天文写真館
(2005/06/13〜2005/06/30)


___   空梅雨でも梅雨    ̄ ̄ ̄

 木星もハイシーズンを過ぎてしまいました。
 何せ夏至なもので観測準備が終わることには高度が40°近くにまで落ちてしまいます。
 それでも気温が急激に落ちる前に撮影すると悪くない画が撮れます。
 今ひとつ抜けないのはひたすら透明度が悪いためですね。


05/06/16PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

05/06/19PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

05/06/24PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

05/06/28PM 木星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 24日は大赤斑に衛星に衛星の影となかなか豪華です。
 この24日は長者ヶ森で水星見物です。
 何しろ透明度が悪いので目印が無いと見つけられません。
 見つけたのいいですが準備の手際が悪く下の有様です。


05/06/24PM 水星
20cmF10シュミット
LV15mmリレーレンズ
ToUCam
600コンポジット

 元の金星が下の有様ですから仕方ないですね。

 惨憺たる有様はこれにとどまりません。
 下の彗星は尾も見えません。


05/06/24PM 9P/Tempel
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
21コンポジット

05/06/24PM C/2004 Q2
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
23コンポジット

 6月11日のほうがまだましです。
 悪あがきに星雲星団といきましょう。


05/06/24PM M57
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
85コンポジット

05/06/24PM M13
20cmF10シュミット+x0.33RD
TGv-M
256フレーム
13コンポジット

 11日のM13が下のとおりですからだめですね。

 しまいには駐車場で花火を始めるやからが集まる有様で撤収いたしました。
 「国定公園のど真ん中で花火を始めるとはいい度胸じゃないの?!」
 ・・・とは、こちらも好き勝手なことをやっている手前言えません。
 残念なのはこのどんよりした空を見て「マジすげー星!」なんて台詞が出ることです。
 こんなのは星空の内に入りませんよ。
 状態がよければ天の川がドーンと見えてなきゃいけないのにその影すら見えないのです。


___   えらいこっちゃ    ̄ ̄ ̄

 TGv-M絡みで天文ガイドの編集長からど突かれるネタはあらかた吐き出したと思っていたので不意打ちはきっついです。
 「写真寄越せや。」
 私「こないだCD-ROMで送ったんじゃ不足です?」
 天
「おどれの顔写真を寄越せ言うとるんじゃ!」
 私「Googleの捩れ現象も解消されたでしょうに、この上なんで?」
 天
「実はのう、原稿が落ちそうなんよ。こないだのおどれの原稿は元を取らないけんしのぉ。」
 私「まさか!」
 天
「この証文・・・じゃない、原稿が手元にあるうちは逃げられんよ。」
 私「つッ、使い回しまずいんじゃ・・・。」
 天
「編集つーもんを舐めたらいかんぜぉ。せやから顔写真と最新画像を寄越せ言うとるんじゃ!」
 私「あっ!要求が増えてる!」
 天
「じゃかあしい!さもないとこっちから撮りに行くぞ。」ガチャン!ツーツーツー

 皆さん、納期は守ってください!(人のことをいえるんか?)
 とばっちりはこんなド田舎まで及ぶんですよ。
 頼のんます!原稿が間に合いさえすれば顔写真をさらさずにすみます。
 ホントにこの田舎まで現場を押さえに来られたら・・・。

 現状を招いている原因を考えればTGv-Mのユーザー層の薄さにありそうです。
 見聞きした範囲では結構世の中に出ているようなのですが、ベテランがオートガイダーや電子ファインダーに使ったりするので作品として出てこないのです。
 というわけでTGv-Mのユーザーが増えれば私の露出が相対的に下がることになります。
 そこでTGv-Mの特徴をおさらいしておきましょう。

  1. 1コマの露出がたったの8.5秒!
    だから、ありふれたモータードライブの架台で撮影が可能です。
    私の機材なんて一体型のミードLX90-20でLX200GPSではありませんしPEC機能もありません。
    手を入れたのもウエッジ搭載で赤道儀化した程度です。
  2. 最低照度はF3.3で16等以下の超高感度。
    少なくともステラナビゲータ収録の恒星は追加カタログのものを含み全て写ることになります。
  3. カメラ重量はたったの150g
    アイピースほどの重さしかないので望遠鏡や架台に負担をかけません。
  4. 電源は望遠鏡関連電源としてありふれた12Vでしかも160mAと省電力!
    単三電池8本で一晩持ちますから長時間駆動できるDVカムがあれば特別な電源を用意しなくても一晩の観測が可能です。
  5. NTSC出力だからAV機器やPCのキャプチャと相性がよい
    テレビへの出力もビデオデッキへの記録も自在でビデオキャプチャを介してPCへの直取込みもできます。
  6. Cマウントカメラなので光学系にはC/CSマウントレンズ、一眼レフレンズアダプタ、C/Tマウントアダプタと選択肢が多彩!
    31.7mmアダプタまで付属されています。
    星野から惑星まで様々な組み合わせが考えられます。
  7. コントロールボックスは本体と切り離されているので撮影中でも振動を気にせずに操作できます。

 よいことばかり書くのも気持ち悪いので短所も書きましょう。

  1. 解像度はNTSC
    良くてVGA程度の画質です。
    モザイクで対応するしかありません。
  2. 白黒CCDカメラ
    この価格で超高感度を得るためにはカラーの選択肢は無茶です。
    フィルター合成でLRGB処理するのが実際的です。
  3. かなりホット
    CCDが結露しないのは良いのですが夏にノイズが乗りやすくなります。
  4. それなりにノイジー
    素子不良や熱ノイズでスポットや斑が出ますから出力するにはコンポジットが必須です。
  5. フィルターワークを駆使するには感度が不足
    冷却CCDの感度にはさすがに及びません。
  6. 高ビット出力ができない
    PC上では白黒256階調に過ぎないのでグラデーション飽和には苦労します。
  7. 1/2型と受光面が小さい。
    このため35mm換算焦点距離は実焦点距離の5倍になります。
    一概に短所とはいいかねますが自然にF値が小さいものしか役に立たないことがわかります。

 今思いつくだけでもこれだけ出ます。
 これらの項はちゃんと整理しとかないと不親切ですね。
 時々ご質問のメールもいただきますのでこれも網羅しとかないと。

 結局、原稿騒動はどうなったかというと・・・。
 天
「顔写真、笑わしてもろうたわ。ありゃいかん、別の記事を使うわ。」
 つーことはやっぱり原稿落ちてるじゃないか!
 まっ、今回はセーフということで・・・次は回避しがたいような・・・そりゃそれでいいか・・・な?


___   2005年6月流星統計    ̄ ̄ ̄

 さて、毎度の流星統計は惨憺たるもので月間で148個しか飛びませんでした。
 昨年は238個飛んだのにだめですね。
 これだけ透明度が悪ければしかたがないです。
 火球もないままです。

 昨年のうお座疑群は28/29日の観測結果では下のとおりです。
う〜む、な結果です。
 昨年のマップは向きが違いますが下の具合です。

 グレーゾーンのまま来年に持越しです。

 7月はいよいよ流星シーズン到来です。


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