TOBY'S  CINEMA CLUB

〜〜〜実際に映画館等の大スクリーンで見た映画の感想です〜〜〜


マトリックスリローデッド★★★★(映画館で見てね! という感じ。)

  • ストーリー
    要するに、今までの謎が全て解けてゆくのです。この作品を単体で見たら、どうしてこういう物語になるのかさっぱりわからないはず。
     
  • 謎?
    解けていない謎はたくさんあるような気がします。でももういいや、と思ってしまうスペクタクル。一気に見せられてしまうので謎も心にひっかからない感じ。だけど、どうしてこの映画は、こんなに「読む気にならないパンフレット」を作るのが上手なんでしょうか。いつもはすみずみまでしっかり読むのですが、読む気になりませんでした。なんだかなあ。
  • 俳優さんについて…
    キアヌリーブスが美しい。キャリーアンモスがかっこいい。キッド役(キアヌを慕う少年)&キャプテンミフネがとてもいい。演技に疑問を感じる人も無かったし、良かったのではないでしょうか。
    問題は、エージェントスミスが出てくる度にタモリさんが出て来たように錯覚してしまった私の頭の中身の方にあると思います(笑)。
  • 映像について…
    細かくはいろいろある気がするのですが、でもやっぱり、すごいという言葉以外に出てこないなあ。スペクタクル映画っていう名前がふさわしいです。
     
  • 音楽について
    サントラ盤を買おうかなあ? と悩む程度に良かったです(でも買ってないので……ゴニョゴニョ)

    最後に改めて一言
    1作目を映画館で、2作目はビデオで見たのですが、やっぱり私の本来の好みではなかったなあと思いました(笑)。もちろん、面白かったのですが。なんだろうなあ。こういう「娯楽大作! スペクタクルでれっつごー!」というのはあまり見ようと思わないので。そういうのが大好きな人にはとってもお勧めですし、テレビで見るより映画館で見た方が絶対に良い! とも思いましたが。


  • スパイゾルゲ★★★★★☆(とても丁寧に描かれたドキュメンタリーのような映画。若い人こそ見て欲しいと思いました)

  • ストーリー
     時代は満州事変の頃から始まります。ゾルゲのスパイ活動に協力した尾崎とゾルゲの出会い直前から、スパイとして逮捕、処刑されるまでの13年あまりを描いています。ゾルゲも尾崎も、戦争から自分の国を守ろうとして、命がけでできる限りの事をしようと努力したのであろう事が伺えます。尾崎はスパイとして処刑されたのですが、彼が戦争に反対で、回避するために何をすべきかと模索していた事などを見ると、あともう少し処刑が遅くて、終戦を迎えてからの刑の執行だったなら! と思わずにいられませんでした。

  • 謎?
     途中、銀座の街角で電光掲示板にニュースが流れるシーンがあって、戦前からそんなニュースがあったのかと驚きました。ちらっと写っただけなので、一緒に観ていたオットは気付かなかったそうです。この映画は細部まで丁寧に作ってあったので、改めてみたら「あ、ここでこんなモノが使われている!」とか「こんなに些細な所まで凝ってる!!」とか、いろいろ発見がありそうでした。

  • 俳優さんについて…
     
    完璧な配役だったと思います。どの役者さんもすばらしかった。難をいえば、ゾルゲの愛人役、葉月里緒菜がもうひとつだったかなあ。悲しみとか喜びとか、ゾルゲへの同情とか哀惜とか、様々な表情があっていいと思うんですが、いつも同じ顔に見えました。表情に出さない女性を演じているという意識なのかしらん? でも、ゾルゲに初めて体を許す時と、埋められたゾルゲの遺体をやっと見つけて掘り起こしてもらい、その骨の特長から「これは彼です」と断言する時と、同じ感情に見えるのはどうかなと……。顔が綺麗すぎるのかなあ。演技が下手な女優さんだとは思わないのですが。尾崎の奥さん役の女優さんが尾崎の死後に届いた葉書を読んで泣き崩れるシーンの、泣く前の表情とかが良かったので、尚更彼女の表情の変化に乏しく感じるのでしょうかね。
     
  • 映像について…
     
    CGがふんだんに使われています。町の俯瞰図や建物の外壁などはほとんどCGだったようです。それがとても自然にマッチしていたときと、これはCGだなとわかる時とがありました。CGによる映像表現もだいぶこなれて来たと思うのですが、わかる時はわかるものですねえ。パンフレットを見るとCG担当にもいくつかチームがあったようなので、その差もあったのかもしれません。後は、描かなくてはならないものが多岐に渡り過ぎていたせい、とかね…。
     
  • 音楽について
     音楽による演出が印象的でした。いくつもの国の様子が出てくるのですが、国が変わると音楽もその国を代表するものに切り替わるのです。音楽は国を示す標となるものなのだとしみじみ思いました。監督は音楽が好きな方なのだろうなあ、とも。
     エンディングでピアノが流れて、その歌詞が日本語で表示された時、私は泣きました。オーケストラ曲や歌謡曲などもふんだんに使われているのですが、あそこはピアノ1本、歌なしのインストゥルメンタルでなければならない、そんな必然のような感じがしました。パンフレットによると、この曲で締めくくる事は最初から決めておられたそうです。この映画の全てがあの曲の一節にぎゅっと描かれているように思えて、それこそが篠田監督が最後に描きたかった事なのだというのがとてもとてもよくわかったので。

  • 最後に改めて一言
     こういう映画だから当然といえましょうか、観客の平均年齢が高そうでした(笑)。といっても、私が最年少ということもなさそうでしたが。母娘で来ていた人が「お母さんの趣味の映画でごめんね」「ううん、観て良かった」等と会話しながら帰って行ったのが印象的でした。娘さんは中学生くらいかなあ。この映画を忘れずに大人になって欲しいと思いましたよ。戦争というものがどう起こって、そして、何を残すのか、静かであるけれど雄弁に描かれていましたから。多くの日本人には戦争は遠い日の記憶ですが、何かあったら駆り出されるのは若い世代。何の為に、なぜ駆り出されるのかわからないままに銃口を向けた226事件の若い兵士たちのような事は、繰り返されてはならないと思うのです……。
     今の日本は「戦後」なのか「戦前」なのかと、時折考える事があります。20年たった時、私は焦土の東京について語ったりはしないでしょうか。

     気付かなかったのですが、この作品で監督を引退する篠田監督というのは、以前観た「ふくろうの城」の監督でもありました。こっちの方がずっっっっと良い作品だったと思います。
     時代考証もしっかりしていて、小物にもこだわって、本当に「丁寧な映画」という感想です。丁寧に、あの時代を描いている。時代の空気が映画の主役なのだと監督はおっしゃったようですが、その言葉に納得でした。
     ただ、満点とするには、何かが足りなくて。何でしょうか。もしかしたら私は、完全なフィクションの方が「映画らしく」感じるのかもしれません。そのせいで、ドキュメンタリー系統の映画を観た後は丁寧に作られたドキュメンタリー番組を観た時と同じような気持ちになって「映画みたぞ!」という感動とは少し違うのかも……。


  • クレヨンしんちゃん〜嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード〜★★★★(面白かったですが、もう一歩何か欲しかったな)

  • ストーリー
     夕食はひさしぶりに奮発した焼肉だ!と盛り上がる野原一家の朝食の場へ、とある組織から逃げ出した男が突入。野原一家は「その男に突入されただけ」なのに、お尋ね者になってしまいます。テレビから流れるのは「野原一家を見つけた人は高額の賞金を出すから通報してくれ」というニュース。野原一家は今まで仲良くしていた近所の人たちにも追われる事になるのです。しんちゃんの親友であるかすかべ防衛隊のメンバーから、大好きなヒーロー、アクション仮面までがしんちゃん一家を悪者扱いです。しんちゃんのショックを考えると泣けちゃうほどです。
     でも、そこはさすがかすかべ防衛隊。最終的にはしんちゃんの味方になって逃亡を助けてくれるのでありました。
     逃亡した野原一家が目指したのは、組織の本拠地熱海。本拠地で「おらたちは悪くない!」と潔白を証明しようというわけ。それも「夕食の時間までにかすかべに帰って、焼肉をみんな揃って食べるんだ!」という時間制限付き。結局は大団円で、焼肉が食べたくなる映画でした。

  • 謎?
     熱海の使われなくなったリゾートホテルが組織の本拠地なんですが、1地方ギャング(たぶん)が、どうしてテレビに「野原一家は悪人だから見つけたら通報してね!」と流しまくる事ができたのか、あの手下の多さは一体なんでだ? など、組織に関しては謎だらけです。謎というより、ツッコミたいことばかり、と言ってもいいのかも。
      あと、朝、春日部を出発して、走ったり自転車に乗ったりセグウェイを使ったりして熱海まで1日で到着してしまうのも無茶なのに、組織と対決して夕食に間に合うように春日部に帰れるのも無理すぎです(苦笑)。そういうところを気にしないで観るべき映画なんでしょうけどもねえ。ちょっと強引すぎるよ。敵の本拠地をもうちょっと近場にしておけばいいのに。さいたま市とか(笑)。

  • 映像や音楽について
     ジェットコースターに乗るシーンのスピード感とか、セグウェイが走りまくる画面の面白さとか、しんちゃん映画らしさを損なわないのに激しい映像も楽しめて面白かったです。セグウェイがあれほど映画に登場したのは、この映画が初めてではないだろうか(笑)。
     途中でオトコ前な顔に変身(?)するしんちゃんが出てくるのですが、あれはどうかなあ。普段のお間抜け顔の方が素敵だと思いました。いいことなのかも?

