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〜2006年1月2日/越知町横倉山かぶと嶽へ〜
かぶと嶽のあの岩場の上に立ちたい、、ふとそういう思いが頭をよぎった。
今年の元旦は思いがけず寒さが緩んだから、行くなら今だ。
凍結した岩場なんて、くわばらものだけど、きっと今ならたいして雪はないはず。
あるとすればかぶと嶽直下の巻き道の木橋だけど、、まあ、行ってみよう。
というわけで、横倉山の織田公園手前の駐車場にやってきた。

駐車場からかぶと嶽を見上げる。 |

このコブの上に行くのです。 |
車から降りて支度をしていると、すぐ近くでトレーニング姿の男の人が
ストレッチをやっている。だけど車がどこにもない。
聞くと、ここまで走ってきたという。今日は箱根駅伝往路の日だ。
毎年楽しみにしているが、往路か復路か、どっちかは山行きとぶつかる。
去年は五在所山へ行っていて、下山は軽く走って下りてきたりした。
あ〜ぴょんは普段走りこみはやっていないけど、マラソンも駅伝も、
テレビ中継を見るのは大好きだ。
ふだん走っている人にとっても箱根駅伝の日って、気持ちが高ぶるものなのだろうか。
そんなことを考えながら、南尾根ルートを登り始めた。
横倉山の登山ルートはいくつもあるが、南尾根ルートは最初にきつい登りがあって、
尾根に出ると今度は狭い岩場を通過する、「健脚向きのルート」だという旨の注意書きが
登山口に立てられている。
とはいえ、「健脚」ではないあ〜ぴょんにもじゅうぶん登れるルートなのだが、
こんなルートだと知らずに登り始めるとちょっと思惑違うかもしれない。実際、
「行ってみろう、言うて行ったら、けっこうきついし、そのうち狭い岩場になってきて焦った。」
と言っていた人がいた。
初めて行く場合、地形を把握してから行かないと、どこがどうなってどっちへ行っているのかも
わからなくなって焦るケースもあるかもしれない。
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南尾根ルート登り口。
しばらく段状の登りです。 |
登り始めから段々が続く道は、山の端っこを尾根へと上がっていく。
木の間越しに虚空蔵山や蟠蛇森が見え始めると、「お疲れ様 慌てずに一休み」の板と
ベンチのある展望のよい場所に着く。
ちょっと荷物を下ろして一息つく。目の前が開けていると気分的にもホッとする。
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こんな段々を登っていって、、
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15分ぐらいで尾根上に出ます。
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南東の方向には蟠蛇森が見えます。 |
ここからしばらくなだらかになり、一部植林帯も通過する。
そして徐々に白っぽい岩が目立ち始め、最初の鎖場が現れる。
ここにかかった鎖は細い。岩場に慣れた人なら持たなくても登れる程度の、
段差も取っ掛かりもある場所だけど、掴む場所を確認したりするのが
めんどくさいので、あ〜ぴょんは片手で鎖を握って、片手だけフリーにして登った。
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細っちいクサリを持って、岩場の上に上がる。
登山口からここまで約30分 |
岩場の上に登りきると、ぐんと見晴らしがよくなる。岩場の端に立てるスペースがあり、
片手で立ち木をしっかり押さえて眼下を見下ろす。
駐車場に止めた、自分の車も見える。越知の町並みと川原と、蟠蛇森や虚空蔵山の山並みが
白っぽく煙っている。
岩場の端に立って見下ろす。
写真を撮るために両手を離した状態は
けっこうスリルがあります。 |

ズームすると、駐車場に止めた
自分の車も確認できます。 |
尾根道はしだいに痩せてきて、左手眼下の桐見川が、はるか足の下から孤高感を煽る。
お気に入りの場所、佐之国の九渕の釜へ向かう途中でいつも見上げる峨峨たる岩尾根に今、立っている。
もし分身が飛ばせるなら、あっちとこっちと、両方から自分を眺めてみたいと思ったりする瞬間なのだけど。

