出雲市議会議員福代秀洋のホームページです。
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2007年11月19日〜20日
  庁舎建設特別委員会視察報告

1.日程  平成19年11月19日〜平成19年11月20日
2.視察先、調査項目  @静岡県掛川市 市庁舎  A愛知県岩倉市 市庁舎
3.内容報告
 10月19日夜、7時過ぎ、サンライズ出雲により、視察に出発しました。所用ため、他の皆さんより、半日遅れて、出雲市を出発しました。サンライズは2度目ですが、私にとっては、以前の山陰本線を通っていた出雲号の方が、快適でよく眠れた様に感じます。下段で、低い位置にある部屋だからでしょうか、振動、揺れ、音が気になります。
 さて私が降りるのは、朝4:38分到着予定の静岡です。しかし、人身事故があり、1時間以上遅れているとのことです。余談ですが、サンライズは一旦遅れると、首都圏の通勤電車優先のため、東京に近づくほど、どんどん遅れていきます。その上、東京駅に入れてもらえません。品川止めだそうです。特急なのに。東京まで行くサンライズの乗客は、早朝たたき起こされ、静岡とか、熱海とかで半ば脅迫的に、新幹線へ乗り換えさせられます。私は2回乗って2回ともこうでした。ひどい話です。
 静岡には、10月20日朝6時過ぎに到着しました。時間があったため、駅前のインターネットカフェで仮眠し、8時過ぎの普通列車で掛川に向かい、9時過ぎには到着しました。掛川駅で、名古屋から新幹線で来た他の皆さんと、合流しました。
 10時くらいから、掛川市役所で、庁舎の視察を行いました。この庁舎の特徴は、まずその位置です。市の中心地を避け、郊外に下水処施設と併設し建設されています。郊外に作ったため、駐車場を多く(550台)設けることができていた。静かな落ち着いた環境の中の市庁舎に好感を受けました。モータリゼーションが進んだ今日、市の中心地に市庁舎を作る意義の、乏しいことをあらためて感じました。出雲市において、既得権益への配慮からでしょうか、庁舎の位置について、幅広い検討を十分に行わなかったことは、今更ながら残念に思います。さて、建物は、広いアトリウムとそれに面した、開放感のある、階段状のフロアーが特徴的です。明るい開放感のあるアトリウムには、子ども連れの市民が訪れていて、親しまれているように感じました。建築物として、数々の賞も受賞しているようで、基本理念の一つ、市のランドマークとなり、市民の誇りとなる建物は、達成していると確信しました。
 また新庁舎建設に、特別委員会設置から完成まで、10年あまりかけていました。長ければ良いというものではありませんが、急ぎすぎればコンセンサスの形成はできません。 

掛川市役所アトリウム

 昼前には、視察が終わり掛川から、新幹線で名古屋まで移動し、名古屋で昼食後、電車で岩倉市へ移動し、14時くらいから、岩倉市庁舎の、視察を行いました。
 駅からほど近いところにある岩倉市庁舎は、ややこぢんまりした第一印象を受けました。大きな道には面しておらず、生活道路で囲まれている様な場所に立地しています。岩倉市は、東西4キロ、南北5キロの、非常に面積の小さな市です。人口は5万人弱で、ほとんど市街地のみで形成されている市です。このため前述の様な立地環境になっているのだと、思います。この市庁舎の特徴は、コージェネなどの環境面での配慮もありますが、私は、市民の意見の集約に重点が置かれた意志決定課程が、もっとも注目すべきものと感じました。市民アンケートの実施や、市政懇談会を何度も実施するとともに、基本設計コンペの提案説明や審査を市民公開で行うなど、基本コンセプト段階から、市民とともにつくりあげられた市庁舎でした。
 現在の出雲市の新庁舎について、詳細な内容を知っている市民はほとんどいないのではないでしょうか。私は、もっと時間をかけて、市民とともに、計画を煮詰めて行くべきであったと考えています。
 視察終了後、電車で名古屋まで移動し、新幹線、バスと乗り継いで、伊丹空港から夕方の飛行機で出雲に帰りました。  今回初めて、庁舎建設特別委員会の視察に参加しましたが、建設工事入札後の庁舎建物の視察に、どういう意味を見いだせるのか、私には難しく感じられました。ただ、出雲市の庁舎建設の課程が、他市にくらべ、異常なほど窮屈なスケジュールで、かつ、多くの市民を巻き込むことなく進められてきたことは、よく分かりました。  

