開催日:平成18年 3月 7日
会議名:平成17年度第7回定例会(第5号 3月
7日)
○11番(福代秀洋君) 登壇 11番、平成クラブの福代秀洋です。
本日は、事前通告に従いまして、大きく分けて4つの項目について質問をさせていただきたいと思います。
それでは、早速質問の方に移りたいと思います。
まず、はじめは、市の防災体制についてでございます。
新市が誕生して1年がたとうとしております。市の行政システムの統一や平準化はこれからの部分があり、全体としてこなれて落ちつくにはまだまだ時間と労力がかかると感じております。ソフトランディング激変緩和という観点から、一定期間時間を取ることが必要なこともあると思いますけれども、事故防災体制の確立ということに関しましては、いつ災害が発生するのかわからないという観点から、最も急ぐことの一つだと考えております。幸いなことに昨年出雲市内におきましては、大規模な災害は発生いたしませんでした。しかし、目を外に転じますと米国史上最悪の被害をもたらした巨大ハリケーン、カトリーナの発生など、近年世界各地では風水害、干ばつなど大規模な気象災害が頻発する傾向にあります。日本国内を見ましてもおととし平成16年(2004)には過去最多の10個の台風が上陸し、死者、行方不明者、200人以上の被害をもたらしました。また、先般、平成18年(2006)豪雪と命名されましたこの冬の雪による被害は、死者だけで141人を数えるに至っております。頻発する気象災害は偶然ではなく地球温暖化が原因ではないかと考えられています。残念ながら気象は世界規模で不安定な状態になっており、今後、さらに極端な気象災害をもたらす可能性が高いと考えられます。台風が巨大化したり豪雨時の時間雨量が増大することによる、大規模な気象災害が発生するリスクが高まっていると思います。
さらに、平成7年(1995)の阪神淡路大震災、平成12年(2000)の鳥取県西部地震、平成13年(2001)芸予地震、平成15年(2003)十勝沖地震、平成16年(2004)新潟県中越地震など、国内で頻発する大地震から日本列島は地震の活動期を向かえ、地震災害のリスクも高まっていると言われております。我々が住む出雲市も決して例外ではありません。今まで以上の自然災害に対する準備が必要です。しかし、出雲市は自然災害の少ないところだから大丈夫という市民の声を聞くこともあり、防災意識は必ずしも高くないのではと心配をしておるところでございます。市民の生命、財産を守るという行政の最も重要な役割を果たすため、適切で有効な防災体制の確立と啓発活動が重要であると考えております。このような観点から、まず、市の防災体制の現状についてお伺いします。
市町村地域防災計画は災害対策基本法で作成が義務づけられておりますが、市の防災活動、災害対策の基本でありマニュアルとなるものでございます。出雲市の地域防災計画の策定は現在どのようになっているのかお伺いいたします。また、災害時迅速な情報収集と市民への的確な情報伝達は、状況を正確に把握し被害を最小限にとどめるために大変重要です。市長は施政方針の中で災害情報の収集、伝達体制を強化するため、防災行政無線をはじめとする通信システムの統合、整備の検討を早急に進め、年次計画により防災ネットワークの強化に努めますとの方針を示されましたが、防災ネットワークについて現在の出雲市の状況と具体的な整備のスケジュール、整備の具体的な内容、どのようなハードを整備し、どのようなシステムを構築されるのか、お考えをお伺いいたします。
また、同じく施政方針の中で、出雲市総合ボランティアセンターを中心に、全市にボランティアネットワークを構築します。特に、災害ボランティアの体制確立については、積極的に取り組んでまいりますとおっしゃっています。災害ボランティアの体制の確立とは具体的にどのようなことを考えていらっしゃるのか、そして、市としてどのように取り組んでいかれるのか、お考えをお伺いいたします。
以上、ご答弁をよろしくお願いいたします。
○議 長(寺田昌弘君) 西尾市長。
○市 長(西尾理弘君) 登壇 ただいまの福代議員のご質問にお答えいたします。
市の防災体制についてでございます。
この問題は合併時からの大きな課題でございまして、防災対策につきましては、旧市町の地域防災計画の基本的事項を統一した、災害対策指針によって実施しているところでございます。新市の地域防災計画につきましては本年度中に策定すべく、現在、県当局と最終協議に入っておりまして、協議が整い次第、本議会にこの新市としての防災計画をお示しする考えでございます。防災ネットワークの現状については、主たる情報伝達手段として佐田、多伎、湖陵地域においては防災行政無線を利用し、出雲、大社地域においては有線放送及びケーブルテレビ、平田地域ではケーブルテレビの文字放送を利用している状況です。これらの手段とあわせ常備消防と消防団組織との連携による、広報、巡回、あるいは市の広報車巡回、各地区の自主的な防災組織による、連絡系統を利用した情報伝達の手段等を活用しております。
