天文写真館
(2004/12/13〜2004/12/29)


___    ふたご座流星群襲来    ̄ ̄ ̄

 アマチュア天文家はくどいほどに「三大流星群」といっているのですがペルセウス座流星群しか省みられません。
 私もむしろ同意見で「死ぬほど寒いなら星など見るな」といいたいです。(三大流星群にしし座流星群は入りませんよ。)
 でも、自動観測なら話は別です。
 ふたご座流星群は11月中からHDD残量の心配をするほどのイベントなのです。
 特に今年は新月期の恵まれた条件です。
 今年のペルセがぶっ飛ぶような結果も期待できます。

 この流星群に向けてSonotaCoさんのUFOCaptureシリーズは次のステージに突入しました。
 UFOCapture本体は微細な動きも見逃さない機能を備えたタイムシフト付き動体検出ビデオキャプチャソフトで、UFOAnalyzerは得られた動画から主に流星としての諸要素を算出するソフトです。
 これだけでも大変なことなのですが軌道要素を算出するためには単一流星では精度が不足するため複数の同時流星からts007さんが軌道計算を行ってくださっていました。
 でも、UFOAnalyzerの生のデータが複数あればこれもソフトで処理できるはずです。
 幸いデータ交換を可能にするサーバーとしてSonotaCo Netwoerkが絶妙のポジションで稼動中です。
 そこで書き下ろされたUFOCaptureシリーズの新作ソフトは
UFOOrbitというものです。
 これは複数観測地のUFOAnalyzerの出力を読み込ませると同時流星を判定し軌道要素を算出するものです。
 私の場合は・・・ご近所さんがいないんでSonotaCoさんがスタンドアロンでも楽しめる機能を開発リストに上げておられるようです。(ただし、この開発リストが長大なのは請合います。)

 元々12月半ばまでは流星が多いです。
 m20041213_045537.wmv(動画)
 うみへび座流星群というマイナー群の流星です。
 最後にドカンと爆発した瞬間が-10等あるようです。

 12月13-14日の極大当日は444個の流星が観測されうちふたご座流星群は310個で散在流星との比率は1000%を超えました。

 どないです?
 300個の迫力です。
 とはいえこの日は最も明るいもので-3等です。
 翌夜は今回のふたご座で最大の火球が飛びました。

M20041214_234250.wmv(動画)
 -5等と見積もりました。
 ふたご座群は11/30から12/17朝まで観測できました。
 この間に1,0,2,0,0,4,3,5,15,22,26,29,106,310,50,2,1と観測できました。
 極大の時刻で見ると下のとおりです。

Class / Time 19 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 Total
..M_Gem 2 7 19 20 37 31 38 44 42 29 32 9 310

 眼視観測では3時4時頃に190個程度という報告もあります。
 するとベテランの眼視の1/4程度の捕捉率になります。
 視野的には1/3ですから最微光星の差が出ているのでしょう。

 この時期にはなぞの流星群があるようなのです。
 こじし座群とかみのけ座群です。
 これらの群は関係があるような他の群も混在しているようなのです。


 上は12月20-21日のデータですが中央左にかみのけ座流星群の輻射点があります。
 そのすぐ右に収束があるのがわかると思います。
 星座はこじし座なのですがこじし座流星群の輻射点はもっと北にあります。
 どうもこの手の輻射点が不規則にあるのではないかと思います。
 ためしにこの点を輻射点と仮定し速度を65km/sとして翌日のマップを書くと下のようになります。
 このまま移動するとしぶんぎ座流星群の極大にはかみのけ座流星群の輻射点と重なることになります。
 このしぶんぎ座流星群は1月4日早朝で仮にも3大流星群のひとつですからこの程度の微小群なら埋没してしまうでしょう。

 自動観測についてはSonotaCoNetworkでもっぱら活動しています。
 1年でここまで成長するとは思ってもいませんでした。

 流星観測はここから日本はもとより世界的にも大きく変わっていく思っています。


___    マックホルツ急襲    ̄ ̄ ̄

 多くの彗星は前触れもなく現れるのが常です。
 ブラッドフィールド彗星(C/2004 F4)なんて自動観測の虚を突くように現れたものですしマックホルツ彗星(C/2004 Q2)もそうです。
 2005年の1月初旬が最大光度の予定なのでチェックします。


2004/12/20PM C/2004 Q2
200mm
TGv-M
256フレーム
20コンポジット

 月齢8の月が邪魔です。
 とはいえなんとか上にイオンテイル右にダストテイルが伸びているのがわかります。


2004/12/29PM C/2004 Q2
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
LRGB60コンポジット

2004/12/29PM C/2004 Q2
200mm
TGv-M
256フレーム
50コンポジット

 上り来る月にせかされるように撮ったものです。
 イオンテイルがしっかりしているのにダストテイルはすっきりしません。
 接近する向きがそうなっていますからやむをえないところです。

 年を越すと月齢も少しは楽になりますからもっと狙ってみたいですね。
 しかし、200mmではみ出すとは予定外でした。
 自宅で炙り出さないと出てこないので現場で適当に撮ると後が困りますわ。

 月があると惑星もちょっと苦しいですね。


04/12/20PM 土星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 左はほぼ最大ゲインで右は絞ったものですが、暗くなると模様は出やすくなる反面、画像処理による干渉模様も出やすくなります。
 これもちょっと考えておく必要がありますね。


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