  • 最後に改めて一言
     来場者にお子さまが多いので、面白かったら素直に大声で笑ってしまえばいいというのがしんちゃん映画の魅力のひとつだったりします。大人の多い映画だと、ギャグでもなんとなく大声では笑えないのよね(小心者)。たくさんたくさん笑いました。そして、とても怖くなりました。
     もちろん、アニメ映画らしい誇張なのだと思ってはいます。でも、昔から知っている友達やお隣さんなのに、テレビニュース1本で「悪者だったんだ」扱い。隣のおばさんなんて「昔からちょっと、って思ってた」と言い出す始末。それってひどすぎるよ! しんちゃんの家を建て直している間、飼い犬のシロを預かってあげるくらい仲良しだったはずじゃないか! と、ね。報道が加害者になった「松本サリン事件」の時の河野さんの事などを思い出して、とても嫌な気持ちになりました。そうあってはならないという気持ちがあるから、逆にああいう映画になったのでしょうが。そして、あの映画を観た子供たちの胸に「僕はテレビが何を言っても、友達の事は信じる!」という強い信念が育ってくれればいいのだけれど、と思ったのでした。

  • 黄泉がえり★★★★★(ホラーっぽいタイトルですが、全然違います。怖く無いので是非見て欲しい。テーマは愛だし。ラストがちょっと急ぎ過ぎかな?)

  • ストーリー
    ある日突然死者たちが黄泉がえって(蘇って)来た町。一体どうしてこんな事が? というのを調査に来た厚生労働省の役人が主人公。彼の親友の恋人は、死んだ恋人の黄泉がえりを期待しておかしくなってしまうのだけれど、恋人は何故かかえらない。黄泉がえった人々が黄泉の国へ戻る刻限が近付いた時、彼は彼女の為に走り始める、といったところですか。まだ公開中なので、詳しくは書きません。ラストも悪くないのだけれど、いいたい事がなくもなく……。
  • 謎?
    そりゃもちろん「なんで人が急に黄泉がえってきたのか」というのが一番の謎ですけどね。でもそれはそれでどうでもいいという気持ちにもなったりしました。どこかにある「黄泉の国」から戻ってくるのですよ、何故か。それでいいんだなああと。後は、ラストの中学生の女の子がどうして学歴を偽ってバイトをしてるのかとか、謎でした。
  • 俳優さんについて…
    ダメな弟役の極楽とんぼの山本さんがいい感じでした。映画の中で唯一「蘇ってくれたのは嬉しいけれど、死者の死を受け入れた上で過ごして来た年月を思うとなかなか複雑な気持ちにもなる」という事を表わしている役で、かなり難しいと思うのですが、いい演技だったと思います(普段の彼そのままだったともいうかもしれない)。そのお兄さんの役もとってもいい感じ。
    耳の聞こえない女性役の方は、本当に聞こえない女優さんなのですが、私は彼女の演技を初めて見ました。彼女が主役をやった映画というのもあるので、徹子の部屋でその映画について語っているのとかは見た事があるんですけれども。彼女がいなかったら、手話を習っている女優さんに白羽の矢が立つのだろうかと思いながら見て、手話も言葉だよね、言葉の扱いって上手下手があるよね、と、当たり前の事を再確認しました。彼女の手話は、他の人の手話よりもよく喋っている気がしたんですよ。私は手話ができないので、なんとなくそう思った、としかいいようがないのですが。手話を使う役というのはそれほど多く無さそうだから、彼女がずっと女優でいられるのかどうかはわかりませんが、もっと演技を見たいなあと思いました。
  • 映像や音楽について
    黄泉がえった人が何組も描かれる中に歌手とキーボード奏者のカップルがいて、彼らの野外ライヴが最後のシーンになっているのですが、ここで歌われる曲が3曲ともとってもいいんですよ。映画を見た帰りにCDショップに寄って即購入しようと思ったくらいです(でも無かったんですが)。とりあえず、着メロはダウンロードしました(^^;) サウンドトラックには彼女の歌は1曲しかないし、マキシシングルとサウンドトラック両方買うしかないかなあ。BGMもすごく良かったので。
  • 最後に改めて一言
    また見に行ってもいいなあと思いました。
     
  • 冒頭で主人公と再会した彼女は「あれ、私封筒持ってなかった?」と尋ね、結局その封筒は出て来ないのですが、何故出て来なかったのかがわかるシーンにはだいぶ驚きました。そして「うわ、シックスセンス!」と思いました……。きっと同じような事を思った人は多いのではないかな。
    シックスセンスとは全然違う映画なのですが、死んだ人の気持ちを生きている人が知るという意味では、似ているのかもしれません。
    にしても。歌姫が、恋人をライヴの中で再び失った後で歌をやめてしまったのかどうかが気になりました。どうなったんだろう。彼のいない間は歌えなかったのだろうと思うのですが。実は微妙にラジオから彼女の新曲が流れていたりしたのかな? 黄泉がえった人々と出逢った人たちが優しい気持ちになっているというようなラストだったので、たぶん、また歌い始めた、という事なのだと思いますが。

  • エンジェルアイズ★★★(良くも悪くも「アメリカ映画は心の傷が好き」って感じ)
  • ストーリー
    交通事故にあった男性と、事故現場で彼に話しかけた女性警官が、再び出逢って恋に落ちて、お互いの心の傷を乗り越えてハッピーエンド、というのが枝葉を取り払ったこの話の内容です(身も蓋もない……)。このタイトルの意味がわかるのは物語の後半です。交通事故で意識がもうろうとしている彼を「私を見て、さあ、こちら(生の世界というか)へ戻ってきて」と励まし続けた彼女の視線は、彼に取ってエンジェルアイズだったわけですが、彼が彼女を見守っている視線もまた、彼女を心の惑いから助け出すエンジェルアイズだったというか。うまいなあと思いました。でもこれ、「天使の視線」っていう具合に直訳してしまうと、意味が違ってくる気がします。難しいなあ。単に「視線」の方がいいかも。でもそれだとストーカー映画みたいか(苦笑)
  • 最後に改めて一言
    彼女の傷ってのが「家庭内暴力の父親を実の娘である自分が告発した事で、自分は家族の恥扱いされている」という事なのだけれど。こういう展開は予想してませんでしたのでびっくりでした。家庭内暴力で苦しむ母をずっと見て来て、それでも父が好きで、だからこそ告発した、という娘の気持ちは、やっぱり親にはわかりにくいよ、ねえ。

  • 千と千尋の神かくし★★★★★(面白かった。隙のない作りに「してやられた」って感じ。)

  • ストーリー
    郊外の新興住宅地に引っ越す事になった小学生の少女、千尋が主人公。新しい家に到着する前に寄った「捨てられたテーマパーク」の中で、千尋が体験した不思議な物語。千尋はそこで、八百万の神様が来るという、大きなお風呂屋さんで働く事になり、必死にがんばります、というのがあらすじ。面白かったです。千尋は両親と共にこの世界を去る事ができるのか?と、ドキドキしながら一気に観てしまいました。
  • 謎?
    これはあくまでも主人公「千尋」の物語なので、主人公を助けてくれるハクという少年の今後とか、魔女の双児がいさかっている本当の理由は何なのかとか、いろいろ疑問はあります。だけど、それはそれでいいんだな、千尋にとってはそれは「別のおはなし」なんだもんな、と思える映画なのです。ディズニーみたいに後日談ビデオを作る事があるでしょうか? あったらそれはそれで面白いと思いますが。
  • 映像や音楽について
    音楽も映像も素敵のヒトコト。サウンドトラック欲しいなあ、と思いました。映画館では背景に書き込まれた看板の内容などがきちんと読めないので、それを読むためだけでもビデオを借りたいかな、とオットは申しております。それも納得。
  • 最後に改めて一言
    何度見ても面白いと思える映画じゃないかと思います。ブラボー。
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    ムルデカ17805★(死に様よりも、生き様が見たかった!)