2007年10月24日〜26日
  国県道特別委員会視察報告

1.日程
 平成19年10月24日〜平成19年10月26日

2.視察先、調査項目
 @参議院議員会館、国土交通省道路局道路経済調査室長の講演
 A常陸河川国道事務所、館内の道路整備状況・スマートIC・一般国道6号日立バイパス
B茨城県道路建設課、県土60分構想・1.5車線的道路整備
 C神奈川県秦野市国県事業推進課、秦野市における国県道整備の推進状況

3.内容報告
 10月24日朝、7時50分出雲空港発東京行きの飛行機で、羽田空港へ、その後モノレール、タクシーを使い参議院議員会館へと到着しました。議員会館会議室で昼食の弁当を食べた後、午後1:30から、国土交通省道路局道路経済調査室長の講演を受けました。
 内容は、「国における道路整備の中期計画について」と題して、現在とりまとめられつつある、中期計画の作成情況、道路特定財源の解説などでした。
 この基本方針は、国内外の社会状況の急激な変化に対応するため、@国際競争力の強化、A地域の自立と競争力強化、B安全で安心できる暮らしの確保、C環境の保全と豊かな生活環境の創造、D高速道路ネットワークの効率的活用・機能強化の五つのポイントを定め、重点的な整備を行うことです。道路特定財源の見直しも含め、出雲市にとって楽観視できる話はありませんでした。

参議院議員会館で講演を受けました

 講演後、時間に余裕があったため、プライベートで、東京ビッグサイトへ移動し「IPコミュニケーション&モバイル2007」「ビジュアル2007コミュニケーション」に出かけました。それぞれのブースで熱心に自社製品のPRが行われていました。たまたまでしょうか、Web会議システムが多く出品されていたように感じました。使い勝手、低価格化などにより実用性が高まっているのでしょうか?メーカーは、大きな市場規模を見込んでいるのでしょうか?使いようによっては、確かに役立つシステムでしょう。新市になり、市長や議員も多忙です。なかなか会議の日程調整ができませんし、広くなった市では、交通費、移動時間も馬鹿になりません。視察先や自宅などと市役所を結んでWeb会議というのも、効率的かもしれません。もっとも議員間のデジタル・ディバイドの解消が、先決ですが。
 夕方6時前に、六本木のホテルへ入りました。いつ来ても六本木は、賑やかな街です。

 10月25日、朝6時くらいに、ジョギングで少し走りましたが、東京ミッドタウンというのができていて、7時過ぎにホテルを出て、電車を乗り継ぎ、10時前に水戸駅に着きました。ここで、迎えに来ていただいた、国交省常陸河川国道事務所のバスにより、水戸北スマートインターチェンジに移動し、同施設を視察しました。このスマートインターチェンジの特徴は、サービスエリアなどを介さず、本線から直結してETCの出口あるいは、入り口を設けている点です。また、出入り口とも一旦停止型となっており、通常のETCのように停止せずに通過することができません。これは、経費節減のためとのことですが、ETCの良さをスポイルしていることが、惜しいと感じました。またツインリンクもてぎ利用者の利便性を高めることも、設置目的の一つであるにもかかわらず、二輪車が対象となっていない点は、矛盾していると感じます。そして、管理のために人が常駐しなければならないとのことでした。
 出雲市でも、東部にスマートインターチェンジの設置を目指すべきだとの意見があります。しかし、地元負担と、設置効果を考えると、私は、現実的でないと感じています。斐川インター並びに、三刀屋インターへのアクセス道の整備をすすめ、これにより対応すべきだと考えます。
 この後、日立バイパスの建設工法について説明を受けました。出雲市における海岸への道路建設の可能性を調査するとのことでしたが、交通量・背景・規模・地形・地質・気象条件など出雲市とは違いが大きく、あまり参考にはなりませんでした。
 このあと、バスにより常陸太田市のプラトーさとみまで移動し、茨城県が取り組んでいる、1.5車線道路整備ならびに、県土60分構想について、説明を受けました。
 1.5車線道路整備は、島根県でも行われていることであり、目新しさはありませんが、茨城の場合は県単で行っているため、自由度が高いことが特徴でしょうか。県土60分構想は、道路整備の考え方を60分というキャッチフレーズを使って、整理しているものでした。具体的には、県内の主要都市間を60分で結ぶことなどの目的をたて、数値目標や達成時期を明示し、整備を行うものです。数値目標を定め、これを公表するという手法は、民間では当たり前のことですが、行政では、これをぼかすことが多々あります。責任を逃れという、役人気質が多分に影響していると思います。そして、一度作ってしまうと検証をあまりしないのが、また行政です。出雲市でも、しっかりした目標を明示しないまま、行って来た事業が多くあり、、しっかりした検証を行っていない事例も多くあると思います。60分構想自体より、この点に好感を持ちました。
 この日は、バス、列車を乗り継ぎ、昨日と同じ六本木のホテルで宿泊しました。

