ターキッシュアンゴラ専門猫舎ROSMARINUS
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OTHERS(その他いろいろ)

ターキッシュアンゴラに関する雑学&旅行記などなど


■毛色のお話(白色の遺伝) ■トルコ原産の猫たちについて
■毛色のお話(その他の色の遺伝) ■イギリス訪問記
■毛色のお話(縞模様の遺伝) ■アメリカ訪問記


■毛色のお話-白色の遺伝話
初期にトルコからアメリカに連れてこられたターキッシュアンゴラたちは全てホワイトのでした。では、どうしてホワイト以外のターキッシュアンゴラが存在するようになったのでしょうか?
「ホワイト以外は認めない」、「他の猫種と交雑してる」などという方もいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。白猫かどうかを決定するW遺伝子を理解すればそれがわかります。基本的なメンデルの法則に従って遺伝しますので、そんなに難しくありません。

遺伝子は、通常2つ一組になっています。白猫かどうかを決定するのは「優性白色遺伝子(W遺伝子)」です。これは、猫の毛色を決定する遺伝子の中で最も強く、Wを一つでも持つとその他にどんな毛色の遺伝子を持っていても、その作用をすべて隠して全て白一色の猫となります。すなわち白猫にはWWとWwの場合があり、wwの場合は白猫でなくなります。体のほとんどが“白”でも、ターキッシュバンのように体のどこか一部に色があればwwです。


WWとWWの間の子猫は、全てWWとなり全て白猫です。
親猫の色
WW WW
WW WW

WWとWwの間の子猫は、WWとWwが半々ですが、
どちらもWを持っているので全て白猫です。
親猫の色
WW WW
Ww Ww

WWとww(白でない)の間の子猫は、全てWwとなり全て白猫です。
親猫の色
白以外 Ww Ww
Ww Ww

WwとWwの間の子猫は、WWとWwとwwが1:2:1ですが、
WWとWwは「W」を持っているので白猫になる確立は4分の1です。
親猫の色
w
WW Ww
Ww ww

Wwとwwの間の子猫は、Wwとwwが1: 1で、白猫になる確立は5割です。
親猫の色
w
白以外 w Ww ww
w Ww ww

wwとwwの間の子猫は、すべてwwですので、白猫は生まれません。
親猫の色 白以外
w w
白以外 w ww ww
w ww ww

つまり両親ともに白猫でも、両方がWw(ヘテロ)の場合には4分の1の確立で白猫でない子猫が生まれてくるということです。逆に白猫でない両親からは、絶対に白猫は生まれません。

ターキッシュアンゴラは人為的に作られた猫ではなく、自然発生の猫種ですから、必ずWとwの因子が存在します。
白猫ばかりを集めてきちんと計画繁殖を行い、WW×WWまたはWW×Wwとなるようにだけ交配すれば、白猫以外は生まれてきません。
しかし、w遺伝子が消えてしまうわけではないので、両親とも白猫でもWw×Wwの組合せであった場合は、白猫でないの子猫が生まれてくることがあるわけです。
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■毛色のお話-その他の色の遺伝
白猫以外の猫の色はどのように遺伝するのでしょうか?
ここでは一旦「タビー(縞)」を考えずに色だけで見てみましょう。
すると、残る猫の色は実は「ブラック」「レッド」のみなのです。これを決めているのがオレンジ遺伝子(O遺伝子)です。

O遺伝子を持つとレッド(赤)が発色します。oを持つとブラックが発色します。
O(レッド)が優勢なので、通常Oo(ヘテロ)ならば、レッドになると思いますが、なぜかレッドの部分とブラックの部分が混じって発色します。これがトーティシェル(トーティ)です。OO(レッド)、Oo(トーティ=赤黒)、oo(ブラック)となるわけです。

O遺伝子は、性染色体(X)の上にあり、伴性遺伝するため、雄と雌では遺伝の仕方が異なります。
O遺伝子は性染色体であるX染色体上にあります。雄猫の場合、性染色体はXYなのでO遺伝子はX染色体上の一個しかありません。すなわち雄猫ではO(レッド)かo(ブラック)になるわけです。

Oo(トーティ)にアンドホワイト遺伝子が加わると赤黒白の三毛猫になるわけで、雄に三毛がいない理由はここにあります。(当然トーティの雄もいません。)


雄がレッド、雌もレッドの場合、
子猫は、雌では全てOO、雄では全てOとなり、全てレッドとなります。
親猫の色 雌(レッド)
(X) (X)
雄(レッド) (X) OO(XX)♀ OO(XX)♀
_(Y) O_(XY)♂ O_(XY)♂

雄がレッド、雌がトーティの場合、
子猫は、雌ではOO:Oo=1:1(レッドとトーティが半々)、
雄ではO:o=1:1(レッドとブラックが半々)となります。
親猫の色 雌(トーティ)
(X) o(X)
雄(レッド) (X) OO(XX)♀ Oo(XX)♀
_(Y) O_(XY)♂ o_(XY)♂

雄がレッド、雌がブラックの場合、
子猫は、雌では全てOo(トーティ)、雄では全てo(ブラック)となります。
親猫の色 雌(ブラック)
o(X) o(X)
雄(レッド) (X) Oo(XX)♀ Oo(XX)♀
_(Y) o_(XY)♂ o_(XY)♂



