福代秀洋一般質問議事録集
平成11年度〜平成14年度
平成15年1月
出雲市議会議員 福代秀洋
はじめに
早いもので、私が出雲市議会議員になって4年がたとうとしております。この間、多くのみなさまにご指導・ご鞭撻・ご激励をうけてまいりました。本当に有り難いことだと感謝をしております。4年間、社会的にも、個人的にもいろいろなことがありました。この間、私なりに懸命に議員活動を行って参りましたが、本会議における一般質問も、その一つです。
出雲市議会は、年間4回3月、6月、9月、12月に定例本会議があり、毎回2日間をかけて一般質問が行われています。議員は質問一週間前までに質問の要旨を通告し、市長側(執行部)は一週間をかけて答弁を検討します。質問当日は、1回目の発言は登壇し、2回目からは自席から発言します。質問内容は、市政に関してであれは、特に限定はなく何を質問してもかまいません。
私は、現在まで9回にわたり質問を行っておりますが、このたびこれをまとめてみることにしました。まとめ方は、議事録をそのまま掲載し、前段に現在の状況、質問の背景等を簡単に書き添えました。議事録はしゃべったままを記録したものです。質問時、原稿が準備できるのは最初の発言だけですので、2回目以降の発言は、文章としておかしいものも多く読みにくいと思いますが、ニュアンスも含めて読みとっていただければ幸いに思います。要約してまとめることも考えましたが、議事録の記録としての意味や、細かなやりとりや言葉の端に込められた思いなども表したいと考え、あえて全文をそのまま載せました。
一般質問は、議員と市長が公の場で、議論をかわすものです。市の考えをただすと共に、議員の考えを示し、提案する場でもあり、その後の政策に影響を与える事も多々あります。私の考えや活動の一端を表すものですので、お読みいただき、ご理解いただければ大変うれしく思います。
最後に、本議事録集を作るにあたり先輩の樋野議員にアドバイスをいただきましたことを書き添え、感謝の意を表したいと思います。
平成15年1月
出雲市議会議員 福代秀洋
島根県出雲市日下町712
電話 0853-21-2946
e-mail LEF04352@nifty.ne.jp
目 次
(@ケーブルテレビ網、A山林の保護)
(@コンピュータ事務の外注と個人情報の保護、A身障者用駐
車スペース)
(@ペーパーレス化、A天王山キャンプ場付近の整備)
(多自然型河川の推進)
(@北山対策、Aインターネット環境整備と問題点)
(出雲科学館)
(コンベンションへの取り組み)
(@情報処理機器の防災防犯への応用、Aふるさとの森再生事
業と木材の積極的利用、B歩道の不法占有、Cスポーツ施設
の有効利用)
(ダム事業に対する考え方)
(@ケーブルテレビ網、A山林の保護)
私の最初の質問です。その後、出雲ケーブルビジョンはインターネットサービスを開始し出雲のブロードバンド(高速通信)環境を支えています。これとは別に出雲市は地域イントラネットを立ち上げ学校公民館など主要施設を専用ケーブルで結んでいます。また平成14年には出雲市と出雲ケーブルビジョンは災害情報放送の実施に関する協定を結んでいます。山林問題は、その後出雲ふるさとの森再生事業へとつながっていきました。
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。私はケーブルテレビ網と山林の保護に関してご質問いたします。私自身初めての質問ですので、どうかわかりやすいご答弁をお願いいたします。
まず、ケーブルテレビ網に関してです。市長も施政方針の中で触れられましたように、本年度中に市内全域のケーブルテレビネットワークが完成するとのことです。この機会に今後の利用方法と防災対策についてお伺いいたします。
大容量の通信媒体として大きな可能性を持つケーブルテレビ網は、今や市民の重要な財産となりました。私はこの実現のために尽力して来られた皆様に大変頭が下がる思いがしております。市長は今後の利用に関して施政方針の中で、「広報媒体として市政に関する情報の提供など、その一層の活用を図ってまいります」とおっしゃいました。ご存じのとおり、ケーブルテレビ網の特長の1つに双方向の通信が可能であるという点がございます。簡単にいいますと、電話のように情報を送ったり受け取ったりすることができるということです。しかもその容量は電話とは比べ物にならないほど大きく、画像や音声、そのほかさまざまな情報を高速でやりとりすることが可能です。これを広報媒体としての利用にとどめておくのは大変惜しいことと考えます。そこで、今後の基本方針として当面広報媒体としての利用にとどめるのか、あるいは高度なサービスを積極的に実現さしていくのかお伺いいたします。
また、あわせまして、検討していらっしゃる実現可能な活用方法を具体的にお答え願います。
続きまして、ケーブルテレビ網の防災対策についてお伺いします。
一般的にケーブルテレビを導入された家庭では、屋根にアンテナがそのまま残されてはいても、テレビとアンテナを結ぶ線は切断されています。このためいわゆる地上波やBS波などテレビ放送用電波の受信はできなくなり、一部の例外を除いてNHK、民放などすべてのテレビ放送がケーブル局を通して供給されることになります。したがって、ケーブル局の放送施設の故障、破損は市内全域の家庭において、またケーブルの切断はその先の集落において、テレビ放送の受信が全くできなくなる危険性を含んでおります。
一方、災害時、市民の皆様への的確で迅速な情報伝達は、迅速な避難の実行、被災者やその関係者の不安の解消、パニックの防止、復旧活動の手助け等々、被害を最小限に食い止めるため大変重要なことであります。先般、まとめられました出雲市地域防災計画の中にも情報伝達方法の1つとしてテレビ放送が挙げられています。テレビ放送は無線放送、広報車等、他の方法に比べその情報伝達能力において格段に優れております。音声と映像を両方同時に送信することができますし、広く伝達するといった意味におきましても、例えば大きな地震等災害が発生したとき、物理的に可能であれば大多数の方がテレビをつけてみられるのではないでしょうか。このように災害時テレビ放送の果たすことができる役割はとても大きなもので、被害の大小を左右すると言っても過言ではございません。したがって、放送の安定した供給は最大限確保されなければならず、このためにケーブルテレビに課せられた責任は重大であると考えます。
最初に申し上げましたような理由により、災害時のリスクが電波放送に比べ大きいのではないかと考えられるケーブルテレビ網ですが、この防災対策、災害時の復旧体制がどの程度整備されているのかお伺いします。
次に、出雲の山林の保護に関してお伺いいたします。
四季折々の美しい景観を見せる出雲の山林ですが、林業の衰退による山林の荒廃、酸性雨等に代表される、いわゆる環境問題的要因、松くい虫による松枯れ等々、現在山林を取り巻く環境は非常に厳しいものとなっています。山林は景観のみならず、斜面防災、保水能力等においても重要な役割を果たしております。もし山林の植生が失われるようなことがあれば、山間部、山すそでは斜面崩壊が頻発し、平野部では雨が降るたび洪水に見舞われるというようなことになるでしょう。市民の皆さんが安心して住むことができないというようなことになってしまいます。これは極端な例かもしれませんが、全く心配が要らないという状況でないこともまた事実であります。近年、私は山林の健全性を危ぶむ声を多く耳にします。例えば、山の緑の色が悪くなったという声ですとか、集中豪雨による斜面災害発生時に、その要因の1つとして山林の荒廃を挙げ、これを心配する声等々であります。しかしながら、山林の状態を客観的、体系的、経時的にとらえたデータは少なく、それでは実際状況はどうなんだという把握がなかなかなされてないように感じています。山林は荒廃した場合、短期的な回復が難しく、また景観のみならず、防災面におきましても大きな役割を果たす出雲の大切な財産です。この情況を的確に把握し、必要であれば適切な措置をとり、保護していくことが重要であります。
現在、薬剤の空中散布が行われ、松くい虫対策に効果を上げております。私もこの必要性は理解しておりますし、関係者の皆様のご苦労には大変頭が下がる思いがしております。しかしながら、空中散布自体は対症療法的側面が強く、また松くい虫に対してのみの対策でありまして、山のふもとに住み、山林を心配する1人としまして、少しはがゆい思いをしておることもまた事実でございます。私は、山林の植生分布、樹木の状態等々の総合的な調査検討を行い、山林の状況を的確に把握すること、そして望ましい山林のあり方を見つけ、実現させていくことが急務だと考えております。
以上の観点から、現在、市内山林はどのような状態であるとお考えなのか、また、私が申し上げましたような調査、検討が今までなされているのかどうか、そして今後の実現の可能性、山林の中長期的保護に対する考え方、計画についてお伺いいたします。
最後に、林道整備についてお伺いします。山林を維持管理するために大きな役割を果たす林道ですが、北山においてはなかなかその整備が進んでおりません。急峻な地形等がその要因の1つではないかと考えておりますが、林業の衰退を食い止め、山林を維持管理していくため、ぜひとも必要なものであります。北山の林道整備に対するお考えと今後の見通しをお伺いいたします。
以上の質問に対するご答弁をお願いいたしまして、私の壇上よりの質問を終了します。
○市 長(西尾理弘君) ただいまの福代議員のご質問にお答えさせていただきたいと思います。
まず、ケーブルテレビ網の問題でございます。現在のケーブルテレビ網の利用は放送に限られているのは事実でございますが、ご指摘のとおり双方向の機能による、例えば学校間の情報交換や医療福祉分野での利用等、高度情報通信基盤としての利用の可能性は大変大きいわけでございます。このためにはインターネットが低コストで使える環境が基本となるわけでございますので、まずケーブルテレビのインターネットの事業化を中心に、出雲ケーブルテレビ株式会社と早急に協議を進めていきたいと、こういうふうに考えているところでございます。
このような事業の中で、例えば私は教育委員会の主体的なアイデアではございますけど、私もこれからどんどん積極的に提言していきたいと思います。どちらが新しいアイデアを出すか、泉のごときアイデアをもって出雲における学校教育の活性化を図る。例えば学校の放送局を設けると。子供さん方は放送番組をつくってお互いに交換するというようなことを、今年は名作読書でございますけど、来年はあるいはケーブル網を使っての新しい学校放送番組の作成プログラムを学校でやってもらうというようなことも、あるいは可能になるかわかりませんが、いろいろ夢のある放送局でございます。そういう意味ではこれから大いに頑張らせていただきたいと思っておるところでございます。
それから、ケーブルテレビの防災対策について、ご質問いただいたわけでございます。この出雲ケーブルビジョンは市街地ではリスクを分散するため、幹線ケーブルを社屋から放射線上に配線し、非常時用の電源装置を設置しているなどのほか、保守については24時間体制をとり、万全を期すよう努めているところでございます。災害時には迅速な復旧を図ってケーブルテレビの特長である地域に密着した真に地域住民が必要とする情報を提供していきたいとのことでございます。
ちなみに防災体制について、さらにご質問がございましたので、お答えいたします。まず、防災体制といたしましては、保守業者との契約を交わし、保守については24時間体制で対応可能と。そして、市街地ではリスクを分散するため、幹線ケーブルはケーブルビジョンの社屋から放射線上に配線している。先ほど言いましたところでございます。それから、ケーブルビジョン社屋には非常時用の電源設備があり、また携帯用非常電源も所有していると。そして、4点目としてケーブルテレビ事業者用の業務用無線を使用している。そして最後にケーブル会社のデジタル携帯電話は災害時に優先的な通信が可能となる重要通信の登録をしているというような備えを持って、災害に対応していきたいと、こういうことのようでございます。
次に、山林の保護についてもご指摘いただいたところでございます。この山林の保護行政は、私はかねてから日本の山は保護でなくて放置されておるということをずっとこの10年間言ってきておるわけでございます。私の崇拝する山林植生学の大家である宮脇 昭先生が横浜国立大学で長年研究され、「世界の植生学」というシリーズの本を、膨大な本を出版され、その刊行助成も文部省の方でやってきたわけでございますが、この先生の見解によれば、やはり自然植生に返さなきゃいけないということでございます。この出雲の風土の中でどういう木が本当は天然自然として望ましい木であるのか。先生がおっしゃるのは、クリの木、カシの木、シイの木、この照葉樹林、これが本当はこの原始、古代出雲社会の自然の森ではなかったのかと、そして実のなる木、それを落ちてくるのを食べて生活したのが出雲民族であるのか、あるいはおサルさんがあるかわかりまんけれど、とにかく実のなる木がたくさん生い茂った美しい山並みであったということでございます。
でございまして、松も大事でございますけれど、本当に松で難しいところについては、あるいは松が枯れてしまったところについては、樹木を転換すると。本当に照葉樹林帯にしていくと、これを計画的、重点的に農林水産省も県も市も取り組むという国家的なプロジェクトが必要ではないかと思っているところでございます。営林署も今まで何をされておるのか、よくわかりませんけれど、今後ともそういう方向で頑張ってもらわなきゃいけないということでございます。
私の立場から大局的にまず申し上げまして、詳細についてさらに部長から答弁させたいと思います。ご理解いただきたいと思います。
○産業振興部長(荒木友好君) 登壇 山林の保護についてのご質問にお答えいたします。
初めに、現在市内の山林がどのような状況であるかということについてのお答えでございますが、市内の山林面積は約8,850ヘクタール、うち人工林面積は約51%の約4,500ヘクタールでございます。山林の状態は先ほど市長からも答弁がありましたように、良好ということではないと思っておるところでございますが、木材の価格の低迷、また後継者不足等から管理の状態は悪い山が増加していると思われるのでございます。一方、市が管理いたしております公有林につきましては、面積は1,037ヘクタールございまして、計画的に下刈り、枝打ち、間伐等を行っているのが現状でございます。現段階での山全体を把握することは困難な状況でございます。
次に、山の保護につきましては、山林の持つ広域的機能を守るために、治山事業の推進を県に働きかける考えでございますし、また出雲地区の森林組合と連携を図り、作業道等の整備に努めたいと思っているところでございます。
次に、北山の林道整備の今後の見通し、考え方についてでございますが、現在、休止中の県営林道の西林木町鰐淵線の早期開通を目指しまして、平田市と協議を重ね、県に再度事業実施を要望したいと思っているところでございます。また、市が事業主体となります畑谷林道の開設につきましては、議員ご指摘のとおり山が急峻なために大型な構造物等が必要であり、コスト高となります。そのため国、県の補助事業での採択は難しい面はありますが、再度県に要望したいと思っているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上、答弁とさせていただきます。
○1 番(福代秀洋君) ご答弁ありがとうございました。少し要望をさせていただきたいと、つけ加えをさせていただきたいと思います。
まず、ケーブルテレビ利用に関してでございますけれども、今、市長の方からいろいろ夢のあるご提案をいただいたといいますか、お考えを示していただいたわけでございますけれども、インターネットを利用していくというようなお話もありまして、多分これが一番早くといいますか,一番念頭に置いておられることではないかなと思っておるところでございますが、どうせインターネットと接続するのでありましたら、市内全域を、いわゆるローカルエリアネットワークと言われるような格好で、これを構築しまして、ただ単なるいわゆるインターネットブロバイダーと言われるようなものでなくて、出雲市独自の新たなサービスをしていっていただきたいと、このように思うところでございます。
また、学校放送等々というお話もございましたけれども、今、そういったことができるということであれば、案外テレビ電話といったようなことが可能なのかなというふうに今聞いていて思ったわけでございますけれども、もしそういったことが可能であれば、それこそ福祉の面でありますとか、医療の面でありますとか、あるいはけが人でありますとか、急病人が出た場合の対処の仕方、消防署との連絡等々においても救急車が来るまでの適切な処置等の指示においても非常に役に立つのではないかなというような気がしております。多分、今、NTT回線を使うテレビ電話というものも少し出てきてはおりますけれども、いかんせん情報量が少ないということから、静止画の組み合わせといったような格好になっておりますので、こういったことも検討していっていただきたいと思います。
いずれにしても、お金のかかることでございますし、いろいろ便利になれば弊害も出てくるということも考えられますので、本当に役に立つ、長く利用していただけるものを十分検討していただきたいと、積極的に検討していただくともに、そちらの方も検討していただきたいとこのように思います。
それから、防災の方ですけれども、先ほど申し上げましたように、ケーブルテレビの防災対策は市民の安全を守る意味でも非常に大切なことだと私は考えております。出雲というところは地震の少ないところではございませんで、非常に心配すべきところだと私は考えておりますけれども、先般の、先ほども申しましたけれども、出雲市地域防災計画、これ震災編ですけれども、この中に利用については検討していくというようなこと、あるいは広報として使っていくというようなことが少し述べられて書かれていますけれども、中にほかのNHKでありますとか、あるいは民間放送等々は指定地方公共機関という格好で指定もされておりますし、また、被害想定の中でもそういった被害想定がされております。しかしながら、このケーブルビジョンの被害想定等々はこの中ではまだされてないわけでございます。それから、最後の140ページぐらいに書いてありますけれども、ライフライン施設応急対策という格好で電気だとか、ガスでありますとか、電話ですとかの応急対策について、その対策が書かれているわけでございますけれども、これに関してもケーブルテレビについては触れられていないという格好でございますので、これはライフラインに準ずるもの、あるいはライフラインと同等なものと、できたら考えていただきまして、この中にも盛り込んでいただくというようなことをお願いしたいと思います。
また、災害が発生したときには同時多発的にケーブルの断線が発生します。先ほど保守契約がなされておるというような話もございましたけれども、十分な資材の確保、いわゆるストックしておくということと、それから作業員の確保と災害時のマニュアルの作成をお願いしたいと思います。これはケーブルビジョンさんへのお願いになるのかと思いますけれども、お願いをしておきたいと思います。
それから、山林の保護に関しましては、市長の方から非常に力強いご答弁をいただきまして、私も感銘したところでございますけれども、ぜひともそういった方向で今後とも進めていただきまして、今、治山事業等々という話がございましたけれども、本当に荒廃してしまった場合は、なかなか治山事業に幾らお金を突っ込んでも元に戻すようなことができないということがあると思いますので、できたら申し上げましたように、積極的に調査、全体をつかむことは難しいというお話もございましたけれども、例えば大学等々と協力してもよろしいですし、あるいはこれは少しお金がかかることだとは思いますが、民間のコンサルみたいなところに委託してもいいと思うんですけれども、やり方は何かあると思うんですよ。つくれば何とかなると思うんです。ぜひとも今の現状を把握していただきたいと思うところでございます。これをお願いしたいと思います。
それから、最後になりますけれども、北山の林道のことですけれども、鰐淵線に関しましては、先ほどのような格好でよろしくお願いいたしたいと思います。畑谷線に関しましてもコストが高いというお話もございましたけれども、先ほど私申し上げましたように大変重要な林業の衰退を食い止めるためにも、重要なものでございますので、先ほどお話ございましたように、ぜひとももう一度ご検討をお願いいたしまして、終わりにいたしたいと思います。
(@コンピュータ事務の外注と個人情報の保護、A身障者用駐車スペース)
出雲市の事務処理もその多くが電算化されており、さまざま個人情報が電子データとして記録されています。この後さらに個人情報管理の強化がはかられました。またこの質問の後も全国では多くの情報流出事件が起きています。身障者駐車スペースに関しては、少しでも啓発になればと思い質問しましたが、いまだに健常者の駐車をよく見かけます。
○1番(福代秀洋君) 登壇
1番、平成クラブの福代秀洋です。私は事前通告に従い、2項目について質問します。
まず第1点は、電子計算組織にかかわる事務処理の外部委託と個人情報の保護に関しての質問です。
現在、出雲市の事務処理には広くコンピューターが用いられております。このことは事務処理の高速化、省力化に大きく貢献し、ひいては行政サービスの向上、コストの縮減につながっております。今後ともコンピューター処理を進めていかなければならないことは明らかです。しかし、コンピューターにより事務処理を高効率化し、行政サービスの向上を図るためには高度なシステムを構築しなければならず、扱う情報もさまざまな個人情報を含む多様なものとなります。この高度化、多様化に対応するため、システムの構築はもちろん維持、管理、雑多な事務処理に至るまで、外部委託に頼ることになります。出雲市の場合もこの例に漏れず、コンピューターによる事務処理の多くの部分が外部委託されています。そして、結果として受託業者は多様な個人情報も扱うこととなっております。
今年5月明らかになった京都府宇治市での個人情報流出事件は、同市のコンピューターシステム開発にかかわったソフト会社のアルバイトが住民データを光磁気ディスクにコピーし、名簿業者に売り、この名簿業者がインターネットを通じて販売したものです。市が持つ個人情報が流出し、売買されるという絶対あってはならない事件に宇治市関係者、市民はもちろん全国の多くの方々が受けた衝撃は大変大きなものでした。同時にやっぱり起こったかと感じられた方も多くいらっしゃったと思います。それだけこの事件が持つ意味は重要で、投げかけた問題は根の深いものであります。
まず電子化された個人情報はコピーや加工が容易で、あわせて大容量の記憶媒体が安く手に入るようになったことから、多少の知識を持つ人なら、簡単に、そして比較的短時間に何十万人分の個人データでもコピーすることができるということ。個人情報が商品として自由に売買され、この市場が形成されているということ。個人情報は買った側が自由に使用し、ダイレクトメール、勧誘電話、訪問販売などの商行為から犯罪に類するものまで使用されているということ。そして、この状況に法律がついていっていないということ等々であります。このように個人情報の保護は、社会情勢的にもその重要性がますます高まっており、これを扱う行政の責任は大変重いものとなっています。
出雲市では、出雲市電子計算組織にかかわる個人情報の保護に関する条例を制定し、この問題に対処しています。しかし、宇治市でも同様な条例を制定していたにもかかわらず事故が発生したことを考えると、決してこれで万全であるとは言えません。特に業務を外部発注した場合、その業務に携わる一人一人を市で管理することは困難で、市の職員が処理するのに比べ、リスクが大きいと言えます。また、市民にとりましては、市が管理する自分のいろいろな個人情報が市職員以外の業務を受託した一般企業の社員にわかってしまうという心情的な問題もあります。現在まで出雲市では事故が発生したという話は聞かず、信頼できる業者に発注していることと考えますが、申し上げましたような状況から事務処理の外部委託について議論の必要があると考え、以下のことをお伺いします。