 10月26日、朝8時前にホテルを出発し、電車を乗り継ぎ、神奈川県秦野市へ10時くらいに到着しました。秦野市は、神奈川県中央部に位置し、東西・南北とも13キロメートル程度の、面積としては小さな市です。秦野市では、国県事業推進課という部署を設け、国・県事業に関して、関係機関との連絡調整を行っています。現在、第二東名高速道路と厚木秦野道路の建設が進められており、事業のスムーズな進行のための連絡調整と市としての意見を反映させるための、働きかけを行っているとのことです。東京の利便性に直接関わる道路の建設です。霞ヶ関、マスコミも積極的なのでしょう。当然地元の要望も聞いてもらいやすいと思います。残念ながら出雲とは、背景、環境が違います。
 国県道の視察は、なかなかテーマが難しいと思います。今回、関東周辺での視察を行いましたが、地域ごとに背景・環境に違いがあり、出雲市に直結するものは少なかったと感じています。国県道特別委員会として、中長期・大局的な視点に立って、出雲の交通網のあるべき姿を打ち出し、それに向けた視察・研究を行うべきだと考えます。
 視察終了後、電車で横浜まで移動し、バスで羽田空港へ、その後17:00発の飛行機で出雲へ帰りました。

2007年10月15日
  地方自治体財政健全化セミナー

 第一法規株式会社主催の、「地方議会議員のための地方自治体財政健全化セミナー」に参加しました。
 10月15日、朝7時過ぎ、自家用車により出発し、高速道路を利用し、昼前には会場の高松市のサンポート高松に着き、会場近くのうどん屋さんで昼食を食べました。
 開会は、13時30分ですが、早い時間から人が集まりだし、開会時には、用意された席がほとんど埋まりました。当初定員の40名をかなり超える人が、参加しており、地方自治体の財政に対する、感心の深さを感じました。
 講師は都留文科大学講師の大和田一紘氏です。不勉強で全く存じ上げませんでしたが、今年になって3度も朝日新聞で紹介された、財政分析のプロフェッショナルとのことです。
 セミナーは、実践的かつわかりやすいものでした。地方自治体が抱える問題を、”決算カードなど財政データから、あぶり出す方法を中心に、レクチャーを受けました。また市町村財政を取り巻情況について、わかりやすく解説されました。”約3時間のセミナーでしたが、大変、刺激を受けました。
 自分の自治体の具体的な数字を、自分で算出し、これを夕張市や、健全とされる数値と比較する手法をとられましたが、大変理解と興味が深まりました。 

大和田一紘先生
具体的かつわかりやすいセミナーでした。

 分かっていたことではありますが、出雲市の数値は、実質公債費比率、経常収支比率、実質債務残高費などで高い数値となりました。あらためて、債務超過と財政の硬直化がすすみ、看過できないものとなっていることを、認識しました。
 このセミナーは、3時間という限られた時間内であり、自治体財政の勉強としては、限られたものでしかありません。しかし、刺激をあたえるとともに、財政分析の第一歩となり、方向を照らすものになっていました。私にも、その効果は十分にあり、出雲市財政を分析すべく早速、テキストを購入しました。
 16時30分にセミナーは修了しました。その後、高速道路を利用して、出雲には20時30分くらいに、無事到着しました。