雄がブラック、雌がレッドの場合、
子猫は、雌では全てOo(トーティ)、雄では全てO(レッド)となります。
親猫の色 雌(レッド)
(X) (X)
雄(ブラック) o(X) Oo(XX)♀ Oo(XX)♀
_(Y) O_(XY)♂ O_(XY)♂

雄雄がブラック、雌がトーティの場合、
子猫は、雌ではOo:oo=1:1(トーティとブラックが半々)、
雄ではO:o=1:1(レッドとブラックが半々)となります。
親猫の色 雌(トーティ)
(X) o(X)
雄(ブラック o(X) Oo(XX)♀ oo(XX)♀
_(Y) O_(XY)♂ o_(XY)♂

雄がブラック、雌もブラックの場合、
子猫は、雌では全てoo、雄では全てoとなり、全てブラックとなります。
親猫の色 雌(ブラック)
o(X) o(X)
雄(ブラック) o(X) oo(XX)♀ oo(XX)♀
_(Y) o_(XY)♂ o_(XY)♂

この他に色に関する遺伝には次のようなものがあります。
  • ダイリュート遺伝子(D):色を薄くする遺伝子です。劣勢遺伝子なので、ddの場合のみブラックはブルーに、レッドはクリームに変化します。
  • シルバー遺伝子(I):色素抑制遺伝子です。一本の毛の根元部分の色を薄くします。IIまたはIiの場合、タビ−(縞)のない猫の場合、スモークカラーとなります。
  • アンドホワイト遺伝子(S):SS、またはSsで体の一部が白となります。ssでは白は入りません。
これらによってレッド、ブラック、トーティの基本色は次のように変化します。

ダイリュート遺伝子:dd シルバー遺伝子:II or Ii アンドホワイト遺伝子:SS or Ss
レッド クリーム レッドスモーク レッドアンドホワイト
ブラック ブルー ブラックスモーク ブラックアンドホワイト
トーティ ブルークリーム ブルークリームスモーク キャリコ(三毛)

ダイリュート遺伝子やシルバー遺伝子、アンドホワイト遺伝子が同時に働くこともあります。例えば、ブラックにダイリュート遺伝子とシルバー遺伝子が同時に作用すると、ブルースモークとなります。

また、この他にシャムやヒマラヤンのようなポイント模様にするカラード遺伝子(cscsでポインテッド、体温の低い部分を白くする)や、ブラウン遺伝子(チョコレートやシナモンという色を作る)等、様々な遺伝子があるらしいです。
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■毛色のお話-縞模様の遺伝
縞(タビ−)猫になるかどうかはアグチ遺伝子(A遺伝子)で決まります。Aを持つと縞が現れます。
すなわち、AAまたはAaではタビ−、aaの場合単色(ソリッド)となります。
※タビ−遺伝子には、他にTa(ティックドタビー:アビシニアン等に見られる霜降り、優勢遺伝)やts(スポテッドタビー:オシキャット等に見られる斑点模様、劣勢遺伝)などがありますが、複雑になるので除きます。

では、AAまたはAaの場合、タビ−の模様を決めるのはタビ−遺伝子(T遺伝子)です。
TTまたはTtでマッカレルタビ−、ttでクラシックタビ−となります。
単色(ソリッド)の猫の場合は、T遺伝子は隠されます。(なくなるわけではありません。子猫の頃にうっすら見えることがあります。)

レッドの猫にタビ−遺伝子が加わるとレッドタビ−、ブラックの猫にタビ−遺伝子が加わるとブラウンタビ−、トーティの猫にパッチドタビ−(ブラウントービー)となります。

また、その他のシルバー遺伝子(I)やダイリュート遺伝子(dd)が加わることで次のように変化します。


タビ−遺伝子:AA or Aa ダイリュート遺伝子:dd シルバー遺伝子:II or Ii アンドホワイト遺伝子:SS or Ss
レッド レッドタビ− クリームタビ− カメオタビ− レッドタビ−アンドホワイト
ブラック ブラウンタビ− ブルータビ− シルバータビ− ブラウンタビ−アンドホワイト
トーティ ブラウンパッチドタビ− ブルーパッチドタビ− シルバーパッチドタビ− パッチドタビ−アンドホワイト
パッチドタビ−アンドホワイトは一見三毛ですが、正確にはキャリコ(三毛)とは言いません。

当然、ダイリュート遺伝子、シルバー遺伝子、アンドホワイト遺伝子が複数重なって作用することもあります。例えば、ブラウンタビ−にダイリュート遺伝子とシルバー遺伝子が同時に働くと、ブルーシルバータビーになります。

色や模様から推測される遺伝子型をまとめると、次のようになります。


質問 色や模様 遺伝子型
全身白猫か? WWかWw
色がついている ww
レッドかブラックかトーティーか? レッド(レッドタビ−) ♀:OO、♂:O
ブラック(ブラウンタビ−) ♀:oo、♂:o
トーティ(ブラウンパッチドタビ−) ♀:Oo、♂:なし
縞があるか? 縞がある AAかAa
縞がない aa
縞がある場合、模様は? マッカレル(サバトラ、縦縞) TTかTt
クラシック(渦巻き) tt
ダイリュートか? ダイリュートでない DDかDd
ダイリュート(クリーム、ブルー) dd
スモークやシルバーか? スモークやシルバーである IIかIi
スモークやシルバーではない ii
体の一部が白いか(全身ではない) 白い部分がある SSかSs
白い部分がない ss

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