第1点、出雲市電子計算組織にかかわる個人情報の保護に関する条例によれば、契約書に個人情報の保護について明記することになっていますが、より重要と考えられる契約後の業務遂行時の受託業者に対する管理、指導はどのように行われているのか、お伺いします。
第2点、コスト的にやむを得ないため外部委託されていることは、一方では必然性を感じます。しかし、本来公共の立場で得られる個人情報を民間において取り扱うことは避けるべきだと考えますが、これについてどのようにお考えなのか、お伺いします。
第3点、現在はシステム導入時に比べ、社会の状況は変化し、またコンピューターはハード、ソフトとも飛躍的に進歩し、高度に、そして安価になっています。例えば個人情報を除くハード、ソフトの保守管理のみ外部委託するとか、受託業者では個人を特定できないようなシステムをつくるとか、また、監査、管理体制を強化するとか、事故防止対策について条例の改正まで視野に入れた検討の余地と議論の必要性を感じますが、これについて今後のお考えを伺います。
次に、身体障害者用の駐車スペースについて質問します。
市内の公共施設、民間施設等の駐車場に車いすマークの書かれた身体障害者用の駐車スペースをよく目にするようになりました。普通の駐車スペースに比べ、広く施設の出入り口に近いところに設置されており、こういった施設に対し好感を持っています。バリアフリーのまちづくりへの取り組みと、そして平成9年(1997)に制定された出雲市福祉のまちづくり条例により、順次整備が進められたきた成果が出てきている一例と受け取っております。しかし、整備状況、市民の意識等、まだまだ課題があるとも感じております。
質問の第1点は、この駐車スペースの設置状況についてであります。出雲市福祉のまちづくり条例施行規則によれば、整備基準として特定の建築物、公園に附属する駐車場では、全駐車台数が20台を超える場合に、一般の駐車場では50台を超える場合に、身障者用駐車スペースを設けることになっています。また、別途望ましい基準として、全駐車台数により身障者用の駐車スペースの数を定めています。
そこで、現在、市内に何カ所障害者用の駐車スペースが設けられているのか。また、これは対象となる施設の何割に当たるのかお伺いします。あわせて、この施設に対し何らかの助成はできないものかお伺いします。
質問の第2点は、利用の実態と課題についてであります。身障者用の駐車場に明らかに健康に見える方が駐車している姿を見かけることがあります。同じような経験を数人の人から聞きました。また、市に投書もなされているようであります。これに対し注意をしたところ、逆に「何でとめたらいけないの、私がどこに駐車しようと関係ないでしょう」と開き直られたという話も聞きました。このようことから同じような経験をし、心を痛めている方が多数いらっしゃることと思いますし、身障者の方で駐車スペースがなく、困ったことがある方も少なからずいらっしゃることと考えられます。今さら言うまでもなく、この駐車スペースは身障者の方専用のもので、混んでいてほかにとめるところがないとか、天気が悪いとか、条件が悪ければなおさら健康な方が駐車すべきスペースではありません。これは一部の方だと思いますが、モラルの低さを感じます。身障者用駐車スペースの不正使用に対する具体的な対策をお伺いします。
また、この駐車スペースを使用する対象がどのような障害をお持ちの方であるのか不明瞭であると感じています。事柄の性格上、厳密な基準の制定は必要ないと考えますが、基本的な概念は示す必要があると思います。それがなければ障害をお持ちの方が自分自身判断に困られるでしょうし、施設を管理する側もまたしかりであります。車いすを使用していらっしゃる方であれば明白ですが、例えば視聴覚障害をお持ちの方ですとか、ペースメーカーを使用していらっしゃる方ですとか、けがで足にギブスをはめ、松葉づえを使用していらっしゃる方ですとか、このような方々は自分自身も、また周囲の方も駐車してよいかどうか迷われることと思います。あるいは遠慮して身障者用のスペースへ駐車されない方がほとんどかもしれません。こういった意味から、どのような方がこの駐車スペースを使用すべきかお伺いします。
これで私のすべての質問は終わりますが、今申し上げました個人情報の問題にしても、身障者用の駐車場の問題にしても一部の人のモラルの低下と、それを許している現代社会について考えざるを得ません。すなわちだれがどこに住んでいるというようなことは本来秘密にすべきものではありません。相手のことを考えず、これを自分の何らかの利益のために使おうという人がいなければ、そしてこれを悪用する人がいなけば、こんな難しい仕組みをつくる必要もありません。身障者の方用駐車場についてもまた同様です。逆にどんなに立派な仕組みをつくっても、その気になれば抜け道はあります。時代の流れという側面もあり、行政側がこれにきちっと取り組むことは必要ですが、個々のモラルの向上と市民一人一人が注意し合うという姿勢が、今最も必要ではないかという考えを申し添えまして私の質問を終わります。
○市長(西尾理弘君) 登壇
ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
切り口は電子計算機の情報管理の問題と駐車場の問題でございますけれど、およそ現代社会、我々が抱えているいろんな社会的な課題、あるいは困難、そういうものに通有の現象を私はここに見るわけでございまして、おっしゃるとおり社会への貢献とか、公徳心とか、社会的道義の問題、あるいは人倫の問題、こういうものについての感覚が緩み、また乱れるというところにこういう現代社会における病弊が出てきているのではなかろうかと思うわけでございます。
ご質問の電子計算機に係る外部処理をやるときの個人情報の保護の問題、これは今後ますます重要な課題になってこようかと思っています。さきに国会で成立いたしました個人情報も含めてのコンピューターネットワークの、あるいはカードシステムの構築においても、個人情報の保護についてのしかるべき特定の法的整備を得た上でないと難しいというようなことで、国会では論議された経緯があるわけでございまして、そういうような動きにかんがみましても、我が市で行っております電算業務の外部委託についての個人情報保護については特段の努力をさらに要するということではなかろうかと思います。
お尋ねに即して申し上げますと、まず、受託業者の管理、指導でございます。委託契約時にはご指摘のとおり、出雲市電子計算組織に係る個人情報保護に関する条例にのっとりまして、秘密の保持、データの目的外使用の禁止等、個人情報保護に関する事項を契約書に明記し、受託業者に対し個人情報の厳重な取り扱いを義務づけているところでございます。これを保護するために、あるいは担保するために、現在、出雲市では個人情報保護対策審議会、委員は8名でございますけど、これを設置しておりまして、毎年1回、この審議会を開催し、個人情報の保護が適正に行われているかどうかチェックしながら、業者等の指導等に努めていると、こういうことでございます。そして、受託業者との契約後におきまして、身分証明書を兼ねた名札の着用とか、電子計算機室で作業した場合の入退室管理簿の記入、作業内容の報告等も義務づけておりまして、受託業者の個人情報保護の意識の徹底にも努めているということでございます。
こういう流れの中で、先般、ご指摘の宇治市で本年5月に発生しました約22万件の住民データが流出して、これが社会問題となったと、こういうことについては受託業者の元従業員が関与したというふうに判明したわけでございますが、この事件の直後にも出雲市では個人情報の管理体制を再確認するとともに、住民データを扱う受託業者に対しまして、データの取り扱いについてなお一層適正な保護措置を講ずるよう要請したところでございます。
さらに、外部委託についての考え方についてもご質問いただいたわけでございます。出雲市の電算システムの開発運用業務については、専門性、特殊性等の業務内容の性格、職員定数や経常経費の抑制等の要素を考慮し、外部処理が適切と判断されるものに限定して業者に委託しているところでございます。この場合、個人情報保護は最も重要なこととして認識しておりまして、受託業者におかれまして、個人情報を適切に取り扱うよう今後とも万全の措置を講じていただくべく努力いたします。
そういう状況の中でご質問をいただいて、我々もさらに具体的にもう少し考えてきかなきゃいけないということで、このたび個人情報の保護について、さらに今の保護のシステムでいいのかどうか再検討し、保護のシステムについて改善を要するところがあれば、それを新たに加えていくということにしたいと思っておりますので、何分のご理解、よろしくお願いしたいと思います。
次に、身障者の専用駐車場スペースの問題についてご質問いただきましたが、これもやはり要はそれぞれの当事者、あるいは関係者の心構えの問題が基本でございます。PRだけではどうにもならない、やはりそれぞれの立場でご理解いただき、やはり目的外使用になるかならんかは社会的常識の範囲内でケース・バイ・ケースにその都度ご判断いただくいうことが基本でございます。この問題については我々も福祉のまちづくり条例を制定し、新たに設置されます公共施設、あるいは民間の病院等につきましては、改善の努力をとって駐車スペースを確保していただくとともに、それが適正に利用されるよう今後とも努力していきたいと思います。さらに、この問題につきましては、担当部長から答弁させたいと思います。
○市民福祉部長(渡部英二君) 登壇
ご質問のうち所管事項にかかわります身体障害者専用駐車スペースの問題につきまして、お答えを申し上げます。
まず、この設置の状況でございますが、現在の市内の身体障害者専用駐車スペースの設置状況は、民間施設で16施設、37台分、国、県、市の公共施設では26施設、47台分が設置をされております。ただ、対象の範囲といいますと、非常に事業所関係は広くなりますので、設置された台数だけつかんでいるところでございます。
福祉のまちづくり条例の対象施設全体の中では整備割合としましては低うございますけれども、事前協議制度の開始後、つまり条例による事前協議制度でございますが、その開始後は民間の病院や20台以上の駐車場を持つ店舗など、また国、県、市の施設につきましては、新設改修時に100%設置している状況でございます。福祉のまちづくりへの取り組みは一朝一夕には効果があらわれませんけれども、着実に成果を上げているというふうに考えているところでございます。ただ、既存施設への整備促進を含め、今後とも気を緩めることなく一層の取り組みを進めたいというふうに考えております。
次に、整備に対する助成の問題でございますが、これからの時代はだれでも利用しやすい店舗、あるいは事業所に整備をするというのが1つの常識としていかないといけないという時代でございます。それが客層を広げ、利用者の便宜を図り、事業者自身のためにもなるということから、整備はそれぞれの事業者の方の責任において行うという考えのもとに、協力をお願いをし、事前協議で理解を得て整備を現在進めておるところでございます。
次に、利用の実態と問題でございますが、確かにご指摘のように必要と思われない方の駐車が多数見受けられるのが現実でございます。市の福祉のまちづくりに対する取り組みに理解をいただいて、事業者の皆さん方に設置をしていただいた駐車スペースが、そういう目的に沿った形で生かされていないというのは、大変私どもも残念に思っております。身体障害者専用駐車スペースは車いす使用者だけではなくて、長距離の歩行、移動が困難な方、そういう方々のためのものでありまして、出入り口の近くに設置するようにされております。内部障害を持つ方やけがで必要な方など、この必要なケースは外見ではなかなか判断できにくい面もございまして、ケース・バイ・ケースでございます。利用対象者を例えば身体障害の等級とか、そういった形で特定するということが困難でございまして、基準というのが厳密にはなかなかつくれないというのが実態でございます。要は、議員も最後に強調されましたように、結局は市民の皆さんの広い理解を深めていく、広めていくということが最終的には最も肝心なところでございますので、今後も週報、あるいはあらゆる媒体を通じましてねばり強くモラルのアップに努めていきたいというふうに考えております。
以上、答弁といたします。
○1番(福代秀洋君)
ご答弁ありがとうございました。それでは、少し要望をお話して終わりたいと思います。
まず、電子計算組織の方に関しましては、システム全体の再検討をしていただけるということでございまして、本当にありがたいことだと思っております。この中で、ぜひともお願いしておきたいことは、さきの宇治市の例では条例が対応できなかったということが出てきております。というのは、先ほど私も申し上げましたとおり、市民の個人データのうちの基本台帳に載ってるようなものは原則公開ということでございまして、秘密に当たらないということから、これは条例で言う罰則規定に当たらないということで、どうも日本国籍を持つ人の個人データについては罰則の対象、罪の対象にならなかったということでございまして、宇治市の場合は外国人データに限って起訴されたと、起訴というか書類送検ですかね、ちょっと見てないですが、罪に問われたということでございまして、私も条例に関しては余り詳しくないですけれども、この出雲市の条例に関してもやはり秘密を漏らした者ですかね、何か秘密という言葉が使ってありましたので、恐らくそういったことが起きても対応できない場合があるんではないかという気がしておりますので、そういったことも含めて検討していただきたいということと、有機的結合ということに関しましてですけれども、第12条で受託業者に対しては有機的結合をしてもよいというか、ただし書きで有機的結合をしてはならないものに含まないというような書き方がしてあるということは、有機的に受託業者のコンピューターと出雲市のコンピューターが結ばれているというような状態になるわけでして、これは非常に問題があるんではないかなと私は思っておりますので、この辺も含めて検討していただければと思いますので、お願いをしておきたいと思います。
また、先ほどの駐車場の問題についてですけれども、結局、対象となるのは、長距離の移動ができない方という格好で位置づければいいというふうに理解すればいいと思いますけれども、あと助成の問題ですけれども、先ほどご答弁いただいたことも、なるほどそうだなというふうな気持ちがしておりますが、ただやはり余り大きくない中小の企業、あるいは店の方等々でありますと、やはりそういったところにお金をなかなかかけられない、あるいはどうやっていいのかわからないという方も多いと思いますので、そういった相談等々をますます充実していただきたいということと、できれば、例えばお金が出せないのであれば現物支給みたいな格好で、型紙とペンキを貸し出すとか、あるいは看板をつくっておいて、それを無償で差し上げるとかいうような格好がとれないものかなというような気もしておりますので、そういった方面からの検討もお願いしたいと思います。
あと先ほども申し上げましたけれども、市民の人、一人一人がやはり意識を高揚させていかなければならないということでございますけれども、それと同時に、やはりこの出雲市というところ、大変障害者福祉に対して先進的な取り組みをしているところでございます。今度、高浜小学校跡に建設していただく施設も障害者の働く場所、そして生きがいを提供して、そして自立を促すというような、本当に全国的に見ても先進的なものだと伺っております。これからハードの面もどんどん整備していかなければならない、バリアフリーもどんどん進めていかなければならないということでございますけれども、市民の人、一人一人のそういった意識の高揚も促していかなければならないということでございますので、また、障害者の人に声をかけにくいとか、あるいは本当にその方が障害者かどうかわからないということで、駐車場にとめておられても注意しにくいというようなことがあると思いますけれども、やはりそういったところで心に一線を引くというようなことは、あるいは過度に障害者に対する遠慮をする、あるいは腫れ物に触るような態度をとるというようなことは、かえって心に、これは私もボランティアセンターの川本所長さんからお伺いしたんですけれども、心にバリアを張ると、心のバリアだというような話を伺ったんですけど、そういったバリアをとって、心のバリアフリーというようなことができて、初めてこの福祉推進が進んでいくんではないかと思いますので、そういった面でのまた啓発活動、これは小学校等々の小さいころからの教育も含めて検討していただければと思いますので、これもお願いをいたしまして、私の要望を終わりにしたいと思います。
(@ペーパーレス化、A天王山キャンプ場付近の整備)
森林資源と紙のリサイクルに関しては、この時点では私の勉強不足、認識不足があったと反省しています。すなわち、きちっと管理された人工林において、植林−育成−伐採−植林というサイクルを回していくことは、地球環境の保全にとっても大変有効なことであり、そこから生まれた木材を有効に利用していくことが重要であること、リサイクル時の環境への負荷が実はかなり大きいことなどを十分理解していなかったことです。エネルギー効率なども考慮し、もっと総合的に環境面の検討をするべきでした。しかし、無駄に紙を使わず、紙の減量化を進めることは、環境面においても、経済的にも必要なことに間違いありません。市役所のペーパーレスに対する取り組みは、この質問の後庁舎内LANの導入がなされたり、一部の会議が電子会議化されるなど着実に進んできています。天王山キャンプ場はこの後、市において大幅に改修されることになり、平成15年春オープンする予定です。
○1番(福代秀洋君) 登壇
皆さんおはようございます。1番、平成クラブの福代秀洋です。私は、事前通告に従い、2項目について質問をいたします。
まず第1点は、市役所におけるペーパーレスへの取り組みについてであります。
私が議員になりましてから、1年近くがたちますが、この間、ダンボール箱数箱の資料をいただきました。このことから考えましても、市役所において使用する紙の量は膨大なものであろうと考えております。言うまでもなく、紙はそのほとんどが木からつくられております。紙をつくるためには森林を伐採しなければなりません。紙は使用後リサイクルもされますが、最終的に焼却処分されるものも少なくありません。紙は炭素を多く含みますので、燃焼すれば当然二酸化炭素を生成します。また、リサイクルするにしても環境に負担がかかることは事実でありますし、ここ2、3年は沈静化しているようでありますが、やはり古紙の供給過多という問題も考えなければなりません。このように環境面から、そしてもちろん経費節減の面からも紙の減量化を進めなければならないことは明らかであります。そして、当然この点に関して市役所は一般の事業所、市民の皆様の模範とならなければなりません。このような観点から最初の質問をいたします。
既に市役所においても、紙の減量化に取り組んでいらっしゃいますが、具体的にどのような手法で取り組んでいるのか、お伺いいたします。
さらに、市役所において、年間使用する紙の量と減量の目標値、取り組みの成果、そして減量化に対する管理体制をお伺いいたします。
次に、電算化によるペーパーレス化への取り組みについてお伺いします。ご存じのように、ペーパーレスというのは、今まで紙に頼っていた事務処理等を紙を使わず行い、効率化、省資源化を図ろうというものです。その媒体となるのがコンピューター等の電子機器であります。わかりやすいように、思いついた例を挙げますと、例えば市役所内でLANを組み、情報の共有、文書の配付、承認等を行う。また、打ち合わせ会議等は電子メールやCDで資料を配付し、コンピューターの画面を見ながら進行し、各自電子データで資料を保管する。あるいはご理解がいただけるご家庭には週報等の文書を電子メールに添付し、送付し、その家庭には紙は送らない等々、このほかにもアイデア次第でいくらでもあると思います。すぐに実現が難しいものもありますが、週報の例などは現在でも若い夫婦だけの世帯などでは、この方がいいという方も多いと思います。今後、各家庭へのインターネットの普及がますます進めば、ぐっと真実味を帯びてくることでしょう。
また、ぺーパーレス化は一部の企業や青年会議所等では既に実施されており、現在のハード、ソフトで十分対応可能なのであります。また、国においてもこの取り組みは進められており、昨年12月13日、総理直属の機関であるバーチャルエージェンシーにより、検討結果の最終報告がなされ、同28日、具体的な今後の取り組みについて示されております。紙の減量化、事務の効率化のため、今後、市においても具体的な取り組みを進めていかなければなりません。
以上の観点から、現在まで市役所でペーパーレス化の検討実施の実績はあるのか。また、今後この予定はあるのか、あるとすれば、どのようなものなのか、お伺いいたします。
次に、2項目目ですけれども、天王山キャンプ場付近の整備についてお伺いいたします。
自然体験の場について、市長は今回の施政方針において触れられましたが、私も青少年の自然体験は不足しており、これが必要だと感じております。我々が子供のころ、外での遊びはそのまま自然との触れ合いでした。川や山で遊ぶことが一番楽しいことでした。自然と触れ合うことで、知らず知らずのうちにいろいろなことを教わりました。情緒的なこと、体力的なことはもちろんですが、自然科学の面でも教わったことがたくさんあるように思います。すなわち水や波の性質、動植物の生態、食物連鎖、気象、そして自然の恐さ、雄大さなどの直観的概念であり感性であります。自然科学の基礎、原点もここにあるのではないでしょうか。同じ題材を勉強しても実際にそれを見て、触れて感動したことがある子供なら、それを実感し、興味を持ち、自らより深く考えを発展ささせていくことができるのではないでしょうか。私は、この実経験の不足も子供の理科離れの一因ではないかと考えております。このことからも私は青少年に自然体験の場を提供するという施政方針の一文に強い共感を覚えております。
天王山キャンプ場はそういった自然体験をできる場所として現在、主として子供たちのキャンプに使われております。また、この付近は遠足として出雲市はもとより大社町、斐川町の保育園児から中学生に至るまで、多数利用しています。キャンプ場付近からは出雲市を一望に見下ろせますし、北山最高峰である鼻高山の登山口としても最適です。鼻高山に登れば日本海が一望でき、晴れた日には遠く隠岐島を臨むことができます。最近の登山ブームとも相まって、市内外から登山に訪れる方も多くなっています。特に近くの手ごろな山として中高年の方の利用が多いようです。また、登山をした後、北山健康温泉で汗を流して帰るといった複合的な利用も可能です。このように大変豊かな自然に恵まれ、立地的にもすばらしく、多くの市民の利用がある天王山キャンプ場付近ですが、上水道、トイレはなく、炊事施設も老朽化しております。現在、子供たちがキャンプをするときには、衛生上の懸念からポリタンクに水を入れ、持って上がったり、近くの民家でトイレを借りたりしています。また、ここに至る道路は一部急勾配で線形の大変悪い箇所があり、少し非力な車では登れず、立ち往生してしまうことや雨天時には普通に運転していてもスリップしてしまうことが多いなど、利便性や安全面での問題があり、運転に自信がない人にとっては大きなストレスとなっております。平地より標高の高いこの道路は冬季には凍結しやすく、四輪駆動の車でも登れないことがあります。こういった条件の悪いとき、万が一火災が発生した場合、緊急車両の到着が遅れ、初期消火に失敗し、大きな山火事に発展する可能性もあり、防災面での問題もあります。
今年、地元住民の念願でありました防火水槽を設置していただきました。また、同じく上水道の工事も始まろうとしています。市長をはじめご尽力いただきました皆様方に地元として大変感謝しております。私は、この機会に青少年の育成、市民の福利、北山の防災のため、キャンプ場道路の整備を検討すべきと考えますが、これに対する市長のお考えをお伺いいたします。
以上で私の質問を終わります。
○市長(西尾理弘君) 登壇
ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
