シティホールを日本語で考えると、旧市庁舎という名前が一番しっくりくるのかもしれません。現在では役所としては使われていない、白亜の建物です。1929年の建築だとか。
 なお、地下鉄と徒歩でビエンナーレを巡ろうと思うのなら、シティホール駅エリアは、シティホールから歩き始めて北上してゆくのが良いかと思います。ただし、シティホールに一番近い会場はアルメニアン教会なのですが、ここは夜間展示なので、別途夜に行く方が良いでしょう。知らずに行った私は、教会の前にいたボランティアさんに早口で「ここの展示は今やってないよ、夜また来てね!」と言われた意味がわからずに、何度か聞き直す羽目になりました。
 夜は余裕がなかったので、結局展示は見られませんでしたが、教会建築としては静謐で素晴らしい場所だったので、行った事に後悔はありません。

 では、ここからが本題です(^^;)。
 シティホールの駅からセントアンドリュース教会(大きな教会なのですぐにわかると思います)とシティホールとの間の道を渡った側に、ビエンナーレ会場への入り口があります。
 ここでチケットを購入することができます。SMUのインフォメーションセンターのような、ちゃんとした感じではなくて、階段の横にテーブルを出して人がいるという「仮住まい」感の漂う場所です。恐らく、最後まで仮住まい状態なのではないかと思いますが(^^;)。
 ここで建物内の配置図をくれて、「4階に昇ってくれ」と指定されたので、すぐそばにあるエレベーターを使ってのぼりました。4階ではまた別のボランティアさんが「こっちから見るといいですよー」と案内してくれました。
 シティホールの4階展示は、中庭を囲む回廊をぐるりと見て歩く感じになります。途中にドリンクコーナーがあり、そこの階段を下りると、3階の展示を見ることができました。3階の展示は1部屋だけなので、見たらすぐに4階に戻ることになります。見忘れないように注意してください(私は4階から降りようとして「3階は見たか? 見てないならあっちから行けるよ」と教えてもらう羽目になり、回廊をもう一周することになったので……(^^;)。

 回廊をぐるりとまわって、元のエレベーターに戻ったら、それで3・4階の展示はおしまいです。
 なお、シティホールの前に広がっている芝生のフィールドはパダンと呼ばれ、ビエンナーレのオープニングセレモニーが行われた場所です。スポーツのためにも使われるそうですが、私にとっては、国立記念日や年末のカウントダウンなど、祝祭の時の大イベントに使われている印象が強いですね。
 パダン側からシティホールを見ると、建物の窓がピンク色に染められて、そこにさまざまな絵やメッセージが描かれているのがわかります。また、シティホールの中央部分に向かう階段にも「シンガポールビエンナーレ」と綺麗に描か……開催初日にして、一部剥がれてました(^^;)。その前日にマーライオン公園側から遠目に見たときには、美しかったのになあ。石段にテープ貼りしてあったので、潮風に弱かったのでしょうか(シティホールは、意外とシンガポール湾に近いのです)。
 ピンクの装飾は、ハラタケフミさんによる「Signs of Memory:City Hall Pink Windows,2006」という作品なのだとか。ひとつひとつの窓をゆっくり眺める気持ちの余裕が無かったのが残念です。お祭り気分が高まる、楽しい作品でした。
 シティホール駅から来て、すぐにホールの中に入ってしまうと気づかないかもしれない作品なので、是非、建物をくるりと回って見てください。

 シティホールは、小部屋にひとりずつ作品を置いている感じなので、部屋自体を活かしたものが多く、面白かったです。部屋の奥に更に部屋があったりもしたので、ちょっと暗い場所でも先を示す矢印が無いかどうか、注意していた方がいいかもしれません。入り口でもらった建物内配置図は、私にはわかりにくい物でしたし。建物の配置図として間違っているわけじゃないのだと思いますが、どうしてあんなにわかりにくかったのかなあ。よくわかりません。
 一番印象に残っているのは、ブログにも書いたとおり、顕微鏡を覗いてみるやつなのですが。誰の作品だったのか、帰宅してからパンフレットを見てもわからないのです。残念。
 町中でお札をばらまいて歩くというパフォーマンスの様子を撮影したビデオ作品も面白かったです。実際に使われたお札が展示されていて、その工夫に感心しました。アルゼンチンのGustavo Romanoさんの作品だそうです。

 9月11日から20日まで行われる世界銀行会議中は、シティホール内の展示を見ることができません。会議場として使われるのでしょうか。その場合、窓を使っているハラタケフミさんの作品はどうなるのかなあ? 外したりはしないだろうと思うのですけれども。さて?
 

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