  • ストーリー
    インドネシアを占領した日本軍兵士の中で、日本の敗戦後、インドネシアに残り、独立戦争に協力し、そして死んでいった人々がいる。その「事実」を描いたそうですが。私は、インドネシアの独立宣言が、オランダから解放してくれた日本への感謝を込めて皇紀の年月日で記載された事も、独立戦争の為に2000人の日本兵が戦い、そしてその半分は命を落としたという事も知りませんでした。
    私は戦争を知らない世代ですが、戦争に関心のない人間ではありません。そういう私が全く知らない「事実」というものに興味を持って観に行ったのです。私のような若い世代に、この事実を知らせたくて作った映画だといいますから、私のような観客がいた、という事で、この映画の作成意図は達成された、ともいえるのでしょうね。

    この映画を見て一番感じた事。それは「何人たりとも、他人を征服してはならない」という事でした。自らの人生に誇りを持ち、自分の人生を踏みにじる相手には、NOを訴える。人間として生きている以上、当然の生き方ともいえるはずなのに、植民地の民であったインドネシア人には、その意思はあっても手段や方法がわからなかった。自分達にできるはずもないと諦めてもいた。その彼等に希望を与えたのは、小国でありながら大国ロシアを撃破し、また、インドネシアをオランダから解放(オランダの代わりに日本が占領しただけ、と思いますが)した後で、武器の扱いを教えた日本だった、というのでした。独立の為の戦争を起こす方法を教わったからと言って、難無く独立を手にしたわけではありません。多くの血が流れました。でも、彼等は途中で諦めず、頑張ったのです。こういう事を映画で描くというのは、歴史を風化させない為にも、力を持って他を制圧する事の恐ろしさを伝える為にも必要だとは思いました。ここまではいいんです。

    でも。観た後で、映画の作り方、描き方に大きな疑問を持って帰って来たのも事実です。この映画で私が見せられたのは、独立戦争に参加した日本兵の「死に様」でした。だけど、私は「生き様」が観たかった。日本への帰国も可能であった筈の彼等が、どうして残る事を選択したのか、それを見せて欲しかった。実際、彼等の上官は、残る兵士に「頑張れ」と告げて帰国しています。それなのに、映画の中では、何故残ったのか、という部分がほとんど全く描かれていないのです。でも、それぞれがどのように死んで行ったのかは、美しく描かれている。流れ弾に当たっていつのまにか死んでしまっていた、なんて事はない。だから、変に美談にまとめられてしまったように思えてならないのです。

    もちろん、自分の命を異国の独立戦争に捧げた彼等は、凄いと思います。だけど、人間だから、その決断をする時にはいろいろな逡巡があったと思うのです。積極的に参加した人から、ヤケになって参加した人まで(事実、東北の農家の次男等帰国しても居場所がない、という理由で戦いを選んだ人もいるそうです。パンフレットの解説によれば)。それなのに、そういう逡巡が描かれない。唯一独立の為に戦う理由が描かれているかのような「隊長」も、自分の意思でそうしたわけではなく、連合軍に拷問を受けている時に、インドネシア人達に救い出されて、そしてそちら側で戦う事になるのですから。自分が確固たる意思で参加を決めたとはいいにくい(もともと協力したい、という気持ちでいた事は描いてありますが、でも「独立は彼等自身でなさなくてはならないから、自分は日本へ帰るのだ」と決めていたはずですし)
    パンフレットを見ると、ぬれぎぬで処刑された上官への思いが、彼を慕っていた部下達に参加を決断させた、という流れにしたかったのだとわかります。当時、ぬれぎぬで処刑された人がかなりいた事は知っています。しかも、この上官は温厚な文人タイプだったので、尚更、部下の怒りのパワーは激しかったでしょう。だけどそうした場面はない。
    映画では
    1)隊長が連合軍兵に拷問を受け、インドネシア兵に助けられる
    2)1)を手引きしたのではないか、と疑われた隊長の同期が拷問を受けさせられる。そしてぬれぎぬの罪(オランダ人捕虜への暴力)で処刑される。日本の妻子へ「もうすぐ復員する」と手紙を出した後であったけれど、死の直前に血文字で残したのは「インドネシア独立に幸あれ」だった
    3)帰国を捕虜村で楽しみに待っていた部隊に、処刑が知らされる。義憤を感じた部下は、帰国ではなく、戦いへの参加を選ぶ。
    4)隊長と合流、共に戦うが、独立を見る事なく、それぞれが銃弾に倒れてゆく。
    こういう構成になっているのですが、主に描かれたのは4)の部分です。どうにもその死に様が、必要以上に耽美的に描かれているように思えて。死の美学を見せられただけ、という印象が拭えないのです。
    日本の一般的な兵士が、どんな思いで戦地に赴いたのか、私は知りません。それぞれに理由があった事でしょう。ただ、多くの人は「自分の祖国が異国に踏みにじられる危機だ。異国から愛する国、人々を守る為に戦おう」という意思で戦いに赴いたのだろうと思います。進んで兵士になった人は尚更そうだったでしょうし、強制的に徴兵された人も、そういう理由で自分を奮い立たせていたのだろうと思うのです(戦地において虐殺を行なったとか行なわなかったとか、そういう事は、彼等の根本的な心情とは別の事だと思いますし、ここではそういう日本兵の行なった事についてはこれ以上書きません。戦争に狂っていなかったら、そういう行為も行なわれなかっただろうと思っていますが)
    そんな彼等が、どのくらい大東亜共栄圏思想を信じていたのか、それはわかりません(今を生きる私には、この思想は「とってつけ」というか、「大義名分」であり、本当は単に「植民地が欲しかった」のが日本の他国侵略理由だっただろうと思えるのですが)。でも、当時、実際にヨーロッパの人々に略取されていたアジアの人々の生活を見て、アジアの同胞として疑問を持った人はいただろうと思うのです(ヨーロッパ人が植民地の人々にどのような扱いをしていたのか、という事は、ここでは論じません。でも、植民地の人々は、長い間、自分の生きている地域とは遠く離れた国の人間たちの為に「自分1人が生きる為に必要な量以上の労働をしいられた」というのは事実だと思うのです。それが「植民地であるという事」ですから。)。否、実際に見ていなくても、植民地である、という事実からの解放を必要だと感じ、「その解放を日本軍が行なうのだ」という美談に酔った人はいたでしょうね。私にも、この「大義名分」は、「大義名分」だけに、非常に正しく感じられます。
    映画の中では、隊長が「君たち自身で独立を勝ち取れ」と言って、インドネシア人に軍事教育を行ないます。隊長はこうした「大東亜の解放の為の聖戦」という大義名分を、自分が戦い続ける根本的な理由に置いていたのでしょう。じゃあ、他の兵たちは? 何を感じて彼の地での戦闘に参加したのか? 義憤だけで命を捨てて、後悔はなかったのか?(日本の米の味を忘れた、と語る兵が出て来ますが、それだけで「後悔を描いた」とはいえないでしょう)それが伝わらないのに、耽美的な死が描かれる。死ぬのを嫌がった人なんていないかのように。結局、生き様よりも死に様を描く方が簡単なのでしょうね、という辛らつな感想になってしまうのでした。

  • 俳優について
    温厚な軍人役の保坂尚輝さんが好演。主役の山田純大さんも悪くはないですが。

  • 最後に改めて一言
    大作だとは思いますが、もっと違うアプローチで描かれた方が良かったと思います。日本人万歳! っていう方向に歪んで導かれるようで、嫌な感じでした。
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    博士の異常な愛情〜または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか〜★★★★★(すごいメッセージの深い映画です。面白いけど、笑った後で怖くなるような)

  • ストーリー
    アメリカ空軍の基地のトップである将軍が、ロシアからの攻撃への報復として、常に2時間でロシア国内に到着できる場所で演習を行なっている航空部隊に、ロシア本土へ飛来し、核爆弾を投下(R作戦の実行)するように命じる。また、ただちに基地は封鎖され、どこからやってくるかわからない敵の為に臨戦体勢に。情報操作による混乱を避ける為に、基地内のラジオは私有のモノすら含めて没収される。
    ところが、これは将軍の乱心ともいえる出来事で、実際にはどこからも攻撃されていない。その為、ペンタゴンでは、大統領を始め、各将軍、大臣らが緊急招集されて対策会議が開かれる。ロシアのアメリカ大使も召還され、事情が説明されたが、もしロシアに攻撃が行なわれた場合には、世界中が核の雲に包まれる報復装置「皆殺し装置」が設置されている事がここで明らかになり、さらに大混乱に。爆弾投下へのタイムリミットは迫るが、航空部隊に引き返しを命じる通信暗号は基地の将軍しか知らない……。その将軍が自殺してしまった事で、暗号を必死に考える基地の副官に迫る銃口。その中で副官はその暗号に辿り着く。これでひと安心か?
    と思えば、引き返し暗号を受け取れなかった一機(砲撃によって通信機が壊れてしまった為)の攻撃により、「皆殺し装置」が作動してしまう……。
    これで世界は滅びたのか、というと、炭坑跡に潜って、放射能の効果が消えるまで、100年程をすごせばよい、という名案(?)が出される。しかし、地球の人口全てが地下で生活できるわけではない。その為には、選別が行なわれる事になる……。