まず、ペーパーレスの問題、紙資源、パルプ資源の保存、活用の問題、そういう観点からいろいろ勉強された成果をご披瀝いただきまして、我々にとってさらに勉強しなければならない課題を提起していただいたところでございます。
現在、市におきましては紙の使用料、平成10年度(1998)の実績でございますけれど、コピー使用枚数が383万5,000枚、タイプ印刷が209万7,000枚という実績が出ております。このほか案内チラシ、通知文等担当課で印刷する全戸配布、回覧用の印刷物があります。ご指摘のとおり限りある自然の確保と経費の節減というのは重要でございまして、平成10年(1998)12月に助役を本部長とした経費節減実施本部を設置いたしまして、俗な言い方でございますけれど、ケチケチ作戦というような合言葉のもとに電気、ガス、水道使用量の節減、あるいはコピー使用の節減に努めているところでございます。また、会議等に使用する資料は、両面使用に努め、残部の使用、ミス印刷等の裏面利用できるものについては公文書を除き再利用を促し、封筒等についても工夫を凝らし、再利用をしているところでございます。
これらの努力による効果は平成11年度(1999)は介護保険関係をはじめ業務量が激増する中、タイプ印刷で平成10年度(1998)同期比に比べ4%の減、コピー使用枚数で1%の増となっており、ほぼ平成10年度(1998)の現状を維持しているということでございます。業務量が拡大する、急増する中でのこの現状維持というのはそれなりに我々の努力の成果ではなろうかと思っているところでございます。
いずれにいたしましても、従来から紙の使用量が文化のバロメーターと言われまして、長年アメリカ合衆国にいますと、本当に紙の山、また山を築くような紙の使用量を見てびっくりしたわけでございますけれど、現在におけるアメリカ合衆国におけるインターネットの時代当来といえども、紙の使用量はそれほど減らないようなことでございます。ヨーロッパの各国では紙のリサイクルということで、特に北欧における森林資源の保全ということで、リサイクルが相当進んでいるようでございますけれど、これも紙を1回リサイクルすると相当繊維がまた小さく切られると。2回目はもうリサイクルできなくて、また新しいパルプを入れて、混入して紙はつくらなければいけないと、3回目以降は難しいというようなこともあるようでございますが、いずれにいたしましても、生産技術の高度化によって紙をどんどん再使用するという道を開かなきゃいけないということでございます。
そういう中で、政府、現在の小渕内閣におかれまして、ベリーニアプロジェクトとして幾つかのプログラムが提案されている中で、電子政府の樹立ということを掲げておるわけでございます。この流れによりますと、やはり現在、霞が関を中心に1人1台のコンピュータ端末を持ちながらのペーパーレス化を進めておりますが、よくよく実態を見ますと、やはり中央官庁、文部省をはじめ各役所の方へ出かけますと、廊下には依然として印刷物の山また山、資料の山また山、まさしく紙の洪水の中で闘っているというようなことでございまして、どうもペーパーレスにしても目標はわかるけど、実際には磁気デスクの中におさめておくのではなくて、プリントアウトをしてお互いに回覧をして、あるいは会議等でこれを確認し合って、またファイルに保存しておくということがないと、1つの安堵感とか安心感とか、あるいは容易に資料にアクセスできる便利性ということから見ても、紙の消費量はなかなか減らすのは難しい、業務が拡大するに従って、ペーパーレスと言いながらも、かえって今度はペーパーフルになってくると。ペーパーがあふれるということになるというようなことでございまして、その辺のところ非常に難しいところでございますが、しかしながら、今後に向かいまして政府挙げての電子政府樹立の中で、本市におきましてもこの電算情報システムにつきましては、基幹となる住民情報、税及び財務会計のシステムと各課で業務に導入している個別のシステム等の実績を上げながら、現在、立ち上がろうとしているところでございます。住民票可視台帳など、一部のシステムで紙台帳を廃止できたものもあります。しかしながら、プリントアウト、出力して紙で保存や報告をしなければならない書類も先ほどのごとく依然として多いわけでございまして、なかなか全体としてのぺーパーレスの効果は思ったほど出ないということでございます。
そういうことでございますから、政府挙げてのこの事業展開の中で、本市におきましても全庁的な情報化をさらに図るため、現在、情報化計画を策定中でございまして、ただいま福代議員のご指摘の点も踏まえまして、さらに検討を進めていきたいと、こういうふうに思っているところでございます。
次に、天王山キャンプ場周辺の整備の問題につきまして、ご質問いただいたわけでございます。
私もかねてからいろんな機会に申し上げておりますけれど、生活空間を拡大し、青少年の皆さんから高齢者の皆さん方が自然体験の中でおのずと心豊かな和やかな生活をエンジョイしてもらう、そしてそれがまた子供さん方の教育、あるいは文化の前進にも役に立つということで、国を挙げての体験学習、あるいは実体験教育の重要性が指摘されておるわけでございます。
特に、我がふるさと出雲におきましては、やはり自然が放置されていると。例えば北山山系でございますが、これは県立の自然公園として認定はされておりますけれど、何といいましてもその中で樹木の保存、管理、あるいは生態系としてのシカとか、あるいは植物等の保存、保全、管理はうまくいってるのかということでございまして、そこまでなかなか手が及んでない。単に指定されておるだけだということでございまして、松くい虫の問題、大変でございます。したがって、土砂災害、先般も北山山系で起こりましたけれど、そういう樹木が傷み、弱ることによっての自然災害の発生もあるわけでございまして、何とかこの中を整備することによって、活用することによって保存が実現できるという整備と保存は両立するという思いの中で、この北山山系の本格的な活用の時代を迎えなきゃならないと思っているところでございます。
そういう意味で天王山のことにつきましては、昭和44年(1969)頃高浜地区の皆様のご好意によって整備された天王山キャンプ場がございますので、これの利便性の向上のために努力をしているということでございます。しかしながら、キャンプ場そのものがご承知のとおり来阪神社の境内にあるということもございまして、公の立場でこれを直接的に整備するというのがなかなか難しい場所におかれているということがございます。ではございますけれど、道路整備などは重要でございまして、この道路、市道でございますが、この市道の整備計画に基づいて進めていきたいと。天王山キャンプ場に至る市道の整備については、水道工事がご承知のとおり間もなく始まるわけでございますので、あの近場に水道の確保をするというようなこと、あるいは道路の線形の修正や待避所の設置などを行って、市道としてのこの参道が利用できるようにしていくということを私どもは考えておりまして、今後努力させていただきたいと思っております。
また、この天王山キャンプ場に限らず、特に鳶ケ巣城址、これがまた戦国武将があれをお城として選ばれただけありまして、大変見晴らしのいい、アクセスは他方難しい場所にあるわけでございます。アクセスが難しいからお城に選んだわけでございまして、後ろからも前からも攻めがたいというところでございますけど、一たん上がればすばらしい眺望、相手の動きがすべて手に取るがごとくわかる、出雲平野が一望のもとに把握できる最高の立地条件を兼ねた場所でございますので、何とか県の立場におかれまして、ここにロープウエイを開設していただきまして、市民等しくアクセスできるような自然景観豊かな活動の舞台が広がることを願ってやまないところでございます。
以上がこの問題に対する私の熱意と希望でございますが、よろしくご理解いただきたいと思います。ありがとうございました。
○1番(福代秀洋君) それでは、少し要望と、そしてわからないところをもう少しお伺いしたいと思います。
まず第1点目のペーパーレスに関してでございますけれども、先ほどの市長のご答弁の中で、現在、市役所としても取り組んでいらっしゃって成果が上がってきているということがわかりました。
私が質問でお話しました政府のバーチャルエージェンシーというのですけれども、直訳すると仮装機関というふうになると思いますけれども、これは多省庁にまたがって縦割の行政組織では対応しにくい問題を、これを各省庁の人員により構成される総理直属の機関によって取り組んでいこうとするものであります。私は、先ほど市長のお話の中にありました助役を筆頭とされる、そういった組織、これが当市においてもそれに当たるのかなと今思っておるところですけれども、いずれにしても、当市におきましても各部、各課、そして職員一人ひとりでこのごみ減量化への姿勢に温度差があるんではないかと、このように感じております。ここまでしていらっしゃるのかという方もいらっしゃれば、あるいはあらこんなところでこんな無駄をしてと、考えさせられることもあることは事実でございまして、私は今、お話していらっしゃいました組織、助役さんを筆頭とされます組織にもっともっとこれからご努力をいただきたいと、このように思うわけでございます。
また、先ほど市長がおっしゃいましたけれども、よくペーパーレス化をしたら紙の使用量が逆に増えたというお話、私もよく聞いております。これをよくよく聞いてみますと、これも先ほど市長がおっしゃいましたけれども、システム自体より使う人に問題があるように私思っておりまして、コンピューターの画面を見慣れていないので、一度打ち出して、作業がしにくいので一度紙に打ち出して、それが一人ひとり、各人が紙に打ち出して使用するということで、逆に使用量がふえたことが多いように感じております。何のためにペーパーレスをするのか、そして紙は何からできているのかということが、そういったことが頭の隅にあれば、いや少々ちょっと使いにくくても、慣れたらどうにでもなるわい、ということでやっていただけるんじゃないかと、このように思っておりまして、こういった本末転倒は起きないんじゃないかなと考えております。
これはペーパーレスに限ったことではなくて、現在の一般的な事務に関しても言えることでして、紙は何からできているのかという考えが頭のどこかにあれば、例えばワープロやコンピューターから原稿を打ち出す前であるとか、コピーをとる前に、ミスがないのか、自分で確認する、あるいは他人、上司に確認をしていただくということが、自然とできて、大量のあのミスコピーとか、ミスプリント、これが減らしていけるんじゃないかというふうに考えております。
必要な紙を使うということは、これは何ら恥ずべきことじゃなくて、やらなければいけないことなんですけれども、こういった不必要な紙をこれから減らしていけば、これだけでも大分違うんではないかと思っておりまして、こういった面で減量化を進めるためには、一人ひとりの意識の向上なくしてはできないかなと、私は思っております。
こういったことから、私は市役所の職員の皆様一人ひとりにこのことをご理解いただいて、さらなる減量化へのご努力をこの場を借りて要望したいと、このように思います。
また、市長には先ほどよりお話いたしましたけれども、よりよいシステムづくりと啓発活動、これをお願いするとともに、先ほどは具体的目標についてはお話がなかったように思いますけれども、これあるのかないのかということと、あと、もしないのであれば、少なくとも年次計画ぐらいは立てて、それからそれをチェックしていくといったようなことがこれから検討していってもいいかなと、必要になってくるのではないかなと思っておりますが、その点あるのかないのかをまた後でお伺いしたいと思います。
それから、次に、天王山についてのことですけれども、先ほど市長おっしゃいましたように、確かにキャンプ場自体は神社の土地ということでございまして、非常に難しい面があろうかと思いますけれども、これは本当に公共性の高いものでありまして、また完全な非営利、ボランティアでお金も一銭もいただかずにやっているといったようなものでございます。こういったところに公共のお金を投資するのはどうかという議論もあると思いますが、私はそういったところにお金を使って、何ら恥ずべきことは、後々の管理、あるいは土地の所有、あるいは建物の所有といったような問題が出てきて、なかなか難しいのかなと思ったりもしておりますが、そういった話し合いを進めていけば、そんなに難しいことではないんじゃないかなと、私も勉強不足で私の考えを言わせていただければ、こういうことになるわけでございます。
それから、先ほど北山の自然についても触れていただいたわけでございますけれども、確かに山が荒れてきておると。ですから、先ほど言いましたような火災が起きたときなど一気に広がってしまうんじゃないかという懸念があるということも、また事実でありますし、豊かな生態系が失われつつあるということもまた、これは山に限らず、田園部についても同じようなことが言えるわけでございますけれども、そういった中で北山に関しましては、やはり管理するためには道路が要るといったことで、天王山につきましてもそうですけれども、天王山の道路というのは非常に北山の奥の方まで入っている道路、出雲市内一番高いところぐらいまで行くんじゃないかと私は思っておりますけれども、まだあの先にも延ばせるような余裕がある道路であります。それほど勾配がきつくなくても可能だというふうに聞いております。そういったところでありますので、この天王山の道路につきましても、またそのほかの道路につきましても今後とも前向きに検討していだたきますように、ご要望申し上げまして、質問を終わりたいと思います。
先ほどの目標のことについてだけ、お答えを願いたいと思います。
○市長(西尾理弘君) はっきり言いまして、この市におけるペーパーレス化、あるいはバーチャルエージェンシーとおっしゃいましたけれど、これに向かっての活動は今始めたところでございまして、明確に何年度ぐらいまでにどれくらいの使用量に抑えるというところまで目標を立てたものではないわけでございますが、私の気持ちとしてはもう今の水準は上がらないようにすると。これを下げる努力に徹すると。これをリミットにするというぐらいの努力目標で現在頑張っておりまして、間もなく具体的に事業を定める段階では部内で協議が必要でございますけれど、できるだけ明確な目標を立ててまいりたいと、こういうふうに思っておるところでございます。
あとの方は質問を求められませんでしたけれど、やはり先ほど言いましたように、北山全体がピクニックランドになるぐらいな整備も必要ではないかと。鳶ケ巣城の方の林道の整備もご要望いただいております。市だけでは限界があるわけでございます。県とともに協力しながら、全山これピクニックランドという形ぐらいに最終的にもっていかなければいけないと。そして北山の日本海側にはもっとすばらしい景観ロード、サンライズロードができるというぐらいな形にもっていかなきゃいけないというような思いでいっぱいでございます。つけ加えておきます。ありがとうございました。
(多自然型河川の推進)
出雲市の良さの一つに豊かな自然、のどかな田園風景があります。これは将来重要な資産となると思います。下水道で水をきれいにし、多自然型の河川で豊かな生態系を回復させることは重要です。しかし、コスト、管理の面での問題もあり、これをクリアしなければいけません。またこの質問の後、北稜高校近くに設置されることが決まった堀川水系の遊水池には親水公園も計画されています。
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。私は事前通告に従い、多自然型河川について質問します。
自然空間の中でも水辺の持つ魅力は他に変えがたい貴重なものです。水そのものが持つ魅力、美しい景観、そこに暮らす多種多様な動植物など、我々の心に潤いと安らぎを与えてくれるものです。また、子供にとっては大変魅力的な遊び場であり、自然体験の場、学習の場であります。本年度の市長施政方針にも青少年の自然体験の必要性が挙げられていました。
青少年の健全育成にとっても自然と触れ合うことは重要と言われています。以前にも申し上げましたが、水や波の性質、動植物の生態、食物連鎖、生命の誕生と死、気象、自然の雄大さなど自然摂理の直観的概念や感性などは子供が自然体験を通じて身につけていくものであります。自然科学や文学、芸術などいろいろな分野において、重要な一種のひらめきもこういった概念、感性なくしては生まれないものです。このように次世代を担う人材育成のために豊かな自然体験が非常に重要であると思います。
自然が豊かな出雲市ではありますが、農村部においても中小河川、用排水路の改修が進み、コンクリート護岸や三面コンクリートの川がふえ、生物の多様性が失われてきています。私が子供のころ、近所で普通に見られたホタルは近年ほとんど見られません。このほかにもこういった水辺の小動物は多くあります。また、コンクリート造りの河川ではほとんどの護岸が急峻で、水や動植物と気軽に触れ合うことはできません。景観の面でも周囲の情景と余りマッチしていないことが多いように感じます。また、河川上流部の比較的勾配が急な箇所がコンクリート化されたため、必要以上に流速が速くなり、大雨のとき中下流への負担が増えているようにも感じています。河川の持つ治水、利水の役割を果たした上で、経済性や維持管理のしやすさに重点を置いた場合、一般的に三面コンクリートなど従来の工法がよりよいものとなりますが、今まで申し上げました潤いやゆとりいった近年求められている質的な豊かさはそこにはありません。
ご存じのとおり、多自然型川づくりは、自然の持つ多様な護岸等を人工的につくり、生物の良好な育成環境に配慮し、あわせて美しい自然景観を保全、あるいは創造するものです。つまり治水、利水の役割に加え、環境面に配慮し、自然豊かな川づくりを行うものです。平成2年(1990)ごろから建設省が主体となって進められてきており、全国的にも多くの実績があり、年々ノウハウの蓄積が行われ洗練されてきております。出雲市内でも幾つか実績があります。この多自然型川づくりの必要性については今まで申しあげましたとおりで、私は今後小規模な河川についても基本的にはこういった考えを取り入れて、河川改修を進めることが望ましいと考えます。しかしながら、用地、建設費、維持管理等、従来のコンクリートによる河川に比べ、問題となる点もあるように感じています。
以上の観点から、まず現在の出雲市における状況をお伺いします。
出雲市内で多自然型の川づくりによる河川は何箇所程度あるのでしょうか。
また、どのような場所にどのような目的で設置されているのか、どのように維持管理されているのかなど、現在までの実績をお答え願います。
また、用地、コスト、維持管理などに問題があるのではないかと感じていますが、多自然型の川づくりにはどのような問題点があるのか、お答え願います。
出雲市では、今後多くの河川改修が予定されています。また、今後、下水道の整備が進んでくれば、水質の浄化も期待されます。かつて川は生活と密着したものでした。近年、生活の高度化によって川と生活は分断され、川は治水、利水のために特化しました。それとともに川を大切に、水を大切にといった気持ちがみんなの中から薄れてきたのではないかと感じています。川は大変公共性の高いものであるとともに、地域性も高いもので、地域の皆さんの努力で維持管理されている面も多分にあります。このようなことから将来的に出雲の河川をどのようにしていくのか、今議論の必要があると感じています。
出雲市が今後どのような考えによって川づくりを行っていくのか、多自然型の考えを積極的に取り入れていくのかどうか、ハード面、ソフト面、両面からお伺いをし、質問を終わります。
○市 長(西尾理弘君) 登壇 ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
河川行政のこれからの展開において、極めて重要な点についてご質問いただいたところでございます。私はそういうふうに受けとめているところでございますが、まず、国の方針、あるいは県、市の方針の中で、現在、やはり川を治水の観点から、そしてまた利水の観点から、これを整備していこうというのが基本にあるわけでございます。しかしながら、今日、環境の21世紀を迎えまして、多自然型河川改修とか、自然豊かな河川の環境創造とか、いろんなことが言われておるわけでございます。要望は多々またございますし、その中で公共としてどういう改修の基本的な方針に臨むべきかということについて、おっしゃるように少し整理しておく必要があろうかと思うわけでございます。
そういう観点で国の方針も踏まえながら若干申し上げますと、まず、斐伊川・神戸川大治水事業のような大きな国家河川の管理につきましては、治水、利水はもとよりでございますけれど、その堤外地における環境創造ということで、自然豊かな活動の舞台、例えばスポーツランドであるとか、あるいはボート場であるとか、いろんなものも考えながら、そこには緑豊かな景観をつくっていこうという考え方がこれ1つあるわけでございます。この一環として間もなく7月初旬に行われますけど、斐伊川放水路における出雲のふるさとの森づくり1000年の森づくりがまさにスタートするわけでございます。そして、中小の河川、これは県管理河川が中心になるものでございますけれど、この中小の河川、これは出雲市でいえば新内藤川、赤川水系等がございますけれど、これにつきましてはやはり環境の創造もさることながら、やはり管理の合理性、経済性というようなことも抱き合わせて考えておかなければならないというようなことで臨もうとしているところでございます。
しかしながら、中小の河川についても、ここはというところはやはり多自然型の水辺を創造していくと。そこにはメダカもホタルもチョウチョも飛び交うというような環境をつくっていくということがあろうかと思いますので、この河川全体をこのハード主体の考え方から、経済的合理性の考え方からコンクリート張りにしていくとか、それを全部統一するということではなく、区間区間区切って、ここは守っていくというところは守っていくという形での多自然型河川の整備ということについても、配慮していくべきことと思っておりますし、国の自然もそういう方向になっていると理解しているところでございます。
そういう意味で現在、赤川につきましては、親水公園的な景勝地ということでの整備を既にとりかかろうとしておりますし、出雲市におきましても間もなく秋の植樹祭におきましては、100本以上の桜の並木を赤川の堤防沿いにつくっていこうというようなことも考えているところでございます。
3点目といたしまして、この用水・排水路等身近な場での、いわゆる水路の改修の問題がございます。これにつきましては、地区の方から要望いたただきまして、3カ年計画を立てて順次進めているものでございます。これについては主として土水路を三面水路にするとか、あるいはコンクリート張りにするとかというようなことで、環境衛生上の管理の合理化ということも図りながら、住民の皆様の要望を受けとめて、整備していこうということでございます。
ただ、この用水といえども多自然型にすべきだというような住民の皆さんのご要望等がある場合には、やはり多少の経済的な負担があってもそういうことを考えて、やはり整備も進めていくということも必要ではなかろうかと思っているところでございます。
そして、この川を守っていくためのソフトの仕組みでございますけれど、国家の大事業で行います一級大河川についての管理、整備はこれはやはり国の力において管理運営していかなければならないと、あるいはしていただかなきゃならないと、こういうふうに思うわけでございます。また県管理河川につきましても川の規模等のことも考えますならば、やはりこれは県において公共の力でもって県管理河川の維持につきまして、ご配慮いただかなければならないと、こういうふうに思うわけございます。
ただ、身近な場における中小河川、県管理河川といえども住民の皆さんの本当に憩いの場として展開されております親水公園的な区間については、住民参加のもとに、これもお互いにきれいにしていくというようなこともまたあってしかるべきではなかろうかと思っているところでございまして、全部、公共の管理に任せて、自分らは知らぬ存ぜぬということではなくて、お互いに自然の中で慈しみ合うという思いで川を大事にするという観点からボランティアの参加のもとでの管理、保護すべきところもあっていいと思っているところでございます。
