天文写真館
(2004/11/01〜2004/11/13)


___    ハードなハードディスク!    ̄ ̄ ̄

 企業では省スペース目的が多いようですが同じ価格のデスクトップと比べるとキーボードとディスプレイの効果だけでも作業効率はデスクトップの圧勝だと思います。
 ノートPCというのは必要なデータをいつでも取り出せるのが正しい姿でしょう。
 このため私はノートにありったけのデータを詰め込んでいたのですが、流星観測データだけは容量の桁が違うために断念しました。
 そもそも全国版の地図や辞書まで入れているのでHDD容量は慢性的に逼迫していたのでお手上げです。
 近年はデジカメ画像が急速に容量を食っています。
 その結果たかが40GBのHDDはデフラグすらかからない状態になってしまいました。
 圧縮をかければよいのでしょうがこれからの惑星シーズンはAVI用に高速記録が可能な連続したHDD領域が必要になります。
 1本500MBは覚悟しておいたほうがよいので現状では非常に厳しいです。
 やむなくHDDを装換することにしたのですが、このノートにはリカバリーディスクが付属していません。
 HDD上にディスクイメージとして隠しパーティションに格納されているタイプなのです。
 でも何とかなるでしょう。
 ワタクシはHDDがウィンチェスターディスクといわれていた時代からこいつに付き合っているんですぜ。
 でも、怖いからネットで情報拾います。
 付属ユーティリティでリカバリー領域を可視化し、バックアップソフトでUSB接続した新HDDにゴッソリ移してHDDを交換すればおしまい・・・の
はずだったんですね。
 新HDD隠しパーティションが見えた
まんまなのです。
 気持ち悪いので設定をいろいろ触っているとリカバリーモードしか
立ち上がらなくなってしまいました。
 仕方なく旧HDDに戻してやり直し・・・
パーティション不正で見えません。
 
困った!
 他のPCに新HDDをつないでリカバリー領域から立ち上がらないようにし、ようやくWindowsが立ち上がったのですが
データもプログラムももはやありません
 データはあちこちに分散保管してあるのですが最新のものはありません。
 私の10月下旬の日誌は
昇天したのでありました。
 
 以後もUSBがごねたりと不調が続いています。
 まだ2年しか使っていないのに・・・。
 同じ手のノートPCをお持ちの知人は「んーな訳の分からんパーティションはさっさと消して新規インストールしたわい!」(実際はもっと謙虚な言い回し)と教えてくれました。
 どうもWindowsXPは私と相性が悪いです。

 ひょっとするとPC自体と相性が悪い?!


___    観望会    ̄ ̄ ̄

 HDDを飛ばした原因の一つは11月6日のイベントです。
 昨年はキャンプで観望会を行なったのですが、今年はキャンプがなくて代わりのイベントとして観望会だけを行なうことになったのです。
 ステラナビゲータのバージョンが上がったのでこれで説明したかったからです。

 道具にこだわったのは参加員数が理由で、児童だけで47人いますから父兄関係者を含むと100人は覚悟しておく必要があります。
 各所の天体観望会の定員が10〜20人なのには理由があります。
 そもそもドームではそんなに員数は入りません。
 徳地少年自然の家には県内最大の51cm(永田光器の工場内にあるものは別にして)があるのですが、これはこの問題を見越してドームではなくスライディンハンガーになっています。
 それでも100人が1台の望遠鏡で実際に望遠鏡で星を見るとなると1天体あたり30〜50分かかる勘定になります。
 そんなに待たせたら収拾がつかなくなります。

 それでもあっさり引き受けたのは昨年の経験があるからですね。
 暗い中でスクリーンだけ明るければ人は自然と集中してくれるようです。
 これなら多少の員数でも怖くないです。
 忘れていけないのは星団に関しては生で見なければ感動が伝わらないことです。
 さらに私は観望会の場数が少ないので臨機応変に対応ができません。
 こればかりはお手上げですから菊川町星を観る会の徳永会長にすがりつきました。
 幸い先約がなかったので引き受けていただけました。

