近接撮影用ツインストロボの作製・・・使い捨て(リサイクルカメラ?)のストロボを利用する方法
マクロ用のストロボは、カメラごと、メーカー別に発売されていますが、ことデジカメ専用となるとほとんどありません。ほとんどというのは、一部、一眼レフ用のリングストロボをデジカメに利用できるようにしているメーカーがあるからです。しかし、それらは、小さなデジカメのレンズにステップアップリングをつけて無理矢理つけるもので、デジカメの小ささが死んでしまっています。
そこで、身近にあって簡単に買える使い捨てカメラに着目しました。これに使われているストロボ装置が相当に良くできたもので、スレーブユニットを直接つなぐこともできるようSCR回路も入って居るようです。ですから、カメラ側にシンクロ端子があれば、そこに直接つなぐこともできます。
使用した使い捨てカメラは、唯一、ストロボが立ち上がるコニカのミラータイプです。これだと、ストロボ部分をはずすのも簡単でした。今後、リサイクル上、ストロボ部分が壊れる可能性もあり、このタイプはメーカーが作らなくなるかもしれませんので、すぐにGETしましょう。
初期の開発
![]()
まだ実験段階なので、電池にスイッチをつけ、シャッターは、プッシュボタンを使っている。
その2
オリジナルのスイッチ方式を生かして、カメラについているスライドつまみを架工して利用した。小型化のため、ゼムクリップのケースを利用している。スレーブユニットも少し削って内蔵してしまった。電池が少し長かったので、基盤を削り、また金属板は迂回させて実長を短くしている。
本日、お店にクールピクス950を取りに行ってきて早速試してみましたところ、増設ストロボが明るすぎてつかえません。調整するボリュームがないのです。で、抵抗を入れました。手持ちに耐圧型がなく、1本では煙を噴くので、三本で約600オームになるようにするとちょうどいい。もしくはちょっと暗いか。ボリュームを使うとスマートで汎用性が高まるでしょう。ストロボも長持ちすると考えられます。
その後、抵抗は危険だし、良くないという意見もあり物理的に光量をコントロールする事にした。これの方が、いざと言うとき暗闇で光量を増やしたかったら、シャッターをはずせばいいのである。ちょうどよいところは試行錯誤で探しましょう。ケーブルはヘッドホンの延長コードが余っていたのでそれを利用した。トランスに高熱を与えると意外と良くないのでハンダ付けの際、どの線とどの端子をつなぐかはこだわらない方がいい。シールド線に半田を流すため長く熱するとほかのビニール被覆線が破れます。ラジオペンチややっとこで元をつまんで半田を流しましょう。また、絶縁は確実にしてください。ハンダ付けの位置は上下で必ずずらしましょう。ビニールテープでは高圧電流は通ってしまい隣の接点とショートする事もあります。また、基盤をはずすときは、発光させてもコンデンサーには電圧がかかって残っています。テスターのDC電圧計の250Vをコンデンサーの端子にあてて、また、50Vをあてて、また次ぎ、10Vを当てていってそっと電流を抜いてしまってください。(ところが、光量のコントロールは意外と難しく、元の抵抗方式に戻している。しかし、サングラスのレンズを使えば再び可能性がでる方法と思う。)
追試
口腔写真2(このときのもの、マクロモードで前歯がハレーション・・削除した)
口腔写真3(マクロ、シャッタースピード優先、抵抗なしで全体を黒カバー・削除)
口腔写真5(マクロモード、シャッター優先、600オーム抵抗入り、カバーなし・削除)
口腔写真6(フルオート、ズームを1.6倍、600オーム抵抗入り、カバーなし・削除)
Summary
結局、マクロ専用ストロボであるのなら、もっとも最初に考案したストロボのすぐ横に600オーム程度の十分な耐圧を持つ抵抗を入れて電圧を分散させる方法が良いようです。これですと、カバーはいらず、最良の撮影条件を探すことさえ考えれば良いのですから。また、正直いって、クールピクスのマクロは、半マニュアル設定ですので、どうしても露出が大きくでてしまう。だから、シャッタースピード優先を使います。一方、フルオートでは、30cm以上離すことになります。撮影深度のことを考えると、フルオートの方が良くできています。シャッタースピード優先では、腕の差がでやすい。デジタルズーム機能で1.6倍にすると、結構ほしい画がとれますが、鮮明さで、やはり、マクロモードの方が上です。そこで、ほしいのがクールピクス用のクローズアップレンズでしょう。1.5倍もあれば、フルオートの設定で、口腔内がばんばん撮れると思いました。
2000年5月27日追加
マクロレンズといえば、凸レンズだ。凸レンズといえば、老眼鏡だ。これは、100円均一で売っている老眼鏡です。プラスチックレンズであるが、虫眼鏡より良質を思われます。これを削ってクールピクスの枠にはまるようにしました。小さいメガネの方が、架工は簡単ですが、広いレンズから、なるべく均一にとった方が本当は良い。でも、削るのが大変だし、実用上差はでません。
ここにあった+3.5装着の写真は、削除しました。代わりに+2.5のレンズを装着した写真を下に載せました。
削ったレンズを装着したところです。少しねじって止まるような架工が望ましい。蹴られるような心配はいっさいありませんでした。そのうち、撮影例を載せます。
撮影例1(フルオートで老眼レンズ付き、デジタルズームをしない範囲で最接近)
撮影例2(フルオートで老眼レンズなし、ピンがぼけるぎりぎりまで接近。削除した)
いまは、度数+2.5のもので同じように作ってはめています。これの方が厚みが薄く、かつ、均等です。実用も変なプリズム効果がでないので使いやすい。ただし、はずれにくいので少し外周にへこみを作って探針などがつっこめるようにしておかないとあわてることになるでしょう。
