食ってなんぼ!
食材、料理、飲食店、食文化について手広く扱っていきます。つまり節操のない「食いしん坊万歳」か?
フグの話 / 缶コーヒー / 赤米 / 米の価値 / 油揚 / 闇鍋 / 芋煮 / 蕎麦の季節 / 雑煮 / 闇鍋'98寿バージョン / 披露宴 / 二次会 / スパイスと漢方薬 / 慰労会 / 柑橘で酢 / 蕎麦を打つ / ビアマグ / 芋煮98 / 野菜 / 腐る / 鴨もいいかも / 闇鍋'99寿バージョン / コロッケ / 中華屋台 / 豆腐 / 海外の水 / 闇鍋'00寿バージョン / 花見 / 同窓会 / 闇鍋'01寿バージョン / しゃぶしゃぶ / 居酒屋 / 蕎麦異聞 / カフェ / そうめん / 闇鍋'02寿バージョン
フグの話(注:「シ」シャー、「マ」マスター、「創」創ちゃん)
シ:マスター、初回のネタは何にしよう?
マ:季節がら、フグでいきましょう。
シ:フグですか?某山*県ではフクと言うやつ?
マ:言わないよ。一部地域の話じゃないのか?
シ:フグって言うのは貧乏くさい食べ方すると美味くないねぇ。何枚かまとめて食べると美味い。
マ:小フグの握り鮨なんかも美味い。意外と安いしね。
シ:小フグの空揚げなんか、うどんの具になってたりする。こないだは小フグの空揚げ入りラーメンにもお目にかかった。
マ:シャーは小フグが安いわけ知ってる?鹿児島なんかにゃ25×25×25mの生簀があってごっそり上がってくるらしい。
シ:魚にしろ肉にしろ、内蔵は美味いでしょ。フグはどうなの?
マ:死にます!と言いたいとこだがそうでもないらしい。あたる確率はブリと変わらないらしい。
シ:テトラドトキシンは貝毒からの食物連鎖だから、季節的に毒性は変化するはずだね。養殖フグは大丈夫だということかな?
マ:味の方は菊五郎さんが死ぬほど美味いそうだ。カワハギの肝に近い味で透明感があるそうだ。
創:健康保険給付されないよ。
マ:どちらにしろ違法なんだから食べられないって・・・・。
缶コーヒー(注:「シ」シャー、「マ」マスター、「師」お師匠)
シ:喫茶店なんだから、コーヒーでいきましょうよ。
マ:正面からコーヒーだとカルトな話になるから、缶コーヒーにしよう。
シ:マスター20年ほど前UCCの缶コーヒーを絶賛してたね。
マ:あれまではコーヒー牛乳党だった。渋味の処理がちゃんとできて、初めて珈琲の味になったのがUCC缶コーヒーだとおもう。
シ:今年はエヴァ缶でも花が咲いて、何人か駆けずり回ってカヲル君を探していたね。エヴァの全キャラクタ出したらおもしろいのに。
マ:ロング缶は味が似たようになるから、思わぬところが話題になりやすいね。
師:アラビカ種100%の缶コーヒーがでたのは最近だもの。
シ:アラビカ種100%じゃないけど、ネスカフェの金缶は美味いですよ。
師:ネスカフェじゃなく、ネスレ。ネスレは世界第3位の食品メーカーだよ。豆の調達も自前でしてる。
マ:他は、神戸の青豆の商社が大半を握ってる。
師:一般の缶コーヒーはそのロブスタ種をエッセンスでバランス取ってる。
シ:じゃあ、インチキ吟醸酒と一緒で着香してあるんだ。
マ:インチキはないでしょ、商品努力だよ、缶コーヒーは。
師:流通での差もでるよ。コンビニはアサヒが強い。
シ:自販機は○カ○ーラ。
マ:○カ○ーラは勘弁して欲しい。
シ:ファントムコーヒーが案外美味い。
マ:マイナーすぎる。
師:最終的にはいいものしか残れないとおもうよ。
マ:だけど日本人はコマーシャルに弱いからねぇ。
赤米(注:「シ」シャー、「マ」マスター、「ゴ」ゴマ)
ゴ:マスター、赤米食ったことある。
マ:ある。案外、美味い。
シ:ボソボソしてるんじゃない?
マ:ところがジャポニカ米だから、今の米よりも味がしっかりしていて面白い。
ゴ:今の米?
マ:そう。赤米は弥生時代だからBC3からAC3の栽培種だといわれてる。今でも、赤飯として習慣が続いている。
シ:赤は魔除けの色だし、添え物の南天も実が赤く、難を転ずるの意味がある。
ゴ:どこで食べられる?
マ:広島だと吉和の方、山口だと土井ヶ浜。土井ヶ浜のは食べやすいように白米とブレンドしてある。
シ:おかずに合うのかねぇ?
マ:ノリタマで味を護魔化すより、ごま塩で赤米の味を引き出すほうがいい。
シ:はぁ、赤飯の上にもごま塩がのるな。
マ:赤米は味がしっかりしてるから、意外とステーキにも合う。
シ:店でも使ったら?
マ:高いから使えないし、ここは喫茶店だ。
ゴ:ごもっとも。
米の価値(注:「シ」シャー、「マ」マスター)
シ:米が続くけど、米には魔力があるみたいだね。在日が長かった外国人は帰国して米の入手に悩むそうだ。
マ:ジャガイモや豆と違って、腹持ちがするうえにご飯自体に旨味があるからね。
シ:日本人の主食として2000年定着してるけど、稗や粟も食べたんじゃない?
マ:雑穀は、わずかだよ。実際食べてたのは米だね、しかも大量に。
シ:そう言えば、昔の度量衡だと1坪が1日分の米、1反が1年分の米を取るのに必要だったらしい。米の収量自体は現在の1/3しかなかったそうだが。
マ:つまり、毎食1合の米を食べていたことになる、それも平均での話。
シ:あっ、そうか。強飯式なんかでは一升飯を用意するけど、一升食べられる人が実在したということだよね。
マ:栄養学的にもすごい。米と塩があれば大半の栄養素は足りてしまう。後はビタミンCと微量元素。
シ:必須アミノ酸は量が少ないものを基準に吸収されるから、大量に摂取する必要があるわけか。
マ:めざし一本でもおかずに付くと、満腹感がまるで違うのはそこに理由がある。昔は動物性蛋白は貴重だったから、貝類で補ってたようだ。
シ:魚と違ってギャンブル性は低いからね。
マ:保存食がみな塩がきついのは、保存の意味だけでなく、肉体労働は塩の摂取が必要だし、飯がすすむというのも理由になっている。
シ:時代劇ではなんで百姓は米をあまり食べてないことになってるんだろう?
マ:都市部の商品流通が、米を金に換える習慣を生んだんじゃないのかな。食えないんじゃなくて食わないんだ。
シ:それと米の単作では凶作は避けられないから、用心に雑穀を作るともったいないのでつい雑穀も食べてしまう。
マ:多分昔の農村は、想像するより余裕があったんじゃないかな。
シ:飢饉がこなければね。
マ:喫茶店でもお客が少ないと飢饉になる。
シ:あ〜と、コーヒーもう一杯ください。
油揚(注:「シ」シャー、「マ」マスター、「師」お師匠)
マ:米に限らず、主食になりやすいものは甘いおかずも塩辛いおかずも受け入れるね。
シ:西洋人が、寿司をライスケーキと称したぐらいだから、巻き寿司やちらし寿司は主食として認めがたいほど甘いんだろうね。
マ:その極めつけが稲荷寿司。
シ:あのアブラゲの甘さはすごいね。私は食べたときにアブラゲから汁がでるくらいの方が好きだ。
マ:アブラアゲじゃなくて、アブラゲかい?
シ:「トンビにアブラアゲさらわれた」では語呂が悪すぎる。
師:油揚は豆腐を油で揚げるから油揚なんだよ。型枠の中で揚げて、形を揃えるの。
マ:どんどん揚げていくから油が真っ黒になるんですよね。
師:言わんといて、あの色を思い出したらまた油揚が食べられんようになる。
シ:関東じゃよくペッタンコなアブラゲみかけますね。
師:あれが「ヌキ」という油を絞ったやつ。僕はあれしかだめだね。
マ:お師匠は、カップうどんの油揚をここの焼酎屋兼製薬屋で作ってたの知ってますか。
師:知ってるよ。今じゃ、あれを日本全国で作ってるよ。インスタント稲荷寿司の素にもなったしね。
マ:業務用に稲荷寿司の皮っていうのもあるんですか?
