天文写真館
(2005/02/13〜2005/02/28)
___ 天然色惑星状星雲  ̄ ̄ ̄
日曜日の夜は大概爆眠しているかデータ整理をしているかなのですが気が向いて惑星状星雲をとる気で南天専用観測地に移動。
が!頭上を貫くビームが1本。
怒りゃしませんよ、えぇ、怒りませんとも、大人なんだから。(だからって泣くことはないじゃないか。)
実はこのエリアは道の駅が3月にできるのでお手上げになりそうなのです。
この手の迫害には慣れきってしまいシニカルに笑うしかありません。
ひとたび公共の手で灯りが点されると環境を取り戻すのは困難です。
近所でありがたい配慮が身に沁みたのは上関町の皇座山整備のくらいしか思い当たりません。(100km以上離れて近所か?)
「中国山地では金星の明かりで新聞が読める」などというのはもはや神話でしょうが生態系と教育に深刻な影響が出る前に光害のことをまじめに考えなきゃ取り返しがつかなくなるような気がします。(京都議定書もありますしね。)
愚痴はともあれ本日のテーマは惑星状星雲です。
いつもはロープがかけてあるエントランスが開いていたので遠慮なく準備を始めたら中から職員の美しいうら若い女性(多分、おそらく、きっと・・・すみません、夜なので正味の所はわかりません。)が遅い残業から退勤してこられました。
見せてください、とのご所望でしたがセットアップ終了までしばらくかかるため「縄張りを忘れずに」と帰られました。
「今度」があればお見せしたいところですが上の事情で微妙なものです。
で、肝心の惑星状星雲は・・・。
05/02/13PM M76
20cmF10シュミット
TGv-M
256フレーム
LRGB74コンポジット
05/02/13PM NGC2392
20cmF10シュミット
TGv-M
256フレーム
LRGB66コンポジット
05/02/13PM NGC3242
20cmF10シュミット
TGv-M
256フレーム
LRGB56コンポジット
透明度からいってこんなものでしょうか?
M97も狙ったのですが・・・。

でかくて淡くて写し難いくせに眼視だとよく見えるのですよ。
一般に惑星状星雲はCCDと相性がいいのですが大きなものは難しいです。
透明度の反面、シンチレーションは割とよいので土星はこの程度。
05/02/13PM 土星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
雲が出てきて本日終了です。
ついでに2月の新月期も終わりで花粉の季節を迎えることになります。(トホホ)
___ ひょんなことで  ̄ ̄ ̄
天文ガイドの2005年3月号での掲載では駄作ながらお祝いのお言葉をいただきました。
心より御礼申し上げます。
これ、実は裏話があります。
私は最近TGv-Mをメインに観測してますが、このTGv-Mは天文ガイドとワテックの共同企画によるカメラです。
うちのページを見て1月に天ガの編集長から連絡がありました。
天「おぅ!うちの子を使っといて挨拶がないやんけ!なんぞ納めるものがあるんちゃうんか!」(もちろん実際は丁寧な内容です。)
私「頭なくって貧しいで、こげなヘタッピな画しかねぇですだ。」
天「何じゃこりゃ!下手にもほどがあろうが!こいつ曝したるから覚悟しとけや!」(もはや創作です。)
私「そんな殺生なぁ、国中に触れを出すんは勘弁・・・」 ガチャン!ツー、ツー、ツー(実際はメールです。)
バイキングミッション(前回の火星探査)以来の付き合い(一方的に)がある雑誌ですので少しは恩返しできたかと勝手に思っています。
掲載の御礼に編集長には2月5日の日誌に掲げた動画を送付しておきました。(2MBもあるのでウィルスメール並みに迷惑?!)
___ 宇宙の果て  ̄ ̄ ̄
HPもない山口県天文協会なのですがメーリングリストはあります。
どうやって申し込むかというと定例会やイベントで面通しをして星ばか加減が知れると勧誘される・・・ようです。(経験者談)
雑多な話題が飛び交うのですが一般メディアでは拾い難い講演会の情報などもアップされるので重宝します。
先日も東北大学谷口助教授の講演会がタダ(ここが重要)であるよと教えていただき予定が空いていたので出かけてきました。
テーマは「銀河誕生の謎に挑む」でTGv-M稼動後やたらと系外銀河を撮っている身としてはこれも縁でしょう。
要はおおぐま座にある天の川の希薄部分(いわゆる宇宙の窓の一つ)から宇宙を観測し宇宙紀元10億年の系外銀河の有様まで観測できているというお話です。
光の速度は有限なので今地球で観測された光も1億年も昔の光だったりします。
するとこの天体の1億年昔の姿を見ていることになるのです。
すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡を使うことで100億年以上昔の姿を見ることも可能になります。
この結果をコンピュータで解析していくと昔の銀河は結構でたらめな形のものがありこれが安定して現在良く見る銀河の形になるようです。
この銀河の2割が天体写真では不人気な楕円銀河で、同じ程度の大きさの銀河が衝突するとこの楕円銀河に落着きやすく、私たちの天の川銀河とアンドロメダ座大銀河も衝突して楕円銀河になる運命にあります。
銀河同士は巨大な質量の集まりですから相互の引力で衝突の機会は決して小さいものではなさそうです。
はるか未来には天の川-アンドロメダ楕円銀河もおとめ座銀河団に引き込まれ超巨大銀河になる運命でしょう。
私たちの天の川銀河は渦巻銀河で太陽系はその円盤の端にあるので星がまばらな場所があったり星間物質が豊かな場所があったりと天体観測が楽しめるのですが、はるかな未来に太陽系が楕円宇宙の真ん中になったするとろくな天体も見えず・・・その頃には太陽自体の寿命が尽きてる?ごもっともで。
127億年の銀河が観測できていること、宇宙の年齢が精度良く137億年とわかってきたこと、ダークマターの定義、原初銀河は小さかったこと、すばる望遠鏡の横が墓地になること(墓標は世界最大の望遠鏡!)などいい話を聞かせいただきました。
___ 2005年2月度流星統計  ̄ ̄ ̄
予想はしていたのですが月間200個です。
昨年は273個で140個ほど散在流星があったのですがこの2月は110/200個ですから単純に天候不順といえるでしょう。


今月は火球すらありません。
若干の出入りはあるでしょうが7月半ばまではこの調子でしょう。