  • 謎?
    この奇妙なタイトル。これは原題とは少し違います。原題だと「ストレンジラブ博士〜または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか〜」という事になります。ストレンジラブという不思議な名前を訳したにしても少し変だな? と思ったのですが、見てみて、この翻訳の上手さに感心しました。
    ストレンジラブ博士というのは、放射能を避けて地下に潜れば良い、その為に人間の選別を行なおう、と主張するドイツから帰化した人物で、兵器開発研究の責任者です。どうやら彼は、元ナチであったらしい。ナチの選民思想が体現されるかのようなこの事態に喜び、「水爆を愛するようになった」というタイトルにつながるのでしょう。「異常な愛情」という言葉が示すものは、きっとナチへの愛情なのでしょう。
    だから、この人はストレンジラブという名前を与えられているんですね。それに気付いた時には、ちょっと慄然としました。
    なんていうか、この映画はそんな風に、細かい所までよくできているんです。例えば、英語ではアルファベットを間違いなく相手に伝える為に、「R作戦、RはリチャードのRだ」というような伝達の仕方をします。基地からの連絡では「リチャード(もしくはロジャースだったと思います)のR」として伝達されるのですが、機内では「ロデオのR」と言ってるんですね。どうでもいいといえばそうなんですが、攻撃の際にカウボーイハットをかぶるテキサス出身らしい隊長が、核爆弾にまたがり、一緒に堕ちてゆく様子が、まるでロデオをしている人のように見える、という最後の方のシーンに重ねて考えると、感慨深いです。
    核爆弾が本当に落とされるのかどうか、観客をよりはらはらさせる為なのでしょう、爆弾投下の手順が順にていねいに描かれるのも、考えた演出だなと思いました。手順に従ってひとつひとつボタンが押され、確認ランプが点灯する。どこかが作動しなければ、爆弾は投下されないのですから、どこか壊れていてはくれまいか。そういう気分が盛り上がってきちゃいます。モノクロだけに、確認ランプの点灯がまぶしく、そのまぶしさにがっかりという感じで。

  • 俳優について
    基地の副官、大統領、そしてストレンジラブ博士が同じ俳優さんですが。言われなければ気付かなかったでしょう。全然違う存在感で演じ分けています。すごいなあ。

  • 最後に改めて一言
    この映画はスタンリーキューブリックの出世作になったものだそうで、モノクロなんですが、今年は2001年という事で、キューブリックのリバイバル上映がされていたので劇場で見る事が出来ました。前にビデオで見たのとは違う興奮があって、やはり映画は映画館で見た方がいいなあとつくづく思いました。
    この映画から伝わる事。それは、核兵器事態の怖さもあるんですが、それ以上に、権力を持った人間が歪んだ思考をもっていると、この世界は簡単に破壊されてしまうかもしれないのだ、という恐ろしさです。ホント、怖いです。出てくる人物達は、どこか少しずつおかしくて、少しずつおかしい、こんな人たちに世界の命運がかかっているという恐ろしさ。人間は過ちを犯すものだから、強力な兵器なんかは持ってはいけませんね……。
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    ショコラ★★★★★(優しくて不思議な物語。ダイエット中の人が見るのは辛いかも?)

  • ストーリー
    古い因習や戒律を守り、質素に暮らす田舎の村にやってきて、チョコレートショップを開く母娘。運悪く、村の断食時期に当たっており、キリスト教の断食の教えに背くこの店がいつまで続くのか、と、代々村長を務める伯爵に嫌味を言われながらの開店になります。でも開店してみれば、少しずつ常連客が出来てくるのです。もちろん、店主の魅力(魔力では無いと思う……)、人を見抜く力の素晴らしさに依るのですが…。味も美味しかっただろうけれど、やはり素敵な女性だから人が惹き付けられたのだと思うのですが。

  • 謎?
    途中で娘が壊してしまう不思議な箱。この中身は何だったのかな。一番前の席で見たせいもあってか、よく見えず、よくわかりませんでした。主人公の母の遺灰かなあ、と思ったのだけれども〜ぅ。

  • 俳優について
    主役はもちろんなんだけど、全ての俳優がはまり役だったのではないでしょうか。マトリックスとは全く違う魅力のキャリー アン モスも素敵だったし。でもその演技に一番感心したのは、酔って暴力を振う夫の許で耐え、彼女にその生活からの開放をさせてもらったジョセフィーヌ役でしょう。監督の奥様だそうですが。

  • 最後に改めて一言
    この映画はおとぎ話なのだと、映画のパンフレット等にあります。確かに素敵なおとぎ話。最後には皆が幸せになれる、おとぎ話。でも、もとからこの物語に本当の悪人なんていないのです。それぞれが一所懸命生きているからこそ、その信念や生きる方法の捉え方に違いがあるからこそ、人々の間に摩擦が生まれ、そしてそれがほどけて行くのだ、という事なのです。
    ちなみに、非の打ちどころのない、素敵なストーリーでしたけど「映画ってすげえ!」というほどのインパクトがなかったので★5つです。地味な映画だから、これで満点と思って戴ければ。
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    2001年宇宙の旅★★★★★(映像と音楽に圧倒され、魅入られてしまった。絶対に映画館で見るべき映画です!)

  • ストーリーと映像の感想
    この映画のストーリーについては、様々な解釈があると思います。そもそも、脚本のアーサー・C・クラークが「もし一度でこの映画について観客に理解されたら、我々の意図は失敗だ」ってな事を言っていたくらいらしいので、ま、わからなくていいんでないかい? という程度に気楽に見ました。
    猿が人類になってゆく転換点に関与したらしい謎の黒板。それが40万年後に月の地中から見つかり、発している強い電波をおいかけて木星に調査船を飛ばしたら、その船のコンピューターHALが狂ってしまって、乗組員を殺していってしまう……ここまではまあ、理解できるんですが。ここから先が、まったく台詞がないんです。圧倒的な映像美と、音楽が物語を作り上げます。その部分が、公開から33年たって、それでも解釈を討論できる余地に満ちている、という感じがします。私は、どう解釈していいのかわからなかった、というのが率直な感想。謎の映画です。小説版を読んでみなくちゃね。だから、ストーリー重視の私にしては★の数が多すぎるんですけど。でも、この映画の後世への影響等を考えると、やはり5つは差し上げて当然だと思いました。
    それに、映像と音楽は「素晴らしい」の一言です。宇宙船内部にしても謎の黒板モノリスにしても、すごく丁寧に作りこんであって、そして美しい。美術スタッフが相当頑張ったのでしょうね。また、宇宙空間で実際に撮影したんじゃないかと思える合成。当時はコンピューターグラフィックスでの合成なんてあり得ないわけで、尚更、技術の凄さに舌をまきました。


  • 台詞が少ない分、音楽等の音響効果が雄弁です。すっかり有名になったテーマ曲「ツアラトゥストラはかく語りき」には、宇宙の深遠さを感じずにはいられませんでしたし。作曲者はこんな風に自分の曲が使われる時代が来るなんて思ってもみなかったでしょうねえ。また、船外活動をするシーンの緊迫した呼吸音には本当にどきどきしました。これは、私がすでに「HALが狂う」事を知っているから尚更なのでしょうけれども。

  • 俳優について
    コンピューターのHALの声がも〜〜〜〜 怖い怖い。初めは違う俳優さんを考えていたそうですが、この声以上にはまる声の持ち主なんていないんじゃないか、とさえ思います。理性的な声で、1本調子の発音なのに、それでも感情を感じる。HALが狂ってしまった事がどれほど恐ろしいか、この理性的な声でなおさらに強く感じられたように思いました。

  • 最後に改めて一言
    コンピューターが狂う事への戦慄、宇宙の美しさと無重力空間の不思議さを表現しつくした映像美、音響が与える心理的効果の凄さ。キューブリック監督は「ビデオでしか見た事のない人にこの映画について語って欲しくない」と言ったそうですが、確かにこれは映画館で見てこそ、監督の伝えたかった「映像体験」ができると思いました。今年は各地で何度か上映されるのではないでしょうか。どうかな? とりあえず、テアトル池袋での上映は、連日12:35 / 15:30 / 18:25。6月22日までです。チャンスがあれば是非見てください。
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    ダンサー★★(主演のミア・フライアの踊りには見入ってしまったのですが、それだけの映画ともいえるのでは)