師:関西に大手がある。絶対美味いんだけどちょっと高い。
マ:業務用の食材はなんでもあると思ったほうがいいよ。現金問屋に行ったら大体想像がつくとおもうけどね。稲荷寿司の皮、いる?量がすごいけど。
シ:バケツいっぱいアブラゲ食う趣味はないっス。
闇鍋(注:「シ」シャー、「マ」マスター、「主」主任、「カ」カーボン、「ゴ」ゴマ、「濱」濱チャ、「創」創ちゃん)
シ:今日はお呼ばれにあずかります。鍋だそうですが、何鍋ですか?
マ:闇鍋。皆が好きなものを持ち寄ったから、正体は分からない。
シ:魯山人風闇鍋とか?
マ:昆布ダシに酒と醤油で味を整えるだけ。凝ったことはしないよ。
シ:鶏肉、春菊、白菜・・・豆腐が少ないな。餃子何するの?
主:入れるんです。水餃子にしても大丈夫と書いてあります。
カ:足りなかったら冷凍餃子もあるぞ。
マ:いいから、どんどん食え。食ったら次を入れろ。
シ:この巨大鍋はお煮しめ作るやつじゃないか。
マ:コンロだってツインバーナーだ。火力が勝負。
シ:喫茶店の台詞か。このビールは?
ゴ:大分の地ビール。甘くないから鍋にあうよ。あっちには量り売りの白と赤のワインがある。
マ:何だかニンニク臭くないか。餃子の追加は中止だ。焼き餃子にする。
主:濱チャさんから電話です。何か追加は要りますか、と聞いてきてます。
マ:豆腐。
カ:ズワイガニ!
シ:何、頼んでんですか。
主:茸、行きまーす。
シ:舞茸じゃないか!
マ:パックものだ。気にするな。シメジもある。
創:だけど圧倒的に椎茸だ。
シ:厚揚げ見つけた。
濱:到着しました〜。
マ:あっ、こいつほんとにズワイガニかってきてやんの!
シ:言う人間も人間だか、買ってくる人間も執念だね。
マ:どんどん食え、つぎはうどん行くぞ。
創:あっ、これは俺が持ってきた弁当のおかずじゃないか!
シ:白身魚のフライまで入ってる。
マ:闇鍋だからね。いいから食え、どんどん食え。
芋煮(注:「シ」シャー、「マ」マスター、「カ」カーボン、「主」主任、「ゴ」ゴマ、「濱」濱チャ)
マ:今回も鍋です。しかも、アウトドア料理です。
カ:闇鍋シリーズか?
シ:いや、芋煮をやる。
主:お煮しめっすか?
シ:山形を中心に、東北で広く行われている行楽行事だよ。向こうにいたときに覚えた。
マ:小芋、玉ねぎ、ニンジン、蕪をまず茹でる。ダシは適当。
主:芋は違いますけど、豚汁に似てますね。
シ:ずばり、その通り。だけどバリエーションがある。福島では豚肉だけど、山形では牛肉になったりする。里芋の代わりにサツマイモも使う。
マ:ツインバーナーの火力が足りないぞ。屋外だと苦しいのかな。
シ:本場では石のゴロゴロある広大な河原で薪なんかでやるんだが、このあたりは河原がないから野原で申し訳ない。
カ:味噌いきまーす。
主:何で福島では豚肉なんっすか。
シ:なぜか福島の牛肉消費量は日本最低なんだそうだ。別に貧乏なわけじゃないけどね。すき焼きでも豚肉を使うことがある。
主:それって、すき焼きじゃないです。
マ:煮えたぞ。食ってみよう。
カ:芋にちゃんと火が通ってる。味付けOK!
マ:春菊もあるから適当に使ってくれ、七味唐辛子もある。
シ:だんだん芋煮から外れそうになってるぞ。
主:美味けりゃいいっす。
マ:そんなもんでもないぞ。山形じゃ、芋煮が作れないということはカレーライスが作れないのと同じくらい深刻なことだぞ。
ゴ:おかわり。
マ:外で食べると結構な量、食べられるな。
濱:到着しました〜。
カ:間に合ったぞ。まだ残ってる。おにぎりもあるぞ、セブンとローソンに手作りも。
マ:今日は天気がよくて温かいから助かった。
シ:本場のスーパーでは「芋煮やるぞ!」というと即座に薪、鍋に始まり全ての材料がそろうそうだ。
主:友人が少ないとできないですね。
シ:今でこそ、行楽だけど元々は収穫に感謝する農閑期の慰労会だからね。員数が多い方が面白い。
濱:実験いってきま〜す。
マ:なんだもう行くのか。忙しいやつだな。
シ:今度は濱チャが暇なときに河原でやろう。たっぷり慰労してやろう。
マ:かまど番は濱チャだから、ぜんぜん慰労にならない気がする。
蕎麦の季節(注:シ「シャー」、師「お師匠」、マ「マスター」)
シ:お師匠の地獄のシーズンが来ますね。
師:年越し蕎麦のこと?寒くなってからとっくに地獄が始まってるよ。
シ:新蕎麦ですか。霜も降りたことだし。
師:今年も国産でやるよ。
シ:国産の蕎麦って消費量の1/4ぐらいしかないじゃないですか。
師:うちは出雲系だから挽きぐるみを使うけど、打ち粉が高い。打ち粉は蕎麦の芯のさらりとしたところしか使わないからね。
シ:ケチると時間が経ったざる蕎麦みたいに一つ塊になるわけですね。
師:市販の蕎麦玉はほとんど蕎麦粉入りうどんみたいだから何ともないけど、うちはだめ。
シ:うどんの汁と蕎麦の汁はやっぱり違うんですか?
師:本来違う。うどんを打つのには塩をかなり使うし、麺の味自体も違うから。
シ:昔の蕎麦屋には「抜き」というのがあって麺抜きの蕎麦があったらしいですね。
師:天ぷら蕎麦の「抜き」とかね。蕎麦の代りに黙っていても酒がでた。
シ:酒のつまみですか。
師:江戸時代に蕎麦が麺になって以降、蕎麦と酒と肴は縁が切れないものになってるからね。
マ:酒の肴が蕎麦の具になってバリエーションが増えてきたんだ。
シ:それがうどんに横展開されたんですね。
マ:ポカリスエット以前は早朝のうどん屋で汁だけ飲む二日酔いの人がいたから、酒を挟んだピッチャーとキャッチャーみたいなものだ。
シ:麺になる前の時代は蕎麦掻きですか。蕎麦粉に熱湯を入れて・・・・。
師:ダメダメ、鍋で熱湯を沸かして水と1:1で蕎麦粉を入れてガンガンかき混ぜる。ちゃんとワサビも用意する。
シ:後は金箔屋が晦日の大掃除に蕎麦を使ったとか。
マ:商家が金が集まるように、という洒落で大晦日に蕎麦を食べるようになった。
シ:年越し蕎麦の始まりですな。今年の年越し蕎麦はお師匠の店に行こうかな。
師:ダメ、絶対に来るな。
雑煮(注:シ「シャー」、マ「マスター」、師「お師匠」)
シ:今年も押し詰まってきたけど、繁盛してる?
マ:大きなお世話だ。喫茶店で忘年会というのも変な話だけど、今年は貸し切りが多いね。
シ:正月は喫茶店でも雑煮が出たりして。
マ:うどんと雑炊はあるけど、雑煮はないね。シャーの家の雑煮はどんなの?
シ:うちは鶏に丸餅で三つ葉を添える。ダシは醤油だね。
マ:なら一緒だな、うちは広島山間地風で濃い口醤油を使う。塩は貴重品だったから、ごちそうは塩辛いことになっている。
師:うちはアゴダシだよ。
マ:飛魚ですか、長崎は。
シ:ダイナミックだダシですね。
師:ばか、飛魚といっても5cmほどのやつだ。これを軽くあぶって使う。
シ:下関の一部の地域では雑煮にあん餅が入るそうだ。
マ:本当に一部地域だな。全域だったら俺は正月に下関に行かないことにする。
シ:おおげさな。今では長府と彦島の一部だけじゃないかな。それにあんは塩あんだ。
師:宮中にも塩あんの雑煮があるはずだよ。
シ:同じものなんです。維新で七卿落ちがあった時に持ち帰った習慣らしいんです。正月に宮中に呼ばれると、「雑煮はアモウになさいますか、オカチンになさいますか」と尋ねられるそうです。
マ:何となく判るな、アモウがあん餅か。
シ:あたり。オカチンはいわゆる東京風。
師:その東京風も大きく二通りある。下町の雑煮はかまぼこ入りが約束だね。
シ:有名な仙台雑煮も二通りあるそうです。
マ:正しい日本の雑煮っていうのは存在しそうにないね。
師:それでも正しい日本の正月には雑煮がいるね。
マ:JASで決めてもらいますか。
シ:日本建築規格で?
