| 秋刀魚(さんま) 採集場所:新聞(日本農業新聞 2002年9月1日) 分類:魚類 採集者:紅茶猫 さんま、さんま、さんま苦いか塩っぱいか。 秋の味覚を代表する魚、サンマ。 秋に採れる刀みたいにピカピカに光った魚。 けれど、秋刀魚という字が使われるようになったのは意外と新しく、大正時代ごろからです。 それ以前は「佐伊羅魚〈サイラ〉」、「青串魚〈サンマ〉」などと書かれていたようです。 そういえば、 夏目漱石の『我輩は猫である』(明治39年発表)では「三馬〈サンマ〉」という字が使われていますね。 さて、サンマの語源ですが。 サンマの「狭〈サ〉」は「狭い、細い」という意味で、古名の細長い魚を意味する「狭真魚〈サマナ〉」がサマ、サンマと変化したという説と。 サンマは大群で泳ぐ特性があることから、大きな群れという意味する「沢」と、魚を意味する「ま」とを結びつけたサワンマが語源となったという説の二つが有力です。 他にもサンマの「サン」は「たくさん」の「サン」。「マ」は「うまい」の意で、サンマは「沢山うまい魚」ということなんて説もあるようです。確かに焼きたての秋刀魚はお殿様も絶賛するほどの美味しさです。 ところで、漱石も使った「三馬〈サンマ〉」という字ですが、魚なのに「馬」の字を使うのが不思議だと思いませんか? これについても、少々調べてみたところ。 『神奈川県水産総合研究所』のサイトからの情報によれば。サンマを水揚げする魚市場では、競りなどでサンマのサの音があまりひびかないことから、ンマ、ウマと呼び、大きなサンマの競りでは世界一のアラビア馬にちなんで「アラビアがあるぞ」と大声を張り上げるそうです。このようなことから、サンマのことを馬と表すようなったとありました。 また、それとは別に『日本農業新聞』には、旬のサンマを一匹食べると、三馬力の力がつくから「三馬〈サンマ〉」と書くようになったと記されていました。 一匹で三馬力のお魚。 確かに、サンマはビタミンA、B2、B12、鉄分、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などが豊富で、生活習慣病や花粉症などのアレルギーを予防します。他にも老化防止やら頭の回転をスムーズにするなど色々と効果が期待できる食材のようです。 昔から「サンマが出るとアンマが引っ込む」などと言われてるほど、秋のさんまは滋養にすぐれ、按摩さんの出番を奪うほどに身体に良いお魚ですよね。 さんま、さんま、さんま。 秋の味覚の代表選手。 この秋はちょっと贅沢に、七輪で秋刀魚を焼いてみましょうか。 |
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