  • ストーリーの感想
    素晴らしい才能を持ち、努力家でもあるダンサーが、話す事ができないという障害を持っていたら? という物語。ブロードウエイのダンサーオーディションを「話す事ができないのなら、他の出演者や演出家とのコミュニケーションが取れないのだからダメだ」という理由で落とされてしまうのです。彼女の才能は「素晴らしい」と認められたにも関わらず。そんな折り、彼女のダンスに見せられた科学者アイザックは、彼女の役にたつ発明を提供するための実験に協力を求めます。彼女はその発明を喜び、楽しんで協力するのですが、妹をずっと支えて来た兄は、その発明によって妹が自分の手を離れてゆくのではないかと苦しみ……という複雑な心の関係を描いてもいます。それなりにいいストーリーなんですが、これがまた、中途半端な終わり方なのでした。この発明品を彼女が使いこなす事ができるようになったらしき最後だったのですが、でもこれって、彼女にとって役にたったのでしょうか。私は最初発明を「感情に合わせて音を出す機械」のようなものだと思っていたのですが、あれは「動きに合わせて音を出す機械」なので、彼女が身体を使った楽器になっただけのような……う〜ん……

  • 謎?
    「私はしゃべれるようになるかしら?」「僕が手話を話す事ができるようになるよりも早いよ」「急いでね、あなたに伝えたい言葉があるの」という会話が途中にあるんですが、一体何を伝えたかったのかわからずじまい。 う〜んう〜ん……そもそも本当に話す事ができるようにはる発明なのかな……う〜んう〜ん……

  • 俳優について
    主演女優のミア・フライアの踊りが全般に満ちあふれた映画で、彼女に見入ってしまいました。科学者アイザックもいい感じです。お兄さんもいいです。演技はね……でもなあ……

  • 最後に改めて一言
    う〜ん、これはパート2を狙って作った作品なのではないかという事を話しながら帰って来たのですが、続編を作る程人気がでたのでしょうか……この半端なストーリーはなんだかなあ……
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    アンドリューNDR114★★★★★★(すごくいい映画なのです! でも家でクッションにもたれたりしながら見る事がお薦め。長くて腰が辛いし、コーヒーブレイク等をしながら見るといいと思います。特に大画面で見た方がいいというシーンも無かったように思うし……)

  • ストーリーの感想
     人間型アンドロイドとして誕生したアンドリュー。個性的な感情を持たないはずの彼だったけれど、他の機体と違って彼には個性があり、造形家としての才能があり、そしてその気持ちは、自分を人間として認めて欲しいという願いへと変化していった……というのが大まかな流れ。原題は「バイセンシャルマン」二世紀を生きた人という意味ですが、その名の通り、200年間に渡るアンドリューの生涯を丁寧においかけているので、非常に長い話になっています。でもちっとも飽きませんでした。

  • あっ!
     この映画のポイントは、アンドリューが自我をもったシーンだと私は思うのです。彼は自分の主人であるミスターに自分の所有者をあなたではなく、自分であることに同意して欲しいと頼みます。が、彼はそれを認めません。最終的には「勝手にしろ」という感じになるわけなのですが……
    この時に「お前、自分の事を私と言うようになったな」とミスターが言うのですね。ここで、何故「私」という言い方がクローズアップされるかというと。それまでアンドリューは自分自身の事を「One's self」というような言い方をして来たのですが、ここで初めて「Myself」というのです。3人称でしか語らなかった時代、彼は「機械」だったのですが、一人称を自分に使った時に「人間」になったというか、「個性」を持ったのですね。これはすごい変化です。日本語訳ではあまりうまく表現されていませんでしたけど……。みていてハッとした一瞬でした。英語で考える人の作った映画なのだなと思った次第(他の言語でもこういう表現になるのかもしれませんが)

  • 俳優について
    ロビン・ウイリアムズって、名優! ですね、本当に。グッドウィルハンティング等他の彼の映画を見てはいるはずなんですが、これほど演技に感嘆した映画はありません。アンドリューは自分の機械の顔を人工皮膚で被い、人間に見える顔を手に入れるのですが、もともと機械の身体に皮膚を貼っているのですから、表情は乏しいのです。頬付近の筋肉はほとんど動かさないで会話しています。それが表情を作る事ができるように自己改造すると、途端に表情豊かになるのです。表情を作ると言う事は演技の基本でしょうけれど、基本がもっとも難しい事でもあるのではないかなと思います。う〜ん、素晴らしい!

  • 最後に改めて一言
    長い時間映画に引き込まれていたので、座っているのが辛かったですが、でも冗長なのではなくて、この映画の為に必要な長さだと私は思いました。今度見る時はカウチポテトな見方がしたいですけどね……
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    はつ恋★★★★★(情感にあふれた映画。)

  • ストーリーの感想
    検査入院だけのはずが、病気が発覚した母に、なんとかはつ恋の人と巡り合わせてあげようとする高校生の娘。この娘の一生懸命さが光る映画です。それに、母親の静かな愛情や、娘とうまく接することができなくてもどかしく思う父親の気持ち等も伝わって来る「情感にあふれた日本映画」って感じでした。

  • 謎?
    最後のシーンに声だけ登場する若い男性。彼は彼女のクラスメイトだった人なのかな? 

  • 俳優について
    田中麗奈が娘役。彼女はサントリーの「なっちゃん」というドリンクのCMで一気に名が売れた人で、それほど演技に期待していなかったのですが、うまかったです。病床の母に何をしてあげることができるのだろう、と一所懸命に考える姿が印象的でした。

  • 最後に改めて一言
    この映画は上映された映画館が非常に少ないのですが、いい映画だったので是非みてください。何しろパンフレットを製作していなくて、チラシしかないような映画なんですよね。ちなみにこの映画で使われた音楽が、テレビドラマのBGMで結構使われています。寂しげなメロディでとても綺麗だからでしょう。
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    すずらん〜少女萌の物語〜★★(これは結局、NHKの連ドラを見ていなかった人には楽しめない映画なのでしょう)

  • ストーリーの感想
     NHK朝の連続ドラマでやっていたものを映画にリメイク(というか、テレビの話のアナザーストーリーという感じらしい)なのですが。駅に捨てられていた萌という少女に、彼女を捨てた母が会いに来る……という物語。母に会わせる事を嫌がる育ての親の駅長、列車事故に会うところだった萌を救い、萌に慕われるようになったものの、どこか陰のある青年等、萌をとりまく大人の物語がそれぞれに丁寧に描かれています。でも、なんというか、丁寧なだけの物語という気がしました。ストーリーの終わり方が中途半端に感じられたせいかもしれませんが。テレビでやっていた時に面白かったので見に行ったのですが、子供時代は見ていなかったので楽しめない部分があったのかもしれません。でも、テレビで見ていなかったら楽しめない、なんてちょっとあんまりですよね? それとも、子を持つ親だったらもっと違う感想だったかもしれないでしょうか?

  • 最後に改めて一言
    人情の描き方が日本映画って感じでしたね。丁寧に感情を描きあげた作品である事は間違いないです……
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    アイアン・ジャイアント★★(わかりやすいストーリー……面白かったけど、物足りない)

  • ストーリーの感想
    ある日突然空から鋼鉄のロボットが降って来て、少年はそのロボットと友達になるが、他国が放った兵器ではないかと疑う国の調査官によって軍隊に狙われる事になり……という話。それでもって、調査官が「温和なロボットだから安全だ」という言葉を信用しなかったため、ロボットを狙って核爆弾が投下され、その爆弾から人々を守るためにロボットは飛び立ち……という、言ってみればありきたりな話。意外なストーリー展開は全くない。それぞれのエピソードは結構楽しめたりもするんだけど、なんだかあんまり……って感じだった。物語がうすっぺらい感じなんだよなあ。いけませんね……

  • 謎?
    ロボットがどこからやってきたのかわからないまま。ううむ、謎。もっとも私はカットされている90分バージョンで見たので、130分バージョンで見ていたらもう少し違う感想だったかも(130分ではなかったかもしれませんが、100分以上のロングバージョンもあるはずです)。そういえば最後に核爆弾を追ったロボットがまるで宇宙空間へと飛び出して行ったかのようなシーンがあるんですが、あんな事はありえないはず……。(そもそも原潜から発射した爆弾なんだから、宇宙まで届かないだろうし、それに成層圏突破前に燃えつきそうなもの……。なんてな事を考えながら見るべきではないのだろうか……。)

