天文写真館
(2004/11/13〜2004/11/21)
___ 御礼奉公  ̄ ̄ ̄
13日早朝まで観測していたのですが、夕方からダブルヘッダーでまたしても観望会のヘルプです。
とはいえ今回は菊川町本拠地に押しかけ御礼奉公です。
宇部にも一応は天文同好会があるのですがわざわざ菊川町星を観る会にヘルプを要請したのは気心が知れていること、出張観望に長けていることだけではなく定期観望会を行っており御礼奉公がしやすかったこともあります。
まっ、観望会のノウハウを学習に行ったというのが当たっています。
当日は早めの時間は北を中心に晴れ間があり、大物天体をTGv-MなしでWS30mmを使い遊んでいました。
そのうちベタ曇になり早々の散会。
お客の入りは・・・花火大会に勝てませんでした。
これで、菊川町も今年の定例観望会はおしまいで来年は惑星観望会からとなります。
___ 小道具  ̄ ̄ ̄
久々に工作をしたのはフィルターボックスです。
いままで塩ビ管で代用していたのですが外の明かりが入るので車の往来があるところではボツコマが出ることがありました。
ミードの f/3.3 CCD Focal Reducer/Field Flattenerを使うのが常ですから接続はシュミカセねじになります。
このレデューサにはTマウントが同梱されているので普通にタカハシのフィルターボックスが使えます。
フィルターボックスからTGv-Mへの接続はビクセンのアウトレットに0.6倍Cマウント用レデューサがTマウント接続で光路を切り詰められるのでありがたいです。

このレデューサレンズ部分はホールドしている筒ごとねじで外れますから無様な工作は不要です。
これらを単にねじり回すだけで出来上がりなのですが、手持ちのフィルターは31.7mmでタカハシのフィルターボックスには合いません。
考え方は二通りあり、ボックスカバーのばねを外し、ボックス内にフィルターが収まる上げ底を施す方法とボックスカバーのばねがフィルターをはさむことができるようにガイドになるものを接着する方法です。
先の方法は黒ひげさんが分かりやすく解説しておられます。
後者は私が分かり難く説明すると下の写真のとおりです。

VP30mmの塩ビ管を輪切りにし、ボックスカバーのばねがこのリングを挟んでセンターが出るように変形させ接着します。
完全に固着した跡で塩ビのリングを適当に切ってフィルターを挟みやすくすれば出来上がりです。

インスタント工作でできますが、フィルター交換に要する時間は長めになります。
また、本当に暗いところでは手元作業が細かいのでフィルターを落としたり指紋を付ける可能性も高いです。
それでも早急に作る必要があったのでこの方法にしました。
もう一品はLEDライトです。
正確にはLEDグリップライトで側部1列が光ります。

天文用には手元に影が出にくいように照らされればよいので重宝します。
ちなみにうちの長男謹製です。(製作時間10分)
これらを持って出かけるのがスターパーティー in 白木峰です。
___ 2004秋のスタパー  ̄ ̄ ̄
20日にスターパーティ in 白木峰に行ってきました。
2002年の初回から声をかけられていたのですが今回ようやくの参加です。
月も上弦、天気も西のほうが良い予報だったので観望会にはうってつけです。
歯医者より旅行に行きたいと俊寛僧都のように歎願する下の子供に後ろ髪を引かれながら出発です。
4時間ほどで白木峰町に到着したのは15時過ぎです。
案内には開会は日没とあるのですが駐車場には他に1台きり。
このワゴンから運び出されて組み立てられたものはNinja500で、こんな巨大なものがどうやって入っていたのか翌朝の撤収を見るまでは納得いかないほどです。

それにしても日没後開会なのに誰もこない!


双眼TOAが登場した後にごんたろうさんがNinja300で登場。
巨砲に比べればNinja300がコンパクトに見えます。
一番星が見える頃にはまだガラガラで北極星が見え始め忙しくアライメントをした後あたりで薄明が終わります。
この頃から闇に紛れるように来場者が増えてきました。

