GCの苦戦の原因を妄想してみる
最近はDSとPSPの対決ばかりが取り上げられ忘れかけられていますが、その影でGC市場が静かに萎れていっています。なぜか?というところを最近考察(妄想)したので、メモ替わりに書き留めておきます。
GC初期の話です。GCはN64という任天堂が苦心して作りあげた強固な地盤を継承し、N64には無かったバイオハザードの独占、テイルズオブシンフォニア、スクウェアの参入とサードパーティー製のオリジナル大型タイトルが用意されているためにN64よりも健闘すると考えている人が多かったと思われます。
| 年 | N64 | 年 | GC | |
| 1年目 | 96 | データ無 | 01 | 198万 |
| 2年目 | 97 | 163万 | 02 | 428万 |
| 3年目 | 98 | 299万 | 03 | 560万 |
| 4年目 | 99 | 555万 | 04 | 337万 |
| 5年目 | 00 | 488万 | 05 | 136万+α |
| 6年目 | 01 | 96万 | 06 | ? |
そして、蓋を開けてみると発売から3年目ぐらいまではN64よりも調子が良かったものの、4年目からは逆転。次世代機発売の前年たる2005年の今年は全く存在感がありません。
ソフトが出ていない?
そんなことはありません。2000年と2005年の任天堂+ポケモン発売のソフトを比べて見ると(8月迄)
| 2000年 | 2005年 |
| 星のカービィ64 | スターフォックス アサルト |
| 糸井重里のバス釣りNo.1決定版! | ドンキーコンガ3 食べ放題! 春もぎたて50曲 |
| ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 | ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 |
| エキサイトバイク64 | メトロイド プライム2 ダークエコーズ |
| マリオテニス64 | ちびロボ! |
| マリオストーリー | Dance Dance Revolution with MARIO |
| - | スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール |
| - | ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア |
これに、2005年のサード製のバイオハザード4という大作がありました。しかし、カービィとマリオテニスが出荷ベースでの100万本を記録したのに対し、今年の任天堂製は20万本すら越えられない有様です。任天堂のブランドが衰えたわけでないのはDSのソフトを見ればわかります。ハードの勢いの差です。
それでは、強い自社携帯に食われているのか?
影響はもちろんあるでしょうが、GC好調の時期にだって好調なGBAがありました。今更の話。
任天堂だけを追っていても結論が出ないので、視野を広げてゲーム市場全体から見てみます。
下図は、据置機と携帯機のソフトシェアの推移です。
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携帯機がじわり、じわりと据え置きのシェアを食って成長していることが窺えます。
これが、SCEが携帯機市場を無視できなくなった理由であり、今年は最終的な据置のシェアは過去最低の60%台前半まで低下すると予想されます。
そしてこれとは別に市場全体が縮小しているという報道を最近よく耳にすると思われます。
ソフト販売数の絶対数の推移を下図に示します。
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2005年はまだ途中なのでグラフがいびつですが、携帯機が順調に成長しているのに対し、据え置き機が急速に縮小しているのがわかります。2001年が底に見えないこともないですが、過去の例からしてハードの世代交代期に一度下がり、その後普及に伴って右肩上がりに戻っていくのが定説です。しかし、見ての通り戻っていない。前世代期が4000万本だったのに対し、実に1000万本、25%の市場が失われました。次の世代交代期にはどうなってしまうのだろうか?
据え置きのシェアが大きかった90年代は常に3つのハードが据え置き市場に存在していました。しかし、2000年代に入り3位のセガが撤退を余儀なくさせられました。市場が小さくなり、3位を許容できなくなったからです。ここからはデータを示せないためあくまで印象になりますが、DCがSSやメガドライブに比べてソフトやハードの魅力が大きく劣っていたわけではありませんでした。DCというだけで中身は関係なく無視される状況に陥った結果だと思っています。入れ替わりに入ったxboxは市場から望まれませんでした。そして、据え置き市場の縮小はまだ底が見えていません。
そして今、3位が消え、残ったセカンドハードは2位のGCのみです。N64の時代である97-00年と今では、DCの撤退分以上に市場規模が縮小しています。その影響がGCにも及び、GCというだけで無視されはじめているのではないかと疑っています。その印象を強くしたのはバイオハザード4の不振でした。直前にPS2版の発売が発表されたとはいえ、1のリメイク、0がそれなりのセールスを記録していたわけで、バイオファンは少なくとも一時期はGCを持っていたわけです。それが、0の半分のセールスに終わったことに、DCの時に感じたような頭を抑える市場原理の力を感じます。
結論
つまり、据え置き市場の縮小という市場原理が2位ハードをも許容できなくなってきており、それがGCの極度の不振という結果として表れているという説を提唱してみます。レヴォリューションがニッチに走るのも、奇をてらったわけではなく追い込まれた末の事ではないでしょうか。
余談ですが、PSPの不振も構造は同じと考えます。多少市場規模が大きくなったとはいえ、未だ据置の2/3の市場規模が2つのハードを許容することは出来ないのでしょう。