PCは電卓や電話と同じようなツールだと思います。
10個の数字を足すのに、電卓を用いていますか? Excelでやりますか?
電卓では、途中で邪魔が入ると、どこまで足したかわからなくなるし、入力をひとつ間違えただけで、はじめからやり直しです。私は、卓上のPCにExcelのシートを開いておき、画面の下の方(11行目あたり)に1ー10行の数字を足す式を入れておきます。足すのも引くのもこのシートでできます。掛けた数字を足すことも簡単にできます。
4年前の阪神大震災の時は、携帯電話を持っているひとはわずかでした。電車や街頭で携帯電話をかけるのは、ちょっとカッコいいものでした。いまでは誰もめずらしいと思いません。私は携帯電話を、常に留守電をセットした状態で使っています。お客さんと面談中もありますし、電波が届かない場所にいることもあります。常にアクセスできる伝言板として、携帯の留守電を利用しています。
モバイルの話になかなか入れませんが、私はモバイルコンピューティングは3〜4年で、今の携帯電話と同じように、陳腐で一般的な、空気のようなものになるだろうと、考えています。電卓がそうであるように、誰からも特別な目で見られないし、使い方のノウハウなんて、どこにも載っていません。ただし、先程Excelの使い方の提案をしましたが、使い方のノウハウは必ずあるものだと思います。携帯電話の留守電の使い方も、使っていきながら、何が最適か考えて使いこなしていくべきだと思います。モバイルPCは陳腐化しても、これはなくてはならないものですし、個人のスキルがより重要になることは、確かなことだと思います。
私とLXの出会いは1994年7月に溯ります。
宇都宮に遊びに行ったとき、本屋で「百徹本」が平積みされているのに気づき、手に取りました。95LXが発売された時、1-2-3内蔵のパームトップPCに魅力を感じましたが。日本語が使えないというのが致命的だと思っていました。それがどうも日本語が使えるらしいのです。「百徹本」は勿論買い、その夜はNiftyで情報を仕入れ、忘れもしません、翌日7月25日、新宿アドホック店で、最後の100LX2台のうちの1台を手に入れました。
その頃既に200LXの発売は話題になっており(私は前の晩にFYHPPCで知っていました)、迷いがありましたが、200LXが根本的なところでは100LXと違いがないらしいことと、アドホックの若い店員さんは、「日本語化ソフトが200LXにすぐ対応できないかもしれない」というマイナス面を示しました。その時、別のお客さんの対応をしていた植木さんが猛然とやって来て、その店員さんに強い口調で、「まだ発売されていない機種に、フリーソフトが対応できる、できないというのは、フリーソフトの作者に失礼じゃないか」と言いました。この情熱がLXを日本に広めたのか、と感じ入りました。100LXを知った翌日のこの日、10月までとても待てない私は、100LXを手に入れました。ただしフラッシュは、植木さんの薦める10MB以上のものではなく、5MBになりました。100LXが9万円、フラッシュは5MBが5万円、10MBが10万円でした。本体よりも高いフラッシュにまで、手が出ませんでした。98年1月に中古で2万円の20MBを入手するまで、5MBの中をやりくりしながら過ごしました。
母艦がMacだったので、Mac用のケーブルを買いましたが、入荷待ちで、「日本語化ソフトを持っているのにインストールできない」と話したところ、植木さんがOmniBookでソフトをインストールして下さいました。私は第一ハードルを幸運にも簡単にクリアすることができました。
DOSパソコンは経験がなく、まずはJED等のソフトを入れて試していましたが、そのうち定評のあるVzエディタを導入しました。このソフトとの出会いは衝撃的なものでした。今でも私の100LXはVz専用機になっています。
私の会社では、営業日報を毎日書くことが義務づけられています。92年から担当している、製薬メーカーに包材を納入するという仕事では、変更経歴、トラブルの経歴管理が大変重要で、営業日報で全てを管理することを考えました。Vzで日報を書き、一つのファイルに蓄積していき、grepで検索しています。VzはEsc+Eで簡単にコマンドラインに降りられますし、コンソールを溯るのも、Shift+Escで簡単にできます。これは衝撃でした。簡単なバッチを書き、いつでも自分の記録をフリーキーワードで検索できるようにしました。商品名を表記するときの用語を統一し、経歴が追えるようにしました。こうなるとVzを立ち上げておくというのが、私のLXの標準になりました。