機材ばかりで人がいないこの不思議な風景は60秒露出がなせる業です。
とはいえ月です。
ガスもあるのでちょっと辛い状態で天の川は見えません。
毎度の極楽観測でセットしているのですがそのままでは月には適用できません。
NGC253すら哀れな有様でM33もすっきりしません。
めぼしい惑星もないし巨大天体ばかりなのは先の観望会と変わりありませんから惑星状星雲で遊んでました。
2004/11/20PM M27
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
L=48:RGB=各24コンポジット
らせん状星雲は惑星状星雲とはいえ「ここにあるでしょ!」といわれても納得できません。
天頂は悪くないのですが撮るべきものがありません無理してまゆ星雲なんてどうでしょう。
2004/11/20PM IC5146
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
32コンポジット
こりゃカラー化なんて論外です。
仕方なくほろほろと他の望遠鏡を彷徨ってみると結構皆さんも悠然としておられます。
大口径眼視望遠鏡でもガスっぽくなると月と星団以外は観づらいからでしょうか。
すると、一般のお客さんは派手な(?)うちのシステムに回ってきちゃいます。
少なくとも夏の惑星状星雲は見えますし、先日の観望会の資料はそのままですからHPの写真データも観ていただけます。
ここでも流星動画や惑星動画は反応が良いので嬉しいです。
もっともそのうち本物の土星が出てきます。
ガスッているときはシンチレーションが良いのが常ですが今回も良好です。
ただ、高度も低いので土星が更に赤いんですわ。

そのうち西から雲が湧いてトホホ状態。
でもTGv-Mは粘ります。
厚い雲に入らなければなんとか頑張ってくれます。
でも「はなちゃん」にシステム説明するのは多少無茶があったかと。(はなちゃんは南アフリカの人なんですわ。英語は勘弁な。)
うんぜん星の会の吉田さんらにこのオリオン座大星雲でシステムの解説をしましたが準リアルタイムで濃淡が表現されるのは我ながら驚きです。
日付が変わり雲行きは宴会ムードで炊き出しも絶好調です。
バタバタしていたので「居酒屋」には行きそびれたのですが焼きイカの出前にありつきました。
眠気予防のコーヒーも凄い量が点てられているようです。
「トン汁のようなもの」ができたとのことでご馳走にあずかりに行くと柚子や唐辛子などの薬味がずらりと並び手際がよいこと。
反面、「トン汁のようなもの」とは無肉豚汁のことでした。
ここまで準備して何で買い忘れるかなぁ。
うちのシステムも外部電源がランダウンしてPCが内臓電源になったのでたいしたことができません。
画像表示をDVカムの液晶にして電気を馬鹿食いするビデオキャプチャはお休みさせて車内でバッテリーのつなぎ充電をします。
雲がかかっているので後はデジカメの電源があればOKかな、と高をくくっていたのは天気予報が「明け方は宴会」だったからです。
が、3時ころから事情が変わります。
間違いなく晴れています。
冬の天の川も確認できます。
残量わずかな外部電源でともかく狙ったオリオン座大星雲はなかなかのもの。
2004/11/21AM M42
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
L=64:RGB=各32コンポジットト
ただし、人工衛星の軌道に当たるらしく次々に飛び込んでくるのが残念です。
ついでにリクエストが多かったマックホルツ彗星も。
2004/11/21AM C/2004 Q2
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
32コンポジット
光学系の影が出てますが、テールも確認できます。
K4も狙いたいところですが、南は光害の巣です。
「では東は」、と見ればもうこんなものが上ってきています。
2004/11/21AM M66
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
16コンポジット
2004/11/21AM M51
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
16コンポジット
当然、薄明前になると木星も少しは高度が稼げ、金星の下から火星も追ってきます。
04/11/21AM 土星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
04/11/21AM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
04/11/21AM 金星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
04/11/21AM 火星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
シンチレーションいいですよ、火星は別にすればですけどね。
今度の火星の最接近は11ヵ月後になります。
とうとう夜も白み始め、私はさっさと機材撤収。
ウォーキングの人もやってきます。
草野さんはこの薄明下でドブを土星に向けてサービスできるのです。
人間エンコーダーって凄い!(私が堕落しているだけ?)
この夜見たのは月・火・木・金・土であとは水と日で七曜が揃います。
ところが、かずはんさんはPSTを持ってるのです。
朝っぱらからプロミネンスとは贅沢です。
すると残すは水星だけですが、今は夕方で高度10°ですから「彗星」でご勘弁を。
この後で機材記録写真を皆さん撮ってらしたのですが、私のはとっくに撤収済みでした。
すまんことです。
想定以上に天候に恵まれよい観望会になりました。
また機会があれば伺いたいです。