スター選手名鑑
特別編

竜戦士の通信簿 1999  

中日系表紙へ

監督、コーチ、そして選手を信じてきてほんとうによかった。つくづく幸せなおばさんだと思います。

と、星野監督の優勝スピーチを盗用しつつお送りするのは、リーグ優勝と広島東洋カープへの負け越しを果たした1999年のドラゴンズな人々に説教とお願いをかます、慈愛にあふれたページです。

そういえばタイトルも『竜の通信簿』からの盗用ざます。
大西崇之 28歳5年目 55試合34打席.185 2打点2盗塁

・試合にたくさん出ましたか…
・チームに貢献しましたか…
・元気いっぱいプレーしましたか…
・人気商売の人らしかったですか…

せんせいのことば
キミが足が速いことはよくわかった。
だからもう、無駄なパシリはやめよう。

だれかが抗議をしているとき、状況もわからずとりあえず駆けつけるのは、若い連中に任せよう。来年29歳になるキミは2番手、3番手でいい。コースケに追い抜かれていましょう。
自ら「ぼくチンピラでーす」って言ってたら、ろくな結果は生まない。

星野監督のあとにぴこぴこと付いてくる役割は来年もキミが担うのだろうか。今年星野にどんな言葉をかけてもらったかをよく考えて、損得勘定をしてみよう。ウソでもいいから覇気を失わないキャラだということはとりあえず伝わってると思うなぁ。

チータのシールは再考。やめてもいいかも。李ほどウケてないし。黄色いリストバンドも茶色いぼーず頭も、ピンキー井上やサムソンほどウケてないから潔くやめよう。
顔だけでじゅうぶん目立つって。ほんと。

走塁はうまいし守備もまあまあだ。
無駄なエネルギーは使わずに、シンプルに、打撃練習をしようよ。久慈、みてみ?

井上カズキとキャラがかぶってるね。でも努力の方向は久慈だと思う、おばさんは。


野口茂樹 25歳7年目 19勝7敗.731 2.65

・試合にたくさん出ましたか…
・チームに貢献しましたか…
・元気いっぱいプレーしましたか…
・人気商売の人らしかったですか…

せんせいのことば
野口くんといえば、若い(25歳)に似合わぬ平常心です。
のぐちんよりもそのおかーさんのほうに年が近い私ですが、のぐちんの平常心はいつも心のお手本です。
何人ランナーを背負っても慌てない。スポーツ新聞で被安打数と防御率をほかの投手と比べて見たとき私は目眩がしました。
しかしのぐちんの平常心が最も強く感じられたのは9月30日、優勝試合のあとのことです。白星優勝決定の直後、神宮球場のグランドに飛び出した選手たちのなかで、のぐちんは近くにいた仲間にカメラを向け、記念写真を撮り合っていました。
へんな人…。

無冠の優勝だった地味な中日ドラゴンズのなかで、MVP賞に輝いたのはまことにめでたいこと。ほかにもいろんな賞をとり、しばしば同席した工藤公康より10歳以上も若いとは思えない落ち着いたスーツ姿でファンをわらかしてくれましたね。
オフののぐちんは、またひとつ、若手仲間に差をつけました。一億円プレーヤーになり、「工藤さん来るなら47番譲っていいです」発言も撤回。V旅行より休養を選ぶ。「そんなの何度だって行けるもの」とばかりに。

のぐちん。あとは「笑い」です。ただし、まわりがのぐちんの可笑しさを語ってくれるからキミははしゃがなくてもだいじょうぶ。
くれぐれも自分で笑いをとりにこないでね。野口投手お立ち台ワンパターン伝説「中村さんのミット」でキミの表現能力はわかったからね。


井上一樹 28歳10年目 130試合499打席.296 10HR65打点

・試合にたくさん出ましたか…
・チームに貢献しましたか…

・元気いっぱいプレーしましたか…
・人気商売の人らしかったですか…

せんせいのことば
急げ、カズキ! 遅咲きの新満塁男。優勝試合の決勝打者だがそれで歴史に残るわけではない。
早く大物になるんだ。2000年はもう29歳、ナメられるな。愛敬をいいほうに生かせ。
そして立浪のあとの選手会長に、必ず、なれ。

井上と立浪の関係というのはナゾですね。
9月に腰痛で戦線離脱した立浪の「3」のシールをメットに貼っていたカズキは、この先輩をライバル視している気配がある。
もしそうだとしたら、理由はたぶん、目立つからだ。控えめにしているのに目立つからだ。

優勝試合に関するテレビのインタビューで、こんな内容の発言があった。

・最後の打球、俺のところに飛んでこい、と思った
・(「でも立浪さんがとりましたね。あのボールどうしたんでしょう」という質問に対し)さあ。立浪さんがシレッとして持ってるんじゃないですか

立浪は胴上げのあと、星野監督を追いかけて行ってボールを渡している。これは優勝祝賀会でもその後のインタビューでも言っているし、星野の証言とも一致する。
だがカズキが「きっと自分で持ってるんだ!」と思いこんでしまったのは、ひとつはふだんからよほど「シレッとしやがって」と思ってるってこと、そして捕ったのがカズキだったらシレッと持ってるってことね。

優勝パレードレポートでも書いたが、立浪が自分のレイをファンに投げてきゃーきゃー言われてるのを見て、すかさず自分と隣の久慈の帽子を投げて大衆の視線をもぎとった井上の動きは、9月の「バント失敗後のホームラン」を思い出させる鮮やかさだった。

高卒18歳のときから12年もスターな奴に、28歳でスター街道に躍り出たキミが挑むのは大いにけっこう!
でもカズキ、2割2分になっても人気の落ちない立浪は別格なんだ。彼を追うことでキミのプロ根性は磨かれた。だからこそ、次は気にせず真正面から首位打者を目指せ。3割を打て。そしてスターになれ。
選手会副会長就任おめでとう! コナミの東西試合でのウィニングボール獲得おめでとう! オフのファンサービス、いい調子だ。結婚とその周辺のエピソードも面白いぞ!
言っておくが時間はないぞ。でも遅くはない。つまり正念場だってことだ。

(c)東山にしこ @優勝パレード991102
大西58
シンプルに!

(c)東山にしこ @神宮、991010
野口47
他人に語らせろ

(c)東山にしこ @優勝パレード991102
井上99
時間はないぞ