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かぶと嶽直前の少しへこんだところから、
佐之国へ行くとき通る道が見えた。
下を通るときも、いつもこっちを見上げている。 |
そして目の前にどでかい岩が出現。最初の鎖場よりずっと鎖場らしい岩肌に、だらりと垂れた、
程よい太さの鎖。足を掛ける窪みや出っ張りをざっとチェック。あんがい登れそう。
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この岩を攀じるか右手の巻き道を行くか。 |
あ〜ぴょん、このルートは何度も来ているが、実はかぶと嶽自体の鎖はいつもパスしてきた。
今日もパスして巻き道の木橋を行くつもりだった。う〜ん、、鎖攀じろうかなあ、、、
でも冷たそうだなあ、、やっぱり木橋を、と思って陰地の巻き道を見たら、げっ!
ちょっと心配していたけど、やっぱり雪が乗っている。
新雪ならまだしも、ゴリッとした解けかかりの凍り雪だ。
足を滑らせるともんのすごく怖い思いをしそう。
ちょっとの間、両方をきょろきょろ見比べて、結局凍り雪に立ち向かうことにした。
鎖は、ポカポカ日和のときに「おっしゃ!」って感じで取り付きたい。
木橋は、登り段状に横木が渡されているが、解け残りの雪で、全体的に濡れている。
しかも、がけ側にも傾斜している。その見た目が怖いのだ。
足先で雪をほじってみた。そんなに硬くはない。がんがん蹴る。
そうやって足場を確かなものにしながら一歩一歩登っていった。
真ん中へんまでくると、硬く締まって足が入らなくなった。ちょっとお、、勘弁してくれー。
冷たいのを我慢して、軍手をした手でがんがん叩いて、なんとか塊を剥がして崖に落とした。
地べたが見えるぐらい次々に剥がしては登った。左足は木橋と岩側の隙間の落ち葉の上を踏み、
さらに両手も使って、ほとんど四つん這い状態。人が見ると、なぜ立って普通に登らない?
と思うかもしれない。あ〜ぴょん、絶壁の岩場でも、ぜんぜん平気なところは平気で、
例えば大台ケ原の大蛇グラなどは這いずる人々を尻目にひょいひょいだった。だけど、
凍っていたり濡れているとだめ。とにかく、絶対落ちない体勢で木橋を登りきり、へぇ〜、と
大きなため息をついて苦闘の跡を見下ろした。だいぶ雪を剥いだな。
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こわごわ登りきった木橋を見下ろす。
あんまり恐そうに見えない?
でもツルリといったらかなり恐ろしいことになるっす。 |
あとは軽く2度ほど折り返して、祠の建つかぶと嶽の上に到着。
風はそんなに強くはないが、のんびりお茶をたてようと思うほどの陽気でもない。
濡れた軍手を脱いで、祠の前で二礼二拍手。あまりいい音はしなかった。
それに、冷たいせいで叩くと痛かった。
三脚を担いでこなかったので、また秘技、枝つり撮影。携帯は、石に立て掛けて撮影。
そしてとりあえず、かぶと嶽に上がったことをブログに送信。ちょっと繋がり難かった。

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端っこに立つ。
今日はシェーも命!もできなかった。 |
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かぶと嶽から少し尾根を三角点方面へ
進んでみると、アセビのツボミが春待ち状態。 |
ざざーっと風が吹くととたんに体温が下がる。帰りは、三角点経由で第2駐車場へ
下りることも考えたが、時間が遅かったので来た道を戻ることにした。
雪をだいぶ剥いだとはいえ、やっぱり立ったまま普通に木橋の段を下りるのは恐かった。
ので、後ろ向きに後ずさりするように一歩一歩足を下ろす。
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木橋を下ってからまた撮った。
ちなみに時刻はもう午後3時を過ぎてます。 |
ここさえ過ぎればあとは問題なく、
お気に入りの曲を聴きながらご機嫌で登山口まで戻った。
次回はかぶと嶽、よじってみよう。
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