NEC VersaPro修理・CPU換装
ある日、会社の廃棄物置き場に、まだ使えそうなノートパソコンが捨ててあるのを発見しました。NECのVersaPro NX PC-VA46HWXTAN68(Celeron466MHz)でした。会社の廃棄物担当の人に話をすると、欲しいのなら持って帰ってもいいよ。ごみが減ってこっちも助かる、と。早速もらって帰って、起動してみるとなんかおかしい。画面がまっ赤々。これは古いノートパソコンによくある、バックライトの寿命だな。じゃぁ、バックライトを交換しよう、と思ったものの、そんな経験もなく・・・。えぃ!一か八かだ。もともと捨てられていたものだから壊れても文句はない、と思ってYahooオークションで14.1インチ用冷陰極管292mm φ2.0mmを購入しました。早速分解して、修理開始です。
 
バックライト交換

バックライトの寿命。これがこの子が捨てられた理由なのか。かわいそうに。

裏返して、バッテリーを外し、黄色の○のところのネジを外します。このネジで表側のヒンジが留めてあります。

四角い銀色のシールを針でほじって剥がし、下のネジを外します。

ヒンジのカバーを外側にスライドさせると外れます。左右両方外します。外したところに出てくるヒンジ部のネジも外します。

電源スイッチの付いているカバーは左にスライドさせると外れます。液晶のコネクタを外し、液晶パネルを上に持ち上げると、パネルごと本体から外れます。

緑の○のところの四角い銀色のシールを外し、中のネジを外します。そして、コネクタ付近の外装カバーの継ぎ目にツメをかけて、えい!

カバーが外れてきますので、ドンドン浮かせていきます。外装と液晶パネルを留めているネジがいくつかありますので、外していきます。

するとパネルだけカバーから外れます。液晶パネルの下側にバックライトが入っていますので、コレを外すために、パネル周りの金具を外していきます。

金具を外すと、液晶パネルの各層が現れます。そこからバックライトの入っている銀のスリットを抜き出します。

バックライトを抜き出したところです。蛍光灯の寿命と同じで、端のほうが黒くなってしまっています。

このままこのバックライトを付けたら本当に赤く光るのか!?との好奇心から、無謀にもPCの電源を入れてみました。すると、案の定まっかっか・・・。

早速、古いバックライトを外し、新品を取り出して、両端を半田付けしました。

半田付けが完了したバックライトをスリットの中にいれ、液晶パネルの中に戻しました。力を入れすぎて、ペキっといってしまったらお仕舞いです。細心の注意を払いました。

外したのと逆の手順で元に戻していきます。ネジが余らないように、違うところのネジを使わないように気をつけて組みつけていきます。

電源を入れていよいよ確認。おっ!ちゃんと点いたよ。赤いのも直ってる。自分でやると、それだけの達成感があるなぁ。
           
箱換え+CPU載せ換え(Celeron500MHz→700MHz)
その後、しばらく使っていたのですが、やはり最近のマシンと比べて少し遅い。VA46HWXは、Celeron466MHzのFSB66MHzだからかな。CPUを変えてやるか、と中を開けたら…。

VersaPro NX VA46HWXの中身です。CPU交換・・・と思いきやμPGA2ではなくμPGA1の横長いCPUが乗っかっていました。

μPGA1のCPUはCeleron466MHzが上限・・・。Celeron466までと500以降だとソケットが違うんだ・・・と載せ換え断念。

すると、ちょうどいい所に、兄弟機PC-VA50HWXTAB69(Celeron500MHz)の廃棄マシンが。バックライトが切れてるけど、この前交換したVA46HWXの液晶パネルごとスワップで問題なし。

Celeron500MHzでFSB100MHz、ソケットはμPGA2なので、まだ上を望めそう。

というわけで、欲が出てしまいました。はい、μPGA2のCeleron700MHz!