次に、この問題では市の防災ネットワークの整備の問題があるわけでございます。住民への迅速、的確な防災情報の伝達には、多様な手段を統一的に運用できるシステムを構築することが不可欠でございます。しかしながら、旧2市4町それぞれに主たる情報伝達手段、設備が異なっているということ。また、携帯電話、CATV、FMなど伝達メディアが多様化していること。さらに防災行政無線をはじめ、新たな設備の整備には多額な経費を要するなどの課題があります。しかしながら、早急にこれを取り組まなきゃならないと。特に、昨年、開きました地域での市政フォーラムの場で、多くの地域でこの防災行政無線の整備ということが強く言われております。ゆっくり立ち上げるんではなくて早急にやれということで、今、頑張らんとしているところでございます。すなわち、まずもって市全体での防災行政無線、統一的なものを導入すべく具体策を検討するということでございます。本年度からやりまして来年度以降、数年以内にこれに完成しなきゃならないというような決意の基に臨むべき課題だと思っておるところでございます。
このようなことを中心として、早急に新市としての一体性のある防災ネットワークシステムを構築する考えでございます。
次に、災害ボランティアの問題についてご質問いただきました。
本市におけるボランティア活動は、阪神淡路大震災を教訓として設置した、出雲市総合ボランティアセンターによるネットワークづくりが進んでおりまして、現在、約200グループ、1万9,000人のほか、約300人の個人のボランティアとしての登録があります。災害ボランティアは災害発生時において災害ボランティアセンターを開設し、ボランティアの受け入れ、コーディネート、調整ですね、現地派遣や支援活動など、センターの組織化と機能的な運営を行うことが期待されるものでございます。神戸大震災の例に見ますと、ボランティアとして全国から集まる方の受け入れが大変だと、そのために大混乱すると。災害救助よりもボランティアの整理、どこに泊まってもらって、どこに資材を集めて、どういうふうに救援物資を配分するかというようなこと。このために大混乱を起こるということでございます。でございまして、やはりこの全国からの緊急事態でのボランティア、救援部隊の受け入れ態勢、あるいは市におけるボランティアの皆さん方の活動のネットワーク、役割分担、そういうことを日ごろから十分検討しとかないけない課題だと受けとめているところでございます。そういう中で、新市においては現在、出雲社会福祉協議会や出雲市総合ボランティアセンター運営委員会とともに、出雲市災害ボランティアマニュアルの作成に取り組んでおります。今後、この災害マニュアルに基づいて、いつ起こるかわからない災害に備えまして、災害ボランティアのネットワーク化と、センターの運営体制の構築を目指してまいります。今後ともこの災害ボランティアの重要性にかんがみ、ボランティアの皆様の登録を促進するとともに、訓練や研修、人材育成などに支援していきたいと思っているところでございます。
以上、福代議員の質問にお答えしました。
○議 長(寺田昌弘君) 福代議員。
○11番(福代秀洋君) ご答弁いただきましてありがとうございました。
先ほど、地域防災計画についてはまだ未制定で、できるだけ早い時期に今年度中ということでございましたが、制定はいつになるのか来年度早々というふうに考えればいいのかということを、まずお伺いしたいということと、先ほど来のお話でございますと、通信システムといったことがまだ未統合、未整備といった状況であり、一元化されていないという状況であるというふうに理解をさせていただきましたが、先ほど申し上げましたように、災害というのは本当にいつ起こるかわからない。場合によって本当に今すぐ起こる可能性も全くゼロとは言えないというようなものでございますし、大規模な災害が発生した場合は大変大きな被害が発生すると。人命にかかわるということでございますので、一刻の猶予もないということでございますが、そういった観点から現在のそういった状況で十分な災害発生時、混乱なく十分対応できるような、一元的に対応できるような体制が取れているのかどうかというようなところ。市長が今どのようにお考えなのか、この点について再度お伺いをしたいと思います。