口腔写真A(フルオート、+2.5老眼レンズ付き、600オーム抵抗入りストロボ・削除)
口腔写真B(同上、ピントを臼歯側持っていこうとしたが、熟練不足です。・削除)
※比較が難しいのですが、口腔写真3と口腔写真Bがとても類似しています。口腔写真3をレベル補正すると、色調まで口腔写真Bに似てきます。両者を比べていえることは、深度に関しては、大差を感じないが小臼歯付近までを比べると、口腔写真Bの方が奥まで撮れていることがわかると思います。注目すべきは、マクロモードは、セミオートで近づきすぎる分、露出が強すぎるのに、フルオートの露出は、適正にでている点です。フルオートに老眼レンズをつけたものは、いっさいカメラ任せでマクロモードと同等の写真が撮れていることが重要でしょう。精度が同等なら、フルオートの方が失敗は少なく、サイズとピントさえ注意すれば良いのだから、このレンズは、なかなか名案であると言えるでしょう。
少し訂正も加味して再考しますか。A-recでもマクロモードが使えますね。でも、近づきすぎるのでハレーションしてしまいます。結局、M-rec、シャッタースピード優先で撮影する必要がありますね。早い話が、ストロボが強すぎるのです。離せばわかると言うやつです。また、A-recのマクロは、途中で電源OFFして再入力すると元に戻ってしまいます。スタッフに撮らせるのならやはり老眼鏡つきフルオートでちょっと離れた距離で撮影する、また、この方が角度の関係で深度で有利なわけです。自分に合った方法がでも一番ですね。
2000年6月25日更新分
オリジナルのストロボが、オートであっても強すぎて露出オーバーではないか、NDフィルターを使ってはどうかとの助言をいただいたので、検討していたが、どうもレンズにつける良いものがなく、増灯ストロボ側の明るさが足りないので、理想をいうとオリジナルのストロボを少し暗くして、その分、増設側を明るくした方がバランスはよいことになる。構造的にたとえ分解できても、抵抗をかませるられる基盤構造ではないと予想できるので、ストロボに効果的なフィルターをかけられないか考えた。
再び、100円均一で、サングラスを購入し、おきまりの両面テープで貼り付けた。
![]()
レンズの内面を平らになるくらいに削って、ペーパーコーンで研磨し、内面全体に両面テープを薄く貼ってストロボにくっつけている。写真よりもっと薄くなっています。
結局、ここまで薄くしてしまいました。このときの強度。まだ、右側が強い。その後、もっと薄くしました。
これにとまない増設側の抵抗は、2w200オームの手持ちに交換している。結果は、のちほど。かなり、良い結果がでていますが、同じ被写体で比べましょう。
口腔写真C(フルオート、+2.5老眼レンズ、200オーム、グラサン付き・・・削除)
色の変化をみてほしい。これの方が自然と思う。もう少し明るくても良いかもしれませんが、フォトレタッチソフトの出番でしょうか。いずれにしても撮影深度の問題が永遠に不滅でしょう。
試しに、もう一度グラサンをはずし、かつ、200オーム抵抗入りでやってみました。もし、歯肉をみるのでしたら、むしろ、この方がいいかもしれません。前歯は、ハレーションしかかっていますが、老眼レンズをつけなかった時より良いようです。
口腔写真D(フルオート、+2.5老眼レンズ、200オーム、グラサンなし・・・削除した)
口腔写真E(フルオート、+2.5老眼レンズ、200オーム、グラサンなし、VSG・・削除)
最後ので実用上は、Goodかもしれない。もし、標準のストロボの光量を下げたいのなら、カー用品のスモークフィルムが種類が多くて、お手軽かもしれません。
(下の写真では、もっと薄くしてガスであぶり平らにしてから貼っています。)現在は、470オーム0.5wの抵抗3本を並列つなぎにねじったものを使っていますので、今までより増設側が明るい。
バイオカメラとNIKON950を比較出来る写真入りlzh(hikaku.lzh)
<上手なピントの合わせ方>
まず、ボタンを触らずに液晶画面に映し出す。すると、カメラが勝手に焦点を合わせるので、大体合ったところでシャッターボタンをちょこちょこ触って完全にピントを合わせる方法が良いでしょう。このことをふまえて撮影したのが、下のリンクですが700KBもあるのでみるときは覚悟してね。
口腔写真H(フルオート、老眼レンズ、157オーム、グラサン、XGAfine)
今では、メーカーもリングストロボではなく、口腔内はツインストロボで十分であることや、露出のことなど相当わかっているようです。あえて実力行使のようなデモを作らなくてもよい物が出つつあるようなので、不要な過程の写真は大幅カットしました。
知人に頼まれていたキャメディア用を作製しました。キャメディア2000では、2灯とも作製する必要がありましたが、シンクロ端子が汎用品をそのまま使えるので、スレーブユニットは要りません。露出も手動設定で十分やれるようですが、もう手元にない。きっと頑張って工夫を加えていると想像されます。
もっとも、NIKON950でま、汎用のシンクロ端子がつかえません。そこ代わり、オリジナルのストロボも利用しているのでレンズの横にある、オート露出のセンサーがそのまま生きています。これが、ストロボの照射時間を制御して、露出を決めているのですから、安っぽいが純正のスピードライト並の写真が撮れるのだと思っています。
閑話休題
ツインストロボで撮影したハムスター。目玉に複数個の光が写ってかえって神秘的です。子供が飼っています。少し向かって右に影ができちゃいましたが、老眼レンズのマクロもなかなかでしょう。(AFモードで、標準の設定のまま撮ってます。)