社会不安障害(SAD)
他人から注目される対人的・社交的場面で強い不安や緊張を感じ、赤面、ふるえ、息苦しさなどの身体症状が出る病気です。恥をかかないかと恐れ、このような社会的状況を避けようとします。以前は性格によるもので内気、恥ずかしがりやなどと片付けられていましたが、近年治療可能な病気であることが分かってきました。
SADの原因
残念ながらまだはっきりとは分かっていません。脳内の神経伝達物質であるセロトニンが関与していると考えられます。
SADが発生しやすい社会的状況
会議で意見を言う
大勢の人の前でスピーチをする
人前で字を書く、電話をする、食事をする
初対面の人と会う、話をする
偉い人と話をする
試験を受ける
パーティーを主催するなど
SADでよく見られる身体症状
顔が赤くなる・こわばる、口が渇く、汗をかく、脈が速くなる、息苦しくなる、手足が震える、声が震える、吐き気がする、腹が痛くなる、トイレが近くなる、めまいがする、頭の中が真白になるなど
SADの治療
薬物療法と精神療法があります。
<薬物療法>
1.SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
抗うつ薬の一種で2005年10月からSADの治療薬として認可されました。
2.ベンゾジアゼピン系抗不安薬
3.β遮断薬
<精神療法>
曝露療法、認知行動療法など
:私は主にSSRIと抗不安薬を併用する薬物療法を行っていますが、既にかなりの人に効果が認められています。ご自分がSADじゃないかと思っておられる方、早く治療を受けて早く楽になってください。