マ:日本食品規格に決まってるだろう。納豆のスランプ試験とか、大根のせん断試験とか、やるだけ虚しいぞ。
闇鍋'98寿バージョン(注:シ「シャー」、サ「サム」、濱「濱チャ」、ピ「ピグ」、山「山ちゃん」、ス「スエ」、マ「マスター」、師「お師匠」、あ「あすか」、チ「チューソン」、主「主任」、ヤ「ヤス」、ゴ「ゴマ」、酔「スイケン」、タ「タサカ」
シ:明けましておめでとうございます。
サ:おめでとう。
シ:誰来てる?
濱:マスター、主任、ゴマ、ヤス、チューソン、ベー、創ちゃん、黒ちゃん、みっちゃん・・・
ピ:明けましておめでとうございます。
シ:久しぶり〜。あっ、山ちゃん、くんちゃんおめでとう。りょう君は?
山:留守番。かわりにあすかが来た。スエによろしく言っていた。勝負は来年まで預けてやるって。
シ:勝負?
ス:ポケモンにどちらが詳しいかね。俺は一夜漬けしたんだぞ。
サ:小学生相手にムキになるなよな。
酔:おめでとう。ビールもって来たよ。
濱:煮えたよ。口開けいこう。
マ:それじゃ、乾杯の音頭を
師:明けましておめでとう。
マ:お師匠おめでとうございます。乾杯の音頭お願します。
師:エッ、それではおめでとうございます。乾杯!師:お土産ね。
マ:ステーキ肉じゃないですか。鍋にはもったいないから焼こう。
シ:今日の具は何?
濱:茸、白菜、葱、里芋、鶏肉、豚肉他諸々。
サ:結構普通じゃん。
マ:食べたらもつ鍋いくぞ。
シ:もつ鍋の定義はあるの?
マ:ない。今回は味噌抜き。だけど、ニラはちゃんとある。
シ:ホルモン、トンチャン、もつ鍋、煮込みは地域毎のローカルスタンダードが強いからねぇ。
マ:いいから食え、どんどん食え。奥さん方も食べてください。
あ:お酒ありますか?
サ:山ちゃん、あすかちゃんにお酌させていいのか?
山:未成年が飲んでるわけじゃないからいい。人間観察のいい機会だ。
チ:ピグ、最近何やってるの?
ピ:動燃。
シ:・・・・・ご苦労様です。
チ:2月13日に青少年会館で講演会やるからね。
シ:それは桜にいかねば。「議長、緊急動議!」とか言うのをやるんだ。
濱:それは違う。ナカムライダー上映会にするんだ。マ:鍋が空いたら、カニ鍋いくぞ。みんな食え。
主:全部食うんすか?
濱:もつ鍋風カニ鍋にするわけいかんだろうが。
ヤ:酒、何残ってる?
シ:ドイツワイン、一正宗大吟醸、賀茂?泉じゃないのか。ともかく吟醸。ウィスキー、ブランディーは無し。
ゴ:偏ってるな。
酔:この頃は日本酒の方が贅沢なんだから。
サ:松竹梅あるじゃん。
マ:これは料理酒。
濱:ツインバーナーは火力があるなぁ。
シ:これでも屋外だと薪や炭に負ける。
マ:よしカニ鍋いいぞ。
濱:ダシが美味いっス。
シ:ほんとだ。
マ:具も食ってくれ。ダシは店のまかない用の雑煮にするから。
ス:ずるいなぁ。
タ:餅もありますよ。あん餅。
シ:これ塩あんじゃないだろ。一部地域の真似事は危険だからやめよう。マ:それではそろそろお開きにしたいと思います。
山:それでは、皆様の健康を祈念して乾杯。
シ:それでは、お休み。
マ:待て、まだ撤収作業がある。明日朝までに喫茶店に戻さにゃいかん。
サ:もう零時回ってるぞ。ほんとご苦労様。
披露宴(注:シ「シャー」、マ「マスター」、田「タムチン」、ゴ「ゴマ」、け「けんたろー」、サ「サム」、カ「カミカワシ」、庵「庵ちゃん」、濱「濱チャ」、フ「フルタニ兄」、ヤ「ヤス」、創「創ちゃん」、ベ「ベー」、酔「スイケン」)
シ:目出度いですな。
マ:実に目出度い。が、最近披露宴では鯛を見なくなった。
シ:先付けに鯛の刺し身はあるからいいとしましょうよ。
マ:新郎の濱チャが入場するぞ。
田:おぉ、七五三じゃーやー。
ゴ:顔がこわばってる。
シ:おれビデオ撮らなくちゃ。マ:やっと乾杯がすんだぞ。
シ:刺し身が乾くから先に食べよう。椀物は吸い物?
マ:はまぐりの夫婦椀か。こっちは・・・いきなり蕎麦だ。紅白の蕎麦だね。
け:庵ちゃんが食べるものがないよ。
サ:問題ない。ポテトチップスを買ってきた。
カ:ほんとだ。こっちの袋は色紙じゃないか。
庵:後でね、後で。
シ:庵ちゃん、濱チャにお酌しに行こう。
庵:濱チャ、おめでとー。
濱:どもども。
シ:まー、一杯。あっもう衣更えか。
フ:お色直しだってば。シ:洋装で入場だ。ビデオ回そう。
マ:裾、踏ンづけたぞ。
ヤ:このエビは何?
マ:ロブスターですな。
シ:なかなかよい。
マ:ホテルの披露宴料理は専用設備があるからね。まとめてつくって温めなおす。昔に比べると技術の向上が著しい。
創:喫茶店では無理?
マ:20人前が限界だね。喫茶店で披露宴をやる奴もいないよ。
シ:創ちゃんのスピーチの順番だぞ。
創:ヨッシャ、一つやってくるか。シ:おぉ、ステーキじゃないか。
マ:今時、ステーキぐらいで喜ぶなよ。
シ:だってヒレ肉だよ。だけど、ミディアムともレアとも付かない変な焼け方だな。
マ:これが調理器の実力だよ。正確にはローストビーフだな。焼き上がりは実に柔らかい。
田:おぃー、「真っ赤なスカーフ」歌うからみんな来いよ。
ヤ:コーラス隊か。シ:一通り料理は出たかな。みんな飲みつかれてきた気配もあるね。
ベ:ワシだけ扱いが違わーや。
酔:新郎一族じゃけ、しゃーないっちゃ。
フ:あれは誰?
酔:濱チャの研究室の後輩で石田君。今は高専の先生。
「新郎のまねをするには、髪は手櫛でまとめ、シャツの第一ボタンをとめ、ありったけの筆記用具を胸のポケットに入れます。」
シ:・・・濱ちゃもいい後輩を持ったね。シ:ケーキとコーヒーでおしまいですね。
マ:ワインが心残りだな。
ゴ:ソムリエが寝込んでて無理が言えなかったんだ。
シ:知り合い。
酔:もちろん。
マ:新郎の挨拶だ。
シ:あっ、カンペ読んでる。
マ:新郎の挨拶をさせてもらえなかった奴の台詞とも思えんな。
ゴ:二次会は店で3時からですね。
マ:うん、茶話会ね、茶話会。
田:おぉ、飲もう、ぜひ飲もう。
ゴ:だから茶話会だって。
創:どうでもいいから、万歳 ヽ(^o^)丿
「万歳!濱チャおめでとう!」
二次会(注:マ「マスター」、シ「シャー」、田「タムチン」、山「山ちゃん」、友「友マス」、サ「サム」、ヤ「ヤス」、パ「パリサイ」、創「創ちゃん」、庵「庵ちゃん」、け「けんたろー」、ゴ「ゴマ」、ベ「ベー」、濱「濱チャ」、酔「スイケン」)
マ:さあ、二次会の準備だ。会場でしゃべってたら30分おしてしまった。まずコンビニに行こう。
シ:今から材料やったんじゃ間に合わないぞ。
マ:ラガーを仕入れるだけだ。うちのはドライだからね。
田:ワシら運び屋やね。シャーさん、その荷物なに?
シ:ビデオ一式。店で流したる。
マ:こちらもご苦労なことで。マ:黒ちゃん、ミッちゃん終わったよ。さぁ、仕込み仕込み。
シ:設営は?
マ:仕切を外してタンブラーをセット。ミッちゃんグラスお願いね。
田:店のテレビで何しよるん?
