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 高田三郎合唱作品全集「その心の響き」〜混声編〜再開決定!

 音楽監督であった故辻正行氏亡き後、凍結していた企画でしたが、たくさんの皆様のご協力により、再開が決定いたしました。現在までの決定事項は下記の通りです。2006年秋〜2007年春の開催を予定しています。日程、プログラムなど詳細決定次第、当ホームページにて発表いたします。
 
【指揮】辻裕久氏

【ピアノ】辻志朗氏

【合唱】大久保混声合唱団

【場所】石橋メモリアルホール

 指揮をお願いした辻裕久氏は、テノール歌手であり、イギリス音楽のスペシャリストとして第一線で活躍されていますが、邦人曲の歌唱についても非凡な才能を発揮しておられます。言葉と音楽のつながり、音楽における言語の紡ぎ方、声楽家としての能力、知識、ご本人の歌唱における音楽の創り方など、今回の企画意図、目標とする演奏記録の制作意図に合致すると判断し、指揮を依頼いたしました。今までにない斬新で鮮烈な高田三郎合唱作品の演奏になると確信しています。

 ピアノの辻志朗氏は企画当初よりお願いしています。私どもにとってはこの企画において、ピアニストは辻志朗氏以外は考えられませんでした。伴奏ではなく、ピアノ(ピアニスト)としての主張をし、高田三郎作品に全身全霊打ち込んでくれる方。また、明るくキレのある音色と音楽性はまさに我々が求めるものです。

 合唱の大久保混声合唱団も企画当初よりお願いしていおり前回も素晴らしい演奏をしてくださっています。この合唱団のやわらかくしなやかな響き、演奏に対する集中力に今回も期待しています。

 以上の指揮者、ピアニスト、合唱団はこの企画の求める演奏記録を創るために、必要不可欠な存在であり、最良の選択であったと自負しています。
 どうぞご期待ください!


 演奏曲目(全て混声)

【演奏済:2003/5/11〜2006/11/12】

ある朝の歌
わたしの願い
水のいのち
心象スケッチ
心の四季
橋上の人
稲作挿話
冬・風蓮湖
確かなものを ※初演は三部
青森の子守歌

争いと平和
ひたすらな道
イザヤの預言
秋を呼ぶ歌
〜春から冬へ〜
薄氷 ※三部
夕立 ※三部
みのり ※三部
囲炉裏 ※三部


【演奏予定曲:2007/4/22〜2007/6/17】

内なる遠さ
ヨハネによる福音
啄木短歌集
山形の子守歌
福島の子守歌 ※遺作
生保内節
草いきれ
すばらしい仕事 
「中学生のための混声三部合唱曲集」より
友情の歌 ※三部
ともだちの歌 ※三部
〜春夏秋冬〜
ある朝の歌 ※三部
キャンプ生活 ※三部
秋を呼ぶ歌 ※三部
炉辺のつどい ※三部


 プロフィール

●指揮:辻裕久

 東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修了。
嶺貞子、畑中良輔、中村健、小山由美の各氏に師事。1992年渡英。英国王立音楽院大学院演奏家養成コースを、名誉ディプロマを得て修了。ロンドンにてケネス・ボウエン氏、故ジェフリー・パーソンズ氏、並びにグラツィエラ・シュッティ、イヴォン・ミントン両女史に師事。また、ザルツブルグ音楽院夏季講習会奨学金を得て、白井光子、ハルトムート・ヘル両氏に師事。
 1994年、故ダイアナ妃のパトロネイジによる『メサイア』ソリストとして、ロンドン・ロイヤルフェスティバルホールにデビュー。透明な美声と豊かな音楽性をイギリス・イヴニングスタンダード紙が絶賛したのをはじめ、1997年にはニューヨーク・カーネギーホールにデビュー。欧米各地で、時代様式や言語、文化的背景への深い理解と表現力に高い評価を受ける。
 現代音楽の分野では、イギリスの巨匠サー・ハリソン・バートウィスルの新作世界初演を始め、イギリスBBCにおいて、なかにしあかねの“3つの冬の歌”を録音、ラジオ3の人気番組“Hear and Now”にも出演した他、数々の声楽作品の初演、再演を手がけている。日本においては1996年より毎年『英国歌曲展』リサイタルシリーズを各地で開催しイギリス歌曲の紹介に務めるほか、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ハイドン等、オラトリオの分野でも活躍し、CDもリリースされている。
 日本全国においてイギリス歌曲、オラトリオなどの声楽作品の魅力を、演奏や指導を通して精力的に紹介している。
 イギリス20世紀歌曲とヘンデル作品の歌唱に対し、イギリス・グレートエルム声楽賞受賞。第32回フランシスコ・ヴィーニアス国際声楽コンクール第3位並びに最優秀オラトリオ・リート歌手特別賞受賞。ニューヨーク国際オラトリオ・ソリスト・コンクール入賞。第1回松方音楽賞選考委員特別賞受賞ほか。現在、滋賀大学教育学部音楽講座助教授、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン実行委員。

