天文写真館
(2005/05/04〜2005/05/08)


___   皇座山も霞む夜    ̄ ̄ ̄

 当初の週間予報では4日から雨だったのに夕方になっても晴れています。
 再び久住に・・・
行くわけがないでしょ!
 今朝まで久住で二晩観測していて自宅に帰りついたところなのに、4時間近くかけてまた移動するのはおかしいですよ。
 
せいぜい皇座山です。(こいつ馬鹿だ・・・。)

 頂上に着くと2台車が静かに止まっています。
 23時だったのでてっきりキャンパーだと思っていたら星屋さんでした。
 静かなのは流星の固定撮影と夏の天の川狙いだったからです。
 微妙な風ですが今日は散光星雲と天の川が目当てなので山頂で店開きします。
 まずは木星を。


05/05/04PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 中途半端な模様に低コントラストで分かるとおりガスっぽいです。
 2時頃から晴れれば・・・逆に曇っちゃいましたよ。
 このガスの加減は覚えがありますよ。
 山頂だけ曇るときにありがちなパターンです。
 せっかくセットアップしたのに中腹に移動します。
 見上げれば一応晴れですが飛雲がありますし透明度もいまいちです。
 ともあれLX90-20のセットアップ・・・ウェッジのジャッキボルトが当て板をなめてセットできません。
 うーむ、そうくるならQV-3500EX IRCレスを使います。
長者原に倣いさそり座です。
 やはり、ぬけが悪いのがうかがえます。
天の川モザイク
 手抜きなので継ぎ目がバレバレです。
 それにしても赤が出ませんわ。


___   秋吉台初夏の一般観望会    ̄ ̄ ̄

 5日は曇り、6日は雨と中休みが取れました。(って、6日はウィークデーじゃないか!)
 7日は久々の菊川町星を観る会秋吉台(長者ヶ森)観望会のヘルプです。(ちなみに観望会は県にちゃんと許可を取ってます。)
 これが昨日の雨にもかかわらず晴れちゃうんですよ。
 日没前に現地に入って北極星を待っているとトルコアイスの移動売店のおじさんが「何するの?」。
 山口在住の外人なんですよ。
 「観望会だよ」と伝えると後で見に来るそうです。
 いや〜、この会もインターナショナルやねぇ。(全部日本語でコミュニケーションしとるやんか!) 

 セットアップしたらまずは惑星です。
 でないと土星が沈みます。


05/05/07PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

05/05/07PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

05/05/08AM 木星(右は低ゲイン)
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 さすがに土星は高度30°と苦しくなりました。
 木星は画面ではゲインを下げたほうが模様がよく見えたので試してみたのですがやはりウニャウニャです。
 画像処理を変えて模様がかなり出るのがうれしいですがPLではあまりシャープにならず、LVではコントラストがあがらないのが悩みです。

 ほんじゃま、観望した天体たちを並べて見ましょう。


05/05/07PM M64
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
9コンポジット

05/05/07PM NGC5128
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
11コンポジット

05/05/07PM NGC5139
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
38コンポジット

05/05/07PM M13
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
15コンポジット

05/05/07PM M104
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
20コンポジット

05/05/07PM M5
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
13コンポジット

05/05/07PM M4
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
11コンポジット

05/05/07PM NGC4038
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
30コンポジット

05/05/07PM 9P/Tempel
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
35コンポジット

05/05/07PM NGC3628
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
23コンポジット

05/05/07PM M65
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
19コンポジット

05/05/07PM M66
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
8コンポジット

05/05/07PM M97
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
14コンポジット

05/05/07PM NGC4565
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
39コンポジット

 お世辞にも良い透明度とはいえないのですが悪くもないです。
 アンテナ銀河の触角は画像処理でようやく姿を現す程度です。
 M97フクロウ星雲は眼視であっけなく見えるのに写真で難物な対象の例として撮りました。
 これらを画面でリアルタイムに紹介しながら記録もできるのがTGv-Mの素敵さです。

 いつもの来場者に加え、トルコアイスのおじさんやここの観望会を契機に望遠鏡を買われたご夫婦や山大の学生等々参加者も途切れずにありましたし、400mm2本、300mm2本の大口径や双眼など強力な機材でサービスできたのは幸いでした。(私の20cmが反射の最小径とは!)
 困ったのは派手な夜露で物皆びしょびしょです。
 当然、光学器械の泣き所ですが、豆ドラがあちこちで夜露退治をしていました。
 私は5月だというのにホッカイロですよ。
 薬局で半ば売れ残ったもので対処しました。

 TGv-Mでちょっと気になる点を確認していきます。
 まずはガンマの功罪です。
 一般にガンマを上げると画像が荒れてしまいます。
 そこでガンマを抑えて画像処理で整えるのが常です。
 しかし、記録されていない情報は画像処理でも炙り出すことができません。

ガンマLO<>ガンマOFF

 実写では上のとおり明らかな差が出ます。
 NGC5195周りの広がりが違うのが分かります。
 当然画は荒れやすくなりますから枚数でカバーしてやる必要があります。

 同じ理屈でフィルタリングも要注意です。
 ガンマOFFでは下のような現象が起きます。

NBN-PV<>L

 NGC6960超新星残骸ですが真ん中の輝星の上下に星雲が広がらないといけません。
 NBN-PVでコントラストは付いているはずですが感度が追いついていません。

 幾度か雲に邪魔されましたが薄明前にまた雲が出て皆さん撤収。
 私はできれば天の川や火星がとりたくて粘ったのですが挫折。
 せめてもの一枚は下のとおりです。

 合成じゃないですよ。
 秋吉台というのはこんなところなんです。


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