クモハ42(小野田線、長門本山-雀田)
鉄っちゃんに有名な「クモハ」である。
現役車両は国内にここの2両のみで走行距離は4百万kmを超える『走る文化財』級。
本山線の始発と終発のみ宇部新川発着であるが、その他の時間帯は雀田−長門本山の専用車両になる。
この車両は一両の前後に運転台が付いており、操車場がない本山にジャストフィット。
昔は宇部線小野田線の全線でお目にかかれた。
普通座席制御電源車交直流通勤近郊型とかいう変な車両で、極めつけは木の内装である。
木を保護するため幾度もニスを塗り固めたせいで、所どころ小さな虫が封じ込められていたりする。
外装だって、アルミなんて華奢なものではなく鉄に塗料を厚塗りしたものである。
昭和8年製造、42形制御電動車MC略称クモハ、両運転台付、全長20m、片側2箇所片開き半自動、自重45t、牽引力 3t、定員104名(座席68名、立席36名)、座席セミクロスシート、内装木製ニス塗り、窓枠も木製、鋼板外装、車体色ぶどう色2号
平成14年に一両が現役を引退し残ったのは42001のみ。
この車両も先に引退した車両から部品供給を受け、毎週のように整備して頑張ってきたが平成15年3月15日のダイヤ改正で姿を消す。
昔は首都圏で「ゲタ電」と呼ばれていたが、地元の子供たちは「チョコ電」と親しんできた。
退役を前にした土日は毎週のように全国のファンが写真やビデオにその姿を納め、音、臭い、振動、手触りと記録できないこの電車の「味」を惜しんでいた。
引退後もチョロQになったりイベント電車になったりと引っ張りだこである。