よろしくお願い申します。
○議 長(寺田昌弘君) 西尾市長。
○市 長(西尾理弘君) この出雲市の地域防災計画、今まさに協議中と申し上げましたが、3月末までにこれを確定して、発表できるようにしたいと思います。この点、ご理解をよろしくお願いします。
さて、このいざ災害のときの困難、幸か不幸か出雲市では大激震ということは今までなかったわけでございます。多少の水害の経験、あるいは神戸川の大洪水の問題がございましたけれども、あれ以来災害は忘れられては困るというような思いで、毎年、防災訓練をやっております。ただ、やはり私自身考えまするに、いざ激震がきたときの対応として、やはり心配なのは皆さんが集まって食料の備蓄がきちんとあって、そこで安全、安心の囲いが確保できる。全国からの救援がうまくさばけるというところについては、実際もう少し訓練及び準備をしとかないけない。私は率直に言ってそう思っています。また、そういう意味ではこの地域これだけの人がございますけれど、どこにその平場に防災拠点を置くのかという問題がございます。山の上はあってもすぐはそこへ集まりにくいですからね、市の真ん中が弱いと私思っております。そういう見解でございます。
○議 長(寺田昌弘君) 福代議員。
○11番(福代秀洋君) 先ほど、少しお話しましたけれども、米国で昨年発生しましたカトリーナでございますけれども、どうも正確な数字は私もわかりませんし、十分わかってないんじゃないかなと思いますが、1,300人以上犠牲者が出たではないかと言われております。市あるいは州あるいは米国政府の対応の遅れ、あるいは、そういった行政の対応の遅れが被害を増大させたんではないか。準備の遅れ、未整備が被害を増大させたんではないかと言われております。先ほどこれも申し上げましたけれども、自然災害というのは本当にいつ起こるかわかりませんし、そして、その可能性が非常に高くなっているという中では、この出雲市におきましても最重要課題の1つというふうに位置づけていただきまして、早急に、先ほど市長の方も早急にという話もございましたけれども、経費面等はやはりかかっても早く整備をする。来年のものを今年にするとか、そういったことも考えながら一刻も早く整備をしていくということが、私は必要だというふうに考えておりますので、この点まずお願いを申し上げたいと思います。
それから、ボランティアのことにつきましては、ボランティアというのは先ほど市長の方からもお話いただきましたように、大変重要な役割を占めていただけるものだと思っております。これは効率を求めた組織にない強さ、よさがあるわけでございまして、自主的にやっていただくこともありますし、あるいは災害時、被災者の支援というボランティアももちろんですが、それにとどまることがなく、ふだんの情報収集、伝達、あるいはふだんの広報、啓発といったようなことも含めて、非常に大きな役割を担っていただけるんではないかなというふうに思っておりますし、市でそういったものを組織的にやるということになると多額の経費がかかるというような中においては、ボランティアでやっていただけるということでございますので、非常にありがたい話でございまして、ぜひとも今後とも支援を続けていただきたい。強めていただきたいということをお願いいたしまして、この質問を終わりたいと思います。
続いて、次の質問に移らせていただきたいと思います。
2番目の質問は、堀川の治水対策についてでございます。
堀川は旧出雲市北部から旧大社町中心部を通り、日本海に至る県管理の河川でございます。古内藤川を含めますと流域面積は36.4平方キロで、これはすべて出雲市内になります。また、流域人口は2万8,000人で出雲市民の約2割を占めるというような河川でございまして、出雲市においても大きな河川と位置づけられると思います。この中上流域、菱根、上遙堪、下遙堪、入南、修理免、矢尾、日下、里方、浜、八島、常松、西林木などでは、毎年のように河川が氾濫し冠水する被害が続いております。住宅、事業所、田畑、道路が水につかり、住民の安全が脅かされ生活や農業、交通に大きな被害が出ています。住民や関係者の深刻な懸念材料となっており、結果としてこの地域の発展にもマイナスとなっております。
一方、北山の保水能力そして表土を保持する能力も低下してきております。また流域の開発が進み、平野部での保水能力も低下してきております。そして、先ほど申し上げましたように、今後、気象災害のリスクも高まっていると考えられます。このようなことから悠長に構えているわけにはまいりません。市としてもしっかりとした考えを持ち、場合によっては直接的にこの問題に取り組んでいく必要があると考えています。この堀川治水に対する認識と市の取り組みをお伺いします。