●ピアノ:辻志朗

 幼少の頃から音楽を志し、ピアノを谷康子氏、岡見淑子氏、前島あや子氏、ソルフェージュ、音楽理論を故高田三郎氏、上明子氏、山之内エリカ氏に師事。
武蔵野音楽大学音楽学部ピアノ科卒業。同大学院音楽研究科ピアノ専攻修了。
 在学中、ピアノを渡辺規久雄氏、客員教授ゲオルク・ヴァシャヘーリ氏、ゲルハルト・ベルゲ氏に師事。
87年、音楽の友ホールにてピアノリサイタル開催。88年から2年半の間、ウィーン国立音楽大学に聴講生として在学し、合唱指揮法及び伴奏法をミヒャエル・ロート氏、発声法をクリストファー・ノートン・ウェルシュ氏、伴奏法をハラルド・ゲルツ氏に師事。
 帰国後は、関東を中心に16団体のレギュラー合唱団の指揮者、ピアニストとして演奏活動、レコーディングを行う他、各地の企画合唱団の指導、合唱祭講師、合唱コンクールの審査等も行っている。87年には、作曲者高田三郎自身の指揮により、「混声合唱組曲“確かなものを”」の初演ピアニストを務めた。
 日本合唱指揮者協会実行委員、社団法人日本演奏連盟会員、横浜音楽鑑賞協会ハマ音指揮者、NTT東日本関東病院付属高等看護学院非常勤講師。

●合唱:大久保混声合唱団

 1957年9月(昭和32年)労音楽典講座修了生による合唱団(北川剛指揮)のメンバーが激減し、解散することとなった。その解散の日、故辻正行と出会い“仮称”大久保混声合唱団としての活動が始まる。以来、46年にわたり辻正行の指導を受け活動を続ける。1997年9月に創立40周年記念第25回定期演奏会、2004年まで全日本合唱コンクール全国大会14回出場、11回金賞受賞、2003年には文部科学大臣奨励賞、カワイ奨励賞、2004年には愛媛県知事賞を受賞。第6回世界合唱シンポジウム(アメリカ・ミネアポリス)、東日本合唱祭(岩手県一関市)、水と緑の全国音楽祭(福島県郡山市)等に招待される。
 高田三郎作品との関わりは深く、定期演奏会はもとより、高田作品による演奏会「高田三郎作品演奏会」(1969年)「ひたすらな希求」(1979年・1991年)「くいなは飛ばずに」(1993年)、「ひたすらないのち」(2000年)など、全国の合唱団と共に出演した。
 また作曲者自身の指揮により混声合唱組曲「心の四季」を録音し、日本ビクターより発売されている。


 高田三郎合唱作品全集(連続演奏会)“その心の響き”について

 辻正行による高田三郎合唱作品全集の制作、これは合唱を愛するすべての人のために、必ずや実現させなければならないものであると確信しています。それはこれにより残された記録が、後世に語り継がれる決定版となる可能性をもっているからです。これは私が辻正行と出会い、その後、数多くの合唱団や業界団体の様々なメンバーと出会い、活動を行ってきて得た経験に拠る確信です。
 一般に、高田を崇拝する多くの指揮者達が、高田に近づこうと指揮するときには、得てして物真似に陥りやすいと言えます。これに対し、辻は高田に最も信頼された弟子の一人でありながら、客観的に、そして冷静に作品と向き合い、アプローチをする演奏家であると言えるでしょう。それは、ふたりの人間的な付き合いによる愛情や信頼感が、自然に楽譜そのものを音にし、ゆるぎない音楽をつくり上げるからであると思います。
 合唱界では前代未聞のロングセラーとなっている名曲「水のいのち」や、それと並ぶ名曲「心の四季」のステージ初演を指揮していることからも、故高田からの信頼が厚かったことを物語っており、辻以上に高田と深い親交を持った演奏家はいないのです。
 ところが、それほどの関係であり評価を得ながら、辻による高田作品の録音は数少ないことも事実です。まさに今記録を残すことが、日本の合唱界・音楽界にとって、大きなテーマであると思うのです。素晴らしいホールと録音技術によってこのレコーディングが実現すれば、高田作品の範となる名盤が誕生し、多くの人々に愛されつづけることでしょう。

2003年2月27日
                                                     有限会社シン・ムジカ



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