   

2007年8月6日〜8日
  交通対策特別委員会視察報告

上記日程で交通対策特別委員会の視察を行いました。
 8月6日、午前中、出雲空港から、大阪伊丹空港、JRを乗り継いで、和歌山県和歌山市に到着、午後から和歌山電気鐵道株式会社の視察を行いました。
 平成18年4月、南海電鉄が運行していた貴志川線の廃止に伴って、これを両備グループ岡山電鐵が100%出資した和歌山電鐵が、事業を引き継いだものです。
 まず驚いたことは、貴志川線時代、年間売り上げ3億円、赤字額5億5千万円というたいへんな不採算路線であったことです。さらに驚いたことは、和歌山電鐵となった18年度、年間売り上げ3億円、赤字額8200万円と大幅に、赤字額が減少したことです。様々な条件の違いがあり、単純に比較することはできないと思いますが、かなりの企業努力が有ることは伺えます。また、このような不採算路線を、引き継ぐに当たり、両備グループの中でどのような、意志決定がなされたのかとの、質問に対し、「危機的状況にある地方の公共交通を守りたいという、グループ代表の強い理念の基で、決定がなされた」との回答でした。また同時に「2年間で、黒字にならなければいけない」との話もされているとのことで、これに向かって、企業の意志が統一されているように感じました。    
おもちゃ電車

取り組みとしては、いちご電車、おもちゃ電車など乗って楽しい電車の運行、様々なイベントなど、電車を認識してもらう施策に重点を置いているようでした。
 また、コスト追求による、安全面の心配については、南海電鉄の安全投資が、十分にされていたおかげで、新規投資の必要が無いようでした。ただし、老朽化による保線業務などについては、経費を増大させて対応しているとのことです。  路線廃止の危機から、市民の意識が高まっている間は、よいのですが、すでにだんだんこれが下がりつつあるようで、今後の運営が大変であろうとの印象を持ちました。
 視察後、JRにより移動し、この日は新大阪で宿泊しました。
 8月7日、新幹線、山手線、常磐線と乗り継いで、昼頃、我孫子市に到着しました。昼食をとった後、我孫子市において、「事業所の送迎バスによる高齢者、障害者の外出応援事業」「福祉有償運送事業」の視察をおこないました。
 我孫子市議会印南議長のご挨拶の後、担当職員からそれぞれの事業について、説明を受けました。「事業所の送迎バスによる高齢者、障害者の外出応援事業」は、その名の通り、病院、自動車教習所、学校などで運行している送迎バスの、空席を、高齢者、障害者の交通手段として利用してもらうものです。豊田市で行われていたものを参考にして、平成17年3月から実施されています。利用対象者は65歳以上の方および障害者で、一人あるいは介護者と同伴でバスに乗降できる人で、事前申請によるパスカード取得が必要です。現在、847人の方にパスカードが発行されています。また、参加している事業者は、10団体で、8事業者と市の2施設の送迎バスが利用可能です。   
我孫子市で担当職員から説明を受ける
 

