|
絶食は産卵期が近づく9月から始まる。
サツキ・サクラマスだけでなく、多くの成魚が絶食するのは秋が近くなり肌寒く感じてくる9月中旬。
その太陽の動き=日照時間で実験すると、普通のヤマメ・アマゴも写真のようになっていきます。
 |
30cm激痩せの陸封型・写真(釣った魚)
日照時間を毎日徐々に短縮させた個体
9月後半のレベルになるとエサを食わなくなり
産卵期の準備で群泳を始める。
(釣ったのは2006年9月)
2007年2月先日撮影(当日死亡) |
 |
30cm太った陸封型('06年7月に釣った魚)
日照時間を夏に保ったまま飼育した個体
シーズンと変わらず縄張り意識が高く
食欲旺盛だ。上と同じ大きさ。
2007年2月先日撮影 |
結局、日照時間を短くしていったものは陸封タイプにも関わらずエサを食うことなく死亡しました。
絶食実験は半年にも及んでしまいました。一応、絶食しても半年は生きるということも併せて報告。
←結局、陸封型でも絶食・放精・死亡した。
同じ大きさだった日照時間を夏に保ったままのものと比較すると僅か半年でこの違いです。
日照時間が冬に入る短さになった時点で単独飼育ながら放精し河川のものと同様、死した。
致死遺伝子はどうすれば防げるのだろうか。貪欲なイワナですら産卵期にはエサ食いを渋ります。
上から見えるほどの大きなサツキ・サクラマスが群泳して居るのに、
全然釣れないからこそ、誰もが「エサを食わない」に納得したわけですが、
20−30cmの成魚もいるはずなのに、見えないだけで同じように食っていない可能性が出てきます。
身がスカスカになるのは卵巣の大きさが体重の約25%にもなるサケ類ですし、
アユだって30%にも卵巣が大きくなりますから身は同じようにスカスカになっています。
例えて言えば「シシャモ」ですな。 ←例えなくても良いのだが。
=9月初までの日照時間に設定していれば……

=婚姻色が出ていたとしてもエサを食う。45cm遡上型
どうして遡上魚のサツキ・サクラマスはエサを食わないという理由になってしまったのか、
誰が何処で研究して、そのデータはどうなのか、公開されているのか、捏造されてないか、
どちらにしても結論へ至るまでのサンプルが少なすぎるのではないか?
ルアーにとっては大変有効な理由が絶食ですが、別に目くじらを立てるほどの話ではないのに、
キャッチ&リリース問題で論争があるように、内水面の釣り業界は変な世界になっていないでしょうか。
エサを食う説は9月までのサツキ・サクラマスに当てはまり、
エサを食わない説は9月中旬以降と産卵行動を始めるサツキ・サクラマスに当てはまります。
つまり両者とも時期が違うだけで正解だったわけで、ケンカしてもどうなるものではなく、騒ぐのは変。
どうして本来の専門家(専門が少しでもズレると素人扱い)に質問したりして学ばない人が多いのか?
私のような理系研究者のクドイ文章展開は、クレームを怖がるため正確な表記を心がけるから起きます。
その結果、つまらない専門用語の羅列になるケースが多いです。工夫も少ない。
従って、一般の釣り人に調べられることもなく、読むのも読み飛ばしだったり斜め読みなのかもしれない。
もっとも、生物学もそうですが一般には専門家同士でないと通じ合えない難しさがあるため、
TVの科学番組なんかでは情報提供をしてもスタッフが理解しきれずに「ヤラセ」になったり、
(確信犯のヤラセ・捏造も多いけど)
多くの方が知っている通り専門が細分化され理系文系の区分け自体もアヤフヤな昨今。
自分の考えが正しいのであれば写真や映像を出して説明すべきなのに仕事じゃなければしない。
他人を頼るのは危険な現代になったのに、聞きかじりで物事を判断する典型が今回の食う件かも。
・・・・・・そんな気がして、なぜか寂しく思う。あくまでも私的な物語として受け取ってくださいね。
陸封ヤマメも餌を食わなくなる等は学術論文では言及も記載もなしでした(初公開だったかも)。
表紙 次へ
|