シ:即、ビデオを再生準備。マスター以外はのんびり見よう。
マ:あー、後で見せろよ。あ、山ちゃんいらっしゃい。3時スタートね。
山:庵ちゃんは?
田:ヤスとラーメン食べに行った。
山:好きやのぉ。マ:定刻だからそろそろ始めてよう。
友:それでは、カンパーイ。
マ:あっ、こいつらラガーばっかり飲みやがって。ラガーは庵ちゃん用だ。
シ:ビデオ、行きまーす。
サ:なんだこのオープニングは!
シ:OpenGLの迷路の壁をSHADOのロゴにして、天井を濱チャの顔写真にした。
ヤ:無気味じゃ。
マ:どんどん食ってくれ。ポトフ、胡麻だんご、ケーキなんでもござれ。
パ:ほんとに喫茶店ですか?
創:問題ない。
シ:庵ちゃん、姪っ子に頼まれたンで申し訳ないけど色紙お願い。
庵:いいよ。(猫のようなネズミのような犬のような動物を描きはじめ、「KING」と添える。)
け:KINGってあのキング?
庵:そっ。
ヤ:判じ物だね。
サ:庵ちゃん僕にも描いて。
マ:あっという間に行列だ。庵ちゃん適当にしとけ。
シ:いいよ。(かくして、全員の色紙はKINGだらけ。)ヤ:これシャーのお子さん?おじさんと遊ぼう。
シ:あっ、新しい遊びを教えるな。大変なことになる。
ヤ:大変なことって?(かまわず熊さんを始める。)
シ:一度、遊ぶと疲れ果てるまで付き合わされるんだ。
創:それを早く言ってやれよ。もう手遅れみたいだけど。
マ:スエは?
ゴ:携帯に電話してみよう。・・・何してるの?バンジージャンプ?
ベ:城島高原じゃーや。
マ:こいつ、きれいさっぱり忘れてやがったな。
サ:なんだ、このビデオ。濱ちゃがズーと拍手してるぞ?
濱:司会が拍手をどうぞっ、て言うから・・・。
創:普通、新郎は拍手しないぞ。
サ:ところで二人は本当に結婚したのか?偽装結婚じゃないのか?カメラ持ってくるから、キスしてみてよ。
濱:エッ、ほっぺたでいいか?(電光石火でキスをする。)
シ:サム、本当にしたよ。デジカメで取ったからホームページに載せようか?
創:こいつ、女性の顔見て話しもできなかったんだぞ。
酔:もっといろんな話しもあるんだけどね。
シ:例えば?
酔:11月に彼女の家に行ったとき、近々正式に挨拶に行くことになったんだけど、このときはまだ彼女の手も握ったことがなかったんだ。
マ:俺達は1月には結婚する事を報告されたんだぞ。
酔:その後、彼女が「私の手は冷たいから」と言って、濱チャの手を握ったとき、濱チャは「ハイ、そうですね。」と応えてしまった。
創:裏切ったな、僕の心を裏切ったな!
マ:庵ちゃん、すみません。こいつ、まだエヴァにはまってるんです。ところで、この話のどこがこのHPのタイトルに一致するんだ?
シ:そりゃ、甘い話を聞いたあとは、決まり文句で「ごちそうさま」だろ。
パ:お後がよろしいようで。
スパイスと漢方薬(注:シ「シャー」、マ「マスター」、R「Rie」)
シ:今日の当番はRieちゃん?コーヒーね。
R:はい、おまちどうさま。(ソーサーもスプーンもつかないブラックコーヒーをサーブする。但し、盛りが良い。)
シ:ありがと。こないだいかにも古い喫茶店に入ったら、スプーンの代わりにシナモンスティックがついてた。
マ:肉桂が?高かったろう。
R:シナモン?ニッケイ?
マ:シナモンは漢方薬で肉桂なんだ。ニッキとも言うね。
シ:カレーなんか漢方薬のオンパレードだよ。あの色にして鬱金だからね。
マ:ウコンはターメリックのこと。生姜の仲間で日本でも栽培できるよ。シャーのうちにある。
シ:昔のヨーロッパでは貴重品でスパイスは同じ重さの金の値段で取引きされたらしい。それでコロンブスが一攫千金を狙って大西洋に船出した。
R:ほんとですか。
シ:ほんと。マゼランは4隻の船を率いて1隻しか戻れなかったけど、その1隻が積んで帰ったスパイスで賠償金がまかなえたそうだ。
マ:スパイスの話はいろいろあるよ。インドに行くと、赤いカレーや緑のカレーもある。
シ:サウジアラビアでインド人の「おふくろの味」カレーをたべたことがあるが・・・。
R:おいしかったですか?
シ:香りが炸裂するスパイスの粒があってひどい目にあった。
マ:さっきの鬱金は防虫効果があって、昔の高貴な人の服が黄色なのはこの鬱金染だそうだ。
シ:草木系の漢方薬はスパイスに通じるものばかりだね。
R:山椒なんかも?
マ:はい、シャーの負け。山椒は日本オリジナル。英訳でもJapanese pepperだよ。「ガランマサラ、日本で売ったら太田胃酸」と言うのが正しい。
R:ガランマサラって?
シ:もったいないからカレーの話はまたにしようね。
R:じゃ、ハッカとニッキは違うんですか?
シ:エッと・・・。
マ:桂皮は樹の皮、薄荷はペパーミントだから草。こういうのはカクテルでも使うね。
シ:ミカンの皮だって漢方薬だ。鯨の胆石も恐竜の化石も漢方薬だ。中国人恐るべき。
マ:あいにく、ミカンの皮は陳皮だから和漢だったはずだよ。・・・あっ、シャーがすねた。
シ:・・・Rieちゃん、コーヒーもう一杯。
マ:漢方じゃないけど、コーヒーも薬効があったな・・・しまった、追い詰めちゃった。
慰労会(注:黒「黒ちゃん」、シ「シャー」、創「創ちゃん」、マ「マスター」、ゴ「ゴマ」、け「けんたろー」、ベ「ベー」、庵「庵ちゃん」、ス「スエ」、濱「濱チャ」、ラ「ラブリーマン」)
黒:恒例のオードブルですね。
シ:よく見ろ。豆腐料理やサラダ系統のウェイトが高いだろ。
創:ビールもエビスだし、あそこにバーベキュー味のLパックが置いてある。
マ:もちろん庵ちゃんの慰労会スペシャルである。
ゴ:バーベキュー味はファンからの差し入れだよ。
け:後はラブリーマンとマルゲンさんが来ればいいの?
ゴ:マルゲンさんは映画見てから来るから遅れるって。
ベ:えーちゃ、始めよぉいや。
シ:あっ、誰か来た。
黒:濱チャだ。判り易いシルエットだなぁ。
マ:では、乾杯しましょう。マ:庵ちゃん食えよ。
庵:取るからいいっすよ。
創:ホント、バーベキュー味しか食わんなぁ。
シ:この食生活でなんでダイエットが必要になるんや。
庵:営業で三食、食べるから。
シ:尻周りも随分、弛んどるぞ。
庵:これは財布。
マ:財布というよりメモ入れだね、領収書ばかりじゃないのか。
ス:庵ちゃん、まあ一杯。
創:スエ、今回は来たな。
ス:おう、濱チャのときはきれいに忘れてバンジージャンプに行ってしもうたけぇの、今日もオカンに会わんにゃ忘れるところじゃったぁや。
マ:とっ、庵ちゃん寝ちゃったぞ。
創:徹夜明けなんだから、寝せといてやれよ。シ:にしても今日の料理はなんだ。
マ:豆腐、たまご、野菜、牛乳ときたら、庵ちゃんの食べられるものに決まってる。
シ:んー、正確には食べられないじゃなくて、思想的に食べないんだからねぇ。
マ:どういう思想だ?
シ:俺も知らん、ナディアでも見て研究しろ。
創:ビデオのガイナックスヒストリーがちょうどナディアだよ。
濱:おまけ劇場だけだよ。
シ:あっ、あのキングは!
創:庵ちゃんのサインの謎が解けてしまった。
(人形芝居のキングのデザインが庵ちゃんの仕事とは思わなかった。)マ:どうした?濱チャ、庵ちゃんご指定のヱビスだぞ。
濱:私はキリン淡麗でいいんです。
シ:新婚さんがむりやり生活を落とそうとしてるな、無理すんなよ。
濱:新婚旅行がヨーロッパのカスタムツアーなんです。
創:そうか、そうなのか、リリン。
マ:おい、ご本尊が起きるからエヴァから離れろよ。
庵:ン、アー。
創:ばかな、動けるはずがない。
マ:おい、創ちゃんが暴走してるぞ。
シ:濱チャ、次の破壊兵器を考えにゃいかんぞ。
濱:陽電子を磁界のチューブに・・・・・
ラ:キリが無いからワシら帰るワ。
マ:お疲れ様でした。
柑橘で酢(注:マ「マスター」、友「友マス」、シ「シャー」、師「お師匠」)
マ:友マス、お疲れ様でした。今日はどうでした?
