竜馬外伝 - 命脈と継体編 - 中祭 邦乙 著
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[ 目次 ] 第一章 神の国 坂本譲受 鬼人嘲笑 山崎の合戦 人馬一体 第二章 四国路 豪商才谷屋 町人郷士 彗星再び 命名竜馬 入塾 母の死 継母 第三章 剣の道 芽生え 江戸の風聞 新年の大試合 さらば土佐 |
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| 戦国の猛将・明智秀満の心志は、幕末に生を享けた子孫・坂本竜馬に継承されていく。 その竜馬の少年期までをつづった外伝初編である。 |
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| 竜馬は初めから偉人だったのではない。 先祖から続く竜馬の魂の秘密。土佐の愚童が母の死を乗り越えて、乙女姉や継母の導きで心を育み、そして江戸に旅立つ。 彼の心に何が目覚め、どうやって自分を高めていくのだろうか。幕末歴史小説の傑作。 天照大御神から続く神の国。それが我が日本国である。 そして時は流れた。信長は本能寺で討たれ、光秀は土民の手により朽ち果てた。 時は移って徳川による太平の世が続いていた。そこに神国の運命を左右するであろう者が生を享ける。 竜馬の身魂血脈の源流は如何なるものなのであろうか。 それは脈々と受け継がれてきた神国歴史の減罪という粗業であった。 辺境の土佐に生まれた竜馬は、少年期に愚童と蔑まされながら人の世の不条理を知り、喜怒を憶える。 やがて剣に開悟の念を託して歩み出す。 |
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| [ 本文 ] 人は人を疑い、和合し、また疑心に怯える。それが人の業なのか・・・。 しかし人の魂は恩讐の浄化を求めて、永遠なる時の流れの中を廻り続ける・・・。 遥かなる昔、混沌なる世の初めの時。天界に天御中主神が現れた。 次いで高御産巣日神、神産巣日神が出現。そして神代七代が現れた。 「・・・是のただよえる国を修め、つくり固め成せ・・・」 |
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| [ 第三章 江戸の風聞より ] 竜馬は帰り着くなり乙女を捜した。屋敷内を駆けずり回り、隈なく見て回る。しかし何処にもその姿は見当たらない。女中に聞いても継母に聞いても、居る筈だと言う。竜馬は苛立った。 とその時、厠から出てきた乙女を見つけた。そして飛び付く様にして駆け寄る。 「のう、のう、聞いてほしいちや、聞いてほしいちや!」 「何ぞね、騒々しい」 「まあちくと来てや!」 竜馬は乙女の着物の袖を引っ張ると、自分の部屋に引っ張り込む。 「寺田道場に来ちゅう剣豪大石を見てきたがよ」 |
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