最後に残りますのが用水路、排水路、市の方で管理いたしますこういう水路でございますが、これにつきましては永年出雲の伝統の中で、住民挙げてのご奉仕の中で清掃管理等を行っていただいているところでございますけど、高齢化等大変窮屈な面も出てきておるようでございます。今後におきましては、平成12年度(2000)から特別の予算措置も行っておるところでございますけれど、公共の力で溝掃除等を手伝うべきところはどんどん手伝うということで、今までの方針より若干踏み込んで、公共の力で皆さん方の河川清掃に協力をしていくと、あるいはむしろ協力してもらうというパートナーシップの中で、管理の合理化を期していきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。
以上、私の立場からの答弁とさせていただきます。
○建設事業部長(木次 誠君) 登壇 それでは、事業を担当しております立場から、先ほど市長から基本的な考え方がございましたが、どういう河川でこうした親水公園的なものがされておるかということでございます。これにつきましてはご承知かと思いますけれども、赤川の上流、駅の南側でございます。ここが先立ちまして、あのような自然型の河川にしていただいている。これは県事業でやっていただいております。そして、現在進行中でございますが、新内藤川、これも大きな河川として県事業で取り組んでいただいておりますが、これはあえて私、きょうこうして申し上げますのは、議員の皆さん方、市民の皆さん方もおわかりかどうかと思って申し上げますが、若干泥でのり面を長くした護岸になっております。そして常時流れる部分については、ブロックであるとか、コンクリートでやるというふうな形で自然を残した河川に計画されて実施されております。
このことは先ほど市長からありましたように、自然型になりますと、どうしても用地を余計に確保しなければならないという経済的な面がございます。そして、残る課題といたしましては管理の面でございます。駅の南の部分を想像していただければわかりますが、非常に見た目きれいに入りやすくしていただいております。ですが、一雨降りますと、そこにごみ等がつきます。こういうふうな河川管理につきまして、今後、基本的には私どもは県河川は県でお願いをするという立場でございますが、市の方に管理委託もされます。そうしますと、私どもは地元土木委員会を通じながら、それからの地区でのご協力を願っているという状況等も踏まえながら、こうした自然型の必要性、これについては十分今日の中では方向づけもされておりますし、私たちもできるだけ市長の方針もありましたように、取り組んでまいりたいと思いますのが、現状の中で経済性の課題、管理の課題の中で、できるだけの取り組みをさせていただきたいということを申し上げ、ご回答にさせていただきます。
(@北山対策、Aインターネット環境整備と問題点)
山林に関しては2回目の質問ですが、今回は北山を中心に質問しました。市長はこの翌年を、森林再生元年と位置づけられ、審議会の立ち上げ、ふるさとの森再生事業の実施と積極的に取り組んでいただいています。また、県はシカの頭数調査方法を見直し、駆除頭数を大幅に増やすなど、より実際に即した頭数管理をしつつあります。インターネット環境の整備は、出雲トータルネット(株)の立ち上げにより、出雲もブロードバンド(高速インターネット)時代に入ったことを歓迎し、これを広くPRする必要をうったえました。また、出雲市も資本参加しているケーブルビジョンとトータルネット等民間会社と市の関係について整理する必要があると考え質問しました。
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。今回、私は2点について質問いたします。
まず、第1点目は、北山の山林荒廃に対する対策についてです。
ご存じのとおり、北山における本年の松くい虫被害は大変大きなものでした。松枯れの進む北山を見て、多くの人が痛々しく悲しい思いをしていらっしゃいます。また、シカによる森林被害も一向に減らず、シカ自体が北山の自然のバランスを崩す要因となっています。今さら申し上げるまでもなく、山林の斜面防災上、あるいは河川防災上、果たす役割は大変重要です。現在の北山を見たとき、北山のふもとに住む人にとっては、痛々しさより悲しさより斜面災害に対する恐怖と不安の念が強く頭をもたげます。もともと急峻な北山でありますので、大雨のときの斜面災害は大変心配されます。一集落を飲み込むような大きな斜面災害の可能性も否定できません。また、山林荒廃による保水能力の低下はもともと冠水地帯である堀川流域の被害をますます深刻なものにしかねません。
そこで、最初の質問ですが、本年の北山の松くい虫、シカによる被害の状況と過去からの被害量の推移をお伺いします。特に、過去からの被害がどのような傾向にあるのか、どの程度計量的にこれをつかんでいるのか、お伺いします。
現在まで松くい虫、シカ、それぞれに対策がとられてきております。市においても大変なご努力をいただいており、関係地域の住民として大変感謝をしておるところでございます。松くい虫被害とシカ被害対策はシカが保護動物であることから、かなり意味合いが違うと思いますが、それぞれについてとられている対策をお伺いします。
私は、昨年の6月議会において山林の保護について質問をいたしました。このとき市長からは国家的プロジェクトとして国、県、市が一体となってこの問題に取り組むべきだとの答弁をいただきました。私もその必要性を感じていますが、なかなか簡単にはいかないのかなとも思っています。現在まで出雲市として国、あるいは県にどのような働きかけをしてきたのか。また、どのような回答があっているのか、お伺いいたします。
さて、とられている対策の詳細は答弁いただくわけでございますが、私の知る限り、松くい虫の対策にしても、シカ被害対策にしても、かなり長期間にわたって続けられています。この松くい虫に対する薬剤の空中散布は大変多くの人のご努力に支えられ、行われています。このおかげで被害にある程度の歯どめがかかっていることは間違いありません。しかしながら、抜本的な解決策とはなっておらず、解決の見通しも立っていません。シカについても同じようなことが言えます。このまま半永久的に自然に手を入れていかなければならないのではないかという危惧も生まれています。このようにバランスを崩しているとも思われる北山の自然ですが、これから北山がどうなっていくのか、科学的根拠に基づいた納得できる中・長期的展望は聞いたことがありません。これは科学的分析、把握が十分されておらず、よくわからないからではないでしょうか。現在の対策、被害箇所への手当てを行いながら、北山の状況を科学的に、総合的に把握するため、植生、生態系、気象、水質、土質等の総合的な調査を行い、それをもとに中・長期的なビジョンをつくり上げることが今必要ではないかと考えています。これに対するお考えをお伺いいたします。
また、これら北山の問題は酸性雨、大気汚染などにより、植物の抵抗力が弱まったためではないかとか、温暖化により冬死ぬシカが少なくなったためではないかとかいう話を聞きます。少し安直ではないかという気もしますが、私は地球環境の変化が現象化した身近な例ではないかという考えは、あながち間違いではないと考えています。今後、地球環境はさらに大きく変化すると言われています。温暖化の進行、海水面の上昇、オゾン層の破壊等々は今後我々の生活にさまざまな形で影響を与えることになるでしょう。出雲市の中・長期的展望をするときも、もはやこれを無視してはできないときが来ていると考えます。今後、日本も本格的な地方分権社会に移行すると言われています。自治体が自ら考え、自らの力と責任で政策展開していく時代が来ると言われている今日、市として地球環境の情報を収集し、的確に分析し、出雲市に当てはめ、予測をしていくことは大変重要であると考えます。その上で政策に生かすべきは生かしていく。準備すべきことは準備しておくべきだと考えます。この点について現在の出雲市の状況と市長のお考えをお伺いします。
次に、情報通信環境の整備についてお伺いします。
今、時はまさにITブームでございます。国を挙げてIT革命の推進に取り組み、出雲市でも今議会で地域イントラネットの構築等のIT関連の予算が提出されています。私は出雲市にとって今、最も進めなければならないのはインターネット接続環境の整備だと確信しています。すなわち高速で安価で安定したインターネット環境を全市にわたって展開することです。現在もインターネット利用者は大幅に伸びており、インターネットはIT革命における最も重要な媒体になると考えられます。そんな中で地方都市が高速で安価で常時接続できる環境を整えておくことは大変大きな意味を持ちます。特に、高速な環境の整備は重要で、ホームページ等の閲覧がスピーディーに行え、大変快適であるとともに、高品質の動画、写真などの映像データ、大きなプログラムなど、通常の通信速度では事実上、非現実的な送受信を行うなども可能となり、ビジネスの場としての魅力も大きく広がります。また、住居を構える上で大きな判断要素の1つとして、情報通信環境の整備を挙げる人は今後どんどん多くなると考えられます。幸い出雲市にはケーブルテレビによる双方向、光ファイバー網が整備されており、これを使った高速インターネットサービス等の通信事業も近く行われます。また、出雲トータルネットによるDSLを使用した高速インターネットサービスも開始されようとしています。これらが本格的に稼働し始めれば、出雲市は全国の地方都市でも大変先進的な情報通信環境を持った都市となります。これをPRするとともに、今後さらに高速、低料金で安定した環境を構築していくことが必要だと考えますが、これに市としてどのように取り組んでいかれるのかお伺いいたします。
出雲ケーブルビジョンの通信事業への参入は今まで申し上げました観点から大変重要で、出雲市としてもこれをさらに推し進めることが必要だと考えています。一方、トータルネットの誕生は出雲の通信環境に選択の幅と厚みをもたらすもので歓迎すべきものです。私は、現時点で市とケーブルビジョンとトータルネット等の民間プロバイダーの三者の考え方を整理しておくことが必要だと考えますが、どのように考えていらっしゃるのかお伺いします。
この質問に関しましては、先ほど高野議員への答弁と重なる点がございますけれども、再度答弁をいただきたいと思います。
最後に、IT革命における陰の部分、IT革命によって危惧される問題について質問いたします。IT革命は避けることのできない大きな流れであり、我々の生活を大きく向上させるものです。現在、まさに国策としてこの推進が図られています。その中で重要な媒体となるインターネットは、個人が自由に世界に向け情報を発信でき、またさまざまな情報を得ることができます。世界中の会ったことがない人と話ができ、知り合いにもなれます。居ながらにして商品を選び、購入できます。世界を相手に商売をすることもできます。まさに革命的な出来事です。しかし、現在インターネット上ではさまざまな有害な情報や反社会的な情報が氾濫し、麻薬等が売買され、性犯罪等に青少年が巻き込まれる事件も多発しています。また、インターネットが人格形成に与える影響も危惧されており、今年5月に発生した17歳の少年によるバスジャック事件では、少年がパソコンを購入してから精神的に不安定になったとか、インターネット上でのいじめ、犯行予告があったとの報道がありました。また、昨年4月にアメリカ、コロラド州で発生した高校生による銃乱射事件は、13名の被害者と2名の容疑者が死亡する痛ましいものでしたが、容疑者の高校生がインターネット上に暴力的なメッセージを掲示していたことなどから、インターネットが事件の要因の1つとして取りざたされました。インターネットを極端に批判し、悪者扱いする必要はありませんが、こういった事件に全く責任がないと断言することはできません。
インターネットはその性格上、情報を規制することが難しく、情報を受ける個人の目と判断力が大切で、より高い見識と良識を必要とします。現在、出雲市においても学校でコンピューター教育が行われていますが、申し上げましたとおり、インターネットは諸刃の剣であるという側面を持っています。使用技術の教育も必要ですが、このことを踏まえた陰の部分を考慮した教育を行うことが、より重要になってきていると考えられます。この点について現在どのような教育が行われているのか、また、どのようにお考えなのかお伺いし、私のすべての質問を終わります。
○市 長(西尾理弘君) ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
まず、本市の松くい虫、シカ被害の現状、あるいは過去からの被害の推移等についてのご質問がございました。北山山地における本市の松くい虫の被害による伐倒駆除の量は、平成9年度(1997)250立方メートル、平成10年度(1998)200立方メートル、平成11年度(1999)761立方メートルとなっており、駆除量から見ても平成7年度(1995)から被害が急増している状況が伺えるわけでございます。本年度もまた大変な量になろうかと思っているところでございます。それに対する予算の措置についても特段の増額を図っていることは、よくご存じのとおりでございます。
他方、シカ被害による造林木の単年度の被害額は、スギ、ヒノキを中心に、平成7年(1995)、これが185万円、平成8年(1996)194万円、平成9年(1997)666万円、平成10年(1998)1,531万円、平成11年(1999)1,542万円となっており、特に平成9年度(1997)から激増しておりまして、7年度(1995)段階で100万円台が今は1,500万円台に膨れているというような状況がありまして、福代議員の叫びに近いご質問になったと思っているところでございます。
この松くい虫の被害の対策につきましては、薬剤の空中散布による防除や、被害木の駆除、これが有効だということで現在実施しておるところでございます。シカ被害対策としては駆除による頭数管理、シカが農地に出ないようにする防護柵の設置、造林木などのシカの角こすり被害防止のための幹への針金巻きなどの被害防止策を実施してきておるところでございます。
国、県への働きかけでございますが、まず、松くい虫被害対策につきましては、平成11年(1999)12月に出雲市の緊急要望といたしまして、国に対しまして松くい虫被害対策関連事業の推進に関連し、森林病害虫等防除事業への予算配分、松くい虫等森林病害虫に強い松の研究開発、環境への負荷の低減化を図ることのできる新しい特効薬剤の研究開発等について要望いたしました。正式の要望はこれでございますけれども、非公式に私もそのほか2〜3度林野庁に参りまして、以上のような、特に薬剤の研究開発、これを大学等との共同研究等をもっと積極的にやって、何とか新しい新薬の開発について道を開けということを幾度も要望しているところでございます。
以上のような行動に対します国の反応は、現在の状況の中では空中散布による防除策、あるいは伐倒駆除、これが最善の方法であると。したがって、これはやはりやるべく国としても助成していくということでございます。新薬開発についての見通しは立たないけれど、私の申し入れの趣旨はよくわかりますという受けとめ方をしているところでございます。さらに農林水産省の枠内だけではなくて、文部省傘下の大学研究機関との連携、協力の中で人体被害の皆無の新しい特効薬の開発が可能かどうか見極めていただきたいと、こういうふうに考えておりまして、さらにこの問題については粘り強く交渉し、注意を喚起していきたいと思っているところでございます。
他方、全国市長会からも私の立場と同じような要望を繰り返し行ってきております。このことによりまして、今年度は国庫補助事業として緊急雇用特別交付金事業により、北山山地において伐倒駆除の予算が追加され、現にその効果を上げているところでございます。
さらに、県に対しましても再三事業費の拡大を要望してきております。県の補助事業の追加は現在、これを受けまして検討されているということもあるわけでございます。
他方、シカ被害対策につきましては、県シカ被害対策協議会において、駆除の徹底、防護柵の設置などの被害対策の実施について要望しております。さらに、本市重点施策として被害対策の一層の拡充、北山山地の荒廃地の復旧対策について特に県に要望しております。
また、先般、県が雄ジカ捕獲禁止区域の設定更新をした際においても、公聴会の場で、あるいは直接私が担当官に対しまして、食害や柵被害の補償、山地対策、植林等の環境の整備などを実施するよう、市としての条件としてこれを申し述べたところでございます。
これらの要望、意見に対しまして、県は駆除の徹底、間伐、受光伐などによるシカの生息環境の整備、防護柵の設置と補修、造林木保護のためのバークガードなどの、川を守る、バークガードなどの設置など、農林作物被害防止対策について積極的に取り組むと、これが最後の機会だぞと、わかりましたということで回答しているところでございます。
議員からはさらに、この北山山系の荒廃に対する今後の考え方についても問いただされたわけでございます。北山山系の保護に関する長期的なビジョン、あるいは中期的なビジョンといたしまして、できるところは松林から照葉樹林への樹種転換と、現在の生態系を維持した中でのシカの生息ゾーンを設定整備すべきと考えておるところでございます。とりわけ病害虫に強い樹種への転換が肝要と考えておりまして、地元の方々や関係機関の了解を得た上で、山のふもとの方は、できるだけ今後、照葉樹林としていわゆるシイとか、あるいはタブの木とか、そういう照葉樹林帯で覆っていくと、これが出雲の天然自然の樹木として成育もいいし、また環境保全としてもいいという考え方でこういうふうな方向で考えておるわけでございます。これらの樹種転換を図ることによって、全山燃ゆるがごとき緑の山としてこれを守っていきたいと、こういうことでございます。
なお、市の立場だけでなくて、全世界的な自然環境の激変、これを念頭に置いた上での考え方も重要であるというご指摘もいただいたわけでございます。全く同感でございます。私たちを取り巻く環境問題につきましては、地球温暖化や酸性雨などの地球的規模のものから、ごみ問題などの身近な問題として取り組まなければならないものがあり、非常に多岐にわたっておるところでございます。
身近な環境問題はもちろんのこと、地球的規模のものについても一自治体としてその改善に向け、自治体の立場から積極的に努力すべきと考えており、まず今年度、市の事業といたしまして、地球温暖化対策実行計画の策定を現在進めておりまして、年度内にはこれを完了したいと思っているところでございます。今後は、環境基本計画の策定を視野に入れながら、積極的に北山をはじめ環境情報の収集・分析に取り組むとともに、広報・啓発に努め、環境にやさしいまちづくりを目指し、市民の皆様とともに前進していきたいと考えております。
最後になりますけど、議員ご指摘のこの北山山系を総合的にもっと調査をして、中・長期的なビジョンから今後のあるべき姿、あるいは今後の総合的、具体的な政策、施策について、明らかにしていく必要があるというご指摘、全く同感でございます。
ただ、私の立場から申しますと、北山だけではなくて、中国山系、特に出雲の市の半分を占めます南地区、3地区、4地区のこの森林の保全、これをどう考えていくかということも大きな課題でございます。県におきましても先般、森林政策についての提言が出されたようでございますが、こういうものをまたよく勉強いたしまして、市としての積極果敢な森林対策、森林組合も頑張っておられますけど、これらへの助成も含めまして何とか全市域にわたる緑の創造、あるいは山林の保護、活用の道、これにつきまして総合的な調査、我々の立場でやれることはやりますけれど、そういうものを受けて頑張っていきたいと、こういうことでございます。
以上、私の立場からの答弁とさせていただきますが、インターネットの環境整備の問題、ご指摘いただいたことは当然皆理解しているところでございます。今後においては、まずそれぞれのビジネスが元気よく立ち上がっていただきたい、これが肝要でございます。規制をかけるというようなところまでへは行っておりませんし、むしろ大いに頑張ってもらう、そういう競争的協調の中で情報ビジネスの花が開いてくると思っているところでございます。基本的なところはそういうことでございますが、後ほどまた担当部局、教育委員会を含めて答弁をさせたいと思います。
○教育長(多久 博君) 登壇 ご質問いただきました情報通信環境の整備についての中で、特にIT時代の危惧についてお答えをいたします。
急速なコンピューター社会の進展の中で打ち出されましたIT革命は、各方面から期待も大きく、また、さきには高度情報通信ネットワーク社会形成基本法、いわゆるIT基本法が制定され、年明けに施行されることになっており、情報教育の推進は新しい教育課題とされ、また急務となってきたところでございます。
一方、このようなIT革命によって得られる情報の中には、教育面、特に子供たちにとって有害な情報や作為的に加工された情報も含まれております。議員ご指摘のマイナス面も多くあるところでございます。そうした中で、本年2月から稼働しております小学校、中学校間の教育ネットワーク、通称いずもオロチネットでは、予想される問題を未然に予防する装置といたしまして、子供たちが有害情報にアクセスできないようにするフィルター機能、いわゆる遮断機能でございますが、そうした機能、さらには外部からハッカー、いわゆるデータやシステムを壊される行為でございますが、ハッカーの不正侵入を防止する「ファイヤーウォール」という機能を設置しているところでございます。具体的には教育委員会内に設置しております管理サーバーで常にこれらを監視しながら、未然の防止に当たっているところでございます。
また、一方では、子供たちが情報モラルにかかわる学習も必要とされているところでございます。議員ご指摘のとおり人格形成上に新しい教育視点となってきたところでございまして、こうした中で市内の学校では情報に対する正しい判断力や責任感、さらには情報価値を認め、尊重する態度を養うなど、情報にかかわる基本的なルールを身に付けさせる学習が必要とされておりますので、その趣旨を生かした教育を現在あわせて実施をしているところでございますので、ご理解をいただきたいと思っております。
以上、答弁といたします。
○総務部長(原田伴子君) 登壇 インターネット環境の整備にどう取り組むのかというご質問でございますが、市内にアクセスポイントを持つインターネットプロバイダーは既に16社にのぼっておりまして、利用者獲得のための熾烈な競争が展開されておるところでございます。この各社においては高度情報化社会の3つの条件といわれております高速大容量、常時接続及び低額、リーズナブルな料金の導入を検討しているところでございます。こうした中、市内ではいずもトータルネット株式会社が情報いずもを利用したADSL、非対称デジタル加入者線によるプロバイダー事業を平成13年(2001)1月から開始し、さらに出雲ケーブルビジョン株式会社が市の支援を受けまして、市内外全域に張りめぐらした光ケーブル網を生かし、平成13年(2001)4月からプロバイダー事業への参入を予定しております。両者とも先ほどの3条件をクリアする内容のサービス提供が予定されておりまして、このほかNTTのフレッツISDNが今月からサービスを開始するなど、本市は県内では他に類を見ない良好な情報通信基盤が整備されつつあるところでございます。
次に、市ケーブルビジョン、トータルネット三者の関係をどうとらえるかでございますが、先ほど述べましたように出雲ケービルビジョンといずもトータルネットとは同様なサービスをほぼ同時期に開始することとなるわけですが、今後、両者はこれらの情報通信基盤を生かし、良質なコンテンツをどう提供していくかという創意工夫の段階に入るものと思われます。市としましては、市場原理に基づく両者のそれぞれの特色を生かした積極的な取り組みによって利用者サービスが向上していくことを期待しているところでございます。今後とも市民がITの恩恵に浴することができるよう、格段の努力を行っていく考えでございます。
以上、答弁といたします。
