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5インチゲージの魅力と庭園鉄道のお誘い

 5インチゲージの鉄道模型とは、2本のレールの間隔が、5インチ、つまり127mmでできた線路とその上を走る車輌のことです。縮尺的には、対象とする機関車のモデルが外国型(標準軌1435mm)か日本型(狭軌1067mm・JR在来線など)かナローゲージ(762mmや610mmなど)によって変わってきますが、おおよそ10分の1〜4分の1くらいです(あまり縮尺にこだわらないところはGゲージ同様自分としては魅力のひとつです)。従って、一緒に並べると、実車は外国型や日本型の機関車の方がはるかに大きいのですが、模型としてはナローゲージの機関車の方が大きく、むしろ迫力がある感じです。

 5インチゲージの魅力はなんといっても人が乗って走れることです。ガタンゴトンと音を立てて走るのは本物と同じですし、コントローラーのスピードつまみを切っても、加速していれば蛇行してすぐには止まらないのも本物と同じです。私も、初めて運転した時は、頭ではわかっていたつもりですが、びっくりしました。この感動は、Nゲージや16番ゲージでは、いくら実感的な音が再現でき、実感的な運転が可能なコントローラーでも味わうことのできないものだと思います。

 別項でも紹介している通り、本物の石炭を焚いて走るライブスチームでなく、蓄電式の電動機関車ならば、走るために必要なモーターやギア、車輪などがセットになったキットも販売されているし、ボディーも、模型が大きいだけに、ホームセンターなどで手に入るベニヤ板などで作れば、さしたる工作力を持たない私のようなものでも、日曜大工感覚で高価な工作機械も必要とせずに大変低価格に作り上げることができます。

 それこそ、モデルニクスの5インチゲージ入門セットAは、16番ゲージの国鉄型蒸気機関車1両分くらいの値段で、電動車と客車に必要なモーター・ギア・車輪・コントローラーに加えて、線路も好きな長さのものが30m分(ポイントは除く)も選べるので、初めての方にお勧めです。他にも、モデルニクスには下回りだけの完成品とか、写真などを送れば、好みの車輌を作ってくれるサービスも提供していますので、一度モデルニクスのホームページをご覧になると共に、カタログを請求されることをお勧めします。

 走らせる場所についてですが、前項で紹介したモデルニクスでは半径1mの線路から用意されているので、別項でも紹介している通り、走らせる車輌に制限はありますが、広い敷地がなくても、最低4畳半の面積があれば、エンドレスを組んで一周りすることもできるのです。また、モデルニクスの完成線路は、レールと枕木が溶接で頑丈に固定されていて、地面に多少凸凹があっても置くだけで十分走らせることができます。

 私も「いつかはライブスチームを走らせてみたい」とは思っていますが、蓄電池式電動機関車ならば、煤煙もドラフト音やエンジン音などの騒音(これがないのがさびしいのも事実ですが…)もありませんから、廊下やベランダなど室内でも走らせることができます。また、ナローゲージの産業用ディーゼル機関車あたりをモデルにすれば、木製であるがために、軽量で移動も楽です。そして、何よりも電動機関車の強みは、いつでもコントローラーのスイッチオンで気楽に楽しめるところです(ライブスチームは走らせるまでに2時間近くかかる。もっともそれもライブスチームの楽しみなのですが…)。

 単純なエンドレスじゃつまらない、電動機関車では実感に欠けると思われるかもしれませんが、実際に自分が乗って走らせるとわずか数mの往復運転でも楽しいものです。精密な鉄道模型を眺めて楽しむのもいいですが、自分が乗って走れる5インチゲージを始めたらきっとやみつきになること請け合いです。

 このように魅力的な5インチゲージですが、模型とは言いながらも、本物同様に人を乗せて走ることができるものですから、個人で楽しむ庭園鉄道とは言っても、楽しく遊ぶためには、Nゲージや16番ゲージにはない安全対策が必要です。

 実物の鉄道車輌も、一度加速してしまえば、蛇行してブレーキをかけてもすぐには止まれないように、5インチゲージもすぐには止まれませんし、かなりのスピードも出ますし、車輌自体もかなりの重量であるので、脱線したり、衝突した場合、当たり所によっては大けがにつながります。特に、小さい子どもは要注意です。

 それこそ、遊園地などのミニ鉄道などはそれなりの安全基準があって、それを満たさなければ営業できないし、無料のボランティアであっても、不特定多数の人を乗せた場合に起こった事故には賠償責任も伴うそうです(保険に入っておくことなどの対策が必要)。

 遊園地などのミニ鉄道と違って個人で楽しむ庭園鉄道は何をやっても自由ですし、堅苦しいルールはありません。とは言っても、5インチゲージを安心して楽しむためにも、「人が乗って走る鉄道模型である」ということを忘れずに、安全対策には細心の注意を払うべきだと思います。つまり、5インチゲージを個人として楽しむ場合は、あくまでも自己責任ということです。

 このホームページを見て、5インチゲージの大型鉄道模型に魅力を感じ、5インチゲージの庭園鉄道をはじめてみたいという方が一人でも増えて下されば幸いです。汽車好きで模型が好きな人ならば、誰でも始めることができるはずです。安全に十分に配慮しながら是非挑戦してみて下さい。

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