ここで私の100LX+Vzにどんなファイルが立ち上がっているか紹介しましょう。
まず、MEMO.TXTというフリーメモがあります。次にYOTE9902.TXTとYOTE9903.TXTという予定管理のファイルを立ち上げています。こんな具合です。
----------YOTE9902.TXT----------
99/02/01 10:00**産業 東京発13:23-14:20茅ヶ崎15:00**印刷
99/02/02 13:00**山田氏(3271-****)
99/02/03 10:00営業会議(**の資料提出)
…
--------------------------------
私の仕事では分刻みのスケジュールは必要なく、ダブルブッキングに気をつけていれば良い、かなりラフな内容です。Vzを立ち上げておきたいために、テキストでスケジュールを管理することを考えました。一行が一日になっていれば良く、時刻表でも住所でも電話番号でも放り込んでおけます。
このファイルの作り方ですが、
------------YOTEI.TMP-----------
01
02
03
…
31
--------------------------------
というファイルを作っておき、awkで先頭に「99/02」を付けました。
その月が終わると、YOTESAVE.TXTというファイルに書き足しておきます。これもまたgrepで検索できますので、電話番号なども簡単に参照できます。
他にUNTIN.TXTというのも作成しており、初めて行った先の交通費を入力しています。これもまたgrepで検索します。
また、Vzのファイルメニューには、NEXT TRAINとNIFPとLEXが登録されています。Vzの子プロセスで実行します。LEXは格調のある文章を縦書きで読む時専用です。
現在は会社にLiblettoを持たされており、メール、Webはもっぱらそちらですが、文章を入力することにかけては、電車で立ったまま入力でき、電池切れの心配が全くないLXが現役です。これに替わるPCはありません。一番恐いのは、丸5年を迎えようとする私の100LXが壊れる時です。即、後継機購入となるでしょうが、200LXの生産がどこまで続くか、という心配もあります。「電脳パンツ」とは良く言ったもので、私もLXを片時も放せません。
最近電車でLXユーザーを見かけなくなりました。私もそうですが、WINの動くPC一台を持ち歩くほうがつぶしが効くことは確かです。ただしバッテリーの悩みも抱えることになりますが…。何年か前は、200LXはたまに電車で開いている姿を見かけたものでした。但し100LXだけは一度も遭遇していません。私はJR宇都宮線で毎日日報を打っています。もし見かけたら声をかけて下さい。LX談義に花を咲かせましょう。
環境問題がクロースアップされていますが、昭和30年代には、海と大気に流すのは、「無限希釈」と考えられていました。コンピュータの世界で、ホームページを渡り歩くことを「波乗り(Net Surfing)」と言いますが、コンピュータネットワークは大きな海のようなものかもしれません。
フロッピーディスクが一枚1200〜1300円もした頃、一枚に新書本2冊も入ると聞いて、気が遠くなる思いがしました。ローカルハードディスクが6GB程度は当たり前になった現在、フロッピー5〜6千枚の環境にしても、無限に広い海のようなものかもしれません。
みんなが体験することですが、ハードディスクは、広ければ広いだけ、すぐにいっぱいになってしまいます。海に流すことを「無限希釈」と考えていたことと似ていませんか?
そのようなローカルハードディスクが無数につながったコンピュータネットワークには、廃液を海に流したように、無秩序なデータが溢れています。デジタルデータは一旦作成されると、何らかの形で消されないで残されていきます。海が無限であるという考えの間違いに気付いたように、デジタルデータの海が、汚染されていることに、気付く時が来るのでしょうか?デジタルデータの可能性とその自浄作用を、私は信じたいのですが…
最終更新日2004/12/27
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