友:駄目。8時に常連が一人来ただけ。このところ、ずーと10時閉店ぞ。
シ:こないだの連休はどこか行きました?
友:南九州。黒酢見てきた。
師:瓶のヤツ?
友:そっ。腐造するヤツもあるらしくて封開けて「ウワー」とか言っとった。
シ:ほんまの醸造酢だから柔らかい味なんでしょ?
師:使い方にもよるけど、酢の物なら橙がいいよ。
マ:橙酢だと酢の物が200円ぐらい高いですよね。
友:一個180円もするもの。うちはフグやるから必需品。
師:萩で修行したときは橙搾るのが辛くって。苦みが出るといけないから皮剥いて、両手でぎゅっと搾る。結局、こんにゃくでの練習中に指の薄造りを作りそうになってフグ調理師の免許を取るのを止めた。
シ:萩に行くと一升瓶に入った橙酢を売ってますね。
マ:うちもシーズンに一年分を絞っとく。こないだはシーズン前に橙酢の最後の一本を空けたかと思ってびびった。
師:うちは冷凍にしてたよ。香りつけるのに皮が要るからね。橙酢は合成酢と違って鼻を抜けたあとがいいね。レモンでもまねができないよ。
友:橙、柚、カボス、酢橘、蜜柑・・・こんなに柑橘類を料理で使い分けるのは日本ぐらいじゃないのか。
シ:蜜柑?
師:青い蜜柑。料理で使うよ。北海道じゃ柑橘類を作るのが難しいから知り合いのところに柚を送ってる。
マ:代わりにカニもらったりして。三杯酢作るのにも柑橘のほうがいいかな。
シ:ポッカレモンを薄めて「ポッカリスエット」なんて怪しいモノを作ってた人間の台詞とも思えんな。
蕎麦を打つ(注:シ「シャー」、師「お師匠」、マ「マスター」)
シ:お師匠、もう新蕎麦が出ますね。
師:いいんだよ。いまはとんかつ屋なんだから。
マ:もう地粉の蕎麦が食べられないと思うと残念っす。
師:蕎麦打つのも大変なんだから。
マ:つなぎがないと麺にならないものね。
シ:結構、純蕎麦粉でやってるところ見かけるよ。
師:普通は看板だけだね。麺がポロポロになるよ。
マ:製麺機でやると6:4でしかできない。うちは昔は製麺所だったからよくわかるよ。
師:押し出しでやるかディスクで切るかでまた比率も変わるしね。押し出しの麺はダメだよ、温度が上がっちゃうから。
シ:熱に弱い?
師:全然ダメ。手打ちのときは木鉢でかき混ぜるように手早く仕事をする。手は水で冷やして蕎麦の温度が上がらないようにする。
マ:横丁のそば屋はゆでる直前に麺切ってましたね。
師:そっ、切ると熱が出るからすぐゆでないと美味くない。
シ:松江の蕎麦屋の旦那に聞いたら、蕎麦豆の管理より製粉所を選ぶのが大変だっていってました。
師:蕎麦まめにいくら金かけても、製粉で熱をかけると何にもならないからね。
マ:うちは喫茶店でもうどん置いてるけど、蕎麦置いてるとこは聞かないものね。
シ:うどんは蕎麦より味が落ちるのが早いと聞きましたよ。
師:切らなきゃもつの。純蕎麦粉だと粘りがないから、もう大変だよ。幅も揃えないとゆで上がりも違うし。
シ:むかし、大分の小鹿田でかけそば食ったら滅法美味かったけど、田舎蕎麦だったですね。ポロポロだったけどね。
師:僕もかけそばのほうが好きだよ。
マ:お師匠の蕎麦ゆでた後のそば湯がおいしかった。
師:打ち粉は最高の蕎麦だもの。
シ:もう最高の蕎麦湯が飲めないと思うと・・・。
マ:それじゃ本末転倒だ。
創:マスターどうしたの?
マ:知り合いからレポートを頼まれた。
シ:レポートとそのビアマグに何の関係があるんだ。
マ:「素焼きのマグで入れたビールはなぜおいしいか?」というのがテーマだ。
シ:変ったマグだね。
マ:素焼きの萩焼に縁のところだけ上薬をかけたんだ。
創:いいアイディアだ、ほしいな。
シ:萩焼は備前より土が荒くて気泡が多いはずだからフィルター効果も期待できるよ。
マ:茶渋が抜ける理屈だね。
シ:困ったことに長時間使ってると表面に染み出してくるはずだ。蒸発潜熱でマグが暖まらないようになるから都合はいいんだけどね。
マ:そう、空気が多いから手の熱で暖まりにくいのは確かだよ。
シ:備前の研究ではなんと素焼きからは遠赤外線が出ているそうだ。
創:遠赤外線で味がまろやかになるというのは聞いたことがあるな。
マ:さらに泡の効果がある。ものすごく細かい泡ができるんだ。
シ:ガラスと違ってこのざらりとした表面では表面張力が働きにくいんだよ。沸騰石のような効果もあるからね。
マ:ビールを清涼飲料と考えると、明らかに炭酸ガスは多過ぎるから飲みやすくなるのは間違いない。
創:泡でふたをして香りを逃がさないんだろうけど、この泡はしぶといな。
マ:ここまで細かい泡だと壊れにくいよ。
シ:壊れやすいのはむしろこのマグ自体だね。萩焼は低温で焼くから実に簡単に壊れる。
創:これ、下手に洗うと絶対に洗剤が残るし、乾くのに時間かかるぞ。
シ:マスター、レポートはタダで書くの?
マ:このマグと交換で書くことになった。
創:あ、いいな。おれも買いに行こうかな。
シ:誰かビアマグ洗ってくれるのか?
創:おふくろ!
シ:愚問でした。このビールはドライだけど美味くなるの?
マ:確実に美味い。備前のマグより美味い。
シ:てぇことは、地ビールだと雑味がなくなって味が丸くなると格別だな。
創:あー、飲んでみたい。
マ:って、飲んじゃった。僕は車じゃないからね。
シ:鬼のようなヤツだな。
シ:今年も芋煮ですな。
マ:暖かくて助かるな。
創:これも私の人徳がなせる業だ。
シ:・・・まぁ、もうすぐ煮えるからビールでもやろう。
創:と、いう端からブロイを掴むなよ。
シ:いいからこれを試してみな。どちらも萩焼のマグだよ。
創:ン、エッ、ホント!
マ:器が違うと本当に違うんだよ。ビールの味が丸くなるんだけど、旨味は泡のほうに行っちまう。
シ:同じ萩焼でもこの違いだ。
パ:そろそろ食べられますか?
マ:いきましょう。ゴ:七味をかけると美味い。
シ:どんどん豚汁の世界になってるな。
創:コンビニのおにぎりでも美味いな。
濱:到着しました。
マ:おぉ、去年と同じようなシチュエーションだな。カミサンは?
濱:連れてくると飲みたがるのでおいてきた。
シ:帰ったら殺されるぞ。
濱:シャーさんに言われたくない。そのマグいくらだったスか?
シ:1,000円。
濱:んー、買いに行こう。
創:お前ンとこ、麒麟端麗だろうが。
マ:それでも差がでると思うよ。パ:もう食えません。
マ:食えないって、三杯も食ってる。
シ:すまん、儂四杯目。
ゴ:だしが煮詰まってきて美味そう。うどんを入れたいな。
創:みそ煮込みうどんね。
マ:名古屋の名物だろう。
創:僕は名古屋のみそ料理は好きじゃない。
マ:鍋はそろそろしまうかな。
シ:だから、そのだしはどうするんだ?
マ:もちろん、まかないに回す。
濱:残念、明日は店に行けない。
マ:従業員用だってば。
マ:お師匠のところ、キャベツいくらで入ります?