○1 番(福代秀洋君) それぞれご答弁いただきましてありがとうございました。
まず、北山の問題についてですけれども、市長の方から私が申し上げましたことに、かなりの部分で同意をしていただきまして本当に心強く思ったところでございます。実は、きのうですけれども、今、県の方でシカ問題の方のアドバイザーとなっておられますシカ問題の権威の宇都宮大学の小金沢先生のお話を聞くことができました。先生は3日間だったと思いますが、にわたってちょっと短期間ですけれども、北山の方を歩いていただきまして、いろいろなご意見を持たれたようでございました。中でも現在の調査方法、あるいは対策についてはかなりの部分で問題点があると。調査においても複合的な調査をもっと取り入れていくべきだ。あるいは対策についても雄ジカの駆除をもっと徹底的にやるべきだというようなことを言っておられました。これはある意味、今まで県の方でとってこられた対策と少し食い違いが出てくるところもあると思います。
また、先ほど市長の方の答弁の中で、松くい虫とあるいはシカの被害の量の報告をいただいたわけでございますけれども、松くい虫の場合は立米で、シカ被害の場合は金額でご答弁をいただいておるわけでございます。私もいろいろ聞いてみましたが、どうもこのようなまとめ方がされておるようでございまして、これはどっちかというと、その全く定量的、あるいは科学的見地からしますと、少し弱いわけでございまして、面積、あるいは場所の特定がどの程度されているのか疑問に思うところでございます。私が心配しますのは、そういった現状把握がなかなか本当にされているのか、あるいは先ほどシカのところで申し上げましたけれども、現在とられている対策が本当にいいのかどうかというようなことの検証が本当にされているのかということが不安に思う、あるいは先ほど壇上でも申し上げましたとおり、将来的な展望が開けてこないというような思いにつながっておるわけでございます。
地球環境の問題も含めまして、これから科学技術がどんどん発達してきたということもございますし、高度化してきたということもございます。多様化してもおりますし、なかなか一般のものではわかりにくいところで、高度にいろんなことがわかるようになってもきておると思います。私は今回、県がこうやってアドバイザーを求められたというのは本当にいいことだと思っておりまして、市としてもこういった科学アドバイザー的なものも積極的に取り入れて政策に生かしていってはという気もしております。せっかく科学館もつくられることですし、そういったところと絡めてもっともっと科学の力を利用してというような気がしておりますので、その点について市長の方から何かお考えがありましたら、感想でも構いませんので、お話をいただいたらと思っております。
それから、IT関連の質問に対してですけれども、今、教育長の方から何かフィルターを通して有害な情報を除去するというような話がございました。もちろんそういったことも必要かとは思いますけれども、私は本来のやり方ではないなという気がしております。そのやられることを否定するわけではございませんが、フィルターを通しても家にコンピューターがあれば、みんなそれを使ってしまうわけでして、家のコンピューターにフィルターをかけているというのもなかなか少ないんじゃないかと思いますし、また、そういったものはすぐ、かいくぐるような手段も相手方はつくってしまうわけでして、やっぱり一番大切なのはいろんな情報もあるんだよというところは、もうこれはこれからの時代しようがないことだと思います。有害な情報にしても、これはしようがないと言ったらいけませんけれども、インターネットというのは1つの社会を写す鏡とも言われておるようでございますけれども、これは規制してなかなか完全に規制できるものでもないし、これを私はある意味、そういったフィルターで規制すべきでもないんじゃないかという思いもしておるところでございます。確かに有害な情報が流れてくるというのは、本当に困ったことなんですが、ただ、やっぱり最後はその個人がいかにそれに対応するか、個人がいかに見識を高めて、そういったものに負けない心を持っていただくか、これができなければ非常にこの先見通しが暗いなというような気がしております。
産業革命がよくこのIT革命に比較されることもあるんですけれども、産業革命以後、本当に我々は高度な生活を手に入れることができて、本当にこうして豊かな生活をしているわけですけれども、その一方で先ほど来申し上げておりますように、大量なエネルギー消費、あるいは森林破壊によって地球全体にわたる環境破壊というようなものも起きてきております。IT革命も同じように社会、あるいは政治全体を大きく変えるものです。そういったときに、やっぱり1つ1つ注意していく必要があるんじゃないかな、こういった危惧されることは注意していくべきではないかなというふうに考えております。
このITに関してはちょっと感想めいたことになって申しわけなかったんですけれども、今のフィルターということに関しては、やられることは否定しませんけれども、それ以上に教育の、本来の教育といいますか、子供に対する教育を重視していただきたいということを要望して、1点だけ先ほどの科学アドバイザー等々、これについてご答弁がいただければと思います。
以上です。
○市 長(西尾理弘君) ご指摘ありがとうございます。私もこの21世紀は科学や技術を深める、あるいはすべての市民がそういうものについて理解しておくと。光の部分も陰の部分も。これ非常に重要だと思っております。先日も新聞で報じられているごとく、学校の中での理科や数学は嫌いだというお子さんが多くなっている。成績はほどほどだけれど、そしてまたそれに対するコメントとして学校の数学の先生は言っていましたが、我々も経験でございますけれど、教え方が解法技術に偏して、なぜそういうことになるのかと、この因数分析はどういう意味があるんだと、微分積分はどういう意味があるんだと、ニュートンがこれを使った、それは月の動きをはかる、星の動きをはかる、そういうためにこういう計算でこうなるんだというところの解説をずっとやっていかないかんと思うのに、いきなりこれはこうでございます。因数分解、この公式を覚えて、これでやればいいけんというようなやり方、それはいけないと。楽しく、中身のある理科教育、そういう意味でこの科学館が今度、身近なところの自然現象を把握するためにも非常に必要なんです。シカの問題、酸性雨の問題、あるいは松くい虫の問題、あるいは川の洪水の問題、そういう身近なところから観察し、分析し、勉強する、それをまた教えていただくアドバイザー、あるいは先生方、これが必要でございます。そういう意味では私はこういう事業は島根県もなかなか定員の措置すら、なかなかまだ動じていただけないようなことでございまして、本当は自ら一緒になってやる大きな仕事だと思うんです。でございまして、このアドバイザー、もし島根県に導入されることがあれば、市と一体となってこれを運営すると、増員を図るという方向で私、ただいま初めてそういう県の動きも聞きましたので、これはフォローアップしていきたいと思います。そういう決意を披瀝いたしまして、私の答弁とさせていただきます。
(出雲科学館)
出雲科学館開館まで一年あまりとなった時点での質問でした。これを有効活用するために基本的な考えを質問し、答弁をいただきました。目的は同じですが、私と市長に多少アプローチの仕方の違いがあったように思います。現在、立派にできあがり、活発に利用されています。また、カリキュラムも職員をはじめ関係の皆さんの努力により、大変魅力的なものになっています。常備展示に関しては、少し基礎原理に偏りすぎていて飽きられるのではと心配しています。今後のさらなる有効活用と成果を期待しています。
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。私は、着々と準備が進む出雲科学館についてお伺いします。
来年夏に開館予定の出雲科学館は、その名称に引き続き先般シンボルマーク、マスコットキャラクターが決定するなど、着々と準備が進んでいます。今、科学館運用の具体的内容が細部にわたり検討され、決定されつつあるようです。科学館は単なる箱物とは違い、そのソフト面が大変重要な施設であることは言うまでもありません。つまり、どのような理念を持って、どのように運用し、その結果、どのような効果が得られるのか、これによって科学館の価値が決まってくるのです。私は子供のころから未来の科学技術の発展や宇宙の深遠な仕組みに夢を描き、大学では理学部を選び地質学を専攻しました。科学のすばらしさ、科学教育の大切さ、必要性を認識し、科学館の建設は大変よいことだと歓迎し、期待しています。ですから、この施設が十分生かし切れず、その目的が達成できないことだけは耐えがたく断じてあってはならないことだと考えています。昨年の12月議会におきまして、珍部議員は、科学館は将来出雲市で最も輝く施設となるか、最大の粗大ごみとなるかどちらかであるとおっしゃいましたが、具体的内容が決まるこの1年間がある意味正念場で、今、大変大切な時期を迎えていると考えています。このような観点から、4項目の質問を行います。
まず、第1点目は、科学館建設の意義、目的についてです。今回、質問するに当たり、過去の会議録等などを調べてみました。大変多くの方が何回も科学館について質問していらっしゃいます。私は1期目の議員ですが、議員になったときには、既にこういった基本的な議論はほぼ終わっていたように思います。しかし、これを根底にすべてのソフトをつくりあげていくものですので、いま一度科学館建設の意義、目的、そして期待される効果をお示しいただき、確認したいと思います。
今までの市長のお話や、科学館の資料からは現在、科学館に対して大変多くのことが望まれているように感じています。特に重要な根幹をなすことと、付帯的なことを整理してお話していただければ、理解しやすいと思いますので、できればそのようにお願いをいたします。
質問の2番目は、今、検討しているカリキュラムの具体的内容と指導方法についてであります。科学館の運用の大きな柱の1つが、小学校、中学校の学校授業の一環として実施される理科学習です。機材等の関係から学校単位では実施できない、あるいは十分効果が得にくい実験などが主体となるようです。この学習カリキュラムの検討は既に2年余り続けられ、内容が固まりつつあると聞いています。この内容の代表的なものを例示していただきますとともに、これによりどのような効果を期待するのか、また、このために実際の指導ではどのような方針で、どのような工夫をしていくのか、お答えいただきたいと思います。
質問の3番目は、常設展示についてであります。出雲科学館では、常設展示として約40点のいわゆる展示装置を設置することになっています。これは出雲科学館における大きな特徴となっています。これら展示装置を否定するわけではありませんが、常設展示がこれだけというのは寂しい感もしますし、正直いろいろな意味で心配もしています。出雲科学館のテーマがそこにあるのだろうかとも考えますが、この常設展示の趣旨、目的、選定の経緯をお伺いいたします。
質問の4番目は、出雲科学館ボランティアの募集についてであります。サイエンスヘルパーと命名されているようですが、ボランティアによって科学館運営のお手伝いをいただき、多くの人によって科学館が運営されていくことは大変望ましいことだと考えます。現在、募集していらっしゃるとのことですが、募集要綱と現在の応募状況、そして必要な人数をお伺いいたします。
最後に少し私の思いをお話したいと思います。科学は1つの思考形態であります。実証的、合理的、体系的に物事を考える考え方であります。近世、これにより多くの成果が得られ、我々は高度な生活と強力な力を手に入れました。高度に科学技術が発達し、我々の生活に広く取り入れられた現代においては、また、我々の活動が地球全体の自然のバランスにまで影響を及ぼすような現代においては、また,特に市民の考えが行政に反映される民主主義の社会においては、人々が科学の基礎を知らないことは大変危険なことです。例えば地球環境問題の深刻さを理解せず、地球環境の保全よりも自国の経済活動を優先するという愚考は大多数の国民に自然学の知識があれば、到底行き着かない結論であり、原子力発電と原子爆弾における核分裂の違いや、核反応と化学反応の違いを理解しない人々が大多数を占める社会より、理解した人々が大多数を占める社会の方が、エネルギーの将来についてより正しい結論を得るに違いありません。また、一方時代をリードしてきたエジソンのような発明家やアインシュタインのような科学者やビルゲイツのような実業家の根底に科学があることは言うまでもありません。科学館によって、これからの時代をリードしていく人材を生み出していかなければなりません。どうかすばらしい科学館をつくり上げていただきますようお願いをいたしまして、私の質問を終わります。
○市 長(西尾理弘君) 登壇 ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
国を挙げて科学技術創造立国ということで、いよいよ大学も開学し、小中学校のカリキュラム、特に理科教育について実験、体験学習を樹立するという、まさしく歴史的な転換期における科学館事業につきまして、大所高所から、また自分の見識を交えてのご質問、まことにありがとうございます。
現在、日本でも特に大学学術研究機関における科学振興だけではなく、小中学校から一般の国民の皆様への科学の普及、啓発ということで、東京では間もなく日本科学未来館というのが発足いたします。また、東京の国立科学博物館もそれに連動いたしまして、毎月のごとく新しい展示、あるいは啓発学習活動の場を提供しているところでございます。そして、小中学校におけるカリキュラム、理科学習の中で科学館の活用ということが、これからの課題になるわけでございますが、先行しているまちは、ただ1カ所、栃木県の真岡市でございます。あとの全国多数ある子ども科学館等はいわば展示科学館でございまして、そこに展示されておると。そして、休みのときとか、放課後とか、そういうときに遊びに行くという場所として活用されておるものでございます。学校の授業の中でこれを使うという形については、出雲市のこの出雲科学館が全国で2番目の例になるわけでございます。
そういう意味で、既にいろいろなチャンネルを通じまして、先行しております真岡市の科学館、子供科学学習センターの様子につきまして、情報収集し、先行しているがゆえに、困っている点、あるいは問題となっている点、こういうものを踏まえて、それを克服して、よりベターな子供の科学の学習センター、こういうものを構築しようということで頑張ってきたのが、この出雲の科学館であるわけでございます。
そのほか、この科学館は先ほど言いましたように、高齢者から幼児の皆様方まで、市民の各層の方々、また産業界、実業界で頑張っている方々を対象とした科学の学習、啓発の場についても、この科学館を通じて提供していくという役割があるわけでございます。
さて、もう少し踏み込んでいいますと、この科学館で行う市内小中学生の理科事業の中で、最新鋭の高度な装置、機器、材料を使って基礎基本から学校ではできないような高次にわたる体験実習学習を行うと。これによって児童生徒の皆様の独創性、豊かな学習能力、学習意欲の向上を期するということが固い表現でいえば目的の第1番目としてあるわけでございます。もっとかみ砕いて言いますと、やはり科学館へ行って学校の授業はおもしろくないけど、科学館の学習はおもしろいと。例えば子供さんのおもちゃ一つについても、自動運転装置付のもの、あるいはリモコンで動かすもの、そういうものが多いわけでございますけれど、自分らでロボットをつくってみると。その仕組みを理解しながら、先生の指導を受けながら、グループで共同して、これをつくってみると。与えられる喜びよりもつくる喜び、こういうことによって、科学技術のメカニズム、仕組みを学びながら,お互いに共同作業の達成感の喜び、創造の喜びを味わってもらうと、こういうようなことが科学館ではできる、学校の教室ではなかなかそれだけの機材を集めてグループ学習も難しい、科学館ならではそういうこともできるというようなこと。これは一つの例でございますけど、実際に材料を与えられ、先生の指導を受けながらも自ら実践してみると。これによってきちっと科学の原理、あるいはメカニズムの仕組みが頭の中に入ると、そして喜ぶと、学習が楽しくなると、これがほかの教科にもいい面でプラスしていくと。数学の勉強がおもしろくなるというふうになっていけばと思いますし、また友達同士、一緒に作業をしたということで、仲間意識も出てきまして、いじめ等、不登校等、いろいろ問題事例も緩和していくんじゃないかというようなことも願っているところでございます。
また、子供さんから高齢者の皆様の学習の場としての科学館でございますけど、やはりこれは科学というのは、とかく疎いものだと、あるいは難しいもんだというような場から、科学というのは案外身近なものだと、実際いろんな図表を見たり、戦争の話を聞いたり、また工作室等で作業をしてみると、結構おもしろく楽しく学べると、あるいは映像を見て宇宙の世界、環境の世界、学ぶ、環境ホルモンとは何か、よくわかったというようなことになってくることが、科学を通じての環境の保全、あるいは新しい我々の活動の世界の拡大、海の中に、あるいは地球の中にいろいろこれから人類の活動の場が増えてくるわけでございます。宇宙にも広がります。そういうことについての夢もふくらむ、ここに市民の皆様方の活力も出てくるというようなこと、あるいはエネルギー問題についても、やはり先ほどおっしゃいました核分裂と核融合の違い、現在、核融合については文部省の、今は文部科学省になりましたけれど、核融合化学研究所というのが岐阜県の土岐市にございます。この核融合というのは核分裂と違いまして、放射能物質を大量に発生させるということではなくて、いわゆる重水素の粒子をぶつけ合って、そこにぶつかってショートしたときに出てくる核融合反応から出る莫大なるエネルギー、言ってみれば太陽の中でエネルギーが出ている、この現象を地球上で再現するというような仕組みでございますが、そこでも若干中性子が出るんです。中性子というのが放射性物質の一つだということで、土岐市の市民、あるいは市議会では現在非常にこれをいよいよ核融合研究所でこの重水素を使っての核融合反応の実験に入ると。これは大変だと、それをやめてほしいということで大騒ぎになっておるわけなんです。しかしながら、科学者の説明によると、その出てくる中性子も非常に微量なもんだと。人体に影響は全くないと。そしてそれを完全に防護する装置でやるということでございまして、核分裂の放射能を出すエネルギー研究ではなくて、核融合によるエネルギー研究だということで、いろいろ説明しておりますけど、なかなかまだ同意が得られない、しかし、どうしてもやはり先々ウラン鉱石も無限ではございません。やはり最終的には海中の中に無尽蔵にございますこの水の中から取ってくるところの重水素、これを利用してエネルギーを物にしたら、人類、未来永劫にエネルギーは確保できたということになるわけでございます。
しかしながら、この1億度に達する核融合の出すエネルギー、熱を取り込めて少しずつそれからエネルギーを出さなきゃいけない、この装置、それを防護する材料だけでも大変なんです。トカマクをつくるだけでも。それをずっとどういう材料でどういう形でこれを閉じ込めて、少しずつそのエネルギーを出すかという仕組み、これが大変でございます。もしそんなエネルギーを出すエンジンができれば、これを自動車や飛行機に乗せれば、永久に動く自動車ができるということで、大変なことになるわけでございますけど、なかなかそこまで技術的に開発が難しい。しかし、だんだんだんだん実用化のかすかな光が見えるところまでやってきたというようなことで、このようなことについても、やはり国民の、あるいは地球市民の皆さんのご理解を得ながら人類が永遠のエネルギーとしての核融合のエネルギーを物にできるかどうか、そういうことについてもやはりこういう化学の学習の場で学んでいくということが21世紀に生きる日本人の、あるいは出雲市民のこれからの学びの基本ではないかというような思いを、またこの科学館にも寄せてるわけでございます。
そういうことで、いろいろ申し上げましたけれど、この科学館は子供さんの理科の学習を全小中学生が共同で利用する場だと。全小中学校の授業の教室の場がここに理科については確保できるということでのご理解、そして、市民の広く多様な立場の方々の21世紀の科学の学習の場となるということ。これが2つ目の大きな目標でございまして、こういうことを基本と据えながら、この科学館を頑張っていくということではなかろうかと思うわけでございます。
次に、カリキュラムの内容についてでございますけれど、科学館の学校利用については、小学校1年から中学校3年までを対象に原則として、午前中は小学校、午後中学校の利用を予定しておりまして、各学年の実情に照らして、年間の利用回数を検討しております。また、1回の授業時数は3時間を予定しております。指導は科学館配置の専門教員と引率教員によるチームティーチング、TT方式を予定しております。内容に応じて1クラス当たり、3〜4名の指導体制で対応するなど、子供さん方、あるいは児童生徒の皆さん方にわかりやすくきめ細かな指導ができるよう、少人数指導も導入していく考えでございます。また、科学館で行う理科授業は正規の授業時間数の中で行いたいと考えておりまして、新学習指導要領の内容に沿うものであることはもとより、さらに発展的な内容をも視野に入れたものを考えております。すなわち、学校ではできないダイナミックなエンジン実験や電子顕微鏡、高倍率の突体顕微鏡、軟X線装置、赤外線サーモグラフィー等の特殊な実験観察機器、あるいは大型映像を用いた新しい実験体験も取り入れたものでございまして、こういう装置を使うことによって、何よりも理科学習に対する学習者の興味関心を高めると、そして理解を深めるということをねらいとしております。このような学校にはない機材を用いたり、学校では準備の難しいものを取り上げたりしながら、より学習の効果を高めるということでございまして、これによって学校で通常行われる理科学習の促進、あるいは進展というものも図れるのではなかろうかと期待しているところでございます。
なお、カリキュラムの一例として、小学校4年の電気の単元では、例えば1時間目にサイエンスホールでスポットライトやストロボによる電気を使った光のショー、バッテリーカーの搭乗などで導入編を行い、その後、乾電池の電磁石で人をぶら下げたり、空中放電装置による炎上を行ったり、また、児童の皆さんが手をつないで静電気を感じる100人脅しや静電気によって、手に持った蛍光灯を点灯させるなどして、電気に対する興味づけを行うというようなこともあるわけでございます。続いて、2・3時間目は実験室で電流回路直列、並列などの概念について、実験を通して学習し、その後、手づくり電池の製作を行うと。また電気による水の発熱を利用したパンづくりを行ったり、さらには太陽光発電を利用したさまざまなものを映像で学習したりすることも計画しているということでございます。
これは授業の一端を例示的に説明申し上げたところでございますが、いずれにいたしましても、このような機会を提供するためには、人が中心でございます。教える先生、この教える先生の体制を強化すべく議会からもいろいろご要望いただいておりまして、私も再三にわたり文部省当局に、この科学館については特別の理科教員の配置をお願いしたいということで、今、働きかけているところございます。文部省での現在の交渉では、理科専任の先生を文部省と国、県の人件費負担によるところの定数措置を行うためには、ここの科学館が間違いなく生徒を指導する場であるという担保が欲しいと。条例等で定めてほしいということを言っております。もう1つは、全国では初めてのことだから、研究していこう的な考え方でやらせてほしいと。例えば担当課長がちょっと言ったですけど、3年ぐらいやってみるというような言い方もしたところでございます。これをやることによって、効果が上がれば継続するということになるかもしれません。そこんとこまで今、交渉は行っておりますけれど、何分にも新しい政権がいよいよ来年度以降予算編成するわけでございますが、こんな新例を開くことについて、また文部省が昔の感覚でちょっと躊躇するというようなことを、ほかの担当、あるいは外部からいろいろ言われて、このような考え方について判断が鈍るようなことになると、これは由々しきことということで、私も厳しくこのことについては文部省の決断を求めるべく働きかけを強めていきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。現在の交渉状況はそういうことでございます。