 準備するものは毎度の極楽観測セット一式にプロジェクターとスクリーンで子供会にはシートと赤セロファン及び当夜の星座マップを準備してもらいました。
 電源の確保と消灯指示もお願いしておきます。
 まぁ、たいした準備はありません。
 ですがPC側は素材の準備があります。
 写真は幸いウェブに載せているまま使えます。
 他人のを使おうと思うと了解をもらうのに事情説明から始めなくちゃいけないので気後れしてしまいます。
 また、PCでやる限りにおいては動画は外せません。
 各惑星も動画で準備します。
 更にうちには流星の動画がHDDにてんこ盛りに入っていますから、めぼしいものをつないでおきます。
 しゃべくりもアドリブで済ませてはいけないと聞きますのでイントロダクションと流れ程度は頭に入れておきます。
 現場にも夜に足を運んで視界や光害を確認しておきます。
 ここまでやればあとは天気頼みです。

 徳永会長と組んでやるときは実際よく晴れます。
 当日も晴れました。
 透明度はお世辞にもよくなく、天文薄明がずるずると続く感じです。
 シーイングを確認しながら徳永さんと対象の組立を考えたのですが、眼視にはかなり厳しいと分かりました。
 TGv-MはLPS-P1対光害フィルターの併用でそこそこいけるようだったので昨年のようにM57でお終いという悪いパターンではありません。
 ただし、TGv-Mには弱みがあります。
 大きな対象が苦手なのです。
 反面、秋の見ものはM31、M33、M45、二重星団と巨大なものばかりです。
 これはCマウント望遠での対応で、交換作業は眼視観望中にやればOKです。

 受付を済ませてもらい定刻からスタートしました。
 ステラナビゲータはここぞとばかりににじみ星にシンチレーションもかけて今日の早見盤を表示してあります。
 北極星探しからはじめ、織姫、彦星、天の川(ちょっと無理あり)とつなぎ夏の大三角を説明します。(説明よりレーザーがウケてます。)
 続いてペガサスの四辺形を探し、230万光年と肉眼で見える最も遠い天体であるM31の位置を指します。(見えませんけど)
 太陽と地球の大きさの説明をし(ざっと直径比1:100)ステラナビゲータの太陽系の図を早送りして惑星を動かして見せます。
 ついで惑星のビデオを見てもらい、続いて流星のビデオ(これはウケた) に続きます。
 急いでTGv-Mに切り替えてM13を表示します。
 LPSフィルターのおかげで何とか星に分離できます。
 ついで、M57、M27と手堅いところを見てアルバムからカラー版を見ていただき望遠鏡で実視・・・すみません、雲かかり始めました。

 さあ、大変です。
 この後に控えるM31やM45の観望がままなりません。
 ここは去年も通った道ですがアルバムからめぼしい天体を見ていただきました。
 あと、強引にM31をTGv-Mで表示しちょっと早めですがお開きにしました。

 気象には恵まれませんでしたが気温が下がらなかったのでお気軽観望会で終わることができました。
 徳永会長ありがとうございました。
 えっ?次の出張観望会のヘルプ?行かせていただきます。
 子供会からの要望があれば来年もやるといっとりましたので・・・ハイ。


___    晴れました○    ̄ ̄ ̄

 ホント久々にまともに晴れました。
 正直、秋の晴れ間にしては物足りないのですが、中国の原油輸入量が過去最高を更新したそうですから風下に当たる西日本は今後もろくな空が望めそうにありません。
 それを頭に入れると「金曜日とはいえ出撃せざるを得ない!」という気分になります。
 行き先は熊が怖い(?)ので皇座山にします。
 23時頃到着したのですが山頂は毎度の強風で諦めて中腹の車寄せに止めます。

