勝間光学製双眼鏡使用レポート


今回、GLORY 勝間光学機械株式会社製の双眼鏡3機種を使う機会に恵まれましたので、簡単ですが、その印象を報告させて頂きます。使う事が出来たのは、WP8×30RCとSS7×50RG、そしてHM8×40SBの3機種。勝間光学の楽天ショップでは、現時点で商品リストに載っていないSS7×50RG、HM8×40SBを使う事が出来たのは幸運でした。なお、私は双眼鏡のプロではありませんので、その点は悪しからず。

WP8×30RC(実視界8度)

 現在発売中の機種ですね。自○隊でも使われているとの事です。星を見た時、視野の7割くらいから星像が甘くなりますが、中心の星像はかなりシャープです。視野周辺での星像は肥大しますが、昼間の風景観望では、遠方の鉄塔や携帯基地局のアンテナケーブルなどがかなりシャープに見えます。見かけ視界は64度あり広々とした視界が楽しめますが、昼間に覗くとアイポイントの位置が若干微妙な感じを受けました。見かけ視界60度でもこの機種の魅力は充分あると思いますし、導入用と割り切れば64度の視界も便利ですので、星の観望には支障はないでしょう。アイレリーフは16ミリとの事ですが、私の場合は、アイカップを折り曲げても眼鏡をかけていると全視野が見えませんでした。これは個人差によるのかも知れません。夜間、明るい水銀灯を視野にいれても、フレアやゴーストは所有しているミ○ルタアクティバスタンダードよりも目立ちません。アイカップは折り曲げ式で、ちょっと堅いですね。作りは堅牢で、がっちりしています。
 対物レンズのキャップは本体軸に固定されていて最初は便利と思ったのですが、首から下げた時やテーブルに置く時(普通は横に置きますので)などに、キャップが邪魔になる感じです。この先端部の丸いネジ部分が外せて、レンズキャップを本体から外せるので、邪魔な方はそうして使うと良いでしょう。ただし、ネジ部分の紛失には注意して下さい。


SS7×50RG(実視界7.1度)

 今はショップのリストに載っていない機種です。最初に覗いた印象は、「うわっ、すごく見える!」です。中心の星像は勿論シャープですが、視野の8割までは像がシャープですし、昼間の使用では像が明るいのに驚きました。中心星像のシャープさは8×30の機種と同様で素晴らしいです。レンズキャップはラバーコーティングと一体化され本体に固定されていますが、邪魔になりにくくて良いです。像のシャープさから、見かけ視界をもう少し広くしてはどうか?とも感じました。無理に視野を広げると逆に周辺での歪みが目立つのかもしれませんが、別に記載しているHM8×40SBの52度(8倍×6.5度)でも、このSS7×50RGより心持ち視野が広くて良かったです。モノコートですが、視野は明るく、この機種も夜間に明るい水銀灯を視野にいれても、フレアやゴーストは所有しているミノルタアクティバスタンダードよりも目立ちませんでした。何よりも軽く、ラバーコートによるホールド感の良さもあり、重量級の7倍50ミリの機種と比べて扱い易いです。かといって、安っぽい作りでは全くありません。IF方式という事もあるでしょうが、回転軸なども堅牢で重厚な感じがします。
 アイレリーフは十分に長く、WP8×30RCに比べると折り曲げ易いアイカップである事もあり、眼鏡着用者でも全視野が楽に見渡せます。昼間の観望でも像のシャープさは素晴らしいです。


HM8×40SB(実視界6.5度)

 この機種もショップのリストに有りません。星をみると、視野の7割くらいから像が甘くなります。実視界を考えると、接眼レンズの視野周辺での収差は他の2機種に比べて大きい感じもしますが、全体的には良像範囲が広く、天文に向いていると思います。色付きはミ○ルタアクティバスタンダードよりも少ないし、中心像はこの機種もシャープで全く問題ありません。アイカップはWP8×30RCやSS7×50RGよりも折り曲げ易いのですが、材質が多少固めです。アイレリーフの長さは充分で、アイポイントにも違和感がなく、視野全体がすっきり見えます。像ですが、同価格帯の中国製日本ブランド双眼鏡に比べるとかなり良像だと思います。口径が4センチであり、WP8×30RCに比べてより集光力があること、また、5センチの機種に比べ軽く小さいのでホールドがし易いことから、天文用としては望遠鏡観望のサブとしても、また観望のメイン機材としても良いのではないでしょうか。5センチはちょっと大きいけど3センチは物足りない・・という方には是非お薦めです。中国製の4センチクラスの日本ブランド品とは、作りも見えもやはり一線を画しています。使った機種は対物はモノコートでしたが、プリズムと接眼レンズは一般的なマルチコートのような色でした。フレアやゴーストは皆無ではありませんが、邪魔になるほどではなく、目立たない方でしょう。昼間の観望でも像はシャープです。


全体としての印象

 いずれの機種も色付きは少ないし、特に中心の像がシャープです。星が良好な点像でした。遠方の避雷針、携帯基地局のアンテナなどのケーブルや細い支柱なども、かなりくっきりと見えます。ゴーストは各機種とも思ったよりも少なめで、夜間に明るい水銀灯を視野に入れても、ひどいゴーストやフレアが少ないのが印象的でした。モノコートの機種でも目立たないのが意外です。マルチコートのミ○ルタアクティバスタンダード、ニ○ンアクションEX7×35(既に売却)は、水銀灯などのゴーストやフレアがひどく(両機種とも中国製)、日中の視界もなんとなく寝ぼけた感じです。像のシャープさやコントラストの良さ、視野周辺での像の劣化の少なさでは、使う事ができた3機種は優等生だと感じました。作りの頑丈さ、特に軸周りの操作感、重厚感などは、他社ポロプリズム双眼鏡の2〜3万円の価格帯製品と比較しても良のではないでしょうか。「勝間光学」で検索すると、他にも国内向けマルチコートモデルのWP6×30SBーDの記事などが見つかりますので、そちらの内容も参考にして下さい。

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