最後に、展示装置のことについて、ご質問いただいたわけでございます。
現在、この展示装置については、欧米諸国では主流となっており、我が国でも急速に進展しつつありますハンズ・オン、手で直接触れて動かして試してみるということができる参加体験型の装置を中心に考えておるところでございます。これらは複雑な機械的、電気的処理によって現象を見せるのではなく、直接的な操作、動き、手の動き、操作によって科学的原理に基づく現象を確認できる装置であるということでございます。また、展示装置ですべてを理解することを期待するのではなくて、不思議さや驚きによって科学する心、科学を学ぶ心を喚起して、次のステップへの一歩踏み出す機会を提供したり、学習したことを現象として確認したりすることをねらう装置であるということが基本にまたあるわけでございます。したがって、計画している装置類は今後、他館においても導入が拡大されていくようなものであり、先進国や先進間でその効果の高さが実証されたものであるということでございます。
また、装置の選定に当たっては専門家による展示監修専門委員により、以上のような基準や専門的見地から検討を行ったものであるということでございます。
また、ボランティアの申し込み状況についてもお答えしたいと思います。科学館におけるボランティアにつきましては、より多くの人に科学館の運営に参加してもらうことにより、みんなの科学館として親しまれ、大いに盛り上げていただきたいという目的で募集しているところでございます。募集上、幾つかの分野に分類しておりますけれど、これに必ずしもこだわるものではなくて、ボランティアと市民が、ボランティアと館職員が、そしてボランティア同士が交流できるような形を目指しておりまして、どなたでも気軽に参加していただきたいと考えております。
そういう意味では余り厳格な審査ということをまず考えるということではなくて、チェックに当たりましては、それぞれの業務の的確性について、個々の人について判断すると。その場合、何らかのチェックは必要ではないかと考えているところでございます。
なお、ボランティアの応募状況につきましては、問い合わせが現在15名ありまして、登録票を送付しておるところでございますが、そのうち現在7名から登録票の提出を受けていると。これからでございます。今後とも多くの市民の皆様、あるいは圏域の皆様の参加協力をよろしくお願い申し上げまして、私のこの質問に対する答弁とさせていただきます。
○1 番(福代秀洋君) ご答弁ありがとうございました。大変熱のこもったご答弁をいただきまして、非常な思いが伝わってきたような思いがいたします。
実は、私が今回このような質問をさせていただいたのは、1つ、非常に気にかかっていることがあるというか、今回の科学館のいろんな資料を見せていただいたりなんかした中で、1つ私がこの科学館の中で大丈夫かなというとおかしいですけれども、一番気にかかっていることがあります。これは大変重要なことが落ちているんじゃないかなと思っているんですけども、それはやっぱり科学に対してわくわくしたり、心を踊らされるような夢というものとか、あるいはロマンといったようなものが余りこの資料の中から見えてこないということでございます。もちろん今、体験型というようなこともかなり力説されましたし、ロボットもみんでつくってというような話もなさいました。もちろんそういったこともそれにつながってくるとは思うんですけれども、どうしても私は基礎実験的なものが主体になってる。あるいはカリキュラムにしても、これはしようがないことかもしれませんけれども、やっぱり授業の一環ということで、やっぱりどうしても受動的になるんじゃないかなというような思いもしたりしております。
ですから、やっぱりこの夢とか、ロマンというのが科学する心を育てる原動力ともなるものですし、科学する心の源でもあるわけです。その辺のところ、どのようにお考えになっているのかなというようなことをちょっとお伺いしたいと思います。
○市 長(西尾理弘君) 確かに夢やロマンの膨らむ学習の場ということが我々のまた考えの基本ではございますが、しかし、それの前提としてきちんと学習すると。やはり教室の中ではなかなかできないこんな大きな器の中で、こんな先端の機器を使って学ぶと。わかりにくかったことがよくわかるようになったと。新しい発見もあったと。そういうことがまず基本としてないと、夢、ロマンというと、とかく大きな、要するに最先端の効果な超豪華な装置を入れて、日本未来科学館というのはそういうことなんですよ。この大きな装置が遊ばせると、展示しておいて。それが夢、新しい日本の未来を開く、日本未来科学館、これはそういうことなんです。ところがこういう大物のものについて、比較的大きな共通する課題としてあるのは、最初装置を据えた当初はいいんですよ、それがだんだんだんだん荷物になってくると。倉敷の科学館がございますね。あそこも私行きましたけど、最初にデーンとアルキメデスの原理を学ぶと称して、この天井の3倍あるような大きな装置をつけて、もう身動きもできないわけですね。人は余り来なくなる。最初ワッと来るけれど、それで、「あっ、こんなもんか」と。「それは、そげだわね」というようなことになる。こういうことがないようにリピーディスの高いものにしていくということにするためには、やはりいろいろ可変的な作業の場、実験の場、学習の場ということにあったものがこの科学館でございます。でございまして、この科学館はきらびやかとして、いろいろ科学の殿堂でロボットがあって、ロケットがあって、アメリカのアポロがあったり、近ごろの産業科学博物館、ワシントンのスミソニアンはダァーンとあるんです。しかし、あれはリピート性ないんですよ、全世界からいろんな人が来ておるからにぎわっておるだけであって、毎日毎日行こうというようなもんじゃございません。でございまして、ここはやはり限られた人口地域でございますんで、何回も行って学ぶということを主眼として、もちろんこの装置については、なるほど変わったものも少しはあると。そしてここではまだ説明してませんけど、最先端科学コーナーというものを設けまして、いわゆる遺伝子の世界から、電気通信の世界から、そういう最先端の科学の成果を展示して学ばせるというコーナーも設けております。そういうところはバランスとっておりますので、この科学館、最初にすべてがつくられておるんじゃなくて、皆さんが利用することにだんだんだんだん科学館が盛り上がってくる、みんなの力でつくっていく科学館というようなことも期待していただきながら、よろしくご協力、ご指導いただきたいと思います。
○1 番(福代秀洋君) 今、ご答弁いただいたわけですけれども、私もこの春、スミソニアンの方はたまたま機会がありまして行って見ましたが、また、機会があったら行きたいなと思っているんですけども、この辺はちょっと意見の相違ですので、どうしようもないと思うんですが、ただ、私はどうしてもやっぱりそういった高価な最先端の航空機等々は置けないにしても、やはり特別展示等々を活用したり、あるいはいろんなイベントを活用したりして、未来に対する夢、あるいは最先端の科学の結晶である、そういった最先端の機器に対する夢、みたいなものをやっぱり本物を体験してあげるような機会を設けていただきたいなと思っております。そこになければ、あるところまで行けばいいわけですので、バスでどっかまで行かれてもいいですし、そういったこともまたカリキュラムの中に入れていただいたり、あるいは今、子供がやっぱり主体的にやるためには、そういったことも必要じゃないかなという気がしております。また、ご検討をいただければと思うところです。
あと、いろんな案はありますけれども、またこれは個別にお話するといたしまして、これで私の質問を終わりたいと思います。
○市 長(西尾理弘君) ちょっと言い忘れましたが、学習のカリキュラムのことを中心に述べたところでございますけど、この間は特別展とか、企画展とかいろんな特別の催し物も考えておりまして、従来からの議会にもご指摘いただいておりますけど、地元に進出されてる先端企業の皆さんのご協力を得たり、新しい科学館同士の連盟もありまして、そこに参加することによって、展示品を回して展示させていただくというようなこともございまして、最先端のものについても折に触れてそういうものの特別のショーも行うとか、そういうことはもちろんやっていくこととしておりますんで、その辺またご理解いただきたいと思います。またご協力よろしくお願いいたします。
(コンベンションへの取り組み)
コンベンションとは一言で言えばイベントです。出雲でもモーニング娘のコンサートや小澤征爾指揮による新日本フィルコンサート、大学駅伝など多くのコンベンションが行われ、アイルランドキャンプが内定していました。文化・芸術では金にならないと言う人もいますが、これは大きな間違えで、大変重要な産業であり財産であるととらえることができます。出雲市の取り組みは官主導型であったため、そのシステムに限界があるように思えました。現在では、官民あげた体制がとられつつあります。
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。私は、出雲市のコンベンションへの取り組みについて質問いたします。
コンベンションという言葉は最近よく使われるようになってまいりました。直訳すると、会議、集会となるようですが、日本では、一般的に見本市やイベントを含めた広範囲の集会、催しなど、分野を問わず非日常的な人の集まりをコンベンションと呼ぶようです。私もこれにならいまして各種団体の大会、国際会議、学会など、大会、集会、会議、研修会、研究会、シンポジウム、見本市、展示会、博覧会、スポーツ大会、お祭り、芸術祭、音楽祭など、行事、催しごとなどをすべてつくるものとして質問をいたします。したがいまして、出雲総合芸術文化祭の行事や各種スポーツ関連大会なども含みますので、答弁でもそのような取り扱いをいただきますようお願いをいたします。
観光は2010年には全世界のGDPの12.5%に達し、世界の基幹産業になると言われております。こうした中、訪日外国人旅行者数は、日本人、海外旅行者数の4分の1という大変低い水準で推移しております。これは観光収支の大幅な赤字をもたらすとともに、日本からの情報発信を低調にし、日本を親しい身近な国として正しく理解していただくことを阻害いたします。この打開を図る1つの施策としまして、平成6年(1994)に国際会議の誘致の促進及び開催の円滑化等による国際観光の振興に関する法律、通称コンベンション法が制定されました。この法律は国際会議誘致による海外からの集客を図ることを目的とし、施設整備、組織体制、観光資源など一定水準を上回る自治体を国際会議観光都市として認定するとしています。これにより、現在、全国で49都市が国際会議観光都市に認定され、中国地方では松江市、岡山市、広島市、下関市が認定されています。
この法律制定に前後して全国各地でコンベンションセンターなどの施設が急速に整備され、コンベンションビューローと呼ばれる誘致や支援を行う組織が結成されました。ちなみに松江市におきましては、くにびきメッセと松江コンベンションビューローがこれに当たります。また、地方分権の時代を迎えようとする今日、自治体の発展のため大変魅力的なコンベンション誘致は特に注目されるようになってまいりました。現在、これらのことを背景にしまして、国際、国内、分野を問わず日本各地でコンベンションの誘致が盛んに行われています。しかし、残念ながら出雲市は国際会議観光都市には認定されておらず、コンベンションビューローと呼ばれる誘致、支援を行う組織もありません。この一面をとらえると、出雲市は出遅れてしまったと言わざるを得ません。
一方、昨年の新日本フィル、今年のモーニング娘のコンサート、サッカーワールドカップキャンプ地誘致を初めとして、出雲市は全国に誇る活動を行い、実績を上げていることもまた事実であります。今回、私は、今後コンベンションを安定的に誘致し、開催し、出雲市の発展に結びつけていくため、今何をすべきかという観点から質問を行います。
まず第1点は、コンベンションを行う意義についてであります。
コンベンションを開催することはさまざまな意義があると考えられます。直接、間接的経済効果、対外的、内部的社会効果など幅広く期待でき、最終的には市の発展に大きく結びついていくと考えられます。しかし、この重要性への理解はまだまだであると思います。ともすると芸術、文化、スポーツでは経済的発展は見込めない、コンベンションは一過性のお祭りと軽視されることもあります。この際、コンベンションを行う意義をお示しいただきたいと思います。
質問の第2点は、出雲市の現在までの取り組み、成果、課題についてであります。
一昨年、原議員がコンベンションについて質問をなさったとき市長は、「ホテルなどハード面の整備がネックとなり積極的に誘致できない状況にある」と答弁をしていらっしゃいます。このときには「現在進んでいるホテル等々があるので、これが完成すれば積極的にコンベンションシティいずもとして売り出す」という話をしていらっしゃいます。あれから2年が経過し、ホテルの誘致が成果を上げ、ビックハート、ドーム周辺整備、科学館などハード面での環境整備が進んできていますが、コンベンションを行う上でこの整備状況をどのように考えていらっしゃるのか、お伺いします。
次に、総合芸術文化祭の行事、大学駅伝など市が主体になって、あるいは深く関与して実施しているコンベンションについて、だれがどのように誘致をし、運営等はどのようにされているのか、お伺いします。
あわせて最近行ったコンベンションでは、どのような経済的、社会的効果があったのか、お伺いします。
次に、学会、スポーツ協会、業界団体など各種団体が主催し、開催するコンベンションについてどのような誘致活動を行っているのか、また、どのような援助、補助を行っているのか、そして、その実績をお伺いいたします。
そして、今後コンベンションを行っていく上で、ハード面、ソフト面における問題点、課題はどこにあるのか、お伺いいたします。
質問の第3点目としましては、今後の方針、取り組み方についてお伺いいたします。
今年度は市制施行60周年記念として例年以上の規模で各種コンベンションが実施され、成果を上げています。来年度以降はどのような規模、内容で実施されるのか方針をお伺いします。
また、今後、現在の課題、問題についてどのように取り組んでいくのか。効果的かつ無理なく誘致、運営を行うためには、今後どのような体制が理想と考えるのか、お伺いをいたします。
私は、出雲の発展のため、今後強力にコンベンション誘致を進めていかなければならないと思います。しかし、体制整備といった面では出雲市は大変遅れているということを認識しなければなりません。確かに市長を初めとした市の執行部、あるいは職員の皆さんや各種団体のご努力によりまして成果を上げてはいますが、現在、包括的にコンベンションに取り組む官民挙げた組織、他市でつくられているコンベンションビューローというものが出雲市にないことが致命的であると感じています。早急に官民が一体となり、互いに出資し、出雲コンベンションビューローといった団体を立ち上げることが必要だと思います。そこで、コンベンションの情報収集や誘致を専属に行う職員や、コンサルティング、広報活動を行う職員などを雇用し、総合的、包括的にコンベンション事業を推し進めなければならないという考えを申し上げて、私の質問を終わります。
○市 長(西尾理弘君) 登壇 福代議員のご質問にお答えいたします。
まず、コンベンションへの取り組み、あるいはコンベンションはいいというところから入られたわけでございます。ご指摘のとおり、日本国の経済の構造を見ますと、やはり大量規格品を工場生産性で頑張っていくというようなことだけでは日本経済がこれからは難しくなると。やはりアイデアを出したり、デザイン等の付加価値をつけたり、情報発信をしたり、新しいロボット開発等超先進的な技術開発をリードすると。さらに観光とか、情報とか、こういうコンベンション産業を育成するというような段階に立ち至っていかないと国際分業体制の中で先頭を切って走っていくわけにはいかなくなってきているということがあるわけでございます。
そういう意味でかねてからコンベンションという言葉に代表される観光振興につきましては、私自身最終的な目標としては、そういうところがしっかりしていかないかんなというような思いでいろんな施策をこつこつと打ってきたつもりでございます。コンベンションの誘致によるところの宿泊客の皆さんと市民の皆さんとの交流の増加、そして、市民意識の啓発、あるいは実例的には観光収入の増加、経済の活性化、商売の反映ということがあるわけでございます。そしてまた人的交流の促進を通じての、子供さん方から高齢者の皆さん方までよその世界を知り、よその世界の人との交流を重ねることによっての心豊かな開かれた世界での市民生活の充実ということで、社会的、文化的なインパクトも交流コンベンションの意義に認めたいわけでございます。
そこで、これまでの取り組みの現状、あるいは成果、課題というところに入るわけでございます。
コンベンションシティとして発展するための基盤が弱いということは、先般来ご指摘のとおり、本議会でもお答えさせていただいたわけでございますが、我々といたしましては、一畑ホテルの開業につきましても、百貨店撤退に当たりまして私も直接大谷会長、大谷社長さんのとこへ出向きまして、駅前のあそこはホテルがいいですよということで誘致を始めたわけでございます。その結果、ホテルだけじゃなくてショッピングセンターの機能等も兼ね備えた複合ビルとしてのオープンになったということ。また、鳥取からのホテル業者の参入につきましてもいろいろの出会いがございました。結果的には2つとも駅の南北に立ち上がったということ。こういうような状況を見て、また、道路もだんだんよくなってきまして山陰自動車道も までやってきたというようなこともございまして、本年度、平成13年度(2001)は、出雲における観光振興元年というような気持ちで先般は観光文化戦略会議も発足されていただいておるわけでございます。また、ドーム周辺も中の改装、人工芝への改装、あるいは音響施設の改良、そして周辺におけるクラブハウス、あるいは多目的芝広場、サッカースポーツ場、野球場、スケートボード場等々の整備、こういう拠点整備についてもやはり積極的にコンベンション誘致のまちとして発展するための基盤づくりということでやってきていただいたところでございます。
このような中で今どういう形でこの文化祭とかスポーツ関係の活動事業が出雲市で行われているかと、その仕組みについてどうなっているんだというようなご質問をいただいたわけでございます。
すなわち出雲の総合芸術文化祭の事業とか、大学駅伝等スポーツ大会の事業につきましては、市自体が1つの大きな事務局となりまして、文化関係の団体、あるいは体協の皆さん方等関係団体と協力の上に実行委員会を組織しまして、事業の誘致から準備運営に至るまで各般の仕事を統括管理してこれまで進めてきたというのが実情でございます。市がそのために主催者として直接的に誘致活動も行ってまいりました。全国的に知名度の高いパフォーマンス、講演とか、イベントの誘致につきましても、それなりに努力させてきていただいているところでございます。そして、もちろん商工会議所、JA、あるいは議会の皆様方、そういう国、県、市にわたる議会の皆さん方のご協力、その皆さん方お持ちの人的ネットワーク等の活用等々も入れながらのこれまでの努力でございます。
また、市の直接的な執行だけではまずいということでドーム等の体育施設の運営に当たるNPO法人、21世紀いずも、スポーツ振興という団体をつくりまして、本年度からはこのNPO法人を中心にまたスポーツ関係ではございますけれど、大相撲出雲場所とか、大学駅伝とか、このたびのアイルランドのサッカーキャンプの誘致につきまして、いろいろご尽力いただいておるというような状況でございます。
さらに申し上げますならば、今後はやはり文化芸術事業についても、現在は私どもの人脈ネットワークを活用しながら市が中心にやっているわけでございますが、NPO、あるいはそれに当たるような団体育成を図りまして、もっと市民の皆さん方の志ある方々、あるいは力のある方々がネットワークを組んで実際の誘致活動の実践の場においてもっと力を発揮していただくような方向づけをしていく必要があろうかと思っているところでございます。
さて、この誘致の実績でございますけれど、民間で実施されます一般のコンベンションにつきましては、その誘致対策として、ご承知と思いますけれど、平成12年度(2000)からコンベンションを開催、支援、補助制度を開始したところでございます。インターネットやパンフレット等を活用してこの補助制度の周知を図っておりまして、その影響、効果もございまして、平成12年度の交付実績は合計23件、延べ宿泊者数8,000人を数えているところでございます。コンベンション誘致の有効な手だてとなっているところでございます。特に50人規模以上の比較的規模の小さいものについても助成しているというユニークな体制をとっているところから、多くのこのコンベンション、あるいは会合等開かれる皆さん方の関心を呼んでおるところでございまして、その面での実績も上がっております。その結果、経済効果に試算いたしますと、コンベンション補助を行った市内宿泊者合計8,000人で、約3億円程度の直接効果があったと推定しているところでございます。
さて、コンベンション誘致の課題といたしましては、第1に、市自体の営業力の強化が挙げられます。現行においてもいろんな機関、団体、企業へのPRも行っておりますが、誘致活動の範囲を拡大する、あるいはPRの回数を一層充実させるというようなことから考えるとまだ十分じゃないということじゃなかろうかと思います。
第2の課題といたしましては、コンベンション誘致に向けての市と観光関係業界との連携の一層の強化、推進があります。この面では現在開かれております出雲観光文化戦略会議、きょうも中間報告をいただきましたけれど、この会議の場におきまして、明年3月に向かう最終答申の中で、市と観光協会初め、関連業界との連携協力の仕組みについてもご提案いただくことになろうとしております。これを契機に、議員ご指摘の出雲市における観光ビューローと称されるものについての組織の立ち上げをやっていかなきゃならないと思っておるところでございます。
さらに、今後の方針、取り組みについて申し述べさせていただきますならば、平成14年度以降本市が主催者となり直接誘致開催するコンベンションについては、文化的波及効果のみならず、経済効果なども勘案し、より実施効果の高いものを選別し、インパクトの強いものを選びながら推進していきたいと思っているところでございます。14年度における最大のインパクトは、アイルランドナショナルチームの本市来訪ではなかろうかと思います。こうしたものも決して一過性に終わらせることなく、スポーツ文化の中で最も今人気があると言われていますサッカー文化、これを通じての青少年の健全育成、市民の皆様とアイルランドの関係者との交流、こういうことも引き続きフォローアップしていくと、来年度以降にもつなげていくというような思いでこのアイルランドの皆様を受け入れていったらどうかと思っているところでございます。
より基本的には、先ほども申し上げましたけれど、来年度3月までに答申をいただきますこの出雲産業文化戦略会議の提言を受けまして、関係の業界の皆様と一緒になって今後におけるコンベンションの誘致体制づくりに取り組んでいく考えでございます。
具体的には、市及び観光協会内のコンベンション誘致体制を強化して情報の収集及び発信に機能を高めまして、遠方のコンベンション、主催者に対しましても観光業者とともに直接誘致活動を行うとか、主催者の要望にも即座に対応できるようなサービス機能の充実を図るというようなことも言っておるところでございます。