  • キャラクターについて
    ロボットがなんとも「巨神兵」チックと言うか、「ラピュタのロボット」というか……。似ている……。

  • 最後に改めて一言
    いずれはテレビでもやるでしょうが、ロボットが凄く大きいので、その足音等が映画館だとすごく誇張されるんですよね。あまりに巨大な巨人だから、温和だという事を信じなかった、というのが調査官の心情だったろうし。音の演出が結構いい映画でした。だから、そういう音の面白さがなくなったこの映画って、つまらないだろうなあ。
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    ショー・ミー・ラブ(ビデオじゃないと字幕が見えないかも……。)

  • ストーリーの感想
    青春映画、です。見終わった友達がひとこと「皆若いねえ」と言ったのだけれど、そういう感じ。考え方とか行動がとにかく若い。内容としては、今の生活にうんざりしている少女が新しい友人(?)となる少女を得る話なんだけど。う〜ん……宣伝チラシの内容から連想するものとだいぶ違う映画なんだよな〜。チラシも嘘は書いてないのですが。

  • 謎?
    一番の謎は、字幕の読みにくさ。明るい背景に白抜き文字なんて読めません……。仕上がりチェックの時に訂正しないもんなのかな〜。まして北欧の言葉だから、言葉を聞いていてもわからないし。たぶん、凄く大事な台詞とかを理解できないままになっているような。1シーン2シーンじゃなかったからね、読めないの。まあ、試写会のホールで見たので、映画館よりは明るかったからそのせいもあるのかもしれませんが。それにしてもなあ……ビデオだったら読めない時に一時停止して解読してから見られるでしょうけどね。
    しかし、主人公のふたりの少女は、この後どうなるんだろう……。幸せになれるんかな……

  • 最後に改めて一言
    「この映画を見たあとはハリウッド映画を見るのが恥ずかしくなる」位ピュアな映画だというのがチラシの文句なんですが。そんなにピュアな話じゃないと思いました……。そもそもじゃあピュアってなんだろうってとこから考えちゃいますねえ……。


  • スペーストラベラーズ★★★★★(ラストがなあ……最後に大脱出ってなったらもっと楽しめたのに。でもすっごく面白かったです!)

  • ストーリーの感想
     単なる強盗だったはずなのに、いつの間にやら凶悪なテロリストになってしまった3人組のおかしな映画。人質6人を巻き込んで、9人のテロリストになりすます辺りは最高でした。全編すごく面白いのですが、最後に大脱走するのだと思っていたので、後味が……。まあ、パンフレットにあった「Did they reach the Paradise?」って事を見た人に考えて欲しいのだろうけれど。自分のいる場所をパラダイスにしようっていうようなメッセージがザ・ビーチと共通でしたね……

  • 謎?
    もし3人が裁判にかけられたとしたら、どうなったのだろう。う〜ん……。別に本当にテロは起こしてないしなあ……謎ってわけじゃないのですが、考えてしまいました。それと、人質の罪はどうなのかな、と言う事も。きっと警備員のガッツ石松さんは、お金を強盗から守ったということで、ほめられたでしょうけど……

  • 俳優について
    9人のスペーストラベラーズの人々全てがいい! です。中でもパピヨンの鈴木砂羽さんは前から好きな女優さんだったのですが、更に好きになりました。

  • パンフとWEB
    パンフレットが非常に大きくて、しかも固い紙でできた封筒に入っているのですが、シールで止めてあって。映画を見てから読んで下さいってなっているのですね。その通り、映画を見てから読みました。映画のパンフレットって難しくて、映画を見る前の人が読むからストーリーがばれないようにぼかしてある事がほとんどなんですが。そうじゃないから、俳優さんのコメント等も楽しめました。これはいい方法だな、と思いました。それにパンフを読むともう一度この映画を見たくなるっていう作りにもなっていて、面白かったです。更に、この映画はwebのサイトがかなり作り込んであるのですが、そっちもすごく楽しめます。映画の製作中からコツコツと作り上げられたサイトなので、面白いです。こちらからジャンプして行ってみてください。私はこのサイト中に散らばったポイントカードを集めて、アイコンとスクリーンセーバーを集めました♪

  • 最後に改めて一言
    笑える映画が見たくて行って、笑えましたが、切なくもありました。ビデオが出たら細かい所をチェックしながら見てみたいと思っています。
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    ザ・ビーチ★★(主人公の気持ちを掴み切れない感じがして楽しめなかった……。)

  • ストーリーの感想
    現実に疲れた主人公が、楽園のビーチを求めて旅にでたけれど、そのビーチが楽園であったのは一時で、本当の楽園は自分たちの心の中にあるものだから、楽園を作るのは自分達次第なのだ、というようなストーリーなのだと思うのですが。レオナルド・ディカプリオの役、リチャードの気持ちが掴めないまま終わってしまった感じでした。リチャードがいかに現実に疲れていたか、ビーチを求めて旅にでる気持ちが強かったのは何故か、というような事が私には伝わらなかったです。パンフレットにはさんざん「リチャードは現実味のないゲームの中を生きているような人間だったので」うんぬんと書いてあるんですが、それも伝わらなかったし。今までの現実からの逃避を切望して彼はビーチに行ったはずですが、どの位切望していたのか、ピンとこなかった。これはもしかして、字幕を追い掛けながら見ているせいかもしれないのですが。モノローグ的に語られる事を追い掛けてるときに、画面と心情がシンクロできなかったのが原因なのかな。ビーチを探し当てるまでの話等、言葉と画面がシンクロしている所はいいんですけどね。

  • 俳優について
    リーダーのサル役、ティルダ・スウィントンがいいです。守るものがある時の女ってある意味非情で、必死だよな、という感じがしました。

  • 最後に改めて一言
    パンフの中に「ディカプリオブームでこの映画はメジャーな扱いだけれど、本当はマイナーな映画なのだ」という文章があるのですが、そんな感じです。欲を言えば、現地の人が話している部分にも字幕が欲しかったなあ……。まあ、何をしゃべっているのかわからないって事を表現したかったのだろうから、あれでいいのでしょうけれど。
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    くれよんしんちゃん〜嵐を呼ぶジャングル〜★★★★★(爽快! 面白かった!)

  • ストーリーの感想
    テレビアニメを見ている人にはお馴染みの、アクション仮面が出て来ます。でもってしんちゃんがアクション仮面と共にパラダイスキングと戦うわけなんですが……しんちゃんはすごくおばかな事もするけど、妹を大事にしようという気持ちもあるし、両親の事も大好きだし、そして正義感もあるんだっていうのがストーリーの骨として流れていて、気持ちよかったです。お笑いの場面ももちろん多くて、平日の映画館で私以外は皆お子さまだったんですが、ひとりで爆笑してました。

  • 謎?
    この後で、パラダイスキングはどうなったのかな〜、やはり刑務所行きかな〜……。ってな事が気になってしまいました(苦笑)。大勢の人を拉致監禁、 更に強制労働を課したわけだから、結構重罪なんだろうなあ。それにしても、アニメで世界を洗脳し、パラダイスキングの素晴らしさを広めようとするっていうアイディアが笑えました〜〜。

  • 俳優について
    最後の方に小林幸子さんが出てくるんですけどね〜、笑えます……。それからアクション仮面がかっこいい!ほれぼれしちゃう! って感じでした……。

  • 最後に改めて一言
    いずれはテレビでもやるでしょうが、あの猿の群れの迫力は、映画館をお薦めするかなあ……。
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    どら平太★★★★(愉快な時代劇。独特の間が面白かったです)

  • ストーリーの感想
    悪の吹きだまりのようになってしまっている城下町を浄化するために、江戸から奉行として赴任した「どら平太」。悪を一掃してゆく中で彼が知った意外な黒幕人物とは……というのが主な筋ですね。それぞれのエピソードがなんとも面白い。評定(今で言う会議)をしている間に風邪薬についての雑談になってしまう辺りは、現代の会社にも通じるものがあるようで、笑えました。浅野ゆう子の演じた女性の激しい平太への愛情も良かったし(気が付くとこの映画でたった1人の役名のある女性です。他は皆男性だ)奉行所の日々を記録する係を演じたうじきつよしと尾藤イサオのふたりきりの演技もいい。平太が奉行所に出仕しない事で暇になっている空気をよく表現してました。城下町に行ってばかりいるから奉行所にちっとも来ないんですねえ。で、奉行が来ないと記録に書く事もなかなかない、ということで……。

  • 謎?
    途中で悪の親玉親分に切腹か、所払いかを平太が迫る部分があるのですが、当時って、町人でも切腹ってあったんでしょか?