また、今後、市としてどのような対応、対策をお考えかお聞かせください。
以上、ご答弁をよろしくお願いいたします。
○議 長(寺田昌弘君) 西尾市長。
○市 長(西尾理弘君) 福代議員の堀川治水のご質問にお答えいたします。
この堀川は県管理河川でございますが、江戸時代の初期に新田開発を行うため開削した放水路が原型と伺っています。現在の河の道は昭和24年(1949)から昭和48年(1973)にかけての、県営灌漑排水事業によって建設されたものでございます。いかんせんこの堀川の河床勾配が4,000分の1程度と極めて緩やかだと、上から下へほとんど下らない。大体平板にずっといっている。言うたら案外上がっているかわかりません。川が流れない。なかなか。というようなことで流水能力が不足しているということがございます。したがって毎年のようにこの上流部、高浜地区及び中流部の遙堪地区の水田地帯において、水がたまるということが発生しているわけでございます。近年では特に北山山地の荒廃による保水能力の低下や宅地開発に伴う遊水機能の低下等で、こういう水があふれ出るというような水害、これを助長する要因となっておるわけでございます。こうしたことから本市では議会、地元住民の皆様を交えてさまざまな改修案を検討し、県にも改修の要望してきたところでございます。これを受けて県においては改修の可能性を検討して、その結果、現時点では洪水被害額に比べて建造費が多額になると、また事業期間が非常に長くなるなどから、抜本的改修は非常に難しいという判断でございます。しかしながら、本市としてはこの湛水常習地帯の解消に向けて、引き続き流域の皆様のご心配を背に受けながら、我々としては県とともに改修計画の方向づけをやっていきたいということでございます。対応、対策としてはですね、現時点では堀川の抜本的改修は県の財政難、あるいは費用対効果というようなことの認識もあるかもわかりませんが、そういうような障害もございますが、私としては県にも明確に言っておりますし、かつて県も関係部長から発言もあったわけでございますが、例えば、この国道431号、東林木バイパス建設に合わせた大きな遊水地、ため池、あるいは地下貯水タンクをつくると、1箇所というよりも3箇所ぐらいポイントのあるところ、水があふれ出ることがこれまでの実績からして頻度が高いというような地域、スポットに大きな貯水タンクをつくるということがひとつの解決策なのかな。あるいは解消策かな。緩和策ですね。これ東京都はもう相当やっています。私も目撃していますけど、例えば赤坂の清水谷公園、ホテルオータニの近隣の清水谷公園、昔、大久保利通さんが、余り余分なことを言ってはいけませんけど、ここで暗殺された場所。この下は全部地下タンクなんです。そういうのが何箇所もあるんです。だから都心の・・・、それでもまだあふれることありますけど、地下に物すごい貯水タンクをつくっていると。あの堀川沿線も2、3箇所大きな貯水タンクをつくって、まずひとつ緩和させるということと。それから、この護岸の改修をもっとやっていくということ。そして、これはちょっと基本的なことでございますけど北山山地、松だけでは大変だと山がやっぱり緩やかになって、水がざざっとすぐ流れ落ちるようになって保水力がなくなっているということで、広葉樹林帯もつくり、また松くい虫に対する防除も行って、北山の保水力を高めていく、あるいは強化していくという努力。こういった総合的な対策によって、この問題に取り組んでいく必要があると考えているところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
○議 長(寺田昌弘君) 福代議員。
○11番(福代秀洋君) この問題につきましてご答弁をいただきまして、ありがとうございました。
先ほどのご答弁のとおりだと感じております。莫大な予算をかけた抜本的改修ということは、現時点では非常に難しい、困難であるという認識を私も持っておりまして、本当に残念なことであるというふうに思っておるところでございますが、これは決してあきらめてはいけないと。必ずやっていくという気持ちで頑張っていかなければいけないというふうに思っておりますが、現状、この状態を放置していいのかということになりますと、これはダメなわけでございまして、先ほど、市長おっしゃっていただきましたように、遊水地あるいは地下タンクというものが、私は現実的なものかどうかというのはちょっと、この堀川に合うものかどうかというものはよくわかりませんけれども、あるいは、北山の山林の回復といったようなことも含めて、できることは何でもやっていくというような姿勢で、少しずつでも被害に対して対応していくといった姿勢を続けていくことが必要であるというふうに思っておりますし、そのためにまた県の方へとお出かけをいただいたり、あるいは市としてもいろんなところでそういったご支援をいただきたいと思っております。