液晶を外すのと同じ要領で、電源ボタンパネルを外して、キーボードを跳ね上げます。

CPU放熱板がネジ4つで付いているので、ネジを緩めて外します。ネジを緩める順番は、4-3-2-1、取り付ける際は1-2-3-4。

○で囲ったところのネジを、ドライバーで左に180°回すとCPUロックが解除されますので、CPUを上につまんで外します。次に、Celeron700MHzを同じ向きに載せて、ネジを右に回して戻します。

Celeron500MHzをの換わりに、Celeron700MHzのCPUが載りました。

放熱板、キーボードを元に戻して、電源オン。BIOS画面が表示され、CPUは700MHzに!成功です。
           
CD-ROM→DVDマルチドライブ換装
CPUも交換したし、次はDVDマルチドライブをつけて、DVD鑑賞やデータバックアップが出来るようにしよう。でもノートパソコンの光学ドライブを交換したことなんてないから不安だなぁ。

と思いながらも、手に入れてしまったPanasonic UJ-840S。DVD+/-RW,DVD-RAMも読み書きできます。

ドライブを摘出するために、電源ボタンパネルを外してキーボードを跳ね上げ、丸で囲んだネジを外します。

そのままドライブを引っ張ると外れます。VersaPro JWXの光学ドライブフロントベゼルは右下に切り欠きのあるタイプです。

購入したUJ-840Sに付属していたパネルは切り欠きの無いタイプなので、カッターナイフとやすりで切り取ります。

切り取ったベゼルをドライブに取り付けて、元々のドライブからネジ固定用ブラケットを新しいドライブに移植してPC本体に取り付けます。

ここで一つ問題が。UJ-840SというこのドライブをそのままこのPCに入れると、プライマリのマスターで認識されてしまいます。DVDドライブの47ピンをマスクして、スレーブに変更しても良かったのですが、面倒だったのでジャンパを使ってHDDをスレーブにし、競合を防ぎました。

すべてつけ終わって、電源ON。ちゃんと無事に認識されました。案外すんなり行きました。
         
箱換え+CPU載せ換え(PentiumIII700MHz→1GHz)
Celeron700MHzにDVDが付いて、スペックはそこそこになったのですが、もっと上を目指すために、CeleronをPentiumIIIに載せ換えたいと思ったのですが、Celeron用のSpeedStep(バッテリー駆動時に、周波数を落として消費電力を減らす機能)非対応のマザーボードにPentiumIIIを載せると、低速モード(例850MHzを積んでも700MHz)でしか動作しないとの話なので諦めようとしていたところ、これまた運良く兄弟機PC-VA70JWX(PentiumIII 700MHz)のバックライト切れ廃棄マシンが出てきました。最初からこの子が出てきてくれよ〜。だいぶん遠回りしてしまったではないか。ともあれ早速救出して前のマシンの液晶を移植。

もったいない。まだまだ使えそうなVersaPro NX VA70JWX(バックライト切れ)が捨てられていました。

PentiumIIIの700MHzでも十分なのですが、μPGA2ソケットCPUのMAXは1GHzなので、せっかくなのでいけるところまで!

VA70JWXのオリジナルCPUはPentium III 700MHz SL4JZ 100MHz×7倍 1.6V TDP Max23.0W

載せ換え用に用意したのは、Pentium III 1GHzのSL58S 100MHz×10倍 1.7V TDP Max34.0W。果たして載せ換えは成功するのか?

前回と同じ要領で載せ換えて電源ON。あれ?PENTIUM(R)III 800MHzとして認識されて?? 残りの200MHzはどこへ?

と思ったら、Windows起動後にシステムプロパティチェックをしてみると、ちゃんと1GHzは出ているようです。すんなりうまく行ってしまった。PC-VA10JWXの完成です。

ステップアップ成功の記念に、本体にWindowsXPのシールを貼ってあげました。

CPUを1GHzに載せ換えてから、一年が経過しましたが、何のトラブルも無く動いています。
 色々と遠回りもしながらも、こつこつといじってきました。ノートパソコンは、デスクトップとは違って、いじる楽しみが無いのかと思っていましたが、やろうと思えば出来るものですね。現在は、USB2.0カードと無線LANカード、Seagateの60GB HDDを積んで更にパワーアップして、ほぼ毎日稼動してくれています。本来なら廃棄処分になっていた古いPCですが、まだまだ現役で頑張ってくれそうです。