  • 俳優について
    お馴染みの悪役俳優さんが家老役をしておられるのだけど、顔を見ただけで「この人がいつも通り悪役なのだろう」と思えてしまうのって善し悪しかもしれないですね……そういう意味では大滝秀二さんが城代家老役だったのは、それほど悪役としての印象が強くない人だけに面白かったです。
    主役の役所さんは、時代劇も似合うし(3匹シリーズのファンだったりする……。)、現代の役ももちろんいい感じに演技されるし、やはり素敵な俳優さんですね。

  • 最後に改めて一言
    時代劇でもコメディになるんだな〜と、なんだか新鮮な気がしました。考えたら当たり前の事なんですけどね……
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    海の上のピアニスト★★★★★★(映画らしい映画です。素晴しいの一言ですね……)

  • ストーリーの感想
    豪華客船の中に捨てられた男の子が、そのまま船の中しか知らずに育ち、やがて天才的なピアノ奏者になって、そして船は戦争を経て解体爆破されることになる……さて、船しか知らないピアニストはどうなったのだろうか? っていうのが粗筋ですが。人生は無限だというけれど、それは人生を演奏する人間が無限なのであって、演奏するモノは有限でなくてはできないんだ、ニューヨークって街には終わりがなかった、終わりのない物の中からどうして正しい物を選択できる? というようなピアニストの言葉が印象的でした。海の上で、必ず終わりのある航海しか知らず、88鍵と決められているピアノの中に自分の無限を閉じ込めてきた主人公だからこその言葉。この言葉に主人公の親友は涙しますが、でも笑って握手をします。精一杯の笑顔を見せます。気がつくと私も泣いてました。

  • 謎?
    最後の船の爆破の前に、親友は大きな嘘をついたはずです。爆破していいと言ったのは彼しかありえず、そのためには嘘をついたはずです。誰もいない、と。でもそのシーンは放映されませんでした。もともとそんなシーンはないのかもしれませんが、この映画は40分程カットされているそうなので、そういうシーンがあったのかもしれません……。テレビ放映の時には見られるかな? 提供のテレビ東京に期待してみようかな……。でも2時間45分ノーカットで流してなんてもらえないでしょうね……

  • 俳優について
    親友も、主人公もとっても素晴しかった!主人公役のティム・ロスは、何か映画の賞をとるんじゃないかな。ラストの会話シーンの表情に感情移入できなければ、この映画は死んでしまうのですが、そこがもうなんともいい顔なんですよ。いい顔というか、主人公の気持ちに納得するしかない顔というか……。親友もいい顔してましたね。泣きながら笑うしかないシーンで、本当にいい顔の泣き笑いをしてました。脇役もなかなか良くって「過去に生きている男」と呼ばれた貴族の男性や、鍵になる少女は私の好みではなかったですが少女の父はなかなか良かったですね。主人公の養父も好きな感じの演技でした。

  • 最後に改めて一言
    ノーカット版のビデオがでたら、絶対見ます。映画館で見るべき映画だけど(映画館で見た方が、船や海の強さが絶対に伝わるでしょう)、ノーカットで公開されないような感じがしますからねえ……。
    それから、パンフのデザインがいい! 派手さはないんですが、読みやすくきっちりと、でも美しく、映画の空気が伝わってくるデザインになってます。
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    MATRIX★★★★★★(とにかく面白かった〜(^▽^)/)[[映画感想投稿用掲示板へ]]

  • ストーリーの感想
    コンピューターが支配する仮想現実の中で人間が生かされている……。本当の人間の生活を取り戻そうという戦いが始まった! ってなストーリーですね。映画に引き込まれてしまうあっという間のストーリー展開でした。SFXがウリの映画でもあって、それもか〜なり素晴らしい。スピード感を出すために、映像をゆっくりと展開するっていうのが新鮮かも。

  • 謎?
    これはどう考えてもパート2以降を考えて作った映画なので(実際主役のキアヌ・リーブスはパート3までの契約をすませていて、契約金がすごい金額になっているそうですが)、謎は多いのですが……
    とりあえず
    (1)コンピューターは何故人間を飼う事にしたのか(とかの方が多産だし、おとなしいからあんな巨大な装置は必要なかったと思うけど…… でも映画になりませんね、はい
    (2)どうしてあんなにパンフが読みにくいのか(黒地の上に黒字なんて読み憎いことこの上なし! おまけに俳優の紹介少なすぎ!!
    (3)途中でお腹に入れられたは一体何?.....って感じの謎があります……

  • 俳優について
    主役のキアヌ・リーブスと、キャリー アン・モスが素敵。特にキャリーのかっこいい事と言ったら!私はサイトからダウンロードした彼女の写真をデスクトップパターンにして貼ってしまったほどです(^▽^)。

  • 最後に改めて一言
    パート2も絶対見てしまう……きっと……。
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    本当のジャクリーヌ・デュ・プレ★★★★(映画としては結構いい感じだけど……。邦題が悪いからあまり興業成績はよくないだろうなあ)

  • ストーリーの感想
    ジャクリーヌというのは、天才チェロ奏者と呼ばれた女性で、彼女と姉の人生を絡ませながら進むストーリーです。子供の頃には家族の誇りはフルートを吹き賞を取っていた姉だったのに、妹がメキメキとその実力を示し始めると姉は精彩を失ってゆき、音楽学院でもなかなかうまくゆかなくなってしまうのですが、でも、結婚生活においての幸せを手にしたのは姉の方でした。チェリストになりたくて頑張って練習をしてきたのかどうかもわからぬままに世界を演奏して回ることになった妹。結婚しても自分は愛されていないと感じていた妹。そして、妹を病魔が襲って……。「人生は思うようになるものよ(だったかな?)」という台詞が胸に残りました……
    結局名声と人間としての幸せとは別ものだった、という話と言ってしまえばそれまでかもしれません。でも妹が演奏会後のパーティ等で感じるぞっとするような孤独がよく描けていたと思います。あんなに孤独な人生を歩みたかったわけじゃないのにね、ジャクリーヌは。かわいそうでした。

  • 謎?
    この邦題は一体何なのでしょ? クラシック愛好家なら「あ〜、彼女の物語なのか」と思って劇場に足を運ぶかもしれないですが、「誰?それ??」って人の方が多いのでは? このタイトルって、副題にするべきものに思えてならないですね。たとえば「姉と妹〜本当の ジャクリーヌ・デュ・プレ〜」ってタイトルならまだしもわかるけど(原題は、姉妹の名前です)。

  • 俳優について
    ジャクリーヌ役がキュートでしたね。姉の夫も素敵。でも、姉として妹を誇りに思いながらもじくじたるものがある姉の気持ちを演じ切った姉が一番好きでしたが。

  • 最後に改めて一言
    兄弟姉妹と共に見に行くと、見た後で更に仲良くなるか、気まずくなるか、どっちかのような気もします。デートよりは、一人か、同性の友人と見に行くことをお勧めするかな。クラシックの好きな方は、音響のいい映画館がお勧め。ジャクリーヌの名演奏が使われていますから。
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    スターウォーズ・エピソードワン★★★(映像は文句なし! 映画館がお勧め!! でもストーリーでものすごく減点!)

  • ストーリーの感想
    私は映画のストーリーを小説を読んで頭に入れてから映画館に行きました。そして出た時に強く思っていたのは「小説の方がず〜〜〜〜〜〜っと面白いストーリーだった」ということでした……。全く読まないで見に行くと、結構わかりにくい映画だったと思われます。ですが、読んでいくと「あんなに面白い小説だったのに何故こんなことになってるんだ?」という不満が残るでしょう。

    いくつかの場所での話が平行して描かれたりするのですが、それぞれの時の流れ等が非常につかみにくい。シーンが切り替わった時に「ここはどこ?」と思ってしまう事が多いし。この脚本は監督であるルーカス一人で書き上げたようですが、ルーカスの頭の中にある世界を脚本として描き切れなかったのでしょう。彼にとってはよくわかっている世界の話だけれど、観客にとってはそうじゃないから、丁寧に描かなくちゃいけない、っていう事を失念したストーリーが展開されていました。脚本家のひとりよがりという感じですねえ。小説はルーカスが書いたものではなかったので、かえってその辺りが考慮されていたように思います。

  • 謎?
    スターウォーズ世界で重要視されている力、フォースには暗黒の部分もあるそうで、物語中では暗黒のフォースの使い手<シス>が二人でてきます。一人が歌舞伎役者のように赤い顔面を黒くくまどったダースモールで、この映画の主演は彼だという説もあるくらいの活躍です。ですが、もうひとりのシスは、役者名が伏せられているんですよね……一体何故なのでしょう? いつも頭巾だから顔わからないし。友人はその正体を語ってくれましたが、本当にその人だったらなんかもう……
    更にいえば、あまりに登場人物が多くて、誰が主役かわからない映画だったので、この映画の主役は誰か? という謎もあります。シリーズとして見れば、これ以降に登場するルークスカイウォーカーの父、アナキンの物語だと言うことができるのでしょうが。この1作に限ると、それは違うようにも思えるし。ダースモールが主役と言うのは違うと思うのですが。
    ところで、この作品の見所の一つであろうビームサーベルでの剣闘シーンなんですが。日本のちゃんばらを見慣れた身には、不満が残りました。なんとも大振りでヽ(´ー`)ノ

