国連総会、圧倒的多数で、15年連続、米経済封鎖解除を決議
11月8日、第61回国連総会において、決議「米国の対キューバ経済封鎖・通商・金融封鎖を解除する必要性」が、賛成183カ国、反対4国、棄権1カ国という圧倒的大差で採択されました。92年以来15年連続で圧倒的な賛成で、不当な米国の対キューバ経済封鎖解除の要求が承認されたことになります。新たに加盟国となったモンテネグロも賛成し、賛成国が昨年1カ国増えて、183カ国となりました。反対は昨年同様、米国、イスラエル、マーシャル諸島、パラオの4カ国、棄権はミクロネシアのみでした。
決議案の採決に先立ち、オーストラリアが修正動議を提案しました。それは、「この決議案は、キューバで民主主義、政治的自由が不足していることから来ている。キューバ政府は無条件に政治囚を釈放すること、また、国際人権団体の意見を完全に尊重すること」という、原案とまったく関係のない驚くべき内容を決議に挿入する提案でした。
キューバ代表は、直ちに動議無効の動議を提案し、無効動議は、賛成126カ国、反対51カ国、棄権5カ国で採択されました。日本政府は、この無効動議採決では反対に回り、決議案には賛成するという、政策の一貫性が欠ける態度を示しました。もし、人権問題を論じるのであれば、それはまずは国連の人権理事会で論じるべきで、経済封鎖解除決議の中で論じることはこれまで一度も行われたことはありませんでした。ブッシュ政権は、世界の中で孤立することなく、真の米国民の利益に適うよう一刻も早く経済封鎖を解除すべきです。(岡 知和)
国連総会における米国の対キューバ経済封鎖解除決議投票結果1992−2006
決議正式名称:「米国の対キューバ経済・通商・金融封鎖解除の必要性」
年度 賛成 反対 棄権 欠席 1992 59 3 71 46 1993 88 4 57 35 1994 101 2 48 33 1995 117 3 38 27 1996 137 3 25 20 1997 143 3 17 22 1998 157 2 12 14 1999 155 2 8 23 2000 167 3 4 15 2001 167 3 3 16 2002 173 3 4 11 2003 179 3 2 7 2004 179 4 1 7 2005 182 4 1 4 2006 183 4 1 4 反対国:2004年 アメリカ、イスラエル、マーシャル諸島、パラオ
2005年 アメリカ、イスラエル、マーシャル諸島、パラオ
2006年 アメリカ、イスラエル、マーシャル諸島、パラオ
日本は、97年より賛成投票。
2004年棄権国(1)ミクロネシア
2004年欠席国(7):エルサルバドル、イラク、モロッコ、ベリア、ニカラグア、ウズベキスタン、バヌアツ
2005年棄権国(1)ミクロネシア
2005年欠席国(4):ニカラグア、エルサルバドル、モロッコ、イラク
2006年棄権国(1)ミクロネシア
2006年欠席国(4):コートジボワール、エルサルバドル、イラク、ニカラグア
キューバの累積損害額1962年以降:
2004年:793億ドル
2005年:820億ドル
2006年:860億ドル
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