2006年はサードパーティにとって冬の時代となると予想している。
以下にその理由を列挙する。
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2005/12/26〜2006/2/5 シェア
2005年末から2006年始にかけて、マルチタイトルであるポケモン不思議のダンジョンを含めて8本のミリオンセラーが誕生したが、その内7本が任天堂及びポケモンであり、6本がDSであった。タッチジェネレーションによる爆発の恩恵は、現時点でミリオン直前であるたまごっちのぷちぷちおみせっちを除いたそのほとんど全てをハードメーカーである任天堂自身が回収していったことになる。
その結果が市場全体の50%以上を任天堂が寡占するという、かつてない異常な結果を生むことになった。
[ DSとGBAの市場の"違い" ]
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62週目までのDSとGBAのファースト、サードソフト販売本数
あくまでTOP30の集計に限定した話だが、(06/2/5までの)同じ62週で比較して、DSはGBAの2倍近いソフト販売を記録している。しかし、サードパーティに限れば期間内に98万本売れているたまごっちを含んでもGBA以下である。これは、同時期にPSPというライバルがいたこともあるが、なによりもDSが新規開拓した市場、流れに適応できていないことを示していると言えよう。
[ 任天堂ハードで売る努力をしてこなかった"ツケ"
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サードシェア、本数推移
特徴のないGBA、GCでは既存の資産を流用しやすかっためか、2001〜2003年は任天堂ハードでもサードのソフトがそれなりに売れていた。しかし、あくまで既存資産とは他のハード、主に据置機で培った資産であり、任天堂ハードで売るための努力をしてきたとは言い難い。
そうこうしている内に、任天堂が"異質"をテーマに売れ筋を変化させながら確実に右肩上がりでシェアを増加させ、まさに"異質"を体現するために生まれたDSが大ブレイク。任天堂のシェアは今年に入り5割に至ることとなった。ファーストのシェアの増加は、サードのシェアの減少を示すため、好む好まざるは別として、対任天堂として任天堂ハードで顧客を奪う努力をしなければならなくなった。だが、何年も前から準備してこの"異質"路線にベクトルを向けてきた任天堂に対して、一朝一夕で太刀打ちすることは困難であると言わざるを得ない。
多くのサードパーティは、この需要の在処が見えにくい市場に正面から向き合いたくない、しかし向き合わなければ任天堂の膨張を止めることができない、というジレンマに陥っているものであると推測される。
[ Play Station 3 もサードにとって"マイナス材料" ]
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PS2ファースト、サードソフト販売本数推移
そんなサードパーティにとって、もう一つ頭の痛い問題がPS3の登場である。
それというのも、PS系ハードの市場は任天堂ハードに比べて立ち上がりが遅い。これは自ら市場をぐいぐいと引っ張る任天堂と、サードパーティ中心のSCEハードの市場構成の違いであるが、そのような理由もあってPS2がまともにトップシェアハードとして機能し始めたのは2001年7〜9月のファイナルファンタジー10、真・三国無双2発売の頃からであり、PS2発売からおおよそ1年半の時を要している。PS3移行期についても同様の状況が推測されるため、それまではPS2で凌がなければならないのだが……
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PS、PS2市場規模推移
PS2への移行期を見ればわかる通り、次世代機が出れば市場は急速に縮小する。00年はドラゴンクエスト7、ファイナルファンタジー9のそろい踏みの年であったのにも関わらず、である。
また、この時はPS市場が最盛期であったが、PS2市場は04年をピークとして既に縮小を始めており、この時よりも状況は遙かに悪い。市場が立ち上がり、安定する2008までの2年間のPS系ハードは苦戦必至の情勢である。
まとめ
以上、サードパーティ冬の時代と題した理由は2つ。
・
圧倒的な強さを誇る任天堂と、そのホームグラウンドで正面から戦ってシェアを奪わなければならない状況。
・
PS系ハードの市場移行期は、おおよそ2年間ほどはソフトが売れにくい時期があり、これからそこに突入するという状況。
なんらかの手を打たなければならないサードパーティの舵取りが注目されるが、その個性、得意分野によって結論は様々であると思われる。願わくば、ゲーム市場そのものに見切りをつけて縮小・撤退していくサードパーティが続出しないことを祈りたいものである。