| ■毛色のお話-その他の色の遺伝 |
白猫以外の猫の色はどのように遺伝するのでしょうか?
ここでは一旦「タビー(縞)」を考えずに色だけで見てみましょう。
すると、残る猫の色は実は「ブラック」「レッド」のみなのです。これを決めているのがオレンジ遺伝子(O遺伝子)です。
O遺伝子を持つとレッド(赤)が発色します。oを持つとブラックが発色します。
O(レッド)が優勢なので、通常Oo(ヘテロ)ならば、レッドになると思いますが、なぜかレッドの部分とブラックの部分が混じって発色します。これがトーティシェル(トーティ)です。OO(レッド)、Oo(トーティ=赤黒)、oo(ブラック)となるわけです。
O遺伝子は、性染色体(X)の上にあり、伴性遺伝するため、雄と雌では遺伝の仕方が異なります。
O遺伝子は性染色体であるX染色体上にあります。雄猫の場合、性染色体はXYなのでO遺伝子はX染色体上の一個しかありません。すなわち雄猫ではO(レッド)かo(ブラック)になるわけです。
Oo(トーティ)にアンドホワイト遺伝子が加わると赤黒白の三毛猫になるわけで、雄に三毛がいない理由はここにあります。(当然トーティの雄もいません。)
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雄がレッド、雌もレッドの場合、
子猫は、雌では全てOO、雄では全てOとなり、全てレッドとなります。
| 親猫の色 |
雌(レッド) |
| O(X) |
O(X) |
| 雄(レッド) |
O(X) |
OO(XX)♀ |
OO(XX)♀ |
| _(Y) |
O_(XY)♂ |
O_(XY)♂ |
雄がレッド、雌がトーティの場合、
子猫は、雌ではOO:Oo=1:1(レッドとトーティが半々)、
雄ではO:o=1:1(レッドとブラックが半々)となります。
| 親猫の色 |
雌(トーティ) |
| O(X) |
o(X) |
| 雄(レッド) |
O(X) |
OO(XX)♀ |
Oo(XX)♀ |
| _(Y) |
O_(XY)♂ |
o_(XY)♂ |
雄がレッド、雌がブラックの場合、
子猫は、雌では全てOo(トーティ)、雄では全てo(ブラック)となります。
| 親猫の色 |
雌(ブラック) |
| o(X) |
o(X) |
| 雄(レッド) |
O(X) |
Oo(XX)♀ |
Oo(XX)♀ |
| _(Y) |
o_(XY)♂ |
o_(XY)♂ |
雄がブラック、雌がレッドの場合、
子猫は、雌では全てOo(トーティ)、雄では全てO(レッド)となります。
| 親猫の色 |
雌(レッド) |
| O(X) |
O(X) |
| 雄(ブラック) |
o(X) |
Oo(XX)♀ |
Oo(XX)♀ |
| _(Y) |
O_(XY)♂ |
O_(XY)♂ |
雄雄がブラック、雌がトーティの場合、
子猫は、雌ではOo:oo=1:1(トーティとブラックが半々)、
雄ではO:o=1:1(レッドとブラックが半々)となります。
| 親猫の色 |
雌(トーティ) |
| O(X) |
o(X) |
| 雄(ブラック) |
o(X) |
Oo(XX)♀ |
oo(XX)♀ |
| _(Y) |
O_(XY)♂ |
o_(XY)♂ |
雄がブラック、雌もブラックの場合、
子猫は、雌では全てoo、雄では全てoとなり、全てブラックとなります。
| 親猫の色 |
雌(ブラック) |
| o(X) |
o(X) |
| 雄(ブラック) |
o(X) |
oo(XX)♀ |
oo(XX)♀ |
| _(Y) |
o_(XY)♂ |
o_(XY)♂ |
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この他に色に関する遺伝には次のようなものがあります。
- ダイリュート遺伝子(D):色を薄くする遺伝子です。劣勢遺伝子なので、ddの場合のみブラックはブルーに、レッドはクリームに変化します。
- シルバー遺伝子(I):色素抑制遺伝子です。一本の毛の根元部分の色を薄くします。IIまたはIiの場合、タビ−(縞)のない猫の場合、スモークカラーとなります。
- アンドホワイト遺伝子(S):SS、またはSsで体の一部が白となります。ssでは白は入りません。
これらによってレッド、ブラック、トーティの基本色は次のように変化します。
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ダイリュート遺伝子:dd |
シルバー遺伝子:II or Ii |
アンドホワイト遺伝子:SS or Ss |
| レッド |
クリーム |
レッドスモーク |
レッドアンドホワイト |
| ブラック |
ブルー |
ブラックスモーク |
ブラックアンドホワイト |
| トーティ |
ブルークリーム |
ブルークリームスモーク |
キャリコ(三毛) |
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ダイリュート遺伝子やシルバー遺伝子、アンドホワイト遺伝子が同時に働くこともあります。例えば、ブラックにダイリュート遺伝子とシルバー遺伝子が同時に作用すると、ブルースモークとなります。
また、この他にシャムやヒマラヤンのようなポイント模様にするカラード遺伝子(cscsでポインテッド、体温の低い部分を白くする)や、ブラウン遺伝子(チョコレートやシナモンという色を作る)等、様々な遺伝子があるらしいです。 |
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