 さて早速…何を撮ろう?
 久々に出たもので予定対象リストもないのです。
 でもステラナビゲーターでめぼしいもは探せますから助かります。
 当然のように南に低い対象から漁るとNGC253はまだ大丈夫でしょう。


2004/11/13AM NGC253

20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
32コンポジット

 お次は南中近いNGC1316というマイナー銀河です。
 以前よりは周辺が写りました。


2004/11/13AM NGC1316

20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
30コンポジット

 お次は未チェックの天体でNGC1291です。
 NGC1391と良く似ています。
 中心から同心円で一回り大きなところまでこの銀河は広がっています。
 つまりこのトリミングでははみ出してしまっています。(チェック不足です。)


2004/11/13AM NGC1291

20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
22コンポジット

 銀河の最後は今が旬のM33です。
 M31はでかすぎるのでパス!


2004/11/13AM M33

20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
46コンポジット

 でもはみ出すのは一緒!

 南でもうちょっと探すと難物の惑星状星雲があります。
 今日程度のシーイングなら狙えます。


2004/11/13AM NGC246
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
25コンポジット

2004/11/13AM NGC1360

20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
29コンポジット

 ふたつともぎりぎりの調整です。
 惑星状星雲はどれもきっぱりとしたイメージがあるのですがこれらとM97を見ると考えが改まります。

 南の星座を追うと「うさぎ座」が・・・なんか忘れているような。
 マックホルツ彗星があのあたりでしたな。


2004/11/13AM 2004-Q2
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
40コンポジット

 このくらい遠いと40枚コンポジでも星が流れません。

 さて、何でうだうだとTGv-Mで芸がないことをやっているかというとオリオン座の高度を稼いでいるのです。
 コンパクトデジカメでバーナードループが撮れるかどうかの追試です。
 今日撮れなきゃフィルターワークに頼るしかなくなります。
 で、その結果ですが…。


2004/11/13AM オリオン座
QV-3500EX IRCレス
60sec×12コンポジット

 右は相当ハードな処理をしたのですが根本的にコントラストが不足しています。
 星雲フィルターを食わせて枚数を稼げばまだ可能性があります。
 ズームアップしてもこの程度。

 アルタニクあたりにぼんやりと星雲が見えています。
 でも、馬頭星雲なら下のように見えなくちゃ!


2004/11/13AM IC434
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
68コンポジット

 カリフォルニア星雲が下の有様なのもトホホです。

 更に今日はDSIの試写があります。
 自宅で触ってはみたのですが、M31もM33もさっぱりでした。
 1min露出の5枚コンポジをさせてみましょう。


2004/11/13AM 2004-Q2
20cmF10シュミット+x0.33RD
DSI
60sec×5コンポジット

 なんだかこの雰囲気はQV-2900UX当時の七転八倒写真に似ているじゃぁあ〜りませんか。
 4分に露出を伸ばすと熱で被ってしまいました。
 ちなみTGv-Mで撮ったものをトリミングするとこんな調子です。
 気が向いたのでRegistax2でWAVELETをかけたのが右です。


2004/11/13AM M42
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
172コンポジット

 大星雲だからできる芸当だと思います。
 172枚もの大量撮影すると追尾精度の動画だって作れます。(自虐だ!)
 ざっと270倍速です。
m42041113am-1.wmv

 頭痛いっス!

 それではボチボチ本日の土星を。


04/11/13AM 土星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 悪くないのですが風で鏡筒がふらつくと辛いです。
 木星はまだ高度が稼げないのですが一応撮ってみます。


04/11/11AM 木星
20cmF10シュミット
PL22mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 甘くないです。(ピントは甘い?)
 いっそ金星なら…。


04/10/11AM 金星
20cmF10シュミット
PL22mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 分かっちゃいますがこんなものでしょう。

 最後は星景を一枚。

 上が木星、下が金星で更にその下にスピカが見えます。
 スピカということはあと一ヶ月もすると怒涛の銀河シーズン到来です。


HOME