天文写真館
(2005/05/01〜2005/05/03)
___ ワンダーランド出撃!  ̄ ̄ ̄
連休中盤を待ちかねて2日の仕事が終わると天気予報を検討します。
2日夜と3日夜は西日本各所で晴天が期待できそうで4日夜から崩れる見込みでした。
いっそ行くならワンダーランド九州でしょう。
皇座山でも良かったのですが、より光害の影響を嫌うと久住あたりが妥当と判断。
分布予報では阿蘇あたりに気になる雲が予報されてはいますがスポット予報ではそうでもありません。
今回は子供にも見放され遠慮なく近道の山岳路を走ります。
小倉南まで高速を使ったとはいえ久住まで4時間を楽に切りました。
ヒゴタイか滑空場か悩みますが多少の風が見込まれますので零時前にヒゴタイ公園駐車場に入ります。
さすがに連休ですでに2台車が見えます。
前回どおり南が開けるような位置に車を止めると隣は異様に巨大な望遠鏡が・・・無我宇宙さんのC-14です。
14インチですから350mm(!)が赤道儀に乗ると異様に大きいのが分かります。
残念ながら薄雲が張って今ひとつ元気が出ません。
セオリーどおり木星でも撮って様子を見てみます。
05/05/03AM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット
シンチレーションは悪くないです。
今回もRegiStax3でL画像、StellaImage5でRGBを作ってLRGBしたものです。
本当はステラだけでできるのでしょうが細部の表現はRegiStax3が楽チンです。
05/05/03AM M104
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
62コンポジット
05/05/03AM M64
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
82コンポジット
05/05/03AM M51
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
43コンポジット
05/05/03AM M8
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
LRGB300コンポジット
05/05/03AM M57
20cmF10シュミット
TGv-M
256フレーム
400コンポジット
白黒のサムネイルならごまかせますがざらついてます。
透明度に起因する光量不足ですな。
顕著に出たのがM67で、小さいのでF10で撮影するのですがRGBフィルターではほとんど透過量がなく白黒に毛が生えた状態です。
2時半には月が出ますから今日のところはウォーミングアップとしますか。
南の雲が切れたので最後に一枚。

下に薄雲が霞のように入っています。
今回の目的はこのあたりの領域を広角や望遠でいろいろ撮りたかったのですが翌晩に期待します。
翌日も観測するには今晩消耗したバッテリーを再充電しておく必要があるのでシガープラグ充電にしても車を走らせておく必要があります。
う〜、たっぷり仮眠取りてぇ〜。
___ 中小屋天文台  ̄ ̄ ̄
アイドリングのままで携帯バッテリーを充電するのは不毛ですので観測地候補をチェックに行きます。
目指す場所は宮崎県の六峰街道です。

標高800m級のスカイラインで本来は主幹林道です。
確かに尾根路なのですがやはり木が邪魔で北極星が取れて南が開ける空地は都合よくはありません。
でも久々の舗装林道でを軽快に走っていきます。
接続する九郎山林道はおそらく昨年の台風で通行止め。
六峰街道もダメージがあったようですが一部拡幅工事中ながら全線開通しています。
この拡幅工事がよだれものの砂利道で・・・年甲斐もなく車を振り回してズリズリさせながらカーブを駆け抜けます。
う〜!楽しい〜!(迷惑なやっちゃなぁ。機材を積んどることを忘れてるじゃないか。)
全線50kmのうちの40kmほどの場所に中小屋天文台があります。
休眠天文台と聞いていたのですが昼間から開いているじゃありませんか。
昼間の入館は200円で夜は要予約で500円だそうです。
しれっと200円払ってドームに入るとプロミネンス投影中で「大きな黒点が出ています。」との解説に「極が出てますね。」・・・その筋の人間であることがバレバレです。
口径600mmで6000mmと3600mmの焦点を持つ主鏡がメインですがなんと15年ほども休眠していたとか。

最近になって再整備が進み職員も付いたそうです。
整備の方針は的確でハイビジョンの導入による画像のデータベース化が予定されています。
地元で中小屋再起動を印象付けたのはHIIロケット打ち上げの映像配信だったとか。
一般のアマチュアにまでは再起動の情報が流れてきてないんですわ。
五ヶ瀬の道が寸断されている現在では非常に有望な土地です。
そのがけ崩れなのですが4月の大雨でまたあちこちで道が切れて椎葉街道も崩壊したようです。
「今シーズンの五ヶ瀬は間に合わないんじゃないか」とのこと。(そんな殺生な)
前半連休は仕事がらみで4月4日に衝を迎えた木星は一般の観測好機です。
撮れた写真も見せてもらったのですが「誰でも撮れるのしかない」といて座の天の川。
銀塩のサービスサイズです。
これが撮れないからみんな苦労してるんじゃないですか!
デジカメなら後の画像処理でらしくできるのですが銀塩では空が暗くないと成立しないのです。
で、いくつか提案をしました。
で現実はどうかというと、
光害難民の話をしていると「あっ、村長だ。」
北郷村は12,000ヘクタールの9割以上を森林が占める750世帯ほどの山村です。
天文台の再開は他の自治体にない星空という観光資源を活かすためなので気にかけておられるとのことです。
「言ってやってくださいよ!」と背中を押されてアマチュア天文家が置かれている現状について説明しました。
ぶっちゃけた話、五ケ瀬がこけているうちに観測のメッカとして名乗りをあげてしまえということです。
実は危惧もあります。
現在、福岡/大分のメッカは久住高原なのですが、週末でも数人しか見かけません。
連休でも10組程度だけなのです。
五ケ瀬では人を見かけたことはありませんし、ネット上の記述でも2組以上が集まった形跡はありません。
五ケ瀬ほど峻険ではないとはいえボランティアが定着するほど利用者があるかどうかで、北郷村でもこれを一番危惧しています。
逆にいえば北郷村が体制を作っている今、入り込むことで理想的な環境が作りえるのですがいかがです?

ここのロケーションは北に林が近い程度ですが風を避けるためにはむしろありがたいのではないかと思います。
北>東>南>西の順です。




中小屋から久住に取って返します。
そのまま中小屋で実力を検証すればよかったようなものですが、かずはんさんらが長
崎から沢水(そうみ)キャンプ場に来ているし、南から天気が崩れそうだし、翌日は早
めに戻りたいし、ヒゴタイの客の入りも見てみたいし・・・天体観測は孤独な作業ですが天体観測者はこうして群れてしまう傾向にあります。
移動中も観測地探しはサボっていません。
日之影町のひのかげおんせん駅によって温泉と食堂があることを確認します。(単に
好きなだけ?)
この温泉は駅に風呂が付いていると割り切ったほうが良いです。
名物はトロッコ列車でこの日は連休だったので乗車率は100%を超えていました。
渋滞が予測される高千穂渓谷と高森・阿蘇はパスして三秀台から竹田に回ります。
三秀台は一度使ったことがあります。
冬の星星がまぶしいほどに輝いていたことが印象的ですが未舗装で台の上に機材を持
ち上げないと南が見えないのが難点でした。
空を見る目が多少は肥えているでしょうからもう一度寄ってみたいとこではあります。