師:キロ80円。だけど、キャベツがなくなると店頭の300円のを買う羽目になる。
マ:いいなぁ。うちは毎日5000円も野菜が要りますよ。
師:キャベツは農家と直接契約だもの。とんかつ屋はキャベツがないとやっていけないの。
マ:その高価なサラダをドレッシングかけただけで食べない客もいるんです。
シ:野菜が高いと鍋物食いたがるヤツもいるしね。
マ:わるいか。俺はもともと鍋が好きなんだ。
シ:輸入野菜が出回るまでの辛抱だよ。
師:輸入野菜はサラダに使えないの、人肥を使ったりしてるから。
マ:中華料理はすべて火を通すから回虫の心配ないものね。
師:日本人がサラダを食べるようになったのは戦後の化学肥料以後だよ。
シ:そういえば有機栽培ではキャベツやハクサイみたいな葉物は芯を虫に食われるから難しいらしいですね。
師:青虫の輪切りを客に食べさせるわけにはいかんもの。
マ:・・・というわけだ、創ちゃんサラダまでしっかり食べてくれ。
創:焼肉丼ぶり食べてる横でそういう話題は止めてくれ。
シ:お師匠のとこ、テークアウトもあるんですか。
師:とんかつ弁当は結構でるよ。かきフライなんかは出さないけどね。
シ:同じフライでしょ?
マ:甘い。かきは食あたりしやすい。お前もかきはダメだろうが。
師:すぐ食べてくれればいいんだけど、半日もパックのままで置かれるとまずい、露がつく。
シ:露はまずいですか?
マ:フライの下にキャベツがあるのは伊達じゃないぞ。フライが水につかるのを防いでるんだ。
シ:知らなかった!増量材じゃないんだ。
師:むかし、炊いた魚で試験したんだ。炊いてすぐパックするのとしないのと、パックして冷蔵庫に入れたのでやった。
シ:放置したのが腐る?
師:とんでもない。冷蔵庫に入れたのがまず腐るんだ。冷蔵庫に入れた途端に露がパックの底にたまって冷えるあいだに腐りはじめる。
マ:最近はすのこ付きのパックがあるでしょ。アレなら大丈夫。
師:基本的に粗熱を取ってから冷蔵庫に入れるべきだね。
マ:○ランラップみたいにぴったりくっつくラップの蒸気が逃げないから論外だよ。
シ:そういえば昔はご飯は「おひつ」に入れてふきんをかけてたな。
師:冷蔵庫のない時代の「はいらず」だって実に合理的だよ。今の政治家よりよっぽど物を考えている。
マ:なんでいきなり政治家ですか?
シ:判った、腐敗ですな。
マ:お師匠、大晦日は店で蕎麦やりますから、うどん屋の蕎麦ですけど。
師:いいねぇ、明日は俺、休みなんだ。25年ぶりだよ、大晦日に休むの。
シ:うちは鴨があるから鴨南にしよう。
師:しまった!鴨を忘れた!
マ:食材屋にありますって。
師:アレだめ。だって脂肪が黄色いんだもの。アレじゃ鴨が臭う。
シ:鴨南にコツはありますか?
師:雪平鍋に鴨を張りつけて、強火で焼く。鴨の油で白ネギを焼いて出汁を入れて煮詰める。
マ:鴨は焼くと固くなるからフライパンじゃダメだよ。
師:焼くときは筋を切るんだね。鴨の塩焼きは美味いよ。もっと評価されるべきだね。
マ:鴨は脂が命ですね。
師:ところがこの脂は不飽和脂肪酸だから人の体内にはなかなか入らないんだよ。実にダイエット向き。
シ:薬味のお奨めは?
師:鴨刺しならワサビ、鴨南は柚胡椒だね。
シ:胡椒?
師:四国から九州では唐辛子のことを胡椒っていうの。で、明日の店の蕎麦の具は?
マ:かけ蕎麦です。
師:・・・俺、やっぱり自分の家で食べるわ。
闇鍋'99寿バージョン(注:マ「マスター」、サ「サム」、創「創ちゃん」、タ「タサカ」、シ「シャー」、濱「濱チャ」、師「お師匠」、あ「あすか」、ゴ「ゴマ」、ヤ「ヤス」、谷「フルタニ兄」、ピ「ピグ」、ス「スエ」、黒「黒ちゃん」、山「山ちゃん」、酔「スイケン」)
マ:闇鍋です。
サ:あんまり怪しくないなぁ。あらかじめ言っておいてくれたら、冷凍食品やカマボコ持ってきたのに。
創:俺が悪かったよぉ、今年は弁当持ってきてないからな。
タ:僕も餃子も拒否されたんですよ。
シ:まだ待つの?
マ:大根がしぶといからね。お師匠にもらった豚を塩コショウで焼いてみました。レモン絞って食べてください。
濱:うまいー、ジューシー。
師:プロだもの。
マ:鍋ももういいや。大根以外は始めてください。
あ:ポッキー、いりませんか?
濱:あすかちゃん、お年玉。
シ:あっ、こらっ、世俗の悪習を持ち込むんじゃない。
濱:リョウ君に焚火番のときに約束したんだ。バイト料みたいなものっス。
シ:父兄の了解どころか父兄同伴だから校則にも抵触しないってか。
マ:次、鴨ねぎ行きまーす。
ゴ:このワインは?
濱:はいはいはい、チリワインです。なかなかいいっス。
サ:あっ、こっちはさっき、はずしたワイン。
濱:違うボトルだよ。安いんだけど当たり外れが激しくって。当たるとスパスパ飲めるんです。
ヤ:シンヤは?
シ:多忙につき欠席。また無計画に仕事入れたのかなぁ。谷さんは親戚が多いから遅刻。ケンタローは家族そろって風邪でダウン。
ヤ:チューソンはオメデタ休み。シンヤには久万町から仕事の依頼ができるか打診したかったんだけどな。
シ:久万町が第二の筑波になっちまうぞ。
マ:鴨ねぎ行きまーす。脂がうまくでるといいんだけどな。
谷:ピグさんどこに住んでるんですか?
ピ:神戸。
谷:それじゃ地震のときは大変。
ピ:うちのあたりは何ともなかった。
シ:原発はそんな運のいい人間が作ってるから大丈夫なんだよ。
マ:ホントか?
サ:スエは城島高原のバンジージャンプの事故で死んだんじゃないのか。
ス:俺ぁ大丈夫だよ。リョウ君お年玉だ1,000円引きのサービス券だ、取っとけ。
マ:ピンサロの割引券なんて渡すなよ。
ス:俺やスイケンが行くと社長、社長ってサービスがいいぜ。
サ:お前は元々社長だろうが。
マ:濱ちゃの奥さん、今度、旦那貸してください。釣りに行くんです。
シ:てぇと、もう一人は水津だな。釣り師と料理人と段取り魔が出かけたら、手際が良過ぎて面白くないだろうが。それに奥さんも誘ってあげないと。
マ:エッ!ものすごく寒いですよ。雪が積もってるかもしれません。料理は私がやるから大丈夫です。
サ:何を慌ててんだろうねこの人は。濱ちゃ太った?
濱:ギクッ!家庭内の栄養計算は出来てるけど、外食と晩酌で・・・。
マ:濱ちゃ、晩酌してたっけ?
濱:嫁さんにつきあっている。「麒麟端麗」だけど。
サ:ブロイのほうがいいよぉ。
濱:ブロイは味を作り過ぎだってば。
シ:そういや、濱ちゃは「一番絞り」はいろんな味がするって嫌ってたっけ。
あ:ビールまだありますか?
シ:こっちお願いね。そういえば、「キーポ」っていう変なグラス見つけたんだ。発明者は絶対酒飲みだね。
マ:どんなの。
シ:内側は素焼きで口のつくところから外に上薬がかけてある。しかも中空で焼いてあるので保温性もある。これでたったの700円。外のホームセンターで売ってるよ。
黒:そろそろ、三番なんで失礼します。
マ:交代勤ご苦労さん。会費はいいよ。
サ:なんで?
マ:今日の酒代はN氏のお姉さんから預かったものです。
山:それを早く言え。おい、鳥取はどっちだ。一同起立、鳥取に向かって礼。
マ:麺を入れましょう。
ゴ:うどん?
マ:うどんは二玉しかないからスパゲッティを使う。スパならのびないからね。
シ:その代わりボロボロになりそうだ。
酔:創ちゃんの前世は濱ちゃなんだって?
創:そんな話もあったな。
サ:創ちゃんはな、学生時代下宿の女の子が作ってくれた固焼きの目玉焼きは食ってたんだぞ。
創:古い話じゃないか。
ヤ:嫁さんもらったら。
創:相手がいればな。
シ:そんなこと言ってるとAB型で犬好きな女の子と見合いさせられるぞ。
濱:今年はオメデタはあるのかねぇ。
マ:本命スイケン、対抗ゴマ、穴でピグでどうだろう。
サ:自分のことは棚に上げてる。
山:それじゃぼちぼちお開きということで、一本締めいきましょう!