さて、この事業への市の関わりですが、 1.保険の加入と保険料負担 2.パスカードの発行 3.運行時間等変更の連絡と苦情処理  の三項目となっています。市の関わりを最小限に抑え、責任と支出を抑えることを念頭においているように感じました。あくまでも、事業者側の自主的な社会貢献として実施されるものと位置づけられており、また利用者は、あくまでも事業者の好意で利用させてもらうことを十分理解することとされています。また、利用実態の調査、把握などはされていないようでした。
 確かに、市の責任と支出は最小限にとどめることができますが、どうしても使い勝手の悪いシステムになってしまうのではないかと感じます。パスカードの発行数も減少しており、外出支援への貢献も限定的になっているのではないかと想像されます。大変画期的な事業です、責任と費用が増えることになっても、もっと行政が積極的に関与し、利用者がもっと利用しやすく、事業者にやりがいが生まれる事業へとコーディネイトしていく方がよろしいのではないかと感じます。
 「福祉有償運送事業」はNPO法人が有償で要介護者などの運送を行う事業です。平成19年3月30日まで特区認定により実施されていましたが、現在では、全国で認められることとなったため、特区は取り消されています。  我孫子市では8つのNPO法人が、許可を受け、合計595人の登録会員に対して、有償運送サービスを行っています。昨年度実績でのべ12,144人を運送を行っています。料金はタクシー運賃の半額程度とのことです。高齢者、障害者の方にとって頼りになる、施策であると思います。まだ立ち上げられて間がない施策ですから今後、経営面、安全面、使い勝手など、課題が表面化することがあるように感じました。運用面、財源において課題が有りますが、鉄道やバスと同じように、障害者、高齢者に対する、タクシーの大幅な割引が行われることが望ましいと考えます。
 次の視察先である三郷市で、宿が確保できなかったため、この日は、柏市へ移動し宿泊した。夕食後、街を散策しましたが、火曜の夜にもかかわらず、大変多くの人で活気がありました。首都圏の好景気ぶりが、感じられました。
 8月8日、東部野田線から、つくばエクスプレスを乗り継ぎ、午前9時過ぎには三郷市に到着しました。 初めてつくばエクスプレスに、乗りました。開業して2年弱とのことですが、その振動、揺れの少なさには驚きました。前日乗ったのぞみに比べても、格段に快適でさすが新型だと、感心させられました。また、到着した三郷中央駅は、周囲に広々とした開発中の土地が広がり、今後の発展の可能性を感じさせられました。  さて、三郷市では交通施策とESTモデル事業について調査を行いました。三郷市議会岡庭議長のご挨拶のあと、担当職員から説明を受けました。  まず、70ページの説明資料に、この事業にかける、並々ならぬ熱意を感じました。市内のバス路線を、徹底的に見直し、真に市民のニーズに即した、循環バスを作り上げようとしています。びっくりしたことは、その徹底した、市場調査とこれに基づいた大変論理的な計画策定、そして、実施した後の調査が行われ、さらなる改良に結びつけている点です。このようなことが、行政においてできるのだと、目から鱗が落ちる思いをしました。聞いてみますと、調査はコンサルタントが実施し、これに要した経費は、ほとんど国庫補助でまかなわれているということでした。また、各種団体の代表などを集めて行われる審議会に関して、必ずしも市民のニーズ、考えを反映していないことが多いとの話を聞き、少なからず同感しました。結果的に、実績につながっており、バス利用者の増大、ラッシュ時のマイカー減少、渋滞緩和、市民の満足度向上などで大きな成果を上げています。   
交通政策について詳細な説明を受けました

自転車利用促進にも力がいれられています。放置自転車対策からスタートしたと思われますが、徹底した調査、論理的な検討が行われ、自転車放置が起こりにくい環境整備が行われ、ほとんど放置自転車はみられないとのことでした。三郷市がすごい点は、この調査検討をあしがかりに、健康で環境に優しい自転車促進事業を立ち上げ、民間手動で積極的な利用促進、安全利用啓発を行い、市内交通政策の一つの柱まで持って行っている点です。まさに画期的です。具体的には、自転車利用促進サービスセンターを立ち上げ、自転車工房(自転車の無料点検などを実施)、レンタサイクルの貸し出し、情報発信・啓発活動などを、積極的に実施しています。また、自転車利用環境整備計画、自転車利用促進整備計画を策定し、ハード、ソフト面から、真に自転車利用が促進される、実効性のある施策を、展開しています。  ESTとは環境的に持続可能な交通という意味です。このモデル事業が国において実施されており、三郷市もその指定を受けています。ちなみに島根県では、松江市が指定されています。  事業概要は、”つくばエクスプレス三郷中央駅を中心としたバス交通ネットワークの構築に併せ、駅前広場整備、駅周辺道路の整備、公共交通情報提供システム整備等の公共交通利用促進策により、自動車利用の抑制を図るとともに、道路交通の円滑化のための渋滞対策等を促進し、CO2の排出を抑制するなど、環境的に持続可能なコンパクトな交通環境を創出する。”とのことです。総合的な交通体系の調査・検討が論理的に行われ、ハード・ソフト面の整備が実施されています。さらに、効果の検証がされ、これが次の施策に生かされています。  今回、三郷市の視察を行って、徹底した調査、論理的な検討・計画、実効性ある施策実行、検証が実に、整然とよどみなく実施されていることに衝撃を受けた。もちろん首都圏でつくばエクスプレスの開業などで、国の予算が取りやすい面があり、一概に出雲市と比べることはできない。しかし、いかに出雲市の施策の中に、客観的で総合的な視野、徹底的な調査、論理的な検討、検証が不足しているのか、逆に、経験、カン、限られた市民の声に頼っていることを痛感しました。客観性と論理性、限られた予算の中で、今後出雲市が、さらに実効性のあがる施策を行い、地方分権時代さらにより良い街に脱皮するためには、必要不可欠なことだと感じました。