いずれにいたしましても冒頭の話を繰り返すようでございますけれども、21世紀いずもにおける主要産業の柱の1つとして、コンベンション、観光、交流事業、あるいは文化、スポーツ交流事業、そして、これからは科学を通じての学会、学術関係の研究集会等の誘致等積極的にやっていく段階じゃなかろうかと思います。これまでどうしてもホテルの機能が弱いということで、松江圏等での滞在ということになりまして通過のまち出雲ということでございましたけど、これからは駅の南北、中心部にかけてのホテル、宿泊施設の整備、道路の整備、バイパスの整備、山陰自動車道の整備等に代表されるごときアクセスの飛躍的な改善向上の中で、大社、あるいは斐川町、平田市等々、あるいは佐田町も含めて、多伎、湖陵ございますが、2市5町連携の中での交流都市出雲ということで勝負はこれからということじゃなかろうかと見ているところでございます。ご理解いただきたいと思います。
以上、答弁といたします。
○1 番(福代秀洋君) ご答弁をいただきましてありがとうございました。
ああして今、市長もおっしゃいましたように、今非常にホテルが大分建ってきたということであります。これは本当にいいことであると思うんですが、ただ、逆に言うと、それだけの集客を図らなければいけないということにもつながると思います。
今、市長のご答弁の中にございました、今、市で深く関与してやっているコンベンションについは、いわば市が事務局となってやっているというお話がございました。私もそうじゃないかなと思ってずっと見ておったわけですけれども、今非常に頑張っておられるのはわかるんですが、これ以上もっともっということになると果たして非常に難しいことがないかなというふうに見ておるところでございます。職員の皆さんに過度の負担がかかるというようなことがあってもいけませんし、やはりこう言っては多少失礼になるかもしれませんけれども、市の職員さん方でやはり誘致をされる、考えられるというようなことだけだと多少その偏りが出らへんかなというような気持ちもしたりするところでございます。
そういった中で広く一般のコンベンションの誘致を全国、あるいは全世界から行っていくというような体制をつくるということになりますと、先ほどこれも市長の方からご答弁がございましたコンベンションビューローというようなものを早急につくり上げなければいけないんじゃないかなと私は思っているところでございます。
今回この質問をするに当たりましてインターネットでかなりいろんなところのを調べさせていただきました。全国本当に多くの都市がこういったコンベンションビューローという、行政と、あるいは会員の皆さん、ホテルの方とか、あるいは旅行業界ですか、そういった方々、いわゆる観光に携わる皆さん方から、例えば会費10万円ずつをいただいて、そこで強力にコンベンションを進めるというようなこと、組織をつくり上げていらっしゃいます。そういった中で出雲市の状況を見てみますと、確かにインターネット上に観光協会の中にコンベンションの支援のページがありまして、支援の状況、支援策について述べられてありましたけども、実は検索でコンベンション出雲とやっても、そこまで行かないんです。コンベンションというところで出雲とやると松江コンベンションビューローが出てきてしまうわけでして、まだまだだなというふうにそこで思ったところでございます。
いずれにいたしましても本当に今後重要なものとなっていくと思っております。コンベンションというものは大変重要になっていくと思っております。もっともっと間口を広げるために、私申し上げました、こういった組織をぜひとも早急につくっていただきたい。その中で強力に誘致を進めていっていただきたい、あるいは情報収集をしてコンサルティングをして環境整備に役立てていただきたいというふうに思っておるところでございます。
以上を要望といいますか、提言といいますか、申し上げまして、何かご意見があれば、お伺いしたいと思いますが、なければこれで終わりたいと思います。
○市 長(西尾理弘君) 再度ご指摘いただきありがとうございます。
世の中コンベンションビューローというのがあっても、本当に実態が伴ってそれ自体で100億円も200億円も稼ぎあげるというとこはないんです。形が整っているということがございまして、そういう会費を出しておられるということに意義があると、情報は入ってきますけど、実際の闘いはそれぞれ事業同士が誘致しないと、ビューローがあるから、そこが誘致するというわけにもいかない。お世話するという体制はあろうかと思いますけど、そういう意味では出雲市は今まではちょっとそれをやろうとしてもなかなか規模がなかった。しかし、これから自信を持ってお進めできるという体制が整ったので、もっと実効の上がる体制ということで考えていかなきゃならないと思っております。
また、その中で市役所の役割というのは、やはりこれだけの10万程度のまちでございますと、どうしてもホテル業界とか、リゾート会社とか、デベロッパーとか、そういう形がどんどんやってくるという体制じゃなくて、市の方が前面に立たなきゃいかんと私は思っておるんです。ビューローをつくるにしてもやはり市が中心にならざるを得ないじゃないかと。それぞれのお店をやっておられる方が、あんた人を出しなさいよと、そして、ここで勤めて、こっちと連絡しながら通いなさいというようなことを言ってもなかなか本気になっていただく状態じゃないじゃないかと、難しいです、実際には。だから、市も中心にならなきゃいかんと。
そこで、市のこれからの行政上の役割は、例えば電子市役所方式というのが導入される、2005年以降。大体市役所の方にお出かけにならなくても家庭端末で住民票とか、あるいは印鑑証明書が入手できる。その先には戸籍謄本でも入手する。個人のアイデンティティー、こいつが本人であるという確認が絶対にできる装置ができますと、そういうこともできるということでございます。でございまして伝統的に市役所の方にたくさんいらっしゃるお客さんに証明書を発行するようなことが市の仕事というような段階から、福祉とか、教育とか、観光とか、人間対人間の直接の交渉によるところのサービスの提供、企画立案、こういうのがこれからの市役所の役割として重要になってくるんじゃなかろうかと。でございまして芸術文化とか、観光行政に携わらないということではいけないと。市役所の職員の皆様にも、これをやることが21世紀市役所の中心的な仕事になっているんだと、登竜門だというようなことも言っておりまして、市役所の業務の中身も変わってくるということで、今後とも忙しい毎日でございますけど、若い方々を中心に頑張っていただきたいと願っているところでございます。今後また頑張りますので、よろしくお願いしたいと思います。
○1 番(福代秀洋君) 終わりますと言いましたが、最後に一言だけ。
今、市長おっしゃいましたが、確かにそういった面もあろうかと思います。ただ、民間の我々と同年代、あるいは我々と少し上の方、下の方、非常に危機感を持ってこれからどういって生き抜いていっていいのかと、観光業界の皆さんですね、思っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。そういった方は、本当にこういったことに関して労力を惜しまず頑張るという方もたくさんいらっしゃるということをやはりご認識をいただきたいというふうに申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。
(@情報処理機器の防災防犯への応用、Aふるさとの森再生事業と木材の積極的利用、B歩道の不法占有、Cスポーツ施設の有効利用)
私としては珍しく多項目の質問をしました。@情報処理機器の防災防犯への応用は、近年飛躍的に進歩しているIT関連機器やシステムを、積極的に市民の安全のために取り入れていくべきだという質問です。Aふるさとの森再生事業と木材の積極的利用は、ふるさとの森再生事業の初年度を終えて、その成果と今後について質問しました。また地球環境保護のためにも、木材の積極的な活用が必要だとうったえました。B歩道の不法占有は、近年せっかく整備が進んできた歩道に、看板などが不法に設置され、十分利用できなかったり危険であるケースが見受けられ、啓発の意味も込め質問しました。Cスポーツ施設の有効利用は、アイルランドキャンプや高校総体に向けた整備で、出雲市のスポーツ施設は全国的にみても誇れるものになりましたが、これを積極的に利用するための市の考えを質問しました。
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。私は、4項目の質問を行います。
1番目の質問は、情報処理機器の防災、防犯分野への活用についてです。近年の情報通信技術の発達と情報処理機器の企業、家庭への浸透は目覚ましく、出雲市もその例外ではありません。ケーブルテレビ、ブロードバンド、インターネットや写真撮影転送機能付き携帯電話など、急速に環境整備が進み、市民への浸透が進んでいます。このような媒体はそれぞれ特徴があり、行政としてこれらを有効に活用することは、市民サービスの向上を図る上で、また効率的にサービスを提供する上で大変有効な手段です。今回はこの防災、防犯分野への活用の可能性についてお伺いいたします。
今月3日、出雲市は出雲ケーブルビジョンと災害情報放送の実施に関する協定を締結しました。大変歓迎すべきことで有効に機能することを望んでいます。災害時適切な情報を迅速に市民に伝えることは防災上、大変重要で、ケーブルテレビはその最も有力な手段となることは明らかです。ただ、そのためにはハード面の整備とそれ以上にソフト面、つまり運用方法が大変重要です。だれが、どこで、いつ、どうやって、何を災害情報として放送するのか、これが綿密に計画されていなければ、かえって混乱を招きます。この観点から協定の内容と実際の運用をどのように行っていくお考えかお伺いします。
また、このほかにも情報通信技術を使った防災・防犯分野への応用はいろいろ可能と考えられます。例えばインターネットを通じた市民や市外への災害状況報告、同じ情報を伝えるのであれば、媒体は多い方がよいのは当たり前ですし、ケーブルテレビに流す情報をホームページに公開することは容易にできるはずです。アクセスの急増への対処といった問題はありますが、大変現実的かつ有効な手段だと思います。また、携帯電話のeメール機能による職員、消防団員への災害発生通知、招集なども連絡網以上に迅速に第一報を伝えることができるはずです。連絡網との併用でより有効に機能することと思います。
地震の際,震源近くで地震波をとらえ、地震波が到達する直前に警報を発する気象庁のナウキャストシステムや地震波の情報等をリアルタイムで処理し、災害発生時に予測等を迅速に行うリアルタイム地震情報を取り入れた地震防災システムは既に実用段階です。
一方、防犯面では夜間人がいなくなる公共施設などで、リモートカメラを使った監視が有効だと思います。このほかにもさまざまな応用が可能だと思います。日進月歩する情報通信技術を市民サービスへうまく取り組んでいくことが重要と思いますが、市として今後どのようにこれに取り組んでいくのかお考えをお伺いします。
質問の2番目、ふるさとの森再生事業と木材の積極的利用についてお伺いします。
昨年11月ふるさとの森再生事業の第一弾として、宮脇先生のご指導のもと、北山への植林が実施されました。この事業に関し西尾市長や関係者の皆様に改めて感謝を申し上げます。
さて、この植林はただの植林ではなく、森林再生のための模索の第一歩でもあります。これを将来の森林再生につなげていかなければなりません。そのためにも検証、評価が大変重要になります。すなわちどのような方法で植林し、管理をどのように行ったか。その結果、森がどのように育っていったのか、ハード、ソフト両面からきちっと抑え、検証し、確実に労力をかけず、よりよい森を再生する方法を模索し、将来に生かさなければなりません。この観点から実施から半年余りがたつ植林の現在までの状況とその検証をどのように行っておられるのか。さらに検証された結果と今後の事業の予定をお伺いします。
次に、木材の積極的利用について伺います。熱帯雨林の減少の問題とイメージが重なり、木を切って利用することは地球環境に悪いと誤解しがちですが、きちっと管理された人工林の場合は全くその逆です。環境のために積極的な木材の活用が必要です。化石燃料は古代から生物がコツコツ炭素を固定化、つまり二酸化炭素などにならないように閉じ込めてきたものと言えます。地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素は、この化石燃料を人間が短期間に大量に使用したため、大気中に増え過ぎてしまいました。木材はそれ自身が空気中の二酸化炭素を固定化した物で、長期間使用することはその固定を維持し続けることですから、空気中の二酸化炭素を減らし、地球温暖化防止に役立つことになります。人工林が大半を占める我が国の森林では、伐採して活用し、その後植林して持続可能な森林経営を図ることが地球環境保全の上でも最適です。もちろん水路保全なども森林の公益的機能や山で働く労働者、地域の木材産業の雇用確保に寄与するということは言うまでもありません。出雲市でも学校など建築分野を中心に木材の使用がなされてきておりますが、今までの実績と今後のお考えをお伺いします。
また、近年土木分野での木材の使用が注目されてきています。木の橋、木の護岸、木の堰堤などです。いろいろ長所短所があるようですが、さきに述べたことなどから、出雲市でも積極的に活用すべきと思いますが、市の考えをお伺いします。
質問の3番目、歩道の占有についてお伺いします。
出雲市内でも歩道の整備が進んできました。それに伴い少数ですが、明らかに不法と思われる形で歩道を占有している例が認められるようになりました。例えば歩道上にはみ出した看板やのぼり、駐車した自動車、交通整理員を置かない歩道上での作業などです。歩道は車道に比べ軽視されているように感じられます。歩道を利用するのは子供、学生、老人、身障者など、車を運転できない交通弱者も多く、歩道に物があったり、通れないと大変危険です。出雲市にはまだまだ歩道の整備が必要な道路はたくさんあり、今後も整備が進んでいくことと思います。私が見た限りでは現在悪質なものは余りありませんが、今後ともきちっとルールを守っていただくため、今きちんと管理啓発を行っていくことが必要と考えます。歩道の管理、啓発、取り締まりの現状と今後の考え方についてお伺いします。
さて、歩道の占有に限らず、モラルの維持、向上は今の日本で大変重要なことだと思います。とどまることのない食品関連を初めとした一流と言われる企業の不祥事、行政の不祥事は国の内外において日本のブランドを低下させているように思います。憂慮すべきことです。個々の事例を見ると、それぞれプロフェッショナルであるべき人のモラルの欠如を感じます。身近な事例を見ても、禁止条例が施行されてからも減ったように思えないポイ捨てや家電建設リサイクル法など各種法整備により、かえって増えているのではと思われる不法投棄、携帯電話、無線LAN、ワイヤレスマイク等の浸透により被害がより身近で重大なものとなってきている不法電波、そして放置自転車など、一部の企業や人のモラルの欠如で大変多くの人が迷惑し、被害を受け、時には危険に苛まれています。これらに関して最近の状況とモラル向上に対する施策をお伺いします。
質問の4番目は、スポーツ施設の今後の有効利用についてです。
この質問に入りる前に、まずはアイルランドキャンプの成功とアイルランドチームの一時リーグ突破を市長、市職員、サポートクラブをはじめとして関係された大変多くの皆様に心からお祝いと感謝を申し上げるとともに、私自身一緒に喜びたいと思います。一部報道で批判的なものもありましたが、近くでキャンプを見てきた者として申し上げますが、どれも全く的を得てないものです。キャンプを通じて私は出雲の皆さんの温かさを実感いたしました。私は経済は苦手で経済効果と言われてもピンと来ませんが、そんなことはどうでもいいと感じさせる成果が確かにあったと思います。それでは、この質問に移りますが、大國、山代両議員と重なる点が多々ありますので、重複する点は割愛し、ご答弁ください。
まず、天然芝グラウンドの維持、管理、活用方法についてお伺いします。今回、浜山運動公園、出雲ドーム、長浜中央公園の整備がほぼ同時期に行われ、出雲は全国に誇れる競技環境ができ上がりました。サッカー、ラグビーなどの競技で天然芝のグラウンドは技術のレベルアップや一流選手の育成に大変有効で、なくてはならないものです。芝のグラウンドで育った選手はボールや体の扱い、地面に対する恐怖心の抑制など、土のグラウンドで育った選手より数段上だと言われております。また、けが少ないのも芝のグラウンドの特徴でもあります。そして、大会合宿等の誘致に関しても大変大きなアドバンテージになります。今回、アイルランドチームが来てくれたのもこのグラウンドが重要な要因であったと思います。これらのグラウンドは貴重な財産であると思います。きちんと維持、管理し、有効に活用しなければなりません。今後、これをどのように維持、管理、活用していくのかお伺いします。
また、今後これをさらに拡充し、学校などでも整備する考えはないのか、お伺いします。天然芝グラウンドに限らず、出雲市ではスポーツ施設が大変充実してきています。競技できる種目も多種多様です。学生、社会人、プロの合宿、キャンプ、大きな大会の誘致等を積極的に実施し開催すべきと思いますが、今後のお考えと何か予定があればお伺いをいたします。
以上で質問を終わります。
○市 長(西尾理弘君) 登壇 ただいま福代議員のご質問にお答えいたします。
まず、情報処理機器の防災、防犯分野への活用という問題で、出雲ケーブルビジョンとの災害協定の問題についてお答えします。出雲ケーブルビジョンとの災害協定の内容は、市が保有する雨量などの気象情報や交通規制情報、避難情報等を出雲ケーブルビジョンを通じてリアルタイムで市民に提供することとしております。災害に関する情報を瞬時に的確に提供することにより、市民生活の困難や被害を最小限に食いとめることができると確信しております。この自治体とケーブルビジョンとの災害協定締結は、山陰地方では初めてでございまして、全国的にも数例しかない状況でございます。情報機器を活用した先進的な取り組みと言われているところでございます。
また、出雲ケーブルビジョンには、本年度から出雲市防災会議にも参加していただいておりまして、毎年9月1日開催の出雲市防災訓練にも参加していただくこととしております。また、具体的なケーブルビジョンを通じての情報伝達の方法は、市が保有する情報をファクス、またメールで交信し、受信したケーブルビジョンは即時に文字情報等により放送するということでございます。もとより音声で報道するということもあるわけでございます。
さらに、この情報処理機器の防災、防犯分野への活用についてもご質問いただいたわけでございます。災害時において被害を最小限に食いとめるために、市民に対して多種多様な手段を講じて気象や災害の情報を提供することは最も重要なことでございます。そのためインターネットや携帯電話の有効な活用は、これからの情報メディアの時代において、まさしく喫緊の課題となっておるところでございます。インターネットにつきましては気象庁などが提供する雨量等が掲載されたボームページのアドレスを週報を使って周知を図ったところでございます。また、携帯電話による防災情報連絡の手段、活用については、これからますます広がらんとしておるところでございます。その意味で消防団の招集についても既に携帯電話を利用したシステムが確立しておるところでございます。そのほかにもケーブルビジョンや情報いずも、広報車などの手段を用いて災害広報を実施していくことが今後も災害に強いまちづくりを目指す我が市にとって非常に重要なことでございます。今後とも多種多様な情報伝達のメディアを構築して備えを十分にしていきたいと考えておるところでございます。
また、防災、防犯対策としてのリモートカメラの設置については、公共施設の管理及びそれらを利用する市民の安全確保という意味で1つの有効な手段とは思いますが、プライバシーの保護と表裏一体であるという問題もありますので、今後警察署などの関係機関等と協議しながら、適正な活用を図っていく考えでございます。
次に、ふるさとの森再生事業と木材の積極的利用についてお答えをしたいと思います。
森林再生の取り組みとして、昨年11月に出雲ふるさとの森植樹祭を開催したところでございます。当日は小・中学生、高浜地区住民の皆様方や一般市民、各種団体等の幅広い参加を得まして植樹を通じ、北山の現状を見ていただくとともに、森林再生の必要性を十分認識していただいたと思います。植樹後現在までの管理状況は地元の役員の皆様方を中心に、倒伏した苗木の植え直し作業を6回実施していただいております。1万本にのぼる植樹、苗木の活着率は本年5月現在で97%でございます。なお、シカによる被害は発生しておりません。今後高浜地区では記念日を制定されて、この管理に取り組まれるという心強い反応を得ておるところでございます。また、高浜小学校では苗木の成長過程の観察と野外学習の場としても活用していただく予定でございます。
森林の造成には長い年月を要するため、現段階ですべてを検証することは困難であります。しかしながら、林地での朝植えが苗木の倒伏を招いたこと、事業地の確保や植樹後の管理体制などの課題もありましたが、植樹や育林事業を通じ、参加者の森林に対する意識高揚としては十分な成果を得たものと考えておるところでございます。
本事業の今後の予定につきましては、出雲ふるさとの森再生事業検討委員会のご報告に基づきまして、広葉樹を導入したモデル林を市内数カ所に創成することとしており、本年度も北山での実施に向け事業地の選定を行っているところでございます。鳶巣地区の山になろうかと予定しておるところでございます。
次に、土木分野での木材の利用については、平成13年度(2001)の利用実績は本市の林道開設や遊歩道整備事業で52立方メートル、県の治山事業で121立方メートルであります。間伐材に換算して約1万1,000本に相当するものでございます。建築等の各種の事業にこの木材を利用するという要請はもとより重要なことでございますが、このような場合での補助事業には経済性とか、耐久性とか、強度等の面から、木材利用は制限されるというようなこともございますけど、今後とも木材の積極的な活用については努力していかなければならないと思っております。林道事業で林道にこの木材を敷き詰めるというようなことにも今後とも積極的に留意していかなければならない課題だと考えております。特に、作業道の整備等について、今後とも留意していかなければならないと思っているところでございます。いずれにいたしましても、ふるさとの森の再生と木材の積極的な生産、利活用、これがこれからの林業の振興だけではなくて、わがふるさと自然を守り、治山治水に備えるためにも重要な環境政策の一環と考えておるところでございます。今後ともご理解、ご支援いただきたいと思います。
あと、担当部長からの答弁となりますけれど、最後に芝の問題で、私も福代議員がおっしゃったように、天然芝のグラウンドのスポーツ運動活動の有効性と今後の需要については十分認識しております。Jリーグの川渕会長がこちらへいらっしゃったときも、最近川渕さんは全国的にこの芝グラウンド、校庭を芝で敷き詰めてくれと、緑の校庭にするという運動を展開されておるようでございます。我が出雲市でもしかるべきところについて、校庭を泥じゃなくて、芝で埋め尽くすと、草原の中で子供が運動すると、動き回るというような環境ができればということで、期待しておるものでございます。いろいろ今後とも検討し、またできました天然芝の運動場については十分なる活用について配慮していきたいと思います。後ほど詳しく部長から答弁させたいと思います。
○建設事業部長(細田和敏君) 登壇 続きまして、歩道の占有についてお答えいたします。
まず、歩道への看板、のぼりなどの広告物掲示につきましては、歩行者等の通行への支障及び景観などの観点から原則禁止としているところでございます。議員ご指摘のとおり、不法占有の事例が市民からの通報や道路パトロール、巡視から発見されております。仮に発見した場合には、その都度国、県、警察等関係機関との連携を図りながら、撤去及び指導を行ってきているところでございます。また、これらの予防、取り締まりといたしましては、道路パトロールだけでなく、環境保全課の環境パトロール及び景観パトロールの実施や道路ふれあい月間等における特別巡視活動も行っているところでございます。今後も道路パトロールを中心とした適切な巡視指導活動に努めるとともに、週報いずも等による市民への道路占有手続の慣行周知にあわせまして、道路の安全な利用、正しい利用の啓発に努めてまいります。