コロッケ(注:創「創ちゃん」、マ「マスター」、シ「シャー」、み「みっちゃん」、R「Rieちゃん」)
創:みっちゃん、何食べてるの?
マ:本日のスペシャルランチです。
創:のった!
シ:また、不用意なことを。一見コロッケにみえるが、あの寸法は遠近法が狂っとるぞ。
マ:すまん、おふくろが作ったらこうなった。
創:コロッケ二つにしてください。
み:私がオーダーしたら、みっちゃんなら大丈夫って三つくれたんです。
シ:ミンチカツだったら危険な量だな。ひょっとしたらクリームコロッケ?
R:お待たせしました。
創:うんにゃ、普通のコロッケだ。こんなでっかいミンチカツがあるか!
マ:アレキサンドリアっていう料理は巨大なミンチカツなんです。
シ:腕を折って、二ヶ月も店を休む某お師匠がそういってたね。巨大ハンバーグのフライだね。
マ:グェー。
シ:おかんが作るおにぎりも、でかいんだろ?
マ:何しろ昔から10人前以下の料理は作ったことがなかったんで、なんでも重厚長大になるんだ。
シ:今は二人暮らしじゃないか。
マ:三日は同じおかずが続くね。
シ:あっ、みっちゃんの目が空ろだ。
創:Rieちゃん水をくれ。
シ:おれは先に帰るから、創ちゃん、残すような粗そうがないようにね。
創:おヒ!
中華屋台(注:シ「シャー」、し「しんや」)
シ:しんや、来たぞ。立派な事務所じゃないか。
し:共同事務所ですけどね。よくわかりましたね。
シ:このビル、ゼンリンの電子地図に載ってるもの。ほれ、この画面。
し:ひぇー。そういえば建築物としては結構有名らしくって、学生がときどき見学にうろついてるみたいですよ。
シ:ともかく、晩飯にしよう。行き先は任せるわ。
し:えーと、どうしようかな、なーんて悩みませんよ。電話があったから目星は付けといました。
シ:おぉ、成長したじゃん。
し:そこの交差点の角の上の居酒屋です。すごく込んでたんですけどォ、最近楽に入れるらしいんですよ。
シ:ここのどこが楽に入れるんだ。大繁盛してるじゃないか!
し:あぁ!どうしよう。
シ:今日は昼間が暑かったし、飲み始めにぴったりの時間だぞ。日頃暇でも今日ぐらいはビールの客でいっぱいになるって。
し:ホント、どうしよう。とりあえずゥ、歩いてみますか?そこのうどん屋なんかかなり凝ってるんですけど。
シ:えーと、うどんが1,200円!?
し:えぇ、素材にも凝ってますし、オーディオも劇場用スピーカーを使ったりして、何より禁煙ですし。
シ:却下である。「うどん」てェのはそういう食いもんじゃないぞ。
し:じゃ、あの通りにお好み焼きやがあるけど。
シ:・・・広島風か?美味いのか?
し:入ったことないです。
シ:むやみにチャレンジするのはよそう。・・・駅の近くまで来ちゃったじゃないか。おっ、餃子の店がある。ここにするか。
し:入ったことないけどいいですか?
シ:よい!許す!
し:結構混んでますね。
シ:座れりゃ上等!
し:うわ、版画風のメニューだ。読みづらいですね。
シ:餃子の「大」とこの豚肉と何てらの炒め物の小。生二つ!
し:内装がすごくないですか。
シ:何かの間違いかもしれんが、香港の路地の店はこんな猥雑な感じがあるな。
し:あっ、変な餃子。
シ:鉄鍋に春巻並べて焼いたみたいだ。なかなかいいじゃん。炒め物はこんなものかな。
し:ご飯物、見ときます?あれ?ご飯が二通りある。
シ:こっちがチャーハンだな。こっちは知らんぞ。何や知らんが漢字ばっかじゃん。
し:えーと、鍋ご飯らしいです。
シ:あぁ、石焼きビビンバの乗りだな。この豚角の何てらにするわ。二人で分けるか。じゃ、「大」を一つ。
し:シャーさん、あっち見てください。
シ:・・・アレがあの寸法で来るのか?
し:みたいですね。
シ:「小」にしてください。ビールはもういいや。しんやも仕事の続きだろ?
し:昨日は零時まで仕事して、仕事場で仮眠とって、朝、家に帰って洗濯して、今日も深夜までかな。
シ:無計画に仕事入れたのか?
し:誰かの仕事は終わりましたけど、この週末に見積りが残ってます。
シ:悪かったね。ご苦労様。
し:想像通りの鍋ですね。
シ:豚角も予想通りだ。取り分けようや。ン?
し:どうしました?
シ:無茶苦茶甘い!
し:ひぇー、色は唐辛子味噌っぽいのに。・・・シャーさん明日大丈夫ですか?
シ:何が?
し:明日展示会の説明でしょ?これも、さっきのもニンニクがっちり入ってますよ。
シ:うわっ!しまったー!って、しょうがないな、美味けりゃいい。
し:食べ続けると、この甘みなかなかいいですね。
シ:いわれりゃそうだな。この甘さはひょっとしたら台湾の屋台風も入ってるのかな。勘定にしようや。
し:この辺りにしたら結構安いですよ。
シ:にしても、中華というわりには無節操なメニューだったな。
し:あっ!それって僕らの喫茶と同じですね。
シ:悲しゅうなるから言わんといて。
豆腐(マ「マスター」、創「創ちゃん」、シ「シャー」、サ「サム」、酔「スイケン」、庵「庵ちゃん」、宇「宇野氏(テレコムスタッフ)」、谷「谷兄」)
マ:お食事会です。
創:オードブル形式はわかるけど、このメニューは何?
シ:あらかた豆腐料理だね。
マ:主賓が庵ちゃんなら、いらん知恵を絞る必要がない。
シ:「下手な考え、休んだマスター」という名言もあるしね。
サ:皆さんざっくばらんな格好で。
マ:「先生」がティーシャツにサンダルなんだし、仕事の後なんだから。皆さん、どんどん食べてください。
創:まずオムライスね。
シ:ワンパターンだな。
創:オムライスは男のロマンだぞ。
シ:じゃ、おれは「四川の花」麻婆豆腐から始めるか。
酔:麻婆、揚出し、奴に焼き。この巨大茶碗蒸しも豆腐料理かい?
マ:豆腐はいいっスよ。これだけ買って千円ほどだもの。マ:鵜の島小学校でいたいけな少年少女に授業をするらしいけど大丈夫なの、庵ちゃん?
庵:まっ、何とかなるでしょう。
シ:宇野さん日本人学校の同窓会名簿で行方不明になってたよ。
宇:そうかもしれませんね。うちのメンバーは他にも面白いのがいますよ。ほらあの子はお天気の森田さんのお嬢さんだし・・・。
マ:えっ、こんなに大きなお嬢さんがいるの!それじゃ、気象予報士の試験に一度落ちてもしかたがないなぁ。
サ:何じゃそりゃ。
創:庵ちゃん、次の仕事は何?
庵:実写。
サ:おれはアニメを見たいな。
シ:広島じゃ、テレビ東京系は入らんだろうに。
マ:去年の庵展は谷兄がトータルコーディネートをしてくれたんです。
庵:あー、どうもすみません。
谷:どういたしまして。
宇:先生の昔ってどんなだったんです?
マ:今のまんま。太ったけどね。
サ:それを言うならみんな中年太りだ。創ちゃんまだ食べるのか?
創:勘弁してくれよ、今日はバンドの練習を本気でやったんだから。マ:そろそろ箸も進まなくなったみたいなのでお開きにしましょうか。
谷:残ったのおみやげに持って帰っていい?おふくろがここの味付けに惚れてるんだ。
マ:うれしいな、持てるだけ持って帰ってください。シャーもどう?
シ:儂は持って帰るくらいなら食べに来る。
創:おれも・・・って、いつもここで晩ご飯を食べてるけどね。
サ:放送楽しみにしてます。おやすみなさい。(この日から天気は崩れ、予備日まで消化してしまい、私らの取材がなくなったのは3日後のことでした。)
海外の水(マ「マスター」、庵「庵ちゃん」、シ「シャー」)
マ:庵ちゃんすまん、バドかスーパードライしかない。
庵:バドでいいっす。
シ:エビス党が殊勝なもんだね。
庵:海外に行って、なんかビールのスタンダードって分かっちゃったんですよ。
マ:何だいそりゃ?