2007年7月1日〜3日 総務委員会視察

 上記日程で総務委員会の視察を行いました。

7月1日(日)は、移動のみで、午後から出発し最初の視察先、甲府市に入って宿泊しました。移動は、13時15分発の飛行機で出雲空港から、羽田へ行き、京急、JRを乗り継ぎ、甲府には17時33分につきました。

7月2日(月)は、午前中甲府市において「地域情報化計画について」視察を実施しました。   
甲府市役所

甲府市では、「甲府市地域情報化計画(2007〜2009)」が策定され電子行政サービスの充実に取り組んでいます。このサービス内容を単体でみると、堅実なもので、特徴的で希有なものは見あたりません。それでも、現在の出雲市と比べると、ずいぶん進んでいるように感じられます。
 特筆すべきは、「こうふDO(ダウンサイジング・アウトソーシング)計画」です。市においては、様々な、業務でIT化が進んでいますが、なかなかこの全体像を、体系的に把握できている場合は少ないのが実状です。また、従来業務に、システムを合わせようとするあまり、高価なオプションをつけることが多く、初期投資だけでなく、維持管理や更新時に、大変割高になってることが多い。行政においてこれらのことは、仕方がないことと片づけられてきており、そこに無駄があり、改善の余地があります。こうふDO計画では、徹底的な検討と見直しを行うことによって、システムのスリム化を図り、合わせてアウトソーシングを積極的に進めるとともに、発注、契約内容を大幅に見直すことで、長期的なコスト縮減と、効率的で安定的なシステムを実現しようとするものです。甲府市の縮減額は今後10年間で、29億4千百万円あまりに上るとのことです。
 私にとっては、目から鱗が落ちる感がしました。今まで、多彩で充実したサービス提供を行うことばかりに、目をとられており、足下がおろそかであったことを、実感しました。また、今回説明をしていただいた、甲府市職員の熱意を、ひしひしと感じ、人が改革の原動力であると感じました。
 出雲市における現状把握をするとともに、今回の手法は、出雲市においても取り入れるべきところは、積極的に取り入れていくべきだと考えています。少なくとも、”こうふDO計画”の根底にある考え方については、出雲市においても十分検討すべきと考えています。  
甲府市担当職員から説明を受ける
 

  甲府市役所からバスで移動し、長野県原村へ向かいました。途中、ドライブインで昼食をとり、13時30分頃、原村に到着しました。原村は標高約1000メートルに位置する、自然豊かな高原の村です。
原村役場
 