続きまして、ポイ捨てや不法投棄、不法電波、放置自転車などに関して最近の状況とモラル向上に対する施策についてお答えを申し上げます。
家電リサイクル法の施行、ごみ処理の有料化などに伴いまして、昨年の4月以降、山間部を中心に廃棄物の不法投棄が増加してきております。また、市街地においても道路や田んぼ、川などへ自転車の放置も増えてきております。昨年8月に行ったポイ捨て実態調査では、空き缶やたばこの吸殻などのポイ捨てが一昨年に比べてかなり増加してきております。今年2月、3月に緊急地域雇用創出特別交付金事業を活用いたしまして、ポイ捨てが多く見られる場所を対象に、ポイ捨ての傾向調査を行ったところでございます。今年度もこの事業を活用しながら、6月と9月、11月にポイ捨ての実態調査を行うことといたしております。今後とも不法投棄やポイ捨てを防止するためのパトロールを強化いたしまして、看板の設置や環境衛生組合総会、また各種イベント、広報誌などを活用いたしまして、マナー向上のための啓発活動を行っていくとともに、美化推進員や環境衛生組合とも連携をとりながら、今後の啓発活動を一層推進してまいりたいと考えております。なお、悪質なケースにつきましては、警察にも協力を求めながら対処していくことにしております。
また、免許を受けていない不法電波は消防、救急などの公共無線や家庭内のテレビ、ラジオ、電話などに受信障害を発生させまして、住民の日々の暮らしに直接悪影響を及ぼすばかりではなく、最近では電子機器の誤作動を引き起こす可能性も高く、大変危険であります。国では不法電波排除のための電波監視や広報活動などを行っておりますが、今後市といたしましても、国などの協力も得ながら、モラル向上のため広報活動を行っていく考えでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○文化企画部長(渡部英二君) 登壇 スポーツ施設の今後の有効利用につきましてお答えを申し上げます。
天然芝グラウンドの問題につきましては、先ほど基本的には市長答弁のとおりでございます。天然芝の多目的広場は良好な状態で維持管理していくことが大切でございまして、引き続きNPO法人、出雲スポーツ振興21に管理運営を委託していく考えでございます。今後の活用につきましては、7月から一般使用を開始する予定でありまして、サッカーはもちろん、各種のニュースポーツにも利用し、多くの市民に活用してもらう考えでございます。しかしながら、芝は生き物でございまして激しい使用が重なると枯れてしまうというおそれがございます。そのため、関係協議と話し合いを行い、1日当たりの試合数や使用時間等の取り決めを行いながら、大切に使用していきたいと考えております。
2つ目、合宿大会の誘致でございますが、これにつきましても市は議員のご意見と同じ認識を持っております。ドーム周辺整備などに加えまして、浜山運動公園が平成16年(2004)全国高校総体に向けて格段に充実すること、そしてワールドカップで活躍しましたアイルランドナショナルチームのキャンプ地という、ネームバリューを最大限に生かして、さらにはコンベンション開催補助制度も有効に活用し、積極的に合宿や大会の誘致に取り組む方針でございますが、既にアイルランドのキャンプが契機となりまして、JFL、ジャパン・フットボールリーグのSC鳥取、ガンバ大阪に所属いたします少年サッカーチーム、京都教育大学のサッカー部の合宿、そういったものやラグビーの中国大会などの申し込みも入ってきている状況でございます。
○1 番(福代秀洋君) それぞれご答弁をいただきましてありがとうございました。少し要望をさせていただきたいと思います。
まず、第1点の情報処理機器の防犯分野への活用についてですけれども、実は私、おととしの議会だったですが、6月議会だったですが、ケーブルテレビの災害時の安全性というのを質問させていただいたことがありました。地震などのときにケーブルが切れてつながらなくなることがあるんじゃないかというような話だったと思いますが、そのときは市長の方からは万全な体制はとってあるということでございましたが、今回、こういった協定を結ばれるということになると、非常に今まで以上にそういった面での配慮が必要というか、責任が重大になってくるということがあると思います。そういったことですから、ぜひともいわゆる体制の強化といいますか、災害発生時の復旧活動の強化みたいなことも含めて、もう一度そういったところも見直していただきたいというふうに思いますし、またそのときの質問では、ケーブルテレビは防災計画の中で特に取り入れてなかったと思うんですけれども、今回、こういったことになったので、きちっとした形で取り入れられると思いますけれども、ぜひともこれをきちんと整理していただいて、きちっとした訓練を行っていただきたいというふうに要望をさせていただきます。
そして、ケーブルテレビといいますと、出雲だけじゃなくて、大社町とそして斐川町も最近入ってるんでしょうか。だと思うんですけれども、出雲だけよければいいというわけにもいかないと思いますので、この点も出雲が一番初めに多分やっているんだと思うんですけれども、前もって協議がなされているのか、なされていないのか、災害時にうちだうちだと言って取り合いが起こるというようなことはあってはいけないと思いますので、ケーブルテレビを入れたところでみんなで、そういったことも含めて少し協議をなさっておかれる方がいいんじゃないかなというふうに思っております。案外もう既にやっておられるかもしれませんけども。ということを思いましたので、ひとつよろしくお願いをいたします。
それから、ふるさとの森再生事業の方ですけれども、やはり今、いろんな面で検証していただいておるということでございますが、これ最終的にきちっとした報告書みたいな格好でまとめて公表していただくと非常にうれしいなというふうに思いますので、ぜひともお願いをしたいと思いますし、そして、先ほど市長の方からも答弁ございましたが、6回植え直しをしたというふうな話もありました。地元は非常に労力を使っておりますが、手弁当といいますか、草刈りの燃料代は出してあげますよというふうな話でして、細かいこと言って申しわけないですけども、またその辺も含めて少し、これやる前に地元と協定を結んでおりますんで、それを少し協定の解釈をもうちょっと地元に労務賃みたいなものまで含めて考えていただけるような解釈をしていただけたらというふうに思っておりますので、また、これは検討してみていただきたいと思います。
それから、木材の積極的利用に関しましては、先ほど市長の方からご答弁ございましたが、土木分野での利用は農業土木の方に限られるといいますか、偏重しておるというふうに思われます。これはどうしても縦割りといったような影響が出ておるのかなというふうに思っておりますけれども、何も土木で森林を使うのは農業土木分野だけじゃなくて、一般土木でも使うわけでして、橋なんかも、最近、一時期全然つくられなかったですけれども、全国的に見ると、公共の橋で木の橋というのがかなり見直されてきておって、技術も定着してきておると、確立されてきておるというような話でございますし、あと堰堤なんかも今、小さな堰堤であれば十分木でつくられるというようなことになっております。護岸についても同じであります。これも答弁にあったですけれども、維持管理、メンテナンスといった面、あるいはコストの面で非常に不利になるということもあるかもしれませんが、やはり全体的に大きな視野で見ていただいて、森林のことも考えてそういった材料をぜひ積極的に一般土木の分野でも検討してみていただきたいというふうに要望させていただきたいと思います。
そしてまた、この木材というのは言うまでもなく、これも地産地消じゃないですけども、近くでできたものを近く使うといったことが非常にエネルギー効率の面から見てもいいわけでございまして、海外からわざわざ油を使って持ってくるよりも、近くの木を切って、そこで使った方がいいということがありますんで、近くの木を使っていただきたいということを申し上げておきたいと思いますし、また、最後橋をつくって、橋がだめになったら、それをまた木をとってリサイクルもできますし、燃料にもできるということもございますので、ぜひ積極的に検討をしていただきたいと思います。
最後に、芝生のことですけれども、これも市長の方からもご答弁いただいたわけですけれども、私も学校などで本当に芝生のグラウンドになったらいいなと思っております。有名なのが芝生スピリット神戸ですかね、神戸の方で非常にそういった取り組みが進んできておると思います。ただ、これ行政といいますか、市の方から、上からやれと言ってやるというのもなかなか無理があるかなというふうに思っております。やはり学校、あるいは地域住民、市民が先頭に立ってうちのグラウンドを芝生にしたい、ついては、市にも援助を願いたいというふうな動きが出てくると非常にいいなと思っておりますし、そうじゃないとなかなか維持管理ができないと思いますし、そういったグラウンドを維持管理することによって、子供たちに芝生の大切さ、あるいは芝生のありがたさ、あるいは芝生の性質等々いろいろ勉強になることもあろうかと思いますので、ぜひともそういった動きが出てくることを期待いたしまして、要望だけにとどめさせていただきまして、質問を終わりたいと思います。
(ダム事業に対する考え方)
脱ダム宣言、緑のダム構想などをうけて、裏付けなくコンクリートダムを敵視する風潮が全国的に蔓延しつつありました。きちっとした論拠なく、闇雲に敵視し、悪者にしてしまうこういった流れは大変危険です。論理的で冷静な議論が必要だと思いますし、脱ダム宣言、緑のダム構想もそれを望んでいます。出雲市の上流にも数カ所のダムが建設中であり、市としてどのような考えであるのか、質問しました。また、高速道路建設など最近よく見受けられる、大都会と地方の対立という構図の中で、お互いの立場を認めながら合理的、建設的な議論をしていくことの重要性をうったえました。
一般
○1 番(福代秀洋君) 登壇 1番、平成クラブの福代秀洋です。一昨年の11月3日、民主党の鳩山代表の諮問機関であります公共事業を国民の手に取り戻す委員会が緑のダム構想というのを発表しました。また、昨年の2月20日、田中長野県知事が脱ダム宣言を発表いたしまた。前者は治水、利水、堆砂、費用対効果などの観点から、後者は主として環境面からダムの弊害を指摘し、ダムをつくるべきではないとしています。これらをきっかけにしまして、ダム事業に対する議論が全国的に広がって、ダム事業への風当たりがだんだん強くなってきているように感じています。
いろいろな議論がされていますが、中には感情が先に立って、極論のやりとりであったり、論拠、客観性に乏しく、興味本位であったりすることも多いように思われます。河川行政の重要な役割を占めるダム事業ですので、ここで間違った結論を出すことは将来に大きな禍根を残すことになります。事実に基づいて科学的に検証し、方向を見定めなければなりません。また、本市も上流域に建設中のダムがあり、治水、利水とも直接の関係があります。
以上の点を踏まえまして、本市のダム事業に対するお考えをお伺いします。
まず第1点は、ダムの役割と弊害についてお伺いします。そもそもダムの果たしている役割とは何でしょうか。現在つくられているダムの多くが多目的ダムと言われる治水、利水、発電など、複合的に利用することを目的にしたダムです。すなわち洪水を防ぎ、水道水、工業用水、農業用水を確保して、そして水力発電を行なう機能、それぞれを合わせ持つダムということでございます。それぞれ大変重要な役割だと思いますが、さきに紹介ました緑のダム構想では、治水、利水に関してダムの果たす役割は乏しく、森林整備でこの代わりが果たせるとしています。ダムの役割をどのように評価すべきでしょうか。
また、脱ダム宣言では、コンクリートのダムは看過し得ぬ負荷を地球環境へと与えてしまうと冒頭で述べていますが、ダム建設による環境面への悪影響はどのようなものがあり、どう評価すべきでしょうか。
また、一部のダムに反対する人が主張いたしますダムの決壊など安全面でのリスクについてはどのように評価すべきかお伺いします。
2つ目の質問は、脱ダムという考えに対する市長の見解をお伺いします。田中長野県知事の脱ダム宣言は、先ほど申し上げました地球環境への悪影響を冒頭でうたい、長野県においてはできる得る限りコンクリートのダムをつくるべきではないと主張しています。そして、これを長野モデルとして確立させるとともに、広く全国での議論を訴えています。これを受けて脱ダムの考えに賛同する人が全国的な広がりを見せ、連携しての具体的な活動も始まってきています。確かに河川の持つ豊かな自然、生態系をそのままに治水、利水が図れるのであれば、こんなにすばらしいことはありません。しかし、具体的な代替案は論拠に乏しく、客観的に見て現実的ではないものが多いように思えます。例えば緑のダム構想は、森林の持つ保水能力でダムの代わりをさせようとするものですが、既に森林の面積が多い日本の山間部では、新たに木を植える場所が少なく、また、森林の治水、利水能力は不明瞭な点が多く、定量化されていないため、どうすればどれだけの効果があるのかわかっていません。現時点ではこれを代替とすることは不可能と言わざるを得ません。また、現在の河川行政では安全率を高くとり過ぎているので、必要以上に安全な設計をされている、安全率を下げるべきだと、そうすればダムはつくらなくても済むという意見もあります。これは脱ダムのためなら流域住民の安全や財産を多少危険にさらしても仕方ないという考えであるとも言え、とても行政で選択できるものではないと思います。
私は脱ダムという考えは共感する点も多々ありますが、現実に適用できるダムは本当に少ないのではないかと思っています。市長の脱ダムに対する見解をお伺いします。
3つ目の質問は、今まで申し上げてまいりましたことを踏まえまして、本市に特に関係の深いダムの果たす役割と、必要性、そして弊害についてお伺いします。
志津見・尾原・稗原ダムなどはなぜ必要で、どのような役割を果たしていくのでしょうか。また、これをつくることによる弊害にはどのようなことがあるのでしょうか。
以上、お伺いして私の質問を終わります。
○市 長(西尾理弘君) 登壇 ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
ダムの効用、そして現代的な自然環境の中での限界についての議論は、かしましいばかりに高まっているわけでございます。基本的には私は今日における財政状況の逼迫した中での政策の優先順位についての判断の問題で戸惑いがあって、いろんな動きがあるんじゃないかというように見ておるところでございます。もう1つは、自然環境の保全とか、あるいはダムのこれ以上必要かという認識の問題で争いがあるというようなところもあろうかと思います。したがって、これからのダム行政はあくまでもやはり財政もございますけど、自然環境の保全の意味でのダムの水力発電の利用、まことにクリーンなエネルギーで二酸化炭素排出量の防止に役立つというようなこと、そしてまた、ライフラインの最高の基盤でございますし、工業用だけではなくて、むしろ現在は飲用水での闘いが深刻でございます。あるいはかんがい用水としての水の利用ということでございます。
そういうようなことをいろいろ考えますと、やはり日本国におけるこの山間部が多い中で、我々の生活の基盤の確保としてのエネルギーとか水の確保するためのダムの有効性、必要性というのは論を待たないわけでございます。戦後の経済復興に果たした多くのダム、特に黒部川第4発電所、これをつくるための壮大なるダムのあの建設の歴史、これが関西経済、日本経済を一気呵成に隆盛に転じせしめたという役割、お互いに過ぎ去ったことをわすれてはなりません。ダムの恩恵によって我が日本国経済は保たれ発展したわけでございます。
こういう中で、田中さんの脱ダム宣言でございますが、これは1つには、よくわからないところがあって、軽々には論評できません。長野県におけるこの地勢、あるいはダムの役割の限界、現在における利水、治水等でのダムの必要性等々長野県のやはり県土の中の自然状況等、よくよく分析、評価してでないと無責任なコメントはできないわけでございます。田中知事も当然いろんなそういうことを検討した上で、やはり長野県の現在の状況ではもうこれ以上ダムは必要でないという判断をされた結果ではないかと思いますし、それについてはそうではないと、ダムはまだ必要だという反論が出て、そこに議会との論争もあったというふうに思うわけでございます。
いずれにいたしましても、このダム事業については、やはり今日の世界の体制、すなわち二酸化炭素排出量の防止と、そして21世紀の戦争と言われております水資源の確保、かんがい用水、飲料用水を含めての水資源の確保、こういうことを基本にしながら、それぞれケース・バイ・ケースでその必要性について判断していくべきものではないかと思います。一方的にダムはいけないとか、もう何が何でもすべてダムだとか、両極端はないわけで、その真ん中のところに真実があるという思いでこれを見ているところでございます。
さて、地元のこのダム事業にかかわる話でございます。斐伊川放水路事業が中部で行なわれているとすれば、上流部では志津見川ダム、尾原ダムの建設、そして下流部で間もなく始まることを期待しております大橋川改修事業、この3点セットをもっと未来永劫、この出雲平野における人民の生命財産の安全確保、これをやっていくんだという願いの中での志津見ダム、尾原ダムでございます。この両ダムにつきしては、洪水を防ぐだけでなく、神戸川上流の志津見ダムは、農業用水や工業用水の安定供給を図るとともに、動植物の保護及び発電にも利用されるというふうに聞いておるところでございます。行く行くは飲用用水の確保もこれが重要な役割を果たすかと思います。さらに、斐伊川上流の尾原ダムは、水不足が慢性化しております島根県東部地域の皆さんの生活に必要な水道用水や取水の安定化、河川環境の保全等にも役立っていくものと考えられておるわけでございます。そして、我が出雲市における稗原ダム、これはご承知のとおり、農業用水を安定的に確保するための農業用ダムとして稗原上流部に建設されまして、その必要性については論を待たないところでございます。
以上のような観点から、私は、ダム行政はそれぞれの状況を見ながら、こだわることなく、本当に必要なら必要だという立場で頑張っていくということではないかと思います。
また、あえて言えば、ダム建設戸数が減っていくならば、この出雲圏域における両ダムへの予算も増えるということで歓迎申し上げたいと思うわけでございます。
○1 番(福代秀洋君) ご答弁いただきましてありがとうございました。少し、考えを述べさせていただいたり、思いを述べさせていただいて質問を終わりたいと思います。
私、今回質問させていただきましたけれども、脱ダムという考え、あるいは緑のダムという構想ですけれども、壇上でも申し上げましたが、これは全くだめなものとして否定するという考えは毛頭なくて、共感する点も多々あるところでございます。私、実は学校出てすぐした仕事が地質調査の仕事でして、ダムの調査を大変たくさんやりました。八田原ダムとか、温井ダムとか、いろんなダムやりました。ダムをつくる場所というのは、どういうところにつくるかというと、左岸右岸が両方とも切り立った場所でして、非常に風光明媚なところが多いんです。そういったところが非常に有効な少ないコンクリートの量で有効なダムができるというような場所になるもんですから、そういったところにつくるんで、どうしても景色のきれいなところにつくらざるを得ないという格好になります。今、申し上げました府中市の八田原ダム、あるいは加計につくりました温井ダムとか、錦町に今度できる平瀬ダムというのは、本当にきれいな将来に残しておきたいようなところにつくらざるを得ないというようなところでございます。私が行って調査していてもそう思うぐらいで、本当に残念だなと思うぐらいですから、生まれ育って、そこで暮らしていらっしゃる皆さんの気持ちというのは、推しはかると本当に気の毒だなというふうな思いがしておったのを今でも覚えておるところでございます。そういったところにつくるものですから、非常に私自身も調査していながら、ない方がいいんじゃないかと思ったりもしたこともありました。また、緑のダムという構想で提言されているのは、もっと山林に国費を投入して、整備を図っていくべきだというようなことが提言されています。これはまさしく私もそういうことをやっていくべきだというふうに考えております。
しかし、だからと言って、コンクリートのダムをつくらなくて済むのかというような観点から考えますと、やはりつくるべきところにはつくっていかなければいけないというふうに思っています。先ほども申し上げましたけれども、住民の安全やあるいは安定した生活というものを図っていくためには、なくてはならないものであることも、また私は間違いないというふうに思っております。また、今年もヨーロッパの方で大変大規模な洪水があったり、あるいはアジア等世界各地で洪水が起こったりしております。これは一部には地球温暖化の影響だというふうにも言われておりますけれども、今後、将来長いスパンで見ていった場合に、やはりこういった地球の環境の変化というものは我々の生活に少なからず影響は出てくると思います。例えば気候の面でいえば、日照りが長く続いたり、あるいは集中豪雨が100年に一度のものが50年に一度、あるいは10年に一度という格好になってくるかもしれないという中で、治水、利水というものに求められる許容範囲というものもだんだん広くなっていくだろうという中で、やはりダムというものは必要だというふうに考えています。
それで、今日こうして質問させていただいたというのは、非常に現在の風潮といたしまして、ダム事業というものを十分に理解されないままに、ダムイコール悪いものだと、あるいは無駄なものだというふうな風潮が、イメージが一般的に広がってきているということでございます。そして、ダムは1つたりともつくっちゃいけないというような考えを持つ人たちも広がってきているというふうに思われます。これでは問題は解決しないわけですし、あるいはイメージで世論が形成されて、それによって政策が左右されていく、偏った政策がとられるというようなことがあるとすれば、これは大変問題であるというふうに思っておりますし、また、議論ではなくて、互いに全く相入れない主張を、平行線を繰り返すというようなイデオロギーの対立と言ったら、ちょっと語弊があるかもしれませんが、そういった様相も呈してきておる。先ほど市長はケース・バイ・ケースと言われましたけれども、まさにそういった考え方をお互いにとっていくということが必要じゃないかと思います。これはダムに限らず最近の高速道路、あるいはエネルギー政策などに関しても同じようなことが言えるんじゃないかというふうに思っております。
私が申し上げたかったのは、そういった事実に基づいて論理的に考えて、そして結論を出していくというような考え方、これをそれぞれが大切にしていく、あるいはそういったことを教育していくというようなことがこれからの情報が非常に氾濫しておって、どれが正しいのかということをしっかり見定めていくこと、そして世の中を動かしていくというような、こういったこれからの高度化した、あるいはいろんな科学技術も進んできたというような社会においては非常に必要な要素じゃないかというふうに思っております。そういった教育をまたする、あるいは考え方を育てていくというのも科学館の1つの役割かなというふうに思っておるところでございます。
いろいろ申し上げましたけれども、私が申し上げたかったのは、大体以上のようなことでございます。ダムが絶対だめだというようなこともないですし、あるいは無駄なものをつくるというようなことがあってはいけないというふうに思いますので、先ほど市長が言われたケース・バイ・ケースというような考え方でみんながやっていければなというふうな気持ちを込めて質問を終わらせていただきたいと思います。
以上です。