シ:海外のビールは日本の常識を超えちゃってるからね。
庵:どこに行っても売ってて、安心できるのが結局バドワイザーなんです。
マ:そんなに違うのか。
シ:ジンジャーとかオレンジで香りが付けてあるのはまだかわいい。甘いの、臭いの、濁ってるのなんでもビールなんだ。
マ:アジアには日本のビールもあるだろうに。
シ:香港製やカナダ製のキリンがいいとこだ。やっぱり国産と一味違う。
庵:水代わりなんだから、どこにもあって同じ味なのが一番っす。
マ:じゃあ、ミネラルウォーターにしたら?
シ:暑い所に行ったらやっぱりビールでしょ。それにミネラルウォーターといっても色々ある。
庵:そうそう。
マ:どんなの?
シ:たとえば天然炭酸水もミネラルウォーターに分類されてしまう。まぁ、日本で言う「鉱泉水」が総じてミネラルウォーターと行って差し障りないね。だから水質が悪くても「ミネラルウォーター」といってる。
マ:そういえば、本場の紅茶はどんな味かと思ってヨーロッパのミネラルウォーターで試したことがある。
シ:「硬水」で入れると味が変わるってやつ?
マ:ところが、このあたりで手に入るミネラルウォーターは「軟水」ばかりだと分かって挫折した。
シ:インドの都市は中途半端に文明化されているから水ではまる奴も多いよ。
マ:生水であたるとか?
庵:注意してても、まず100%あたるらしいですよ。
シ:サラダであたった人とか、水割りの氷であたった人とかね。
庵:水割りの「水」までは気が回っても詰めが甘いとね。でも、一度、インドにも行ってみたいんですよね。
シ:インドに行くとはまっちゃう人と受け付けない人と両極端みたいだけどね。
マ:まさに「水が合った」とかね。
闇鍋'00寿バージョン(注:マ「マスター」、シ「シャー」、創「創ちゃん」、ピ「ピグ」、ヤ「ヤス」、山「山ちゃん」、ケ「ケンタロー」、酔「スイケン」、谷「谷兄」、ゴ「ゴマ」、司「司」、黒「黒ちゃん」、師「お師匠」、ス「スエ」、)
マ:すまん、海岸でフグ鍋やったもんで準備が出来てない。
シ:ぼちぼちやればいいって。具と酒は適当に持ってきたぞ。
マ:それが長門からビールと日本酒が山ほど届いてるもので、個人の酒は片づけてもいいぞ。お師匠からも焼酎の差し入れを頂いてるし。カニはスイケンの差し入れだ。
創:お師匠の旧姓の名の焼酎だな。
マ:出汁が煮えたら教えてくれ、厨房でカニ鍋の材料を揃えるから。
シ:ピグは引っ越したって?
ピ:3LDKのマンションなんです。1週間前に連絡があったら泊めてあげますよ。
創:なんで1週間前なんだ?
ピ:寝室と家財道具の部屋とゴミの部屋があるんです。
シ:すると、ゴミの部屋に泊まるわけだ。寝袋持参の口だな。なんで引っ越したの。
ピ:アパートの隣に無気味な人が引っ越してきたもんで・・・。
シ:ピグに無気味といわれたら、相手も傷つくんじゃないのか?ハウスキーパーじゃないが、嫁さん探したら?
マ:カニ鍋空けてくれー。
ヤ:出汁がもったいないっすよ。
マ:肉の出汁は魚介で取るの。次は鳥で雑煮にするんだ。山:明けましておめでとう。
ケ:今年も御一家で登場ですね。
シ:じゃ、乾杯にしましょう。
マ:その前に長門にお酒のお礼に一礼。酔:プロバイダーに入ろうかなぁ。ケンタローもメール始めたら。
ケ:インターネットコーナーで、ゲームや本のトレースをやると何時間もやる方なんで、自宅に引っ張るのが恐いんですよ。
ヤ:僕なんか、去年は町のシステム立ち上げで振り回されたのに。ソラリスなんか使ってるんですよ。
シ:LINUXの専門家がいなくなっちゃったからなぁ。安くはあげられん事になったし、ファイアウォールは高いし大変やな。
ヤ:手持ちのデジカメなんかQV10Aですよ。シャーさんの東芝のM4でしょ。
シ:210M画素で4万円まできたもんね。
ケ:蔵書記録用のエプソンのでっかいのからFujiに変えたら起動が遅くって大変。
谷:蔵書って一万冊くらい?
ケ:さすがにそこまでいかないけど、床が抜けそう。
シ:ゴマは新空港の年季奉公終わったの?
ゴ:台風の余波がやっと去った。
シ:去年に引き続きチリワインの赤です。
山:わしにもくれ。
ヤ:飲みやすい。
シ:スパスパいくのがちょっと恐い。フランスのビンテージワインとは道が違うけど、うまいなりの理由がある。
山:なんで。
シ:葡萄の木は古いほどいいワインが出来るんだけど、ヨーロッパの葡萄の木は病気が大発生した年に切られちゃったんだ。
山:それで新大陸と葡萄の木の歳が逆転しちゃったのか。
シ:逆転といえば司は髪、どうしたの?
司:ふっふっふっ、リアップ成功。
黒:うそだー、すごいなぁ。僕も少し気にしてるんだけどなぁ。
ス:おまえ、結婚考えてんのかよ。
黒:えっ!まぁ、プロポーズされたら・・・。
マ:なんじゃそりゃ。
創:マスター、今度は何、作ったん。
マ:高級山芋の山芋ステーキ。粘り着くから意外としぶとかったよ。
シ:こりゃ美味い。ヒットだね。
マ:店のメニューにはできないけどね。
シ:やったら居酒屋だ。お師匠、お加減はいかがですか。
師:骨は付いたけど、段接ぎになったもんで神経が触って肘が上がらない。
ス:病院に因縁付けるときは手伝いますから。
師:いいって、退院するって言ったら、病院が恐縮して、「なんでも書類書きますから」って。
マ:N氏の姉さんどうしてる?
ス:そうそう、春に帰ってきて店に入るって。
シ:ご主人、どうすんの?
ス:塗装屋やめて、修行に入ってるって。
マ:ホントか?
創:春からめでたい。
花見(注:創「創ちゃん」、シ「シャー」、マ「マスター」、黒「黒ちゃん」)
創:到着!
シ:ここか、確かに桜の花だな。
マ:言うなってば、桜の盛りはわずか数日なんだから、そうそう日曜日と重ならないってば。
黒:池の対岸と違って静かですね。トイレも近いしありがたいです。
マ:ホンじゃ、設営しますか。シ:どうやって炭に火をつけるの?
マ:テルミット。炭より高いのが難点だけど確実に火がつく。火がついたらボンボン肉を置いてくよ。
創:下味は?
マ:軽く塩しただけ。近所のスーパーを片端から探して、デパートでようやく気に入った肉を見つけた。
シ:高いのか。
マ:グラム500円を380円にまけてもらって大量に買った。
黒:上肉じゃないすか。
シ:その割に食ってないな。
黒:ボク、ウエルダンなんです。
創:わしも。
マ:まぁ、野菜刻む間にたっぷり焼いてくれ。エビもあるぞ、台湾産じゃないからレアでもOK!
シ:ものすごく肉が多いけど、歳のことを考えろよ。
マ:人数が判らなかったからな。貴重品のアサリもあるぞ。
創:ある番組が日本一のアサリと紹介したもんで品薄になった奴?
マ:あれは本当は潜って採るんだけどね。これは残念ながら浜のヤツ。
黒:あぁ、アサリが美味い!
マ:おい、肉もしっかり食ってくれよ。続きがあるんだから。鉄板もあるからハンバーグをやる。
シ:って、つなぎも玉ねぎもないじゃないか。
マ:フランス人の主なおかずはステーキで、イタリア人はこの手のハンバーグなんだ。
創:ハンバーグって、ハンブルグステーキじゃなかったっけ?
マ:具が入っているヤツはイタリア人に言わせれば、ミートローフになるらしい。
創:んー、奥が深い。島根のスコットのハンバーグが美味かったなー。
シ:あぁ、あのブリティッシュハンバーグね。
マ:豚肉は入ってないから、中にまだ赤身があるうちに食べるのが正しい。
黒:だから、生焼け系はだめなんです!
マ:仕方ねぇな、スパゲティー用のトマトソースも出しといてやるよ。
シ:どうでもよいが肉が減らないな。
マ:予定より頭数がずいぶん減ったからな。まぁいい、余ったら・・・。
黒:まかないですね。
シ:従業員の方々よろしく。
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