 原村に訪れた目的は、定住対策について調査することです。原村は、過去30年間にわたり、人口が増え続けている、希有な村です。日経新聞でも取り上げられ、「長野県全体では人口は転出超過だが、原村は税収も安定。子育て世代を中心にさらに人を呼び込む好循環が視野に入ってきた。」と大変好意的な記事が書かれています。 
 原村からは、議長、副村長にも出席していただき、意見交換も合わせて行うことができました。議長からは、謙遜気味に、「あまり、ご参考になるような、ことは無いと思います」といった趣旨のお話がありましたが、学ぶべき点が多々あったと思います。
 村の担当職員からは、村を3つのゾーンに分け、かたくなに自然を守ってきたことが、今日につながっているとの話がありました。また、大多数の村民の意志により、あえて単独村政の道を選んだことや、公共事業を最小限に減らし、少子高齢化対策などに、力をいれていること、法政大学と連携し、地域作り事業を行っていることなど、説明を受けました。そして、「軽井沢や清里のようにはなる必要がない」とのお話を聞き、村作りにかける誇りと気概を感じました。
 東京や名古屋から約2時間という立地の良さが大きなアドバンテージになってきたことは、紛れもない事実だと感じますが、それに加え、とにかく、急激な飛躍を望まず「まじめ」にやってこられたことが、人の心をつかんでいるのだと感じました。   
原村職員から、人口動態について説明を受ける
  

 天気がよければ、八ヶ岳を望む雄大な景色がみられるとのことでしたが、あいにくの雨。残念な思いがしながらも、バスにて諏訪市に向かいました。約40分後ホテルに到着、この日は諏訪市内で宿泊をしました。

 7月3日(火)、朝8時45分、迎えに来ていただいたマイクロバスにて移動し、9時前には、諏訪市役所に到着しました。
 諏訪市を訪れた理由は、防災対策について調査することです。諏訪市は諏訪湖のほとりにあり、湖に流れ込む河川による扇状地に、街があります。
 豪雨時、湖水面上昇による平野部の浸水と、山裾部の土砂災害の発生頻度が高く、昨年の7月豪雨でも大きな被害を受けていました。 
湖水面上昇による浸水被害をもたらす諏訪湖
  

  諏訪市では、土砂災害情報相互通報システムを、平成16年度に導入し、運用しています。このシステムは、CATVを利用した画像情報の提供、GISシステムを利用した情報の一元化、あらかじめ登録した市民からの情報提供を、素早く反映させるCTIシステムの導入などです。
 出雲市に比べ、狭い(109.91ku)ため、整備しやすいという面があり、一概に言えませんが、参考にすべき点は、多々あるように感じました。特に、GISをもとに画像を多用したシステムや、雨量のスネークラインなどです。インターネット情報の充実など、改善点があるように感じましたが、事実上、出雲市には体系的な情報システムがないことから、この必要性を感じました。
 また、マルチハザードマップ(地震、土砂災害、洪水)の作成を進めていました。豪雨災害から一年が経とうとする中で、”未だ手ぬるい取り組みの出雲市”の感を持ちました。
 庁舎や阿国座も大切かもしれませんが、その前にすべきことに、もっと力をいれていくべきとの気持ちを強くしました。
諏訪市職員から、防災対策について説明を受ける
  

 この後、列車まで少し時間があったため、出雲大社とも関係の深い諏訪大社上社本宮を訪れました。規模としては、出雲大社の方が大きいのですが、諏訪湖の南北に二社ずつ、四ケ所に鎮座していることを考えると、やはり大社だと感じます。
 駐車場周辺のおみやげ物やさんは、出雲大社のそれより、明らかに活気がありました。我々は、出雲大社にいらっしゃる、大変多くの参拝者の皆さんの、観光面のニーズに、十分に応えられていないことを、つくづく感じました。
 諏訪駅の前で、昼食をとった後、JR、京急、JALと乗り継ぎ、夕方には、出雲空港に到着しました。
 今回の視察は私にとって大変、考えさせられるものになりました。3つの自治体それぞれが、自立に向け、必死で努力している姿がよくわかりました。また原村、諏訪市は合併をせず単独の道を選択しており、この危機感と取り組みは、かなりのものがありました。合併したことに安心し、あぐらをかくことがあってはならないと感じました。

2006年3月2日 個人視察

 上記日程で下記の視察を行いました。
 視察の概要
視察箇所並びに内容
1.地域関連学会連合主催公開シンポジウムへの参加
2.竹下亘衆議院議員事務所での意見交換
3.日立電子行政ショールーム
4.JHFCパーク

 

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