先ほど、市長、田んぼの話、農地の話をしていただきましたけれども、実は、家がつかるところもございます。住宅がつかるというようなことで、これは農地もそうですけれども、それ以上に住民の皆さん方、非常に心配しておられるというような中でございまして、こういったところを抜本改修までずっと待っとってごせというような格好には、私はならないと思っておりますので、先ほど言ったようなこと、あるいは場合によってはオランダみたいに周りを少し囲ってやって、雨が降ったときにはさっと防水壁みたいなものが出てきて水で排出してやるとか、そういったやり方も場合によってはできるのかなと思いながらも、これは私の勝手な想像ですけれども、そういうようなこと、いろんな方策を考えながらやっていくということが必要じゃないかなというふうに思っておりますので、この点ひとつよろしくお願いをいたします。
それから、遊水地のことに関して1点お話をしておきたいと思いますけれども、実は、堀川においてもその遊水地がつくられつつあるということを市長ご存知でしょうか。ご存知だと思います。大規模なものでなくて小規模なものですんで、効果としてはそれほど大きくないということでございますけれども、そういった事業も県の方で進められつつありますし、それに関しては出雲市の方でその有効活用について整備をしていただくという格好になっております。管理の方を地元の方でということでございまして、地元も実は少し戦々恐々としたところがございまして、全部コンクリートでというような話も1度出たことありますけれども、それじゃだめじゃないかと、みんなが親しんでもらえる遊水地にしないと、今後につながらないんじゃないかというような思いもあって、今、ビオトープをつくったり、あるいは自然公園的な整備をしたりということで地元の方でも頑張っていこうという動きが出てきております。これ今後につながっていくことだと思いますので、市の方でもこれに対する十分なバックアップ、整備ももちろんですけれども、維持管理に関しましても十分なバックアップをしていただきますように、この点よろしくお願いを申し上げまして、この堀川に対する質問を終わりまして、次の質問に移りたいと思います。
小学校の校庭の芝生化についてでございます。
芝生の校庭の良さが見直され注目されるようになって10年余りがたつようでございます。全国各地で校庭の芝生化が実施され成果を上げております。芝生グラウンドの良さはまずけがをしにくく安全である点。暑いときでも快適に運動できる点。美観の向上。そしてサッカーなどスポーツ技術の向上。ぬかるみ、水溜りの防止。表土の流失、飛散防止などたくさんあります。これによって子供たちがいきいきとグラウンドで遊んだり練習したりでき、子供の成長に与える好影響も大きいと思われます。芝生グラウンドというとどうしても維持管理の面で心配が大きくちゅうちょしがちです。しかし、ノウハウも最近蓄積されてきておりまして、それほど手間をかけなくても芝を維持できるようになってきていると聞いております。平成14年(2002)の旧出雲市議会、6月議会において私は学校グラウンドの芝生化について質問をさせていただきました。そのとき西尾市長は、出雲市においても校庭を芝で埋め尽くし、草原の中で子供が運動する、動き回るというような環境ができることを期待していると答弁していただいております。あれから4年がたとうとしているわけでございますが、現在の市内小・中学校の状況はどのようになっているのかお伺いをいたします。また、このような取り組みについては地域や学校の自主性もありますので、一律に市が直接トップダウンで行うということは無理があると思います。しかし、地域、学校でこのような取り組みが行われる場合、市としても積極的に支援していくべきだと考えますが、この点について市長のお考えをお伺いをいたします。
よろしくお願いいたします。
○議 長(寺田昌弘君) 岸教育次長。
○教育次長(岸 和之君) 登壇 ただいまの福代議員の小・中学校のグラウンド、芝生化のご質問にお答えいたします。
