史上最大規模だった2005年末商戦を振り返る

 タッチジェネレーションに牽引されたニンテンドーDSが大爆発を起こした05年末は、データのある1996年以降、ソフト、ハード共にもっとも売れた年末商戦となった。
 それは、一体どれほど驚異的な数字だったのか?そして、どのような傾向が見えたのか?

 データの精度がそれなりに信用できる99年末から比較します。


ここで年末商戦として扱う期間は、11月21日を含む週から8週間とします。

具体的には以下の期間となります。
2005/11/21-2006/1/15
2004/11/15-2005/1/9
2003/11/17-2004/1/11
2002/11/18-2003/1/12
2001/11/19-2002/1/13
2000/11/20-2001/1/14
1999/11/15-2000/1/9


[ ポケモン金銀のあった1999年を越えた市場規模 ]




年末商戦ソフト市場規模推移

 期間内に、1999年はポケットモンスター金銀が436万本、2002年はポケットモンスタールビー・サファイアが373万本、2004年はドラゴンクエスト8が338万本売れたが、それでも2005年はこれらの全ての年を上回る結果となった。

[ 生まれ変わった携帯ゲーム市場 ]



据置機、携帯機ソフト市場推移


 携帯機向けソフトがゲーム史上初めて据置機向けを上回り大勝。もちろん、史上最高の数字を記録。過去に500万本前後の数字を記録した年は、全てポケットモンスター及び遊戯王で300〜400万本を稼いでいた。今年はこれらがないのに据置機の最盛期に近い数字を記録したことからも、PSPも含めて、ポケモンとその仲間たちだったこれまでとは全く違う、新しい携帯ゲーム市場が立ち上がった様子が窺える。

 これとは逆に、据置機向けソフトは、ハード末期の収穫期で、なおかつキングダムハーツ2がミリオンセラーを記録しても、世代交代期に当たって大きく数字を落とした2000年(※1)すらも下回った。この結果は、携帯機にごっそりとユーザーを奪われた事を如実に示している。据置機の市場は携帯機ほど速やかには移行しないため、2006年末商戦はさらに市場を落とす可能性が濃厚と、危険な状態に陥っている。

 ただし、上記の数字はTOP30内の累計であるため、携帯機向けソフトが爆発したことによって30位ラインが上がった分を差し引かねばならず、実際には2000年並か、上回っている可能性がある。しかし、それでも状況的は変わらない。


[ ニンテンドーDS爆勝、しかし… ]




SCEハード、任天堂ハード向けソフト市場推移


 年間では6〜7:3〜4という比率が多いSCEハードと任天堂ハード向けソフトであるが、こと年末商戦に限って言えばほぼ互角の攻防を繰り広げている。何度も振れるが、これは任天堂自身が年末商戦に強い事に加え、ポケットモンスターが年末商戦に投入されることが多いことに起因している。そして、2005年はDSの爆発によって任天堂ハードが過去最高の数字を記録。しかし……



任天堂据置ハード向けソフト推移

 任天堂据置ハードとしては、データのある期間内で最低の数字となり、もっともDS爆発の煽りを受けたのはGCという皮肉な結果となった。それとも、GCが弱すぎたからこそこれだけDSが爆発できたのだろうか? いずれにしろ任天堂にとって据置機と携帯機は対となる存在であり、どのようなバランスで舵取りをすればいいのかは、永遠のテーマなのかもしれない。