  • キャラクターについて
    闘いや労働が嫌いで怠け者でいたいのにそういうわけにいかなくなって、不真面目にやったわけではないのに意図しなかった結果を呼んであたふたしているジャージャービンクスが一番好きでした。嬉しそうににへっと笑う彼は非常にかわいらしい(ような気がする)。でもアメリカ人の感覚では好まれないタイプなのか、ジャージャーなんて死んでしまえサイト等がweb上にいくつも登場したようです。そういうサイトのバナーって、ジャージャーの首を飛ばしたイラストとかになっているんですよね……かわいそうな奴……

  • 最後に改めて一言
    私は気付きませんでしたが、途中でETが出ていたり、エピソード4以降を知っている人には楽しめるちょっとしたコトなどにあふれていたようです。パンフレットはかなり面白くて(映画では描き切れなかったそれぞれの脇役の設定が詳しい)良かったし、スピード感ある映像も音楽もとっても楽しめたので映画館で見ることをお勧めしたいんですが……。それでも★3つにしたのは、ひとえに脚本というか演出のせいですね。この映画2000円だったしなあ……。
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    ふくろうの城★★★(2コ半、かな…)

  • ストーリーの感想
    忍者という仕事の為に翻弄されて、自分を無くして生きているのではないか? という主役のつぶやきがテーマの映画ではないかと思いますが、自分を探して求める迷いがよく描かれています。天下人秀吉にさえ「私は誰じゃ?」と問わせる展開に無理がなくて、その他さまざまな事も「理にかなっている(パンフレットの説明文より)」映画です、本当に。ただ、原作にしばられる部分があるので「そんな風に描かなくてもいいのに?」と思えるような人間関係が難点でした。ストーリーの中で重要な、伊賀での彼らの身分の上下関係もわかりにくいし(個別に誰が誰よりも偉いのか、等は比較的わかりやすいけれど、一番偉いのは誰で、その下は? というような相対的な序列がわからない)……。上忍と下忍というのがあって、その身分に縛られるがゆえのことを嫌って伊賀を捨てた、という背景がある五平が出てきても、その身分の格差にどのくらいの意味があったのかが今いちピンと来ないし(といっても原作では彼は下忍ではないそうですが)。謎の女小萩がストーリーを動かしている(というとちょっと違うかな……まあでもいいか)のですが、彼女の姿はよく描かれていましたね。場面切り替えの多い映画ですが、そのつながり等もわかりやすかったかな。

  • 謎?
    木さるに関することは結構謎に感じたっす。最期のシ〜ンがまず謎で、演じている葉月里緒菜自身もパンフレットの中で「どうしてここで死ななければならないのかと思った」と言うくらいなもので。なんであの場面で、同行している意味があったのでしょう。彼女の立場もわかりにくいし……
    でもおそらく最も納得できなかったのは、伊賀を裏切った五平の理由でしょう「子供を埋めるような伊賀に嫌気が差した」というのだけれど、子供を埋めたのは里の焼き打ちから子供を守るためで、穴の中で呼吸していた子供たちは結局焼き打ちで殺されずに生き延びることができたのだから、問題はないはずで。下忍で、それ以上の立身出世が望めない、という事の方が大きな理由だったのなら、子供を埋めるなんてうんぬんという台詞をまず口にするのも変だし。ああ、でもこの台詞は上忍の重蔵に対して言った言葉だから、身分の事は言いたくなかった、ということなのかなあ???
    後の謎といえば、服部半蔵とは互いに知り合いではなかったのか? というものもあったりしますが……。伊賀の中でも名門ぽい主役とはどういう身分関係にあったのだろ? 等と思いながら見てしまった。その他、何故小萩は薬中毒の設定なのだろう(マインドコントロールをしやすくするためかな?)とか、謎はありますが。

  • 俳優について
    主役の中井貴一は、相変わらずの落ち着いた演技で、良かった。でも一番良かったのは、彼のライバル役の上川隆也だと思います。彼の牢の中でのシーンは印象的でした。助演男優賞ノミネートは間違いないでしょう。受賞するかどうかはわからないですけど。葉月里緒菜の真直ぐな演技も、鶴田真由の不安を持ちながら愛を守りたいという姿もなかなか良い。ですが……とんでもないミスキャストがっっ! 根津甚八と火野正平が敵味方の忍者になってるんですけど、もともと雰囲気などの似ている二人なので、ものすご〜く混乱しました。そのせいでストーリーを追えなくなったこと度々……。これをミスキャストと言わずしてなんといいましょう。もしかして、その混乱も制作の意図にあったのかもしれませんが、ふたりともあまり声を出さない役なので声でも判別つかなくて、その上変装もするし、どっちも役にはまったいい演技なだけにキャスティングの時に考えてくれよな、って感じました。しいていうなら、根津甚八を違う俳優にするべきだった、のかな?

  • 最後に改めて一言
    ストーリーも俳優も悪くないのに評価が高くなかったのは、どうしてもCGの不自然さに目がいってしまったから。いや、不自然というのは違うかな。すごく見事なCGで、見事すぎて「ここはCGだなあ」と却って思ってしまうというか。たとえば桃山文化のきらびやかな襖をいくつもいくつも開けて屋敷の中を進む場面では「こんなに国宝級の襖絵をいくつもわざわざ模写はできないだろうねえ、CGだからこそできる技だな〜」等と思ってしまったし……私の感じ方がひねくれているのかもしれないけれど。もっとも忍者の動きに使ったというモーションピクチャーの方は全く気にならなかった(というか、気付かなかった)
    それから、この映画には随所に有名な日本建築を使用していたりするのだけれど、見ながら「あ、あそこをロケに使ったのか〜」と思ってしまって興がそがれたのもあったかもしれない。

    う〜ん、結局、面白い映画というよりは、よくできた映画、という感じがするのがいけないのかも。設定やらCGやらがよくできているなあ、っていう以上に「のめりこめて面白かった」というような、気持ちに響いてくるものがない、というのは、映画としてはあまり点数の高いものにできないよねえ。

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    モアイの謎★★★★★(名前は怪しいけれど、かなり面白い映画。アクションのある歴史および恋愛の映画です。ケビンコスナー製作の割に、人気なかったのでは……。)

  • ストーリーの感想
    イースター島の支配者の跡取り息子と、労役に使われる一族の娘の間の恋愛を軸に、モアイ像が作られた最後の時代を描いている。当時のイースター島は完璧に身分制度の確立した社会で、支配者階級の中の権力争いはあるものの、使われる方の一族とは身分違いで結婚は許されず、跡取りとの結婚を望んだ娘は、体を清めるために半年間洞窟で過ごすことを命じられてしまう。また、跡取り自身も、権力争いの象徴であるバードマンレースへ出場し、優勝することで、彼女の純情に応えようとする。このバードマンレースは凄い。崖から海に飛び込んで島へ渡り、その島に住む鳥の卵を再び崖の上へ運ぶのだけれど、現支配者一族である彼を蹴落とし、自分の一族が支配者にのし上がろうとする他の一族代表者は、文字どおり「足のひっぱりあい」をして命を落としてゆくのだから。崖も半端じゃなく切り立った崖だし。最後に勝ったと思われた労使一族代表が最後の最後に卵が割れて失格になった瞬間、大きく息をはいてしまった記憶がある。それまでかなりドキドキしながら画面に釘付けになっていた、ということで、本当に見始めたらぐいぐいのめりこんでしまいました。小さめの映画館で、しかもあまり人がいなかったのが残念なくらいで……。結局この夜に一族間の争いが起きて、恋人たちは他の地を目指すというラストは、まあ一応ハッピーエンドと呼んでよいのでしょう、最後はちょっとほっとしました。

  • 謎?
    原題は「RAPA-NUI」。現地の言葉で「世界の中心」という意味だそうで、当時のイースター島はこの名で呼ばれていたらしい。その名前そのままでもわけがわからなかったとは思うけど、「モアイの謎」ってタイトルはかなりあやしすぎる……。池袋を歩いていた友人と「あまりに怪しいタイトルの映画だから見てみよう」と言って見て、「う〜ん、こんなにいい映画だとは思わなかった」と言って出てきたくらいなので、もっとタイトルがいい感じだったらなあ、と思ってしまう。何故こんな邦題になったのかな? まあ、他につけようがなかったといえばそうだろうけど……

  • 最後に改めて一言
    面白かった、このひとことにつきます。映画の魅力にあふれていた、ともいえますけど。スケールの大きな画面、躍動感、俳優さんたちもそれぞれ素敵だったし。1995年に公開された映画ですが、その後テレビ等でやったのかなあ? 本当に面白いので、ビデオで見つけたらぜひ見てください。
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