まず、現状についてでございますが、市内の状況につきましては現在旧出雲市内、出雲地域におきましては大津小学校や乙立小学校などで、消防団員やアイルランドフレンドシップクラブなどの皆様方のご協力によって、また、大社地域におきましては大社小学校で地域のボランティアの方々が中心になり、学校の協力も得て校庭の一部を芝生による緑化を図り、水やりなどの世話をしていただいているところでございます。この芝生化の取り組みにつきましては、緑化による環境整備のほかに子供たちが地域の人たちと触れ合うというような姿、心の触れ合いと交流が育まれるというねらいがあるものと考えております。この取り組みにつきましては、NPO法人スポーツ振興21が緑化推進事業の一環といたしまして、出雲地域では斐伊川河川敷に苗床を設けて芝を育成し、大津地区の方におきましては、このような取り組みが行われておりまして、必要に応じて苗を分けてあげるといった支援がされているところでございます。市におきましても芝の苗床を確保するための国土交通省出雲河川事務所との連絡調整や芝の種の支給といった形で、側面的に地域ボランティアの取り組みや緑化推進を支援しているところでございます。
次に、2点目に、今後の支援についてでございますが、地域ボランティアの取り組みによりまして、地域と学校とのかかわりの中で、地域が学校を応援していただくという趣旨の活動をしていただいていることにつきましては、大変感謝をしているところでございます。この地域ボランティアの活動に対する市からの支援をという福代議員のご提案でございますが、市といたしましては、NPO法人スポーツ振興21で現在行われております緑化推進事業の支援につきまして、今後も引き続き側面的に協力していきたいと考えているところでございます。
以上、答弁といたします。
○議 長(寺田昌弘君) 福代議員。
○11番(福代秀洋君) ご答弁いただきましてありがとうございました。
市としては側面的に支援をしていくというようなお話でございまして、NPO法人スポーツ振興21の方でというようなことであろうと思っておりますけれども、やり方はそういったやり方でもいいとは思いますけれども、直接的にやらなくてもいいと思うんですけれども、スポーツ振興21を通すにしても、そしたらスポーツ振興21の方への支援も含めて、私はしていただきたいと思いますし、今まで以上にそういった活動をされるところに対しては、これは市で本当にやろうかと思ったら莫大なお金がかかるものを、今ほとんどただで皆さんやっていただいている。話に聞きますと何か広島の方まで行ってサンフレッチェの方から苗をもらってきたとか、いろんな話も聞いておりますし、学校で水道の水を使って水まいちょったら水道料金が非常に上がってしまったんで、地元の人に頼んで井戸を掘ってもらったとか井戸を掘ってもらうとか、そういったことに支えられて今だんだん根づいてきておる事業だと思っております。市の方でもそういったことを考えながらありがたいなという気持ちを持っていただいて、今まで以上に支援をしていただきますように、この点お願いを申し上げまして、この質問については終わりたいと思います。
それでは、最後の質問に移りたいと思います。
出雲科学館についてでございます。
育てよう未来への夢・発見しよう科学の不思議をテーマに、出雲科学館がオープンしたのが平成14年(2002)7月20日でした。あれから4年近くがたつわけでございますが、昨年の合併による対象児童・生徒の増加に対応するために増築が計画され、今回この議会にこの予算が上程されております。こういった機会に科学館の現状と成果をきちんと検証して、評価することが必要と考え質問をさせていただきます。
科学館の役割は科学に対する興味、関心を高めるということ。2つ目が、そのことにより科学に対する学習意欲を高めて、より高いレベルに到達できるようサポートしていくこと。3つ目に、その結果として科学技術を正しく有効に活用できる人材を育成すること。そして、科学技術創造立国の一翼を担う人材、ひいては世界的なレベルの人材を育成、輩出することと聞いております。この役割にかんがみて現在科学館の現状はどのような状況にあるとお考えかお伺いいたします。つまり科学に対する興味、関心は高まったのか、習熟度は上がったのか、そして人材育成の手ごたえは得られているのか、現時点での成果と評価をお聞かせください。
この点についてご答弁よろしくお願いをいたします。
○議 長(寺田昌弘君) 西尾市長。
○市 長(西尾理弘君) 科学館の成果、評価についての福代議員のご質問にお答えいたします。
ご承知のとおり出雲科学館は平成14年(2002)7月20日の開館以来、最新鋭の高度な装置、機器、材料を用い、学校の理科教室ではできないような独創的でダイナミックな実験、展示や体験的学習を行うことによって、児童・生徒の皆さんの学習能力や学習意欲の向上に大きな成果をおさめてきたと考えております。出雲科学館における先進的な理科学習の展開は、学校との連携を模索する全国の科学館や文部科学省の注目と関心を大いに集めているところでございます。開館から昨年末までの間に約4万4,000人の児童・生徒の皆さんが科学館での理科学習の体験をしております。この間の理科学習については97%程度の児童・生徒の皆さんが、よくできた、大体よくできたと回答しておりますし、何よりも引率の先生方がほとんど99.5%の方が効果的だった。やや効果的だったと回答、反応を示しておるところでございます。また、平成16年(2004)11月に文部科学省科学技術政策研究所の調査研究グループが実施した調査においても、出雲科学館での理科学習を体験した児童・生徒の理科への意識や関心は、体験する前よりも明確な向上が見られるとの結果が示されております。さらに本年度においては旧市外の小・中学校を対象として、科学館での理科学習を体験する機会を設けたところでございます。旧出雲市の以外の新出雲市全体のお子さん方でございますが、このお子さん方の反応としてはほとんどの児童・生徒の皆さんが楽しかった、また行ってみたい、やってみたいとの感想を述べておりまして、引率して来られた先生も科学館での理科学習を高く評価していただいております。既に来年度も平成18年度(2006)分について、旧出雲市外の小・中学校への希望調査を終えたところでございますが、本年度を上回る希望が寄せられております。科学館における理科学習に関する期待の高さをうかがわせる結果となったわけでございます。ちなみに旧出雲市のお子さん方が学力調査を受けております。これは国語、算数、数学、理科、社会、英語、5教科でございますが、小学校3年から中学校3年までございますが、理科については5年生以上がこのテストを受けております。これによりますと他の教科、例えば数学、算数とで比較いたしますと理科の点が断然いいんですね。算数が大体60%程度のできであれば、理科は70%前後のできになっておるということでございますが、あと全国との比較でも理科については出雲市は上にいっています。ただ、ちょっと中学2年生が若干全国の水準より低いなということですが、これも問題の設定、そのときのタイミングもございますけれど、いずれにしても、こういうデータが科学館の学習からすぐ直結するものとは考えませんけど、しかし、少なくとも意欲、関心は高めておると。数学は面白くないなと思っても理科は楽しいというような思い、これが重要なんですよね。関心及び興味を高め、やる意欲を引き出しとると。特に科学館については不登校でなかなか学校に行きにくいお子さんも喜んで行かれると、あそこへ行ったときは本当にいきいきとして喜んでいただき、また行こうということで引率の先生も喜んでおられると聞いております。今後ともすべからく新市全体のお子さん方に、この科学館学習のこの喜びを分かち合っていただきたいと。こういう方向で現在施設の充実、先生方のカリキュラムの編成外のご努力等をお願いしておるところでございます。
以上、この問題についての答弁とさせていただきたいと思います。
○議 長(寺田昌弘君) 福代議員。
○11番(福代秀洋君) それでは、最後に一言申し上げて終わりにしたいと思います。
市長の方からご答弁いただきましたけれども、興味とか関心については引き続き高い、非常に高いレベルを維持しておるということでございますし、習熟度についても、その因果関係というものがはっきりしたわけではないけれども、しているわけではないけれども高まっていると考えられるというお話であったというふうに思っております。そして、最終的な目標の1つが、この人材育成ということでございまして、これについてはまだまだこれからと、道半ばということであろうというふうに思っております。将来を担う人材を育成していくということ非常に重要なことでございます。最近言わなくなりましたけれども、米百俵というようなことも一時期はやりましたけれども、そういった精神というものをやはり大事にしていかなければいけないというようなことであろうと思っております。この役割を十分に果たしていくためには、やっぱりチェックを毎回毎回欠かさずに検証していくということが必要だというふうに思っておりますし、それと同時にこのマンネリ化してしまうようなことがないように、常に進化し続けるような格好で科学館側も努力をしていかなければいけないというふうに感じております。市長、十分にそういったことは考えておられることだと思いますけれども、この点、私も科学館というものの教育、成功してほしいというふうに願っておる者の1人といたしまして、ますます気を引き締めて頑張っていただきますようにお願いを申し上げまして、私のすべての質問終わらせていただきたいと思います。