探求・ヒガンバナ
子どもの頃、「ヒガンバナを家に持って入ると火事になる。」とよく言われたものです。
そのせいか、ヒガンバナが咲き出すと、棒きれを剣のようにふりまわし、ヒガンバナの
花茎を切り落としながら走り回って遊んだものです。もちろん、退治したはずのヒガン
バナは、また次の年の秋にはよみがえってくるのでした。
ニフティーサーブの教育実践フォーラム【理科の部屋】(nifty:fkyoikus/mes/5)でヒガ
ンバナが話題になったとき、私はこの体験を書き込みました。同じようなことが言い伝え
られているところはないかと思ったからです。
ヒガンバナについて、いろいろな情報を交換するうちに、ヒガンバナの奥深さにひかれ、
いろいろと調べることができました。
「家に持ちこむと、火事になる」と言い伝えられている地域は、以外と少ないようです。
しかし、関西の多くの地域では同様のことが言い伝えられています。
他に、次のような言い伝えがあるようです。
・においが臭いので、手がくさる
・手があれる
・つむと悪いことが起こる
・ヒガンバナが咲くと台風が上陸しない
・手がしびれたり、気持ち悪くなる
・さわると病気になる
・人の魂をすう
・家の床下にヒガンバナをおくとネズミがいなくなる
・お墓に飾ると天国にいける
・仏様の花だからとってはいけない
・亡くなった人の家への道しるべ
・死んだ人の血を吸って赤い花になる
(ヒガンバナアンケートより)
言い伝えとは逆に、ヒガンバナはいろいろと人間の役に立ってきました。いざというとき
にヒガンバナを利用するため、子どもがヒガンバナを傷めないよう、大人が子どもに「ヒガ
ンバナを家に持ち込むと火事になる」などと教えたのが、現在に残っている、と聞いたこと
もあります。次のような利用をされてきたようです。
・食用にする
・薬になる
・足のはれ薬
・むくみ
・解熱
・風邪をひいたときにすって首にはる
・痛いところにはる
・湿布
・根をすって足のうらの土つかずにはっておくと、すねに水がたまって
いたくなるのが直るようになる
・かんざしや首飾りにして遊ぶ
・のり
・葉っぱは発酵に使っていた
・温床の熱を出す材料
・洗濯物に虫がつかないようにヒガンバナをすって着物に着けた
・ゴボウの種を蒔いたときに葉っぱを上からかぶせてゴボウの湿気を保たせる
・第2時大戦中、デンプンをウィスキーの原料にした
・仏様に供える
(ヒガンバナアンケートより)
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冬1月
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3月下旬〜4月中旬 |
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4月下旬〜5月上旬 |
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6月 |
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9月中〜下旬 左の写真は、1998年9月5日撮影 |
兵庫県東播磨地方では、ヒガンバナのことを、キツネノカミソリと呼ぶ方があります。年輩
の方に多いようです。花が咲いた時点で、ヒガンバナとキツネノカミソリを混同することはな
いでしょう。つぼみの時か、葉の様子がよく似ているので混同したのではないでしょうか。
キツネノカミソリは8月(お盆の頃)に咲きます。
下の写真は、鉢植えのキツネノカミソリの花です。ヒガンバナと比べて下さい。
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・楠田純一さんのヒガンバナ情報のページへのリンクです。