活用についての記事のようですが・・・デジカメでおなじみのコリメートのことじゃんか。
CBCのレンズとTGv-Mとの組合せは難しいことには触れてません。
TGv-MならばLiveCapture!あたりにはとっくに触れていて良いのにこれもまだです。
確かに魅力的なシステムなのですがシャープにならないので弱っています。
まぁ、安く解決する方法を提示していただければありがたいです。
___ レンズの違い  ̄ ̄ ̄
10月15日の仕事が終われば花の金曜日。
ちょっと怪しげな天気ですが柳井は大丈夫だろうと皇座山に出かけます。
零時前についたのですが少々雲が残っています。
かまわずにセットするとそのうち晴れてきました。
それにしてもここは風の通り道でうちの柔なシステムでは結構苦しみます。
そこで諦めるものは諦めて取り出したのはSMCのズームレンズです。
ジャンク品の500円だったかカビでできたようなレンズでおもちゃにしか使えそうも
ありません。
マウント変換アダプタでTGv-Mに取り付け大物天体を拾ってみます。
画角的には広すぎますが75mmのトリミング画像と比べてみましょう。
2004/10/16AM M31
SMC 80-320mm Zoom
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/16AM M31
75mmL
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/16AM M33
SMC 80-320mm Zoom
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/11PM M33
75mmL
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/16AM M45
SMC 80-320mm Zoom
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/11PM M45
75mmL
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/16AM M42
SMC 80-320mm Zoom
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/11PM M42
75mmL
TGv-M
256フレーム
8コンポジット
不思議なものでサムネイルにするとどちらも様になります。
SMCはカビレンズのせいか元画のコントラストが低いですし左上に斑が出ています。
75mmはF1.3と滅法明るいので絞らざるを得ないのですがそれでも星に締りがありません。
どちらもアルバムに採用するには躊躇する点は共通です。
もっとシャープでコントラストが上がらないと256階調では厄介です。
仕方ないので散光星雲を狙ってみましょう。
2004/10/16AM NGC1499
75mmL
TGv-M
256フレーム
20コンポジット
2004/10/16AM NGC2237
75mmL
TGv-M
256フレーム
12コンポジット
2004/10/16AM IC434
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
24コンポジット
で、昨日取り残しているマックホルツを。
2004/10/16AM C/2004 Q2
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
16コンポジット
なかなか彗星らしくなっています。
正月頃が楽しみです。
ついでに土星がどうなるかと撮ってみるとこの有様。
04/10/16AM 土星
20cmF10シュミット
PL17mmリレーレンズ
ToUCam
300コンポジット
風の日に惑星なんて狙っちゃいけません。
おまけに夜露でびしょびしょで忙しいです。
2004/10/16AM オリオン
QV-3500EX IRCレス
60sec×2コンポジット
バーナードループを撮りたかったのに水蒸気のせいか